男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora

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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…

第365話 ラブコメって難しい

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おはようございます。
若葉萌える新緑の季節、春から夏に向かう躍動の季節、皆さんはこれから新人戦ですが準備の方は大丈夫ですか?
さぁ、これからが皆さんの本番です。好成績を残して上位クラスを目指してくださいね。
万年Gクラスのっぺり佐々木、皆様の活躍を心より応援しております。

お、那須さんおはようございます。キャンプ場では大変お世話になりました。なんかお昼食べてから様子が変でしたが体調の方はよろしいのですか?

「ん~?あ~、佐々木君、おはようございま~す。お魚ご馳走様でした~。
お魚~、キャンプ~、あはぁ♪」

"ちょっと篠原、あれどうしたの!彼女変な薬とかやってないよね?俺超怖いんですけど!"
"あたしらだって分からないわよ!キャンプの時のっぺりの尾行するって言って出掛けたあと、帰って来たらああなってたんだから。
あんた何か知ってるんじゃないの?"
"尾行ってもしかして昼食べてるときに抜けたあれか?"
"そうだけど、そう言えば帰って来たのAクラスの方で騒ぎがあった後だったわよ?"

あぁ~あれか~。俺なんとなく原因分かったかも。やっぱりひろし君半端なかったって事かな?
ちょっとAクラスに行って康太君に話し聞いて来るね。

俺は早速Aクラスへ移動するのでした。

"ぼーっ、えへっ♪"
"あはっ、ひろし君素敵♪"

え~っと、ここはどこかの精神病棟かな?
見渡す限りの逝っちゃった感じの乙女たち。ヤバ過ぎるだろうこれ。
ひろし君、どうなったらこうなるの?
意味分からないんだけど。

康太君、いいところにいた、何がどうしてこうなったのか教えてクレメンス?

「あぁ、親友。僕も正直理解出来ないんだけどね。キャンプ場の一件は聞いてるでしょ?親友が言ってた通りに事件が起きた例のやつ。
その時ひろし君が王子様劇場を繰り広げてね、それを目撃したAクラス・Bクラスの女子生徒が皆あぁした状態に陥ってるらしい。
まともなのは何人もいないんじゃないかな?志乃ですらあれにはかなり引き込まれたと言っていたから。」

マジっすか、あの如月さんが引き込まれたって凄まじいな、おい。
原因は分かった、じゃ俺はこれで。
"ガシッ"

えっ?康太君、その手をお離しになってくださいませんこと?わたくしこれから授業が御座いますのよ?

「行かないでよ親友、これマジでキツイの。僕を見捨てないで、お願いします。」

え~、ほっとけばいいじゃん~、こんなん小学校時代は日常だったじゃん。ほら、懐かしい光景だと思ってさ~。

うるうるの上目遣いで両手を組んでお願いする康太君、何故に君が駄菓子屋のおばちゃんテクニックを実践するし。如月さんも一緒になってうるうるしない、鬱陶しいわ。
分かった分かった、分かりました。今回だけ特別だからね。

俺は目を瞑り一学年の教室のある範囲をイメージする。どうやらほうけている人間は相当な人数にのぼる様だ。
ひろし君たちはまだ登校していない様だけど、全員じゃなくてもいいだろう。
気配に声を乗せ心に届ける様に。

「"いつまでほうけている、起きろ!"」
「「「ヒーッ!!」」」

周りを見渡す、女子生徒たちは皆冷や水でも浴びせられたかの様に目を見開いて周囲を伺っていた。

どうだった康太君、これでバッチリでしょ。まだ来てない生徒にはそれこそ強制的に俺のアーカイブでも見せればいいんじゃない?
多分それで目を覚ますんじゃないかな?

「う、うん。ありがとう親友。ちょっと今はビビって立てないかな?でも助かったよ。」

おう、それじゃ俺は教室に帰るね。

意気揚々と教室に戻るのっぺり佐々木君。この後、女子生徒によって更衣室が大混雑するのだが、それは彼の知らないお話し。
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