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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第211話 第二回逃走王決定戦選考会、始まる
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ついに始まりました、第二回逃走王決定戦の選考会。
今回応募総数、千人超えたそうです。いや~、大人気じゃないですか、番組スタッフ狂喜乱舞ですよ。
男性が少なくてほとんど接する事がないってこのご時世に、千人を超える男の群れ、女性にとっては壮観だろうな~。
その中の頂点、逃走王。目指して悔いなしでしょう~♪
そんで番組ディレクターの植松さんから相談されたわけですよ、鬼ごっこ同好会だったらどうしますか?って。
だから言ってあげました、修了タイムを知らせずにひたすら走らせたらどうですかって。
調子に乗った俺様の鼻っ柱をべきべきにへし折るの、楽しい~♪
(side : 選考会参加者男子)
いよいよ始まったか、第二回逃走王決定戦。
前回の大会は初めての開催と言う事もあり、書類審査の足切りがあったため参加出来なかったが、今回は違う。選考会を実力で勝ち上がれば出場出来る仕組み。運や変な横やりではない本当の意味での実力主義。
ついに世界は知ることになる、俺様と言う真の実力者の存在を。
逃走王?そんなものは通過点に過ぎない。俺は更なる高みへ至る真の実力者。
見ていろよ、その他の有象無象。この俺様が頂点だ!
「本日は北関東ブロック選考会にご参加頂きありがとうございます。今回の選考会は全国八つの会場で行われており、ここ北関東ブロックでは百五十六名より選考を行います。内五十名が地方予選進出、その中から十名が本選進出となります。
皆さん頑張って本選を目指して下さい。
では、選考会のルールを説明致します。これより予選会にて鬼役を勤める者が先導者としてランニングを行いますので皆さんはその後を追いかけて下さい。
ペースが合わず先行したいと言う方は追い抜かして頂いても構いません。ただし、鬼より二周以上離されてしまった場合は失格となりますので、ご注意下さい。
鬼より先行する分にはいくらされても構いません。
それでは合図と共にスタートです。」
選考会のルールは本当にシンプルだった。単純にこちらのフィジカル性能を見たいのだろう。
ま、ここは仕方がない。俺様の力は本選で十分に発揮すればいい。所詮ここは通過点なのだから。
(三十分後)
あまりにもトロトロ走っているので一周ほど追い抜かしてしまったが、鬼達は一定のペースで走っているようだ。なかなか走りが崩れない、女にしてはやるじゃないか。
俺様の引き立て役としては申し分ない。精々頑張ってもらおう。
(一時間後)
ハァッ、ハァッ、ハァッ、アイツらいつまで走る気だ。流石に息が苦しくなって来たぞ。ハァッ、ハァッ、ハァッ、他にもぼつぼつ周回遅れが出始めたし、そろそろ終了か?
(一時間半後)
ゼッゼッゼッ、糞が、いつまで走らす気だ!ゼッゼッゼッ、もう何人も失格者が出てるじゃないか、ゼッゼッゼッ、俺様の先行距離も追い付かれて更に離されはじめてるし、いい加減にしろ!
「参加者の皆様お疲れ様でございます。」
お、ようやく終わりか、執拗過ぎるだろ運営!
「これより鬼役のペースが上がります。周回遅れに成らない様、しっかり逃げきって下さい。」
な、何~、ペースが上がるだと!?
「皆、気合い入れて行くよー!!」
「「「はい!」」」
"タッタッタッタッ、ダダダダダダダダダダダダダッ"
「「「うわ~~~~っ、鬼が来るぞ~~~!!」」」
その後三十分、鬼達との壮絶なデッドヒートが繰り広げられるのであった。
結果、阿鼻叫喚死屍累々。
「ディレクター、これ、放送出来ますかね?」
「そんなもん知らん、後は上が考える!
救護班、酸素急げ、スタッフ全員で救護に回れ!!」
「「「はい!」」」
苦労するのはいつも現場である。(合掌)
今回応募総数、千人超えたそうです。いや~、大人気じゃないですか、番組スタッフ狂喜乱舞ですよ。
男性が少なくてほとんど接する事がないってこのご時世に、千人を超える男の群れ、女性にとっては壮観だろうな~。
その中の頂点、逃走王。目指して悔いなしでしょう~♪
そんで番組ディレクターの植松さんから相談されたわけですよ、鬼ごっこ同好会だったらどうしますか?って。
だから言ってあげました、修了タイムを知らせずにひたすら走らせたらどうですかって。
調子に乗った俺様の鼻っ柱をべきべきにへし折るの、楽しい~♪
(side : 選考会参加者男子)
いよいよ始まったか、第二回逃走王決定戦。
前回の大会は初めての開催と言う事もあり、書類審査の足切りがあったため参加出来なかったが、今回は違う。選考会を実力で勝ち上がれば出場出来る仕組み。運や変な横やりではない本当の意味での実力主義。
ついに世界は知ることになる、俺様と言う真の実力者の存在を。
逃走王?そんなものは通過点に過ぎない。俺は更なる高みへ至る真の実力者。
見ていろよ、その他の有象無象。この俺様が頂点だ!
「本日は北関東ブロック選考会にご参加頂きありがとうございます。今回の選考会は全国八つの会場で行われており、ここ北関東ブロックでは百五十六名より選考を行います。内五十名が地方予選進出、その中から十名が本選進出となります。
皆さん頑張って本選を目指して下さい。
では、選考会のルールを説明致します。これより予選会にて鬼役を勤める者が先導者としてランニングを行いますので皆さんはその後を追いかけて下さい。
ペースが合わず先行したいと言う方は追い抜かして頂いても構いません。ただし、鬼より二周以上離されてしまった場合は失格となりますので、ご注意下さい。
鬼より先行する分にはいくらされても構いません。
それでは合図と共にスタートです。」
選考会のルールは本当にシンプルだった。単純にこちらのフィジカル性能を見たいのだろう。
ま、ここは仕方がない。俺様の力は本選で十分に発揮すればいい。所詮ここは通過点なのだから。
(三十分後)
あまりにもトロトロ走っているので一周ほど追い抜かしてしまったが、鬼達は一定のペースで走っているようだ。なかなか走りが崩れない、女にしてはやるじゃないか。
俺様の引き立て役としては申し分ない。精々頑張ってもらおう。
(一時間後)
ハァッ、ハァッ、ハァッ、アイツらいつまで走る気だ。流石に息が苦しくなって来たぞ。ハァッ、ハァッ、ハァッ、他にもぼつぼつ周回遅れが出始めたし、そろそろ終了か?
(一時間半後)
ゼッゼッゼッ、糞が、いつまで走らす気だ!ゼッゼッゼッ、もう何人も失格者が出てるじゃないか、ゼッゼッゼッ、俺様の先行距離も追い付かれて更に離されはじめてるし、いい加減にしろ!
「参加者の皆様お疲れ様でございます。」
お、ようやく終わりか、執拗過ぎるだろ運営!
「これより鬼役のペースが上がります。周回遅れに成らない様、しっかり逃げきって下さい。」
な、何~、ペースが上がるだと!?
「皆、気合い入れて行くよー!!」
「「「はい!」」」
"タッタッタッタッ、ダダダダダダダダダダダダダッ"
「「「うわ~~~~っ、鬼が来るぞ~~~!!」」」
その後三十分、鬼達との壮絶なデッドヒートが繰り広げられるのであった。
結果、阿鼻叫喚死屍累々。
「ディレクター、これ、放送出来ますかね?」
「そんなもん知らん、後は上が考える!
救護班、酸素急げ、スタッフ全員で救護に回れ!!」
「「「はい!」」」
苦労するのはいつも現場である。(合掌)
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