372 / 525
第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第368話 のっぺり、世間の常識を教わる
しおりを挟む
いや、凄かったねさっきの攻防。なかなか見応えのある勝負だったと思わない?
俺たちは学食に到着後日替わり定食の食券を購入、テーブルに座り先ほどの出来事についての感想を話し合っていた。
「いやいやいや、佐々木君何言ってるの?あんなのあり得ないでしょう。下手したらダンカン案件だからね?
さっきの子がやったのって妄想小説に出てくる"廊下の角"ってやつでしょ?散らばった書類を集めている時に手と手が触れ合ってって展開になるやつ。
目茶苦茶流行ったし私も漫画とかで読んだから知ってるけど、実際やって何人も捕まってるから。普通に傷害罪にあたるからね。」
え~、あの恋の駆け引きダメなの~。俺なんか"あの子ガッツがあるな~"とか思って見てたんだけど。
その罠に対して正面からぶち破るひろし君、流石だな~とか思ってたんだけど。
「だからその対応があり得ないんですってば。この学園の男子生徒、マジで変ですからね?うちのクラスの小山君がいるじゃないですか、彼、今クラスの女子の中で密かに人気が上がっているって知ってました?彼くらいのイケメンが毎日笑顔で挨拶をしてくれる、今までの態度を改めて変わろうとしている。その事にキュンと来ちゃう女の子って結構多いんですよ?」
うっそん、あの小山君がモテ始めているって、君たちチョロ過ぎない?あの程度なら佐久間中学ならゴロゴロいたよ?
後で篠原たちに聞いてみな、本当だから。
「だからなんなんですか、この学園は全国的に有名だからまだ分かりますが何で佐々木君の出身中学までそんな状態何ですか?私の出身県じゃ考えられないんですけど。」
妙にエキサイトする上田さん。
因みに上田さんの中学校ってどんな感じだったの?
「まずクラスに男子がいません。この学園は一学年に三十二名の男子がいますよね?そして全員がちゃんと登校して来ている。
私の出身中学では五クラス二百名中男子生徒は二十名、そのうち学校に来ていた生徒はわずか八名でした。
他の学校でも実態は似たようなものだったんじゃないでしょうか。その証拠にうちのクラスって男子生徒の数が僅か二名ですが、その事に対して不平を言う生徒っていないでしょ?」
言われてびっくり、衝撃の事実。
えっ?全国の学校ってそんな事になってたの?それじゃ小山君のあの態度って割と普通だったりするとか?
「みんな入学式で見た内部進学生徒のイケメン具合とその紳士的な態度に当てられて小山君を卑下してましたが、彼くらいの態度のイケメン男子は世間で言うところの優良男子と言われる部類です。本来なら少なくともクラスの半数は惚れちゃうレベルですよ?」
・・・・えっ?
あまりの事実に言葉を失うのっぺり佐々木君。あれが優良男子?だったら木村君辺りならどうなっちゃうの?もしくは俺のSaki様モードでもいいけど。
「少なくとも学校崩壊が起きますかね。
第二回逃走王放送の後何か三日間くらい学校閉鎖が起きましたし。」
俺は背中に流れる冷や汗を感じながら尚も聞いてみた。
じゃあさ、仮に"hiroshi"全国ツアーがあったとしたらどうなると思う?
上田さんはしばらく考えた後、おもむろに口を開いた。
「入場チケットを巡って血の雨が降るんじゃないですか?」
うぎゃ~、まだまだ甘かった~!
俺は自分の見通しの甘さに愕然としつつ、今後の予定の見直しを迫られるのでした。
俺たちは学食に到着後日替わり定食の食券を購入、テーブルに座り先ほどの出来事についての感想を話し合っていた。
「いやいやいや、佐々木君何言ってるの?あんなのあり得ないでしょう。下手したらダンカン案件だからね?
さっきの子がやったのって妄想小説に出てくる"廊下の角"ってやつでしょ?散らばった書類を集めている時に手と手が触れ合ってって展開になるやつ。
目茶苦茶流行ったし私も漫画とかで読んだから知ってるけど、実際やって何人も捕まってるから。普通に傷害罪にあたるからね。」
え~、あの恋の駆け引きダメなの~。俺なんか"あの子ガッツがあるな~"とか思って見てたんだけど。
その罠に対して正面からぶち破るひろし君、流石だな~とか思ってたんだけど。
「だからその対応があり得ないんですってば。この学園の男子生徒、マジで変ですからね?うちのクラスの小山君がいるじゃないですか、彼、今クラスの女子の中で密かに人気が上がっているって知ってました?彼くらいのイケメンが毎日笑顔で挨拶をしてくれる、今までの態度を改めて変わろうとしている。その事にキュンと来ちゃう女の子って結構多いんですよ?」
うっそん、あの小山君がモテ始めているって、君たちチョロ過ぎない?あの程度なら佐久間中学ならゴロゴロいたよ?
後で篠原たちに聞いてみな、本当だから。
「だからなんなんですか、この学園は全国的に有名だからまだ分かりますが何で佐々木君の出身中学までそんな状態何ですか?私の出身県じゃ考えられないんですけど。」
妙にエキサイトする上田さん。
因みに上田さんの中学校ってどんな感じだったの?
「まずクラスに男子がいません。この学園は一学年に三十二名の男子がいますよね?そして全員がちゃんと登校して来ている。
私の出身中学では五クラス二百名中男子生徒は二十名、そのうち学校に来ていた生徒はわずか八名でした。
他の学校でも実態は似たようなものだったんじゃないでしょうか。その証拠にうちのクラスって男子生徒の数が僅か二名ですが、その事に対して不平を言う生徒っていないでしょ?」
言われてびっくり、衝撃の事実。
えっ?全国の学校ってそんな事になってたの?それじゃ小山君のあの態度って割と普通だったりするとか?
「みんな入学式で見た内部進学生徒のイケメン具合とその紳士的な態度に当てられて小山君を卑下してましたが、彼くらいの態度のイケメン男子は世間で言うところの優良男子と言われる部類です。本来なら少なくともクラスの半数は惚れちゃうレベルですよ?」
・・・・えっ?
あまりの事実に言葉を失うのっぺり佐々木君。あれが優良男子?だったら木村君辺りならどうなっちゃうの?もしくは俺のSaki様モードでもいいけど。
「少なくとも学校崩壊が起きますかね。
第二回逃走王放送の後何か三日間くらい学校閉鎖が起きましたし。」
俺は背中に流れる冷や汗を感じながら尚も聞いてみた。
じゃあさ、仮に"hiroshi"全国ツアーがあったとしたらどうなると思う?
上田さんはしばらく考えた後、おもむろに口を開いた。
「入場チケットを巡って血の雨が降るんじゃないですか?」
うぎゃ~、まだまだ甘かった~!
俺は自分の見通しの甘さに愕然としつつ、今後の予定の見直しを迫られるのでした。
1
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる