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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…

第396話 温泉に行こう (2)

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「「「いらっしゃいませ、温泉宿養老館へようこそ♪」」」

うぉ、凄い大歓迎。従業員一同お待ちしておりましたって勢いなんすけど。
って言うか、後ろに並んでいるのどう見ても宿泊客だよね?貴女方一体何をしているの?私ら温泉入りに来ただけなんだけど。

観光協会の案内所で紹介して頂いたのはこの草津温泉郷でも老舗の温泉宿養老館という旅館でありました。
ここ草津でも案の定露天風呂は絶滅危惧される存在であった様で、番組で取材させて欲しいとの申し出に快く了承していただけました。

"ねぇ、アレってやっぱり温泉王子御一行よね。"
"そうそう、隣を見てよ。お供ののっぺりが付いてるじゃない、完全にアレよ。"
"えっ、でも何かイケメンが増殖してない?王子様方プラスお供って状態なんですけど。でも王子がいるって事はやっぱりアレよね。"
""ゴクンッ""
"ちょっと私汗かいたみたい。お風呂行って来るね。"
"あ、私も行く行く。やっぱり温泉に来たら何度も楽しまないと。"

うん、何処に行っても女性野獣女性野獣だね。最近変わった環境にいたから勘違いするところだったわ。
スタッフさ~ん、従業員さんと宿の女将さんに言って監視員付けてもらってください。
行くなとは言わない、節度は保てよお客様方野獣ども
では木村君、いや、温泉王子。早速参りましょうか。

「うむ、では皆行くとしよう。」
「「「お世話になります。」」」

俺たちは目的の地を目指し、宿へと足を踏み入れるのだった。

「「「なぁ、本当にここに入るのか?」」」
俺たちがいるのは宿の温泉、内風呂から外風呂へと続く扉の前であった。

「当たり前だ、露天風呂に入らずして何の温泉宿だ。あの解放感は決して言葉だけでは伝わらない。何事も経験、俺に着いて来い。」
皆にそう語り扉を開く温泉王子、その男らしい筋肉質な背中は、それがこの国の伝統文化なのだと雄弁に語っていた。

「なに、緊張するのは最初だけですから。入れば逆に癖になりますよ。」
俺は努めて何の事はないと行った風に語り掛ける。

「よし、こんな所で尻込みしていたって仕方がない。後輩に情けない姿は見せられない、行くぞ。」
Cボーイズの面々は覚悟を決め、露天風呂へと向かうのであった。

「「「ふわ~~~っ」」」
天井のない開けた環境、始めは戸惑いおっかなびっくりだったCボーイズの面々も、温泉に浸かって緊張が取れたのかすっかりリラックスした表情へと変わっていった。

「なぁのっぺり、露天風呂っていいな。お前が言っていた通り、何か凄い解放された感じがするわ。
あ、佐々木さんだったな、悪い。」

いえいえ、わたくしのっぺり佐々木、どうぞのっぺりとお呼びください。Cボーイズの皆さんもようやく緊張が取れた感じ?やっぱり初仕事が行き成りバラエティー番組じゃ緊張するなって方が無理だよね~。
自分も何かしゃべりが固かったかなって。アレだけスタッフさんがいると緊張するよね~。

「お前は急に崩し過ぎだ。もう少し緊張しておけ。」

うわ、木村君ひどくない?でも木村君は一切変わらないのね、流石温泉王子。

「当たり前だ、温泉こそ我がフィールド。緊張するはずもないだろう。
所で佐々木、この後何をするのかは分かっているだろうな。」

当然、場所はさっき従業員さんに聞いておいたから。

「「フッフッフッフッ」」
見詰め合い不敵な笑みを浮かべる二人。
その雰囲気に何事かと緊張の面持ちのCボーイズ。

"ザバッ"
「「温泉卓球、勝つのは俺だ!!」」

「「「・・・・・」」」

のっぺりと温泉王子。似た者同士の二人であった。
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