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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第251話 ピカピカの三年生

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おっはよ~っす、今日から三年生だね、間違えて二年の教室に行った子いなかった?そんなのお前だけ?流石に俺もやらんわ、みんな今年度もよろしくね~♪
”スパーン”

痛いって、木村君おはよう。番組仕様の張り扇持ってくるの止めない?それ結構痛いのよ、衝撃がこう抜けるって言うか。せめて学校では駄菓子屋のおばちゃん製でお願いします。

「喧しい、新年度だからってテンション上げ過ぎだバカ者。そんなんだと先生から呼び出し食らう「佐々木君いる~?大塚生徒会長が御呼びよ~。」・・・お前何やった?素直に言え。」

え、俺何もやってないよ、マジで。さっき学校来たばかりよ?春休みも大人しくしてたし、呼び出し食らういわれなんかないっての!(ぷんすか)

「まぁ、取り敢えず行って来い。佐藤先生には俺から伝えておく。」

おぉ、頼んだ。ビックジョーの奴いったい何だってのよ、くだらない用事だったら強制ランニングさせてやる。

”コンコンコン“
失礼しま~す。ビックジョー何用?ふざけた要件なら張り倒すよ?
って林に吉田、お前らも呼び出し?お前らが何かやったの?

「ちっす、佐々木部長。いや、俺らも分からないっす。吉田はともかく俺は悪さしてないっすよ。」
「どうも部長、俺にも心当たりが・・・。バレる様な事はしてないんですけど。」

「「吉田、犯人お前じゃん!」」

”ゴホンッ”
わざとらしい咳払いでこちらの注意を引く大塚生徒会長。よく見れば他にも生徒が数名呼び出しを食らっている様だった。

「あ~、わざわざ集まって貰って悪かった。一年生のみんなは何で呼び出されたのか分かるかな?・・・分かっていないようだね。
二年三年生の諸君は一度経験しているから想像がつくと思うんだがどうだろう。」

一度経験している?この時期に生徒会からの呼び出し?

「「「お前たち桜町小学校の卒業生だろ?やっちまったのか?」」」

「分かってくれて助かるよ。彼らが今年度の救急搬送者だ。養護教諭の先生からお褒めの言葉を頂いている。
さて、私も経験があるんだ、入学式当日気が付いたら保健室にいたって言うね。
佐々木!お前が犯人だったんだな、よくもやりやがったなこの野郎!」

あ、ばれちった。ハハハハ、まぁ、昔の事ですし、ここは一つ生徒会長様の懐の大きい所をですね~。

「ばれちったじゃないだろうが、前生徒会長からの申し送りが意味の分らんものだったから何かと思えば、桜町小出身者は毎年新入学の俺様系わがまま男子を締めてるって言うじゃないか。これってれっきとした暴行事件だからな、お前ら本当に自重しろ!
あと佐々木、お前こいつらちゃんと教育しとけ、マジ勘弁してください!」

え~、俺ですか~。林に吉田、お前らの方がこいつらの顔と名前が一致するだろう。
後は任せた。

「まぁ、分りますけど。よ、お前ら久しぶり。元気だった?まずは生徒会に代々伝わる桜町小出身者への申し送りをするな。
他校の男子ほかの奴らはお前らとは違う、手加減しろ”
まぁ、基礎体力に雲泥の差があるからな、ほどほどにしてやれよ。あとお前らも鬼ごっこ同好会の動画とか逃走王決定戦とかを見て知ってるとは思うけど、うちらの先輩方バケモンだからな?あまりはしゃぎすぎるなよ?」

おぉ~、なんかザ・先輩って感じ。林の奴もこの一年でずいぶん成長したもんだな。次期部長と副部長はこの二人に任せれば安泰か?

「あと分かってないと思うから言っておくぞ、第一回第二回逃走王に輝いたモデルの”Saki”って佐々木先輩の事だから。先輩、メイクすると”Saki”に変身するから。」

「「「えぇ~、嘘だ~!!のっぺり顔の佐々木先輩がモデル?ありえね~!?」」」

さっきまで大人しかったのに今日一のリアクションがこれって。
のっぺり佐々木、認知されるまでの道はまだまだ険しいのであります。(涙目)
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