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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第391話 乙女の気持ちは複雑です
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おはようございます、長のお休み皆さまはどう過ごされましたでしょうか?大会があって休みなんかなかった?それはお疲れ様でございました。良い成績が残せたのなら幸いです。
えっ、新人戦ってもう始まってるんですか?それは無神経な事を申しました、公休で欠席される方も多くなってきますね。この教室には常に私がおりますので、よろしければ遊びに来て下さい。羽休めにお話くらいは出来ますので。
「っておいのっぺり、朝からどこの喫茶店の宣伝だ。それに教室は遊びに来る所じゃないぞ、勉強しに来る所だろうが。まぁ、永久Gクラスののっぺりが常にここにいるって言う意見には頷かざるを得ないけどね。」
ういっす、篠原・沢田・兵頭おはようさん、朝練お疲れ様でございます。
いやね、連休中チョッとバタついてたんで気分一新ここから始めようって感じ?
なんか入学してからずっと何かに巻き込まれてたんじゃないかなってくらい忙しかったから。
何かそれも落ち着いたみたいだし、ある程度俺の存在も知れたみたいだしね。
今日なんか普通に教室までこれたもん。一瞬変な顔される事はあっても”あぁ、あいつね”くらいの対応に変わったし。そのうち誰も気にしなくなるんじゃないかな。
「うん、流石のっぺり。苦労の仕方が普通じゃないわ。そんな君にはお姉さんがカロリーバーをあげよう。」
おっ、サンキュー。これっておいしいよね。ところでさっきから上田さんが俺の事を睨んでる気がするのは気のせいじゃないよね?皆さん何かご存じ?
「「「あぁ、あれか~。」」」
急にニヤニヤし始める三人娘、なんか怖いぞ。
「いやさ、こないだクラスの女子が大脱走してみんなして捕縛しに行った事があったでしょ?そん時のっぺり大活躍したらしいじゃない~。」(ニヤニヤ)
「そうそう、部室棟から上田ちゃんが飛び出して来た時にはのっぺりが何かしたんじゃないかと思って落ち着かせてから詳しく聞いたら・・・。(ムフッ)
のっぺり君、君もなかなかやるね~、ウリウリ。」
「「「そう言う事なんで、あたしらは温かく見守る事にしました。頑張れのっぺり。」」」
良い笑顔でサムズアップする三人。
何がどう言う訳なんだか。
う~ん、よく分からんがあとは上田さん次第って解釈でOK?
「「「はっきり言えばそうとも言う。」」」
了解、じゃあまずは上田さんだよね。
「上田さん、今度の新人戦でいい結果が出せたら俺がお好み焼き奢ってやろう。だから頑張れ。」
”ガタッ”
「あ、あんたに言われなくてもいい結果出せるって言うのよ。でもその言葉忘れないでよね!」
上田さんは俺をビシッと指差して宣言すると、そのままどこかへ行ってしまった。
で、こんな感じでどうよってどうしたお前らそんなに目をウルウルさせて。掌《てのひら》を組んで上目遣いって、おばちゃんのテクニックじゃん。
「「「佐々木君、私たちも頑張ってるんだよ?いい結果が出たら何か奢って貰いたいな~♪」」」
だ~、分かったから、それ止めい。逆に怖いわ。
”ガタガタ”
急に集まってくるクラスメート女子、なによ、なんなのよ!
「「「佐々木君、私たちも頑張ってるんだよ~♪」」」
うんが~、分りましたから。どうせ次の中間考査が終わったらみんなバラバラになっちゃうんでしょ?その前に壮行会って事でOK?
「「「いよ、佐々木君太っ腹、大統領!」」」
嬉しくね~。
花の乙女たち(肉食科)に囲まれて、朝から大人気の(お財布目的)のっぺり佐々木君なのでありました。(合掌)
(side:とある乙女)
”ザバザバザバ“
”あ~ん、もう。しっかりしなさいよ私!今まで何のために努力して来たって言うのよ、目標は目の前、理想は高くでしょうが!”
顔を洗い洗面所の鏡に映る自分に語り掛ける。負けるな私、頑張れ私、ここはイケメンの巣窟私立桜泉学園高等部なのだと。
「う・え・だ・ちゃん♪急に顔を洗ったりしてどうしたのかな~?」
「ヒィッ、篠原さん。な、何にもないですよ?ちょっと目にゴミがね、アハハハハ。」
「ふ~ん、上田ちゃんがね~。でもこないだの話しじゃないけど、みんな男性自体に慣れてないんだからのっぺり相手にドキドキする事は仕方のない事なんじゃないかな?そんなに自分を責めなくてもいいんじゃない?」
優しい言葉を掛けてくれる篠原さん。普段の悪戯好きの彼女と違う対応に思わず目を見開いてしまう。
「なによそんなに意外そうな顔をして。まぁ私も本当は上田ちゃんをいじる気満々だったんだけどさ、上田ちゃんをはじめスポーツ専科の人間って今までほとんど男性に接した事のない連中ばっかりだったんだってこないだ初めて知ってね。いかに佐久間中学が恵まれてたのかって。
そんな上田ちゃんを私がからかい半分でいじくるのもなんか違うんじゃないかなって。
いいんじゃない?佐々木にドキドキしたって。こういうのは慣れでしょ?
上田ちゃんは今はまだ生まれたての雛鳥なんだよ。初めての世界にドキドキしているだけ。
それが本当の恋になるのか一時の思いで終わるのかは分からないけど、私たちはまだまだ若いんだからさ、いっぱい恋して青春しないと。
そして大会でいい成績を残す。頑張ったらのっぺりが奢ってくれるって約束してくれたしね。
さっきの上田ちゃんとのやり取りを見ていたクラスメートから言い寄られて無理やり約束させられてやんの、のっぺりざまぁ♪」
”クスッ”
自然と零れ出る笑い。そうだ、私はまだ恋も知らない雛鳥なんだ。ゆっくりでいい、焦らなくてもいい。これからもみんなとワイワイやって行こう。
「そうだね、先ずは大会でいい成績を出して佐々木君にごちになるって事で♪」
「のっぺりに奢らせるぞ!」
「「「応!」」」
「「「アハハハハハ♪」」」
”いい友達に出会えたな”
私はすっきりした気持ちで、篠原さんたちと一緒に教室へと戻るのでした。
えっ、新人戦ってもう始まってるんですか?それは無神経な事を申しました、公休で欠席される方も多くなってきますね。この教室には常に私がおりますので、よろしければ遊びに来て下さい。羽休めにお話くらいは出来ますので。
「っておいのっぺり、朝からどこの喫茶店の宣伝だ。それに教室は遊びに来る所じゃないぞ、勉強しに来る所だろうが。まぁ、永久Gクラスののっぺりが常にここにいるって言う意見には頷かざるを得ないけどね。」
ういっす、篠原・沢田・兵頭おはようさん、朝練お疲れ様でございます。
いやね、連休中チョッとバタついてたんで気分一新ここから始めようって感じ?
なんか入学してからずっと何かに巻き込まれてたんじゃないかなってくらい忙しかったから。
何かそれも落ち着いたみたいだし、ある程度俺の存在も知れたみたいだしね。
今日なんか普通に教室までこれたもん。一瞬変な顔される事はあっても”あぁ、あいつね”くらいの対応に変わったし。そのうち誰も気にしなくなるんじゃないかな。
「うん、流石のっぺり。苦労の仕方が普通じゃないわ。そんな君にはお姉さんがカロリーバーをあげよう。」
おっ、サンキュー。これっておいしいよね。ところでさっきから上田さんが俺の事を睨んでる気がするのは気のせいじゃないよね?皆さん何かご存じ?
「「「あぁ、あれか~。」」」
急にニヤニヤし始める三人娘、なんか怖いぞ。
「いやさ、こないだクラスの女子が大脱走してみんなして捕縛しに行った事があったでしょ?そん時のっぺり大活躍したらしいじゃない~。」(ニヤニヤ)
「そうそう、部室棟から上田ちゃんが飛び出して来た時にはのっぺりが何かしたんじゃないかと思って落ち着かせてから詳しく聞いたら・・・。(ムフッ)
のっぺり君、君もなかなかやるね~、ウリウリ。」
「「「そう言う事なんで、あたしらは温かく見守る事にしました。頑張れのっぺり。」」」
良い笑顔でサムズアップする三人。
何がどう言う訳なんだか。
う~ん、よく分からんがあとは上田さん次第って解釈でOK?
「「「はっきり言えばそうとも言う。」」」
了解、じゃあまずは上田さんだよね。
「上田さん、今度の新人戦でいい結果が出せたら俺がお好み焼き奢ってやろう。だから頑張れ。」
”ガタッ”
「あ、あんたに言われなくてもいい結果出せるって言うのよ。でもその言葉忘れないでよね!」
上田さんは俺をビシッと指差して宣言すると、そのままどこかへ行ってしまった。
で、こんな感じでどうよってどうしたお前らそんなに目をウルウルさせて。掌《てのひら》を組んで上目遣いって、おばちゃんのテクニックじゃん。
「「「佐々木君、私たちも頑張ってるんだよ?いい結果が出たら何か奢って貰いたいな~♪」」」
だ~、分かったから、それ止めい。逆に怖いわ。
”ガタガタ”
急に集まってくるクラスメート女子、なによ、なんなのよ!
「「「佐々木君、私たちも頑張ってるんだよ~♪」」」
うんが~、分りましたから。どうせ次の中間考査が終わったらみんなバラバラになっちゃうんでしょ?その前に壮行会って事でOK?
「「「いよ、佐々木君太っ腹、大統領!」」」
嬉しくね~。
花の乙女たち(肉食科)に囲まれて、朝から大人気の(お財布目的)のっぺり佐々木君なのでありました。(合掌)
(side:とある乙女)
”ザバザバザバ“
”あ~ん、もう。しっかりしなさいよ私!今まで何のために努力して来たって言うのよ、目標は目の前、理想は高くでしょうが!”
顔を洗い洗面所の鏡に映る自分に語り掛ける。負けるな私、頑張れ私、ここはイケメンの巣窟私立桜泉学園高等部なのだと。
「う・え・だ・ちゃん♪急に顔を洗ったりしてどうしたのかな~?」
「ヒィッ、篠原さん。な、何にもないですよ?ちょっと目にゴミがね、アハハハハ。」
「ふ~ん、上田ちゃんがね~。でもこないだの話しじゃないけど、みんな男性自体に慣れてないんだからのっぺり相手にドキドキする事は仕方のない事なんじゃないかな?そんなに自分を責めなくてもいいんじゃない?」
優しい言葉を掛けてくれる篠原さん。普段の悪戯好きの彼女と違う対応に思わず目を見開いてしまう。
「なによそんなに意外そうな顔をして。まぁ私も本当は上田ちゃんをいじる気満々だったんだけどさ、上田ちゃんをはじめスポーツ専科の人間って今までほとんど男性に接した事のない連中ばっかりだったんだってこないだ初めて知ってね。いかに佐久間中学が恵まれてたのかって。
そんな上田ちゃんを私がからかい半分でいじくるのもなんか違うんじゃないかなって。
いいんじゃない?佐々木にドキドキしたって。こういうのは慣れでしょ?
上田ちゃんは今はまだ生まれたての雛鳥なんだよ。初めての世界にドキドキしているだけ。
それが本当の恋になるのか一時の思いで終わるのかは分からないけど、私たちはまだまだ若いんだからさ、いっぱい恋して青春しないと。
そして大会でいい成績を残す。頑張ったらのっぺりが奢ってくれるって約束してくれたしね。
さっきの上田ちゃんとのやり取りを見ていたクラスメートから言い寄られて無理やり約束させられてやんの、のっぺりざまぁ♪」
”クスッ”
自然と零れ出る笑い。そうだ、私はまだ恋も知らない雛鳥なんだ。ゆっくりでいい、焦らなくてもいい。これからもみんなとワイワイやって行こう。
「そうだね、先ずは大会でいい成績を出して佐々木君にごちになるって事で♪」
「のっぺりに奢らせるぞ!」
「「「応!」」」
「「「アハハハハハ♪」」」
”いい友達に出会えたな”
私はすっきりした気持ちで、篠原さんたちと一緒に教室へと戻るのでした。
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