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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第367話 ラブコメって難しい (3)
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"キンコンカンコン~"
「はい、この単元はテストでも出ますのでよく復習しておいて下さい。四時限目の授業を終わります。」
現代文の先生が授業終了の挨拶をする。流石は名門私立桜泉学園高等部、なかなかのタフな授業に着いて行くだけでもやっとである。
他のクラスメートと言えば端から諦めている者もいればしっかり着いて行けている者も。話しを聞けば大会成績に関係なくテストの成績でも上位クラスに上がれるらしい。
両方を加味すればBクラスは確実と獲物を前にした肉食獣の様な笑みを浮かべるクラスメート、我が校の女子とはかくあるべしと言う見本の様な態度に、心より称賛の拍手を贈りたい。
そんな頭脳労働の後には美味しいカロリーが必要です。本日私、初学食にチャレンジです。
ノエルのお弁当はいいのかですって?彼女、先日からお休みを取っています。何か古い友人が訪ねて来たとかで、鈴守さんの所の温泉に遊びに行っているんですね~。
ノエルは働き過ぎだからたまにはこう言った休みを取って貰わないと、こっちの方が心配になります。今回も半ば無理矢理遊びに行かせた様なものですからね。
ねぇねぇ篠原、学食ってどこにあるのか知ってる?
未だ学園の施設を把握しきれない佐々木君、この学園広過ぎなんだよ!
「えっ?のっぺりってお弁当派じゃなかったっけ?」
俺の何時もと違う行動に訝しげな顔をする篠原。
いや、昨日からしばらくお手伝いさんがお休みしていてね。マミーから当面学食へ行って来いとのお達しがありましたです、はい。
「「お手伝いさんだと!?けっ、ブルジョアが!」」
篠原と沢田の二人そろってのノリ突っ込み。流石は女子バスケット部の期待の新人、反射神経は抜群である。
まぁそう言う訳だから知っていたら教えて欲しいんだけど。
「あたしらみんなお弁当派だから学食利用しないんだよね。上田ちゃん、あなた寮生で確か学食だったわよね?
悪いんだけど、のっぺり案内してあげてくれる?」
「えっ?構わないけど?所で佐々木君ってここのOGの本条まなみ選手と親しいって本当?」
ん?まなみちゃん?よく家に遊びに来るけど?
何、上田さんってまなみちゃんのファンか何かなの?俺の知ってる事なら教えてあげるけど?
「本当、じやあさ、本条選手って普段どんな感じなのかとか教えてくれる?」
こうして俺たちはまなみちゃん談義に華を咲かせながら、学食に向かうのでした。
それでその時まなみちゃんがね、・・・。
「ん?佐々木君急に足を止めてどうしたの?」
話しの途中で急に立ち止まったことに疑問の声をあげる上田さん。俺はある一点を指差して彼女に問い掛ける。
あれって何?
そこには両手に山の様な紙の束を抱え、建物の影でタイミングを見計らう様な仕草の女子生徒がいた。
そして向こうからやって来るのは・・・ひろし君?
勢いよくあくまでも偶然と言った感じで飛び出す女子生徒。あわやひろし君にぶつかり書類が散乱と思われたその瞬間。
"フワッ"
片方の手で書類の束をウェイターの様に支え、もう片方の手で女子生徒を転ばぬ様に抱き止めるひろし君。
怒るでも戸惑うでもなく、眼を合わせただ優しく微笑みながら、"大丈夫?怪我はなかった?"と語り掛ける彼。
そのまま気を失う女子生徒。後の処理はお任せ下さいとばかりにひろし君から書類を受け取り、気絶した女子生徒と共に消えていく信者数名。
ひろし君は"なんだかな~"と言った顔をした後、再び彼女たちと共に去っていった。
俺と上田さんは、ただ呆然とその様子を眺めるのでした。
「はい、この単元はテストでも出ますのでよく復習しておいて下さい。四時限目の授業を終わります。」
現代文の先生が授業終了の挨拶をする。流石は名門私立桜泉学園高等部、なかなかのタフな授業に着いて行くだけでもやっとである。
他のクラスメートと言えば端から諦めている者もいればしっかり着いて行けている者も。話しを聞けば大会成績に関係なくテストの成績でも上位クラスに上がれるらしい。
両方を加味すればBクラスは確実と獲物を前にした肉食獣の様な笑みを浮かべるクラスメート、我が校の女子とはかくあるべしと言う見本の様な態度に、心より称賛の拍手を贈りたい。
そんな頭脳労働の後には美味しいカロリーが必要です。本日私、初学食にチャレンジです。
ノエルのお弁当はいいのかですって?彼女、先日からお休みを取っています。何か古い友人が訪ねて来たとかで、鈴守さんの所の温泉に遊びに行っているんですね~。
ノエルは働き過ぎだからたまにはこう言った休みを取って貰わないと、こっちの方が心配になります。今回も半ば無理矢理遊びに行かせた様なものですからね。
ねぇねぇ篠原、学食ってどこにあるのか知ってる?
未だ学園の施設を把握しきれない佐々木君、この学園広過ぎなんだよ!
「えっ?のっぺりってお弁当派じゃなかったっけ?」
俺の何時もと違う行動に訝しげな顔をする篠原。
いや、昨日からしばらくお手伝いさんがお休みしていてね。マミーから当面学食へ行って来いとのお達しがありましたです、はい。
「「お手伝いさんだと!?けっ、ブルジョアが!」」
篠原と沢田の二人そろってのノリ突っ込み。流石は女子バスケット部の期待の新人、反射神経は抜群である。
まぁそう言う訳だから知っていたら教えて欲しいんだけど。
「あたしらみんなお弁当派だから学食利用しないんだよね。上田ちゃん、あなた寮生で確か学食だったわよね?
悪いんだけど、のっぺり案内してあげてくれる?」
「えっ?構わないけど?所で佐々木君ってここのOGの本条まなみ選手と親しいって本当?」
ん?まなみちゃん?よく家に遊びに来るけど?
何、上田さんってまなみちゃんのファンか何かなの?俺の知ってる事なら教えてあげるけど?
「本当、じやあさ、本条選手って普段どんな感じなのかとか教えてくれる?」
こうして俺たちはまなみちゃん談義に華を咲かせながら、学食に向かうのでした。
それでその時まなみちゃんがね、・・・。
「ん?佐々木君急に足を止めてどうしたの?」
話しの途中で急に立ち止まったことに疑問の声をあげる上田さん。俺はある一点を指差して彼女に問い掛ける。
あれって何?
そこには両手に山の様な紙の束を抱え、建物の影でタイミングを見計らう様な仕草の女子生徒がいた。
そして向こうからやって来るのは・・・ひろし君?
勢いよくあくまでも偶然と言った感じで飛び出す女子生徒。あわやひろし君にぶつかり書類が散乱と思われたその瞬間。
"フワッ"
片方の手で書類の束をウェイターの様に支え、もう片方の手で女子生徒を転ばぬ様に抱き止めるひろし君。
怒るでも戸惑うでもなく、眼を合わせただ優しく微笑みながら、"大丈夫?怪我はなかった?"と語り掛ける彼。
そのまま気を失う女子生徒。後の処理はお任せ下さいとばかりにひろし君から書類を受け取り、気絶した女子生徒と共に消えていく信者数名。
ひろし君は"なんだかな~"と言った顔をした後、再び彼女たちと共に去っていった。
俺と上田さんは、ただ呆然とその様子を眺めるのでした。
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