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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…

第366話 ラブコメって難しい (2)

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"スパン"
「アハハハ、楽しいな、これ♪」

"スパン"
「ハハハ、ま、まぁ楽しんで頂けてる様で何よりです。」

"スパン"
あ、どうも、最近精神的に荒れてない?大丈夫?と心配され"う~ん、確かにヤバいかも"と始めて自分の状態に気付いた働き過ぎの男、のっぺり佐々木です。

"スパン"
で、さっきから何をやっているのかと言うと"気合い注入"ですね、世界に元気を問い掛ける某有名プロレスラー(故人)と一緒、ひろし君熱に浮かれて上の空になっている女子生徒たちに"元気ですか~!"とばかりに張り扇聖剣で気合い注入。
夢の国からご帰国頂いてると言った所です。
えっ?何でそんなに面倒臭い事をしてるのか?支配者モードで"起きんかワレ!?"ってやった方が早いんじゃないか?
そうなんですけどね、またまた康太君と木村君連名でクレームが入りましてね。
"あれは乙女の尊厳を著しく損なうから封印"とのお達しがですね~。何か大変だったらしいです。そう言えばGクラスの女子生徒乙女たちも全員学園指定ジャージだった上に皆さん無言だったな~。(遠い目)
それで康太君よりの追加依頼がありまして、残りの浮かれポンチをどうにかして欲しいとの事。正直ほっとけと思ったんですけどね、報酬が康太ママの季節のフルーツタルトじゃ仕方がないじゃないですか。しかも前報酬のクッキー付き、太っ腹ですマイロード。
それで思い付いたのが"張り扇で頭引っ叩いたらいいんじゃね?"ってやつですね。
以前マネジメント部の吉川にやったあれです。あの時はわざと痛い様にやったけど、気付けだけなら痛い必要はないからね。ステルスモードでサクッと引っ叩けば誰も気が付かないでしょ♪
早速張り扇の持ち主聖剣ホルダーにブツを借りる為、用務員宿舎に移動。朱音さんに事情を説明したところ、"面白い、私も混ぜろ♪"と相成りました。

"スパーン"
「最後の一人終了~。これ楽しいぞ、たまにやらんか?」
朱音さん、超ご機嫌。大義名分アリで張り扇を振り回せるのがよほど楽しかったんだろうな~。
彼女も俺とは方法こそ違えどステルス機能持ちだから誰も気が付かないし。しかも朱音さん特製の張り扇、気合いの通りが凄くいいの。まさに聖剣のごとし。自称"この土地の守護者"は伊達じゃない、討伐された女子生徒、皆聖女みたいな顔つきになってて周りが驚いてたもんな~。

「ところで佐々木君、あ奴らはいいのか?」
朱音さんが指指すのは生徒に悟られない様に姿を消している王女の護衛。
そう、不審者をわざと通過させた馬鹿者たち。
彼女たちも普段より浮かれポンチの様で全然隠れきれていません。木村君どころか康太君にすらバレるってヤバいから。

さて、気配を察知。人物を特定、指向性支配者モード発動。
「"お前らの役目はなんだ?主人を危険に晒し何が護衛か。恥を知れ!"」

「「「ヒーッ!!」」」
"ドサドサ"

「キャー、不審者よ!誰か先生呼んで来てー!」
突然現れた複数の人の姿にAクラスBクラスの生徒は騒然、気を失った不審者たちは全員捕縛されるのでした。(合掌)

「うゎ~、お主容赦ないの~。」
反省すべきは反省しないとならんのです。また繰り返されたら俺切れちゃいますからね?

「うん、そうならん事を祈ろう。それじゃ私は帰る、ちゃんと授業は出るんだぞ!」

了解です。報酬のフルーツタルトは後程お持ちしますので数日お待ち下さい。
"頼んだぞ~。"
朱音さんは張り扇聖剣をフリフリ用務員宿舎に帰って行くのでした。
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