414 / 525
第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第405話 何かいる (3) (side:夏川きらら)
しおりを挟む
「お疲れ様です!」
「あ、きららちゃんお疲れ様、今日はバラエティー番組の仕事だったわね。やっぱりきららちゃんの人気は凄いわよね、忙しいとは思うけど体調管理は気を付けないと駄目よ?」
「はい、ご心配ありがとうございます。きららは元気だけが取り柄ですから。みんなのハートに笑顔をお届け、夏川きらら頑張ります♪」
テレビ局収録スタジオの廊下、スタッフさんと手を振って別れるアイドル夏川きらら。でも彼女は知っていた、自分の人気に陰りが出て来ている事を。
この業界、アイドルは所詮消耗品だ。若くてかわいい元気いっぱいの女の子、そんなものはごまんといるのがこの世界。毎年次々に新人アイドルが登場し少ない椅子を奪い合う、華やかな表舞台と違い、裏では壮絶な女の戦いが繰り広げられているのが実情だ。
「あ、夏川先輩お疲れ様で~す。」
「「「夏川先輩お疲れ様です。」」」
仕事の報告に所属事務所に帰ると、後輩アイドルたちに声を掛けられた。
「えぇ、お疲れ様。あなた達も収録上がり?」
「はい、ミュージックジャムの収録から帰ってきたところです。先輩は何の音楽番組からの帰りですか?」
「いえ、私はバラエティー番組かな?こう言った事はコツコツやらないとね。」
「そうですか、勉強になります。」
「じゃ、私は社長に呼ばれているから。」
「「「お疲れ様です、失礼します。」」」
彼女達は今この事務所が最も力を入れているアイドルグループ企画の一軍メンバー。それこそ下には下積みの二軍メンバーがいて、常に自分の席を狙うと言う弱肉強食の世界。日々ファンと番組関係者に気を遣う彼女達こそ、これからのアイドルの姿なのかもしれない。
”コンコンコン“
「夏川です、今戻りました。」
”はいどうぞ、入って頂戴。”
「失礼します。」
「お帰りなさい、きらら。少し話があるから座って頂戴。」
社長室に入るとそこには事務所の社長以外にアイドル企画のプロデューサー、それと知らない人物が座っていた。
「あ、こちら西京芸能事務所の倉持さん。今回の話しはちょっと複雑な話だから他言無用でお願いね。それじゃ東山プロデューサー、計画の全容をお願いできるかしら。」
話しはとても面倒なものであった。今芸能界は大混乱期を迎えていると言われている。それは一人の男性アーティスト”hiroshi”君の登場から始まった。
彼のこれまでの男性タレントにはない爽やかさ、その純朴さ、その容姿。すべての女性は彼に魅了されていった。そして彼と比較される形でこれまでのただ顔が良いと言うだけのイケメンタレント達が次々に淘汰され始めた。
彼が登場してわずか三年で幾つの芸能事務所が消えて行ったか。そんな消えていくタレントと交代するかのように出て来たのが性格の良い新たなイケメン男性たち。
今、各事務所は生き残りをかけ、新たなイケメンタレントの発掘に躍起になっている。
しかしそんな流れを面白く思わない存在も当然いる、それが芸能界のドンと言われる西京芸能事務所をはじめとした大手芸能事務所の者たちだ。彼女たちの築き上げて来た利権構造が崩れようとしている今、それを指を銜えて見ている事など出来ようはずもないのだから。
「私たちにとって”hiroshi”と言う存在は邪魔でしかないのですよ。幸いあなたは彼と何度も番組で共演している。この計画には持ってこいと言う訳です。」
「私たち西京芸能としてもそんな協力者のあなたを決して無下にはしないわ。ウチのドラマ部門の一人として迎え入れる準備は整っているの。あなたも気が付いているんでしょ?今がアイドルとしての限界だって言う事は。
時代は新しいアイドルを求めている、そろそろあなたも次のステップへ進む時が来たんじゃないかしら?」
「きらら、これは事務所としてもぜひ協力して欲しい案件なの。この世界綺麗事だけじゃ生き残れないって事はあなたが一番分かっているでしょ?ウチの事務所も次のステップに進む為なの、これは必要な決断だと思っているわ。」
何の事はない、これは相談でもなんでもなくただの決定事項。私は事務所に捨てられたのだ。生贄の私は”生き残りたければこのミッションを成功させろ”、そう言われているだけなのだ。
「ですが社長、この計画はただのスキャンダル、これで彼が失脚するとは限らないんじゃないですか?それに彼ほどの男性ならそれこそ何人もの女性が婚姻関係を結ぶのでは?」
私は最後の抵抗とばかりに基本的な計画の甘さを指摘してみた。
「その点は織り込み済みだ。彼にはこれから何人もの相手と浮名を流してもらう。要は彼の清廉潔白な王子様と言ったイメージを壊す事が出来ればいいのだよ。これまでの男性タレントと同じ自分中心的なわがままな男と言うイメージさえ世間に植え付ける事が出来れば我々の目的は果たされるのさ。」
どうやら犠牲者は私一人ではないらしい。この東山プロデューサーの思惑では”hiroshi”君をただの女誑しにすることが主な目的である様だ。
「あなたにとっても悪い話ではないんじゃないかしら?なにせあの”hiroshi”君の女になれるんですもの。私がもう少し若かったら代わって欲しいくらいよ。」
「「「アッハッハッハッハッハ。」」」
いやらしい権力者が立てる醜い計画、そしてそんな計画でも断る事の出来ない醜い自分。その日私は悔し涙で枕を濡らすことになった。
「ごめんねひろし君、突然訪ねて来ちゃって。それにいろいろ相談に載ってくれてありがとう。」
後日私はひろし君の住むマンションを訪れ、彼に相談事があると言って部屋に上げて貰う事に成功した。この日は彼の養母が用事で出掛けていると言う事はすでに調査済み。計画の杜撰さとは違いこうした調査には力が入っている様であった。
彼のマンションから出る去り際、まるで恋をする乙女の様に彼に甘える私。それを笑顔で見守るhiroshi君。彼は本当に女性の理想の王子様であった。そんな素晴らしい彼の人の好さに付け込む私は何と醜い事だろう。
「上手く言ったじゃないきらら、この調子で次も頑張って頂戴。」
hiroshi君との熱愛報道はすぐに週刊誌に掲載され、ワイドショーを騒がす騒動へと発展した。その全てがあらかじめ用意されたものであることなど、世間一般の知る所ではないのだろう。
「次は彼の通う桜泉学園高等部正門前での逢瀬よ。彼を困らせた事に責任を感じ、許しを請うために訪れたアイドル。その時彼はどう出るのかしら?
フフッ、今から楽しみで仕方がないわね。」
目の前にいる醜い生き物は何なのだろう。そんな彼らと共にいる私はいったい。
自問自答するも答えは出ない。
時の流れは止まらない。
私は醜い手駒、彼らの操り人形に過ぎないのだから。
「あ、きららちゃんお疲れ様、今日はバラエティー番組の仕事だったわね。やっぱりきららちゃんの人気は凄いわよね、忙しいとは思うけど体調管理は気を付けないと駄目よ?」
「はい、ご心配ありがとうございます。きららは元気だけが取り柄ですから。みんなのハートに笑顔をお届け、夏川きらら頑張ります♪」
テレビ局収録スタジオの廊下、スタッフさんと手を振って別れるアイドル夏川きらら。でも彼女は知っていた、自分の人気に陰りが出て来ている事を。
この業界、アイドルは所詮消耗品だ。若くてかわいい元気いっぱいの女の子、そんなものはごまんといるのがこの世界。毎年次々に新人アイドルが登場し少ない椅子を奪い合う、華やかな表舞台と違い、裏では壮絶な女の戦いが繰り広げられているのが実情だ。
「あ、夏川先輩お疲れ様で~す。」
「「「夏川先輩お疲れ様です。」」」
仕事の報告に所属事務所に帰ると、後輩アイドルたちに声を掛けられた。
「えぇ、お疲れ様。あなた達も収録上がり?」
「はい、ミュージックジャムの収録から帰ってきたところです。先輩は何の音楽番組からの帰りですか?」
「いえ、私はバラエティー番組かな?こう言った事はコツコツやらないとね。」
「そうですか、勉強になります。」
「じゃ、私は社長に呼ばれているから。」
「「「お疲れ様です、失礼します。」」」
彼女達は今この事務所が最も力を入れているアイドルグループ企画の一軍メンバー。それこそ下には下積みの二軍メンバーがいて、常に自分の席を狙うと言う弱肉強食の世界。日々ファンと番組関係者に気を遣う彼女達こそ、これからのアイドルの姿なのかもしれない。
”コンコンコン“
「夏川です、今戻りました。」
”はいどうぞ、入って頂戴。”
「失礼します。」
「お帰りなさい、きらら。少し話があるから座って頂戴。」
社長室に入るとそこには事務所の社長以外にアイドル企画のプロデューサー、それと知らない人物が座っていた。
「あ、こちら西京芸能事務所の倉持さん。今回の話しはちょっと複雑な話だから他言無用でお願いね。それじゃ東山プロデューサー、計画の全容をお願いできるかしら。」
話しはとても面倒なものであった。今芸能界は大混乱期を迎えていると言われている。それは一人の男性アーティスト”hiroshi”君の登場から始まった。
彼のこれまでの男性タレントにはない爽やかさ、その純朴さ、その容姿。すべての女性は彼に魅了されていった。そして彼と比較される形でこれまでのただ顔が良いと言うだけのイケメンタレント達が次々に淘汰され始めた。
彼が登場してわずか三年で幾つの芸能事務所が消えて行ったか。そんな消えていくタレントと交代するかのように出て来たのが性格の良い新たなイケメン男性たち。
今、各事務所は生き残りをかけ、新たなイケメンタレントの発掘に躍起になっている。
しかしそんな流れを面白く思わない存在も当然いる、それが芸能界のドンと言われる西京芸能事務所をはじめとした大手芸能事務所の者たちだ。彼女たちの築き上げて来た利権構造が崩れようとしている今、それを指を銜えて見ている事など出来ようはずもないのだから。
「私たちにとって”hiroshi”と言う存在は邪魔でしかないのですよ。幸いあなたは彼と何度も番組で共演している。この計画には持ってこいと言う訳です。」
「私たち西京芸能としてもそんな協力者のあなたを決して無下にはしないわ。ウチのドラマ部門の一人として迎え入れる準備は整っているの。あなたも気が付いているんでしょ?今がアイドルとしての限界だって言う事は。
時代は新しいアイドルを求めている、そろそろあなたも次のステップへ進む時が来たんじゃないかしら?」
「きらら、これは事務所としてもぜひ協力して欲しい案件なの。この世界綺麗事だけじゃ生き残れないって事はあなたが一番分かっているでしょ?ウチの事務所も次のステップに進む為なの、これは必要な決断だと思っているわ。」
何の事はない、これは相談でもなんでもなくただの決定事項。私は事務所に捨てられたのだ。生贄の私は”生き残りたければこのミッションを成功させろ”、そう言われているだけなのだ。
「ですが社長、この計画はただのスキャンダル、これで彼が失脚するとは限らないんじゃないですか?それに彼ほどの男性ならそれこそ何人もの女性が婚姻関係を結ぶのでは?」
私は最後の抵抗とばかりに基本的な計画の甘さを指摘してみた。
「その点は織り込み済みだ。彼にはこれから何人もの相手と浮名を流してもらう。要は彼の清廉潔白な王子様と言ったイメージを壊す事が出来ればいいのだよ。これまでの男性タレントと同じ自分中心的なわがままな男と言うイメージさえ世間に植え付ける事が出来れば我々の目的は果たされるのさ。」
どうやら犠牲者は私一人ではないらしい。この東山プロデューサーの思惑では”hiroshi”君をただの女誑しにすることが主な目的である様だ。
「あなたにとっても悪い話ではないんじゃないかしら?なにせあの”hiroshi”君の女になれるんですもの。私がもう少し若かったら代わって欲しいくらいよ。」
「「「アッハッハッハッハッハ。」」」
いやらしい権力者が立てる醜い計画、そしてそんな計画でも断る事の出来ない醜い自分。その日私は悔し涙で枕を濡らすことになった。
「ごめんねひろし君、突然訪ねて来ちゃって。それにいろいろ相談に載ってくれてありがとう。」
後日私はひろし君の住むマンションを訪れ、彼に相談事があると言って部屋に上げて貰う事に成功した。この日は彼の養母が用事で出掛けていると言う事はすでに調査済み。計画の杜撰さとは違いこうした調査には力が入っている様であった。
彼のマンションから出る去り際、まるで恋をする乙女の様に彼に甘える私。それを笑顔で見守るhiroshi君。彼は本当に女性の理想の王子様であった。そんな素晴らしい彼の人の好さに付け込む私は何と醜い事だろう。
「上手く言ったじゃないきらら、この調子で次も頑張って頂戴。」
hiroshi君との熱愛報道はすぐに週刊誌に掲載され、ワイドショーを騒がす騒動へと発展した。その全てがあらかじめ用意されたものであることなど、世間一般の知る所ではないのだろう。
「次は彼の通う桜泉学園高等部正門前での逢瀬よ。彼を困らせた事に責任を感じ、許しを請うために訪れたアイドル。その時彼はどう出るのかしら?
フフッ、今から楽しみで仕方がないわね。」
目の前にいる醜い生き物は何なのだろう。そんな彼らと共にいる私はいったい。
自問自答するも答えは出ない。
時の流れは止まらない。
私は醜い手駒、彼らの操り人形に過ぎないのだから。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる