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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第239話 いい旅、湯め気分♨️2
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ここは中央都駅の正面広場。歴史と趣を感じさせる駅の外観からの人物登場。
「どうも、最近それなりに認知され始めたのっぺり佐々木です。
なんとこの番組、スポンサー様が増えました。拍手(パチパチパチパチ)
そうなるとどうなるか、そうです、予算が増えるのです。やったね、のっぺり佐々木、天下取ったり~」
"スパーン"
「初っぱなからうるさい。前回も言ったがテンション高過ぎだ。
皆さんこんばんは。張り扇一号こと木村英雄です。
今夜はゲストが来ているので紹介させて頂きます。
私立桜泉学園の高木康太君です。」
「どうもこんばんは。先ほどご紹介頂きました、高木康太です。今日はお呼び頂きましてありがとうございます。」
「なぁ高木、こうやってゆっくり話しをするのって、もしかして小学校以来じゃないか?」
「そうだね、いつもはレインか電話くらいだから。学園の仕事で何回か顔を見る機会はあったけど、こんなにゆったり話しをする事って無かったよね。」
見詰め合いトークを繰り広げるイケメン二人、とても絵になります。
「この番組の事は聞いてると思うけど、タイトルコールは覚えているか?」
「うん。予習はバッチリ。」
「じゃあ、一緒にやるか、」
「「Let's go、湯め気分。」」
「ねぇ、それって俺の仕事!イケメン二人で俺の仕事取らないで~!って言うか置いてかないでよ~。」
駅の方に向かい談笑しながら移動する二人。その後をやいのやいの言いながら追い掛ける賑やかし要員、のっぺり佐々木なのでした。
「はいカット、いいですね~。三人の絡みがいい感じに関係を表現していて、お姉さん方も大喜び間違いなしでありますよ~。それでは何時もの如く好きにやってください。番組の方は編集でどうとでも致しますので。」
"えっ?木村君、これってマジ?"
"おう、マジだ。この番組、台本無いからな。基本佐々木が勝手に騒いでこっちは突っ込みだな。あぁ、これを差し上げよう。番組特製張り扇「エクスカリバー」、イラッとしたら使うといい。"
「はいそこ、何かこそこそ話ししない、キヨスク行くよ~!
今日はなんと特急列車に乗ります。回転シートですよ、回転シート。
ぐるっと回して向かい合わせに出来ちゃいます。楽しみですね~♪」
"ずっとあんな感じだ。"
"了解、納得した。木村君、頑張って。"
"お前も頑張るんだよ!"
「おばちゃん~。冷凍みかん有る?ポテチとお茶もちょうだい~♪」
「「・・・はぁ。」」
ガックリ肩を落とす保護者二名。視線の先にはテンション高過ぎの問題児がはしゃいでいた。
「電車、電車、電車で旅行、僕らの席はどこですか~♪お、この辺かな。」
「ん?あの~、お姉さん。その席多分僕らのだと思うんだけど、申し訳無いけど一緒にチケット確認してもらっても良いですか?」
「あら?坊やたちどうしたのかな?サインなら申し訳無いけどお断りさせて頂いてるの、ご免なさいね。」
そこには既に大きめのサングラスを掛けた女性が座っており、いぶかしげにこちらの様子を伺っていた。
「ミホさ~ん、冷凍みかん売り切れでした。代わりにゆで玉子買って来ましたんで、それを食べましょうよ~。
何ですかこの男の子たち?もしかしてこれが伝説のナンパですか?えっ、あれって創作だけの話しじゃなかったんですか?
流石ミホさん、半端ないです。一生ついて行きます。」
「そんなんじゃないわよ、何か席がどうとか言ってるんだけど、あなた何か分かる?」
「席ですか?」
懐からチケットを取り出し確認する二人。シートの番号と見合わせる。
「馬鹿、これって向かい側の席じゃない、おもいっきり迷惑掛けちゃったじゃないの!」
「ごめんなさい~。」
「君たちごめんなさいね、今退くからちょっと待ってね。」
彼女はおもむろにサングラスを外し深々と頭を下げた。
「いえ、僕たちは気にしてないので大丈夫ですよ。ですんで頭を上げて下さい。」
「そう?それじゃ遠慮なく。君たち男の子なのに優しいのね。」
顔を上げた彼女はそう言うとニッコリ微笑んだ。
「「「えっ?伊集院ミホちゃん。」」」
目の前に立っていたのは今話題の大人気女優、伊集院ミホその人であった。
「どうも、最近それなりに認知され始めたのっぺり佐々木です。
なんとこの番組、スポンサー様が増えました。拍手(パチパチパチパチ)
そうなるとどうなるか、そうです、予算が増えるのです。やったね、のっぺり佐々木、天下取ったり~」
"スパーン"
「初っぱなからうるさい。前回も言ったがテンション高過ぎだ。
皆さんこんばんは。張り扇一号こと木村英雄です。
今夜はゲストが来ているので紹介させて頂きます。
私立桜泉学園の高木康太君です。」
「どうもこんばんは。先ほどご紹介頂きました、高木康太です。今日はお呼び頂きましてありがとうございます。」
「なぁ高木、こうやってゆっくり話しをするのって、もしかして小学校以来じゃないか?」
「そうだね、いつもはレインか電話くらいだから。学園の仕事で何回か顔を見る機会はあったけど、こんなにゆったり話しをする事って無かったよね。」
見詰め合いトークを繰り広げるイケメン二人、とても絵になります。
「この番組の事は聞いてると思うけど、タイトルコールは覚えているか?」
「うん。予習はバッチリ。」
「じゃあ、一緒にやるか、」
「「Let's go、湯め気分。」」
「ねぇ、それって俺の仕事!イケメン二人で俺の仕事取らないで~!って言うか置いてかないでよ~。」
駅の方に向かい談笑しながら移動する二人。その後をやいのやいの言いながら追い掛ける賑やかし要員、のっぺり佐々木なのでした。
「はいカット、いいですね~。三人の絡みがいい感じに関係を表現していて、お姉さん方も大喜び間違いなしでありますよ~。それでは何時もの如く好きにやってください。番組の方は編集でどうとでも致しますので。」
"えっ?木村君、これってマジ?"
"おう、マジだ。この番組、台本無いからな。基本佐々木が勝手に騒いでこっちは突っ込みだな。あぁ、これを差し上げよう。番組特製張り扇「エクスカリバー」、イラッとしたら使うといい。"
「はいそこ、何かこそこそ話ししない、キヨスク行くよ~!
今日はなんと特急列車に乗ります。回転シートですよ、回転シート。
ぐるっと回して向かい合わせに出来ちゃいます。楽しみですね~♪」
"ずっとあんな感じだ。"
"了解、納得した。木村君、頑張って。"
"お前も頑張るんだよ!"
「おばちゃん~。冷凍みかん有る?ポテチとお茶もちょうだい~♪」
「「・・・はぁ。」」
ガックリ肩を落とす保護者二名。視線の先にはテンション高過ぎの問題児がはしゃいでいた。
「電車、電車、電車で旅行、僕らの席はどこですか~♪お、この辺かな。」
「ん?あの~、お姉さん。その席多分僕らのだと思うんだけど、申し訳無いけど一緒にチケット確認してもらっても良いですか?」
「あら?坊やたちどうしたのかな?サインなら申し訳無いけどお断りさせて頂いてるの、ご免なさいね。」
そこには既に大きめのサングラスを掛けた女性が座っており、いぶかしげにこちらの様子を伺っていた。
「ミホさ~ん、冷凍みかん売り切れでした。代わりにゆで玉子買って来ましたんで、それを食べましょうよ~。
何ですかこの男の子たち?もしかしてこれが伝説のナンパですか?えっ、あれって創作だけの話しじゃなかったんですか?
流石ミホさん、半端ないです。一生ついて行きます。」
「そんなんじゃないわよ、何か席がどうとか言ってるんだけど、あなた何か分かる?」
「席ですか?」
懐からチケットを取り出し確認する二人。シートの番号と見合わせる。
「馬鹿、これって向かい側の席じゃない、おもいっきり迷惑掛けちゃったじゃないの!」
「ごめんなさい~。」
「君たちごめんなさいね、今退くからちょっと待ってね。」
彼女はおもむろにサングラスを外し深々と頭を下げた。
「いえ、僕たちは気にしてないので大丈夫ですよ。ですんで頭を上げて下さい。」
「そう?それじゃ遠慮なく。君たち男の子なのに優しいのね。」
顔を上げた彼女はそう言うとニッコリ微笑んだ。
「「「えっ?伊集院ミホちゃん。」」」
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