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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第243話 いい旅、湯め気分♨️2 (5)
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おっはよーございま~す。
今朝もバッチリ朝風呂帰りののっぺり佐々木でございます。
スタッフさん昨夜は大変だったみたいだけど大丈夫だった?
随分お客様に詰め寄られてなかった?
俺たちあの後速攻お風呂に入ってメイク落としたから、あの方々隣をすれ違ったのに全然気が付かないでやんの。(笑)
流石は魔改造メイク術、七変化の異名は伊達じゃないよね。
テレビ局の偉い人と芸能事務所の偉い人、見てる~?
昨日の奴さんの正体はのっぺり佐々木君でした~。正解に辿り着けたかな~?
「何ですか、昨日の演芸は確かに凄かったですよ、でもそれを引き合いに出されてもね~。
僕は僕ですし?それに昨日からずっとその話ばかりじゃないですか、僕の役割はもう終わったんですよね?
朝食食べたら帰ってもいいですか~?」
「倉持さん、この意見には俺も賛成だ。
松村の言い方はアレだが、言ってる事は間違っているとは思えない。昨日の踊り奴達の芸は確かに素晴らしいものだった。そこには彼らの長い年月の研鑽が見てとれた。だがそれは彼らの道であって私たちの物と比べられるべきものでもない。
その姿勢を誉める事はあれど比較しこちらを槍玉に上げられてもと言う話だ。
貴女や社長が俺の事を疎ましく思っている事は知っている。その事については事務所に帰り次第話をしよう。
今は昨日の感動に水を差されたくないのでな。」
あ~、うん、ここのシーンは使えないね、色々物議をかもし出しそうだし。くわばらくわばら。
「あ、植松ディレクターではないですか、昨日は途中でいなくなるなんて酷いじゃないですか~。えっとこちらは?」
あ、はい、わたくしお茶の間の箸休め、のっぺり佐々木と申します。かの有名な西京芸能事務所の倉持様ですよね、この様な出で立ちで大変失礼致します。僕たち深夜番組の"いい旅、湯め気分♨️"のロケでこちらの旅館に宿泊させて頂きまして、先ほどから朝風呂上がりのトークシーンを撮影していた所でありました。
「あぁ、編成局長が言っていた深夜番組ね、ご苦労様。私が知らないって事は新人さんかな?せいぜい頑張りなさい。植松ディレクターは近々最前線に復帰するお方だから、我が儘を言って迷惑を掛けない様にしなさいね。
では植松ディレクター、また後程ご挨拶させて頂きますので、例の件はよろしくお願いしますね。」
スタッフさん、大人気じゃないですか~。あの人が真実を知ったらどんな顔をするんでしょうね?
「あら、植松ディレクターおはようございます。朝からお仕事かしら、関心ね。」
「これは編成局長、おはようございます。昨日は大変お世話に成りまして感謝の限りであります。お陰さまを持ちまして大変いい映像を撮ることが出来たのであります。」
「そう、それは良かったわ。貴女を深夜時間帯の底上げの為に起用したかいがあると言うものよ。それで昨日の話、考えてくれたかしら?あの踊り奴達ならかなりの数字が見込めると思うのよ?」
「申し訳ないのでありますが、昨日もお話ししましたが踊り奴の素性を明かす事は彼らとの約束がありまして出来ないのであります。編成局長にはその分深夜番組"いい旅、湯め気分♨️"をお楽しみ頂けたらと思うのであります。現在もそのロケを行っていた所であります。」
「貴女も相当頑固ね、深夜番組への異動だけじゃ分かって貰えなかったかしら?まぁいいわ、せいぜい頑張りなさいな。」
・・・スタッフさ~ん。あの方、絶対番組見ないですよね。この際、秘密のままにしておきましょうか?その方がバレた時の反応が面白そうなので。
「のっぺり君、昨日はありがとうね。昨日のお客様、アレだけ騒いでたのにすっかり大人しくなっちゃって、痛快だったわ。
もし良かったら箱崎温泉郷のお祭りの時ゲストで出演してくれないかしら、ちゃんと事務所には連絡いれるから。」
ハハハ、ミホちゃんに喜んで貰えたならそれだけて光栄ですよ~。それにありがたいお話し、ありがとうございます。まぁ、その辺は上の者と相談と言う事で。
今回は大変お世話に成りました、感謝の限りです。
「「「お世話に成りました。」」」
いや~、木村君、今回もなかなかいい旅になったね~。
康太君はどうでした、楽しめましたか?
「うん、行き当たりばったりでどうなるかと思ったけど、楽しい旅だったよ。」
「そうだな、俺もまさかこの張り扇がああいう使われ方をするとは思わなかったぞ。」
う、うん。取り敢えず張り扇は下ろそうね、何かビビるから。
じゃあ、最後にみんなでタイトルコールを入れて締めにするよ、せーの。
「「「Let's go 湯め気分♨️」」」
今朝もバッチリ朝風呂帰りののっぺり佐々木でございます。
スタッフさん昨夜は大変だったみたいだけど大丈夫だった?
随分お客様に詰め寄られてなかった?
俺たちあの後速攻お風呂に入ってメイク落としたから、あの方々隣をすれ違ったのに全然気が付かないでやんの。(笑)
流石は魔改造メイク術、七変化の異名は伊達じゃないよね。
テレビ局の偉い人と芸能事務所の偉い人、見てる~?
昨日の奴さんの正体はのっぺり佐々木君でした~。正解に辿り着けたかな~?
「何ですか、昨日の演芸は確かに凄かったですよ、でもそれを引き合いに出されてもね~。
僕は僕ですし?それに昨日からずっとその話ばかりじゃないですか、僕の役割はもう終わったんですよね?
朝食食べたら帰ってもいいですか~?」
「倉持さん、この意見には俺も賛成だ。
松村の言い方はアレだが、言ってる事は間違っているとは思えない。昨日の踊り奴達の芸は確かに素晴らしいものだった。そこには彼らの長い年月の研鑽が見てとれた。だがそれは彼らの道であって私たちの物と比べられるべきものでもない。
その姿勢を誉める事はあれど比較しこちらを槍玉に上げられてもと言う話だ。
貴女や社長が俺の事を疎ましく思っている事は知っている。その事については事務所に帰り次第話をしよう。
今は昨日の感動に水を差されたくないのでな。」
あ~、うん、ここのシーンは使えないね、色々物議をかもし出しそうだし。くわばらくわばら。
「あ、植松ディレクターではないですか、昨日は途中でいなくなるなんて酷いじゃないですか~。えっとこちらは?」
あ、はい、わたくしお茶の間の箸休め、のっぺり佐々木と申します。かの有名な西京芸能事務所の倉持様ですよね、この様な出で立ちで大変失礼致します。僕たち深夜番組の"いい旅、湯め気分♨️"のロケでこちらの旅館に宿泊させて頂きまして、先ほどから朝風呂上がりのトークシーンを撮影していた所でありました。
「あぁ、編成局長が言っていた深夜番組ね、ご苦労様。私が知らないって事は新人さんかな?せいぜい頑張りなさい。植松ディレクターは近々最前線に復帰するお方だから、我が儘を言って迷惑を掛けない様にしなさいね。
では植松ディレクター、また後程ご挨拶させて頂きますので、例の件はよろしくお願いしますね。」
スタッフさん、大人気じゃないですか~。あの人が真実を知ったらどんな顔をするんでしょうね?
「あら、植松ディレクターおはようございます。朝からお仕事かしら、関心ね。」
「これは編成局長、おはようございます。昨日は大変お世話に成りまして感謝の限りであります。お陰さまを持ちまして大変いい映像を撮ることが出来たのであります。」
「そう、それは良かったわ。貴女を深夜時間帯の底上げの為に起用したかいがあると言うものよ。それで昨日の話、考えてくれたかしら?あの踊り奴達ならかなりの数字が見込めると思うのよ?」
「申し訳ないのでありますが、昨日もお話ししましたが踊り奴の素性を明かす事は彼らとの約束がありまして出来ないのであります。編成局長にはその分深夜番組"いい旅、湯め気分♨️"をお楽しみ頂けたらと思うのであります。現在もそのロケを行っていた所であります。」
「貴女も相当頑固ね、深夜番組への異動だけじゃ分かって貰えなかったかしら?まぁいいわ、せいぜい頑張りなさいな。」
・・・スタッフさ~ん。あの方、絶対番組見ないですよね。この際、秘密のままにしておきましょうか?その方がバレた時の反応が面白そうなので。
「のっぺり君、昨日はありがとうね。昨日のお客様、アレだけ騒いでたのにすっかり大人しくなっちゃって、痛快だったわ。
もし良かったら箱崎温泉郷のお祭りの時ゲストで出演してくれないかしら、ちゃんと事務所には連絡いれるから。」
ハハハ、ミホちゃんに喜んで貰えたならそれだけて光栄ですよ~。それにありがたいお話し、ありがとうございます。まぁ、その辺は上の者と相談と言う事で。
今回は大変お世話に成りました、感謝の限りです。
「「「お世話に成りました。」」」
いや~、木村君、今回もなかなかいい旅になったね~。
康太君はどうでした、楽しめましたか?
「うん、行き当たりばったりでどうなるかと思ったけど、楽しい旅だったよ。」
「そうだな、俺もまさかこの張り扇がああいう使われ方をするとは思わなかったぞ。」
う、うん。取り敢えず張り扇は下ろそうね、何かビビるから。
じゃあ、最後にみんなでタイトルコールを入れて締めにするよ、せーの。
「「「Let's go 湯め気分♨️」」」
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