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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第230話 お疲れ様でした。

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「「「乾杯~!」」」

今回は本当にお疲れ様でした。
殺陣師の田村涼子先生、急な依頼にも拘らず最後までお付き合い頂きありがとうございました。
横田先輩と"Sin"関係者の皆さん、僕たちが舞台に立てたのは皆さんのお陰です。ありがとうございました。
学園探偵ゼット関係者の皆さん、今回は許可だけでなく小道具の提供まで頂き、本当にありがとうございました。鬼ごっこ同好会の諸君、君たちの協力無しに今回の件は語れない。本当にありがとう。
スタジオS&Bのスタッフの皆さん、忙しかったと思う、大変だったと思う、本当にありがとう。
最後に"咲夜"、良く頑張った。本当にありがとう。
みんなには感謝しかない。一杯一杯ありがとう。
今日は存分に楽しんでくれ!

「「「お~~!」」」

只今偉そうに挨拶を行った中学生、どうも、のっぺり佐々木です。
本日は昨年末に行われた歌謡歌合戦の慰労会を兼ねた新年会。今回かなりの人に無理をして頂いたため、急遽ホテルの大広間を借りての開催です。
ホテルの皆さん年始早々にごめんね、でも宜しくお願いします。

正面の大スクリーンには歌謡歌合戦の様子が映し出され、みんなしてああじゃないこうじゃないと言い合っています。
あ、増山のおっちゃん、今回ひろし君の警護についてくれたんだって?ひろし君、強烈だったでしょ?
二度とやりたくない?またまた~、増山のおっちゃんならイケるイケる。次回も宜しくね。
お、順子ちゃんも来てたんだ、俺が映って無いって?あの仮面の男、アレ俺。
何膝から崩れてんの?支配者様のファンだったのにって、ごめんね中身のっぺりで。でもこれ内緒でお願いね。絶対人には話せない?
お、おう。それならいいけど。

横田先輩来てくれたんですね、ありがとうございます。今回は本当に無理言っちゃって、感謝しかないですよ~。うちの連中みんなして喜んでましたよ、凄く動き易かったって。
お針子のお姉さんたちもありがとうございました。料理どんどん来ますから、ゆっくり楽しんでいってくださいね。

田村先生、監督、どうでしたかアレ?バッチリ?でしょでしょ、ガツンとやってやりましたよガツンと。
お、仮面持って来たんですか?そんじゃちょっとお借りして、「うたげは始まったばかりだ。ゆっくりと楽しむがいい。」(低い声音)
ハハハ、これお返ししますね、本当楽しんでいってください。

スタジオS&Bのスタッフの皆さん、いつもありがとうございます。うちのマミー、無茶言ってませんか?え、優しい?俺にはしょっちゅう無茶振りするんだけど。
ま、俺も無理ばっかり言うんで申し訳ないんですが、これからも宜しくお願いします。

鬼ごっこ同好会の諸君、マジありがとう。今回は流石にヤバかった、みんなの協力超感謝。食って飲んで楽しんでいって。

最後に月子さん、どうよ、バッチリだったっしょ?これでオーダークリアって事でOK?

「うん、のっぺり最高だった。これはご褒美。」

ふわりと漂う甘い香り
さらりと揺れる髪が鼻先をくすぐ
頬に触れる柔らかな感触
離れて行く彼女の頬は朱に染まり
とても美しくそして可愛らしく見えた

「これからも頼りにしてる、のっぺり。」
彼女はそう言葉にすると、ぷいっと顔を反らしそそくさと何処かへ行ってしまった。

自分の頬に手を当て呆然と佇む佐々木。
「ノエルさん、今の撮ってた。」

「バッチリでございます、Saki様。」
何処からともなく現れる美しきメイド。その手には小型の高画質ハンディカメラ。目を合わせサムズアップを交わす二人。
この主従、通常運転であった。
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