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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第226話 支配者、死す
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「遂に追い詰めたぞ、すべての黒幕"暗躍者"。この学園を操りこの街の全てを手に入れようとしたお前の謀略もここまでだな!」
鋭い視線を敵に向ける一文字勇気、その目には"仲間を守る"と言う強い信念が宿っていた。
「そうだな、この一文字が言う様にもうお仕舞いなんですよ。周囲は全て取り囲んでいますし今まで貴女の犯罪を隠蔽していた者は既に堀の向こう側、ここ迄ですよ"暗躍者"、いえ、金城副理事長。」
情報を集め、分析し、散りばめられたピースの一つ一つを丁寧に繋ぎ合わせ、遂にたどり着いた真実。
二階堂進は確信していた、今が最大最後のチャンスだと、この犯罪者を逃がしてはならない。
「あっははははっ、そうですか、分かって仕舞いましたか。えぇ、二階堂君、貴方が言う通り、私金城が"暗躍者"と呼ばれる者ですよ。よくぞたどり着きました、流石は学園きっての才覚、見事です。」
ゆっくりと振り返る暗躍者、その顔には酷く歪んだ笑みを浮かべている。
「では、私が何の備えもなくただ漫然としているはずがないと言う事も・・・、お分かりですね?」
金城副理事長が壁掛けのモニターに目をやる。そこにはカウントを刻む何かの数字。
「これは学園内各所に仕掛けられた爆破装置の残り時間。私が無事皆さんの前から姿を消せればよし、そうでない場合これらがどうなるか・・・。
お分かりですね?」
最後の一手が足りない、焦る二階堂、動きを止める一文字。
"カツンッ、カツンッ"
逆光を背にこちらへ向かって来る三人の男。
"バタンッ"
勢い良く開かれたドア、凍る空気、そこに佇むは圧倒的存在、支配者。
"カツンッ、カツンッ"
一歩一歩、確実に歩みを進める支配者。
「待ってくれ支配者、そいつはこの学園に爆弾を!」
叫び声を上げる一文字、だが彼は決してその歩みを止めない。
「ま、待ちなさい、いいのですか?私に手を出せばこの学園がどうなるか分からないのですよ?」
一瞬歩みを止める支配者。
再び勝ち誇った様な歪んだ笑みを浮かべる金城副理事長。
「だから?」
低く闇から響く様な声音、心底どうでもいいと言いたげなその言葉。
"ガシッ"
胸ぐらを掴み引き寄せる支配者、見詰め会う悪と悪。
"ブチッ"
引き千切られたのは金城副理事長のネックレス、支配者はそれを長身の配下に投げ渡す。
「マスターキーによりシステム解除完了、これにより爆破装置及び学園内の全てのセキュリティーは解除されました。」
支配者の蹂躙、全てを無視しただ敵を喰らう、これが支配者。
安堵のため息を吐く一文字たち。
"ガーッ、ガシャンッ"
突然床から延びる何本もの鉄柱、分断される一文字たちと支配者。
「あっははははっ、甘い甘い、甘々ですよ支配者。最後の最後で詰めを誤りましたね~。」
"警告します。機密保持のため、この建物は後一分で破壊されます。職員は至急避難してください。繰り返します、職員は至急避難してください。"
スピーカーから流れる音声案内、手に持つリモコンを掲げ高らかに笑う金城副理事長。
「終わり終わり、全てお仕舞いなんですよ!支配者、貴方には最後の旅路に付き合って貰いますよ~!」
"グフォッ"
腹を殴られ床に沈む暗躍者。
その光景をただ見詰める一文字、二階堂、そして彼らの仲間たち。
”カツンッ、カラカン”
一文字の肩に当たり床に転がる仮面、はっと我に返る一文字たち。
「仲間が待っているのだろう?行け。」
そこには泰然と佇む男の背中、それ以上何も語らない。
「一文字、時間がない。すぐにこの建物を脱出するぞ!お前たちも急げ!」
「一文字君、早く!他のみんなに連絡、急ぎ脱出するわよ!」
「「はい!」」
「二階堂、ジュン、みんな・・・。」
仮面を拾う一文字、一度支配者の方を向くがそれを振り切る様に彼は走り出す。
炎を上げ、爆発音が響く学園管理棟。
その様を見詰める一文字たち。
戦いは終わった、だがそれは決して無事に済んだものではなかった。
傷付いた仲間、失った絆、去ってしまった者たち。
彼らはただ燃え盛る火を見詰める事しかできなかった。
「また来ていたのか一文字。」
事件は終わった。その後の警察と消防による調査で、火災現場跡からは焼死体ではない複数の遺体が発見され連日マスコミを騒がせることとなった。
「あぁ、二階堂か。
俺は今までこの身体と度胸があれば何でも出来ると思っていたんだ。でも世の中そんなに甘くはなかったよ。お前やジュン、多くの仲間に支えられてようやくここまで来れたんだって、それでも上手く行かない事があるんだって。
なぁ二階堂、俺たちは弱いな。」
「そうだな、だから支え合って生きている。男も女もない、お互いに信じ合い支え合う。それが人間ってもんだ。」
多くの花が捧げられた献花台。
一文字は懐から何かを取り出すと、そっと台の上に置いた。
「この街は俺たちが守りますよ、なんたって学園探偵ですから。」
それはあの日、支配者から投げ渡された特徴のない仮面であった。
「よろしいのですか?」
彼らの様子を遠目から眺めるスーツ姿の男達。裾から覗く腕には痛々しく包帯が巻かれている。
「俺たちは次の舞台へ進む、行くぞ。」
「「は!」」
去っていく男達、そこには孤高の戦士の姿があった。
「お疲れ様でした、のっぺり佐々木さん、木村さん、吉村さん、クランクアップです。」
「「「お疲れ様でした~!!」」
え~っと、何これ?
俺たちただの助っ人だったはずなんですけど?
只今学園探偵ゼットの収録が終わったところ、どうも、俺です。
物語のスパイス、チョイ役ボスの佐々木君、偉い扱いになっちゃってるんですけど。
悪者だったよね、俺たち?何このダークヒーロー。
仮面ポイッて、しかも語らぬ男の背中って、これ脚本家と監督が無理やりねじ込んだエピソードでしょう、流れおかしいからね?
しかもあの大火災で死んでないって、視聴者口あんぐりよ?大丈夫これ?
何はともあれこれで俺たち助っ人組の出番は終了、支配者の配役名もN・S(のっぺり佐々木の略称)に決まったし、問題ないでしょう。
皆様お疲れ様でした。木村君吉村君、帰りラーメン喰ってこうぜ~♪
鋭い視線を敵に向ける一文字勇気、その目には"仲間を守る"と言う強い信念が宿っていた。
「そうだな、この一文字が言う様にもうお仕舞いなんですよ。周囲は全て取り囲んでいますし今まで貴女の犯罪を隠蔽していた者は既に堀の向こう側、ここ迄ですよ"暗躍者"、いえ、金城副理事長。」
情報を集め、分析し、散りばめられたピースの一つ一つを丁寧に繋ぎ合わせ、遂にたどり着いた真実。
二階堂進は確信していた、今が最大最後のチャンスだと、この犯罪者を逃がしてはならない。
「あっははははっ、そうですか、分かって仕舞いましたか。えぇ、二階堂君、貴方が言う通り、私金城が"暗躍者"と呼ばれる者ですよ。よくぞたどり着きました、流石は学園きっての才覚、見事です。」
ゆっくりと振り返る暗躍者、その顔には酷く歪んだ笑みを浮かべている。
「では、私が何の備えもなくただ漫然としているはずがないと言う事も・・・、お分かりですね?」
金城副理事長が壁掛けのモニターに目をやる。そこにはカウントを刻む何かの数字。
「これは学園内各所に仕掛けられた爆破装置の残り時間。私が無事皆さんの前から姿を消せればよし、そうでない場合これらがどうなるか・・・。
お分かりですね?」
最後の一手が足りない、焦る二階堂、動きを止める一文字。
"カツンッ、カツンッ"
逆光を背にこちらへ向かって来る三人の男。
"バタンッ"
勢い良く開かれたドア、凍る空気、そこに佇むは圧倒的存在、支配者。
"カツンッ、カツンッ"
一歩一歩、確実に歩みを進める支配者。
「待ってくれ支配者、そいつはこの学園に爆弾を!」
叫び声を上げる一文字、だが彼は決してその歩みを止めない。
「ま、待ちなさい、いいのですか?私に手を出せばこの学園がどうなるか分からないのですよ?」
一瞬歩みを止める支配者。
再び勝ち誇った様な歪んだ笑みを浮かべる金城副理事長。
「だから?」
低く闇から響く様な声音、心底どうでもいいと言いたげなその言葉。
"ガシッ"
胸ぐらを掴み引き寄せる支配者、見詰め会う悪と悪。
"ブチッ"
引き千切られたのは金城副理事長のネックレス、支配者はそれを長身の配下に投げ渡す。
「マスターキーによりシステム解除完了、これにより爆破装置及び学園内の全てのセキュリティーは解除されました。」
支配者の蹂躙、全てを無視しただ敵を喰らう、これが支配者。
安堵のため息を吐く一文字たち。
"ガーッ、ガシャンッ"
突然床から延びる何本もの鉄柱、分断される一文字たちと支配者。
「あっははははっ、甘い甘い、甘々ですよ支配者。最後の最後で詰めを誤りましたね~。」
"警告します。機密保持のため、この建物は後一分で破壊されます。職員は至急避難してください。繰り返します、職員は至急避難してください。"
スピーカーから流れる音声案内、手に持つリモコンを掲げ高らかに笑う金城副理事長。
「終わり終わり、全てお仕舞いなんですよ!支配者、貴方には最後の旅路に付き合って貰いますよ~!」
"グフォッ"
腹を殴られ床に沈む暗躍者。
その光景をただ見詰める一文字、二階堂、そして彼らの仲間たち。
”カツンッ、カラカン”
一文字の肩に当たり床に転がる仮面、はっと我に返る一文字たち。
「仲間が待っているのだろう?行け。」
そこには泰然と佇む男の背中、それ以上何も語らない。
「一文字、時間がない。すぐにこの建物を脱出するぞ!お前たちも急げ!」
「一文字君、早く!他のみんなに連絡、急ぎ脱出するわよ!」
「「はい!」」
「二階堂、ジュン、みんな・・・。」
仮面を拾う一文字、一度支配者の方を向くがそれを振り切る様に彼は走り出す。
炎を上げ、爆発音が響く学園管理棟。
その様を見詰める一文字たち。
戦いは終わった、だがそれは決して無事に済んだものではなかった。
傷付いた仲間、失った絆、去ってしまった者たち。
彼らはただ燃え盛る火を見詰める事しかできなかった。
「また来ていたのか一文字。」
事件は終わった。その後の警察と消防による調査で、火災現場跡からは焼死体ではない複数の遺体が発見され連日マスコミを騒がせることとなった。
「あぁ、二階堂か。
俺は今までこの身体と度胸があれば何でも出来ると思っていたんだ。でも世の中そんなに甘くはなかったよ。お前やジュン、多くの仲間に支えられてようやくここまで来れたんだって、それでも上手く行かない事があるんだって。
なぁ二階堂、俺たちは弱いな。」
「そうだな、だから支え合って生きている。男も女もない、お互いに信じ合い支え合う。それが人間ってもんだ。」
多くの花が捧げられた献花台。
一文字は懐から何かを取り出すと、そっと台の上に置いた。
「この街は俺たちが守りますよ、なんたって学園探偵ですから。」
それはあの日、支配者から投げ渡された特徴のない仮面であった。
「よろしいのですか?」
彼らの様子を遠目から眺めるスーツ姿の男達。裾から覗く腕には痛々しく包帯が巻かれている。
「俺たちは次の舞台へ進む、行くぞ。」
「「は!」」
去っていく男達、そこには孤高の戦士の姿があった。
「お疲れ様でした、のっぺり佐々木さん、木村さん、吉村さん、クランクアップです。」
「「「お疲れ様でした~!!」」
え~っと、何これ?
俺たちただの助っ人だったはずなんですけど?
只今学園探偵ゼットの収録が終わったところ、どうも、俺です。
物語のスパイス、チョイ役ボスの佐々木君、偉い扱いになっちゃってるんですけど。
悪者だったよね、俺たち?何このダークヒーロー。
仮面ポイッて、しかも語らぬ男の背中って、これ脚本家と監督が無理やりねじ込んだエピソードでしょう、流れおかしいからね?
しかもあの大火災で死んでないって、視聴者口あんぐりよ?大丈夫これ?
何はともあれこれで俺たち助っ人組の出番は終了、支配者の配役名もN・S(のっぺり佐々木の略称)に決まったし、問題ないでしょう。
皆様お疲れ様でした。木村君吉村君、帰りラーメン喰ってこうぜ~♪
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