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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第323話 雪山で遊ぼう (7)
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「大変申し訳ありませんでした。」
ここは御奉霊山の奥地、人々の目からそっと隠された秘密のお社。
その庭先で一人の女性に全力土下座をかます男、どうも、俺です。
事の始まりはワンワンと黒丸の戯れをニマニマ眺めていた時に遡ります。
お鼻をつんつんくっつけ合って臭いを嗅いでと一通りの挨拶を交わした二匹。緊張も取れ一緒に遊ぼうかとなったその瞬間、後方より眩い光が。
振り返るとそこには大きなお狐様が寝そべっていらっしゃるではないですか。しかも何と言う事でしょう、こちらのお狐様、尻尾が九本、九本もございます珍種中の珍種。わたくし、前世を含めまして初お目見えでございます。
こんなの漫画の世界でしか出会えないやん、夢の世界やん、まあ今の状況はかなり夢の世界には違いないんですが、それでももうこれは奇跡の出会いじゃないでしょうか。これでモフらない?あり得ないでしょう。
リュックの中から本日のワンワンとの再会の為に準備いたしましたモフリセットを取り出します。この子の毛並みに合いそうなのはこのブラシかな~♪
ブラシも何本かご用意がございます、ワンワンの毛並みが分からなかったからね。
さぁ、レッツブラッシング。このお狐様超綺麗。金色の毛並みとはまさにこの事。狐が豊穣の使いとか言われたのも納得です。稲穂が実りの秋を迎え黄金の海を作り上げるのと同様の色合い。お稲荷さんは稲穂を銜えてるって知ってました?
この狐さんももしかしたら神様の使いなんじゃないだろうか。この世界ならありうるかもしれませんね、黒丸みたいなわんこもいるんだし。
鼻歌交じりに唯々《ただただ》ブラッシング、至福の時間。
お、気が付いたのかな?何かもぞもぞ動き出したぞ。頭をすりすり擦り付けて来て、超可愛いんですけど。
君うちの子になりなさい、ね、ぜひいらっしゃい。
”キーーーーーーーーン”
なんか聞き覚えのある耳鳴り。まぁ今はどうでもいいです。
ほ~れほれほれ、気持ちいいか~。
俺は只管モフり続けるのでした。
そんなあの時の自分を殴りたい。
だって思わんやん、人間が狐の姿になってるだなんてさ~。あの後また狐さんが光ったと思ったら葛の葉が膝に載ってるんだもん、超ビビったわ。
”ご主人もっとナデナデしてくれ~”って絶対黒歴史案件じゃん。増山のおっちゃん曰くそういう人物は稀にいるって、この世界どうなっちゃってるのさ。
ファンタジーなの?異世界ファンタジー物の世界だったの?俗に言う現代ファンタジー?
異能力者バトルとか始まっちゃうの?ダンジョンマスターとか現れたりとか?
無理だからね、おそらくひろし君だって無理じゃね?
マジ勘弁してください。
増山のおっちゃん何よ、今はそう言うのはほとんどない?おおむね安定してると。
助かった~、本気で助かった~。
じゃあ葛の葉も世間一般ではないけどちょっと変わった人って扱いでOK?
要は黒丸やつくねと一緒だと、それじゃやる事はただ一つだね。
「モフったりして本当にすみませんでした~~~!!」
俺は只管全力土下座を続けるのでした。
ここは御奉霊山の奥地、人々の目からそっと隠された秘密のお社。
その庭先で一人の女性に全力土下座をかます男、どうも、俺です。
事の始まりはワンワンと黒丸の戯れをニマニマ眺めていた時に遡ります。
お鼻をつんつんくっつけ合って臭いを嗅いでと一通りの挨拶を交わした二匹。緊張も取れ一緒に遊ぼうかとなったその瞬間、後方より眩い光が。
振り返るとそこには大きなお狐様が寝そべっていらっしゃるではないですか。しかも何と言う事でしょう、こちらのお狐様、尻尾が九本、九本もございます珍種中の珍種。わたくし、前世を含めまして初お目見えでございます。
こんなの漫画の世界でしか出会えないやん、夢の世界やん、まあ今の状況はかなり夢の世界には違いないんですが、それでももうこれは奇跡の出会いじゃないでしょうか。これでモフらない?あり得ないでしょう。
リュックの中から本日のワンワンとの再会の為に準備いたしましたモフリセットを取り出します。この子の毛並みに合いそうなのはこのブラシかな~♪
ブラシも何本かご用意がございます、ワンワンの毛並みが分からなかったからね。
さぁ、レッツブラッシング。このお狐様超綺麗。金色の毛並みとはまさにこの事。狐が豊穣の使いとか言われたのも納得です。稲穂が実りの秋を迎え黄金の海を作り上げるのと同様の色合い。お稲荷さんは稲穂を銜えてるって知ってました?
この狐さんももしかしたら神様の使いなんじゃないだろうか。この世界ならありうるかもしれませんね、黒丸みたいなわんこもいるんだし。
鼻歌交じりに唯々《ただただ》ブラッシング、至福の時間。
お、気が付いたのかな?何かもぞもぞ動き出したぞ。頭をすりすり擦り付けて来て、超可愛いんですけど。
君うちの子になりなさい、ね、ぜひいらっしゃい。
”キーーーーーーーーン”
なんか聞き覚えのある耳鳴り。まぁ今はどうでもいいです。
ほ~れほれほれ、気持ちいいか~。
俺は只管モフり続けるのでした。
そんなあの時の自分を殴りたい。
だって思わんやん、人間が狐の姿になってるだなんてさ~。あの後また狐さんが光ったと思ったら葛の葉が膝に載ってるんだもん、超ビビったわ。
”ご主人もっとナデナデしてくれ~”って絶対黒歴史案件じゃん。増山のおっちゃん曰くそういう人物は稀にいるって、この世界どうなっちゃってるのさ。
ファンタジーなの?異世界ファンタジー物の世界だったの?俗に言う現代ファンタジー?
異能力者バトルとか始まっちゃうの?ダンジョンマスターとか現れたりとか?
無理だからね、おそらくひろし君だって無理じゃね?
マジ勘弁してください。
増山のおっちゃん何よ、今はそう言うのはほとんどない?おおむね安定してると。
助かった~、本気で助かった~。
じゃあ葛の葉も世間一般ではないけどちょっと変わった人って扱いでOK?
要は黒丸やつくねと一緒だと、それじゃやる事はただ一つだね。
「モフったりして本当にすみませんでした~~~!!」
俺は只管全力土下座を続けるのでした。
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