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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第209話 年上のお姉さんは好きですか? (3)
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よっしゃー、勝ったー!
タイムは一時間五十六分、自己ベスト更新!これまでの最速、見たかおっちゃん、これが若さだ!
「ゼッゼッゼッゼッ、坊主、ゼッゼッ、お前速すぎ、ゼッゼッ、全然追い付かないわ、ゼッゼッゼッゼッ。
しかも対して息切れもしてないって、ゼッゼッ、お前化け物か。」
はっはっはっはっ、何とでも言いたまえ、我を何と心得る。我こそは第一回逃走王であるぞ、この称号は何人たりとも渡さん!(ドヤ顔)
そうなのである。
そろそろ第二回逃走王決定戦の予選会が始まるのである。
私のっぺりと木村君、前回王者であるにも関わらず予選会からの出場。他の鬼ごっこ同好会メンバーに至っては予選会前の選考会から。
これって絶対嫌がらせだよね、だって"hiroshi"様本選からだもん。
ま、どのみち突破してやりますけど!
滝の周りではいつものサイズに戻った黒丸と一緒に水遊びに興じる月子さんと、その横で猫足テーブルにティーカップを並べ紅茶を注ぐノエルさん。
・・・Accept。あるがままを受け入れろ、よし、補完完了。
ねぇねぇ、おっちゃん。
前から気になってたんだけどさ、この滝って勝手に使っちゃ駄目な場所だよね。県か国か分からないけど、許可とか取らなくて大丈夫なの?
ようやく息が調い始めたおっちゃんに、以前から気になっていた事を聞いてみた。
「あぁ、その事か。ここら一帯は現在スタジオS&Bの会社所有になっているから、俺たちが使うのには何も問題はないぞ。」
・・・・スタジオS&Bの会社所有?何そのパワーワード。
えっ、うちの会社、いつの間にこんな広い土地購入しちゃってんの?こんなところどうするのよ、バカなの?意味分からないんだけど。
「あぁ、坊主は聞いてなかったのか。この場所は元々ある宗教団体の所有で、以前はそこから許可をもらって使用していたんだが、この前のテロ騒ぎでほぼ壊滅状態に陥ってな?
悪い事に被害状況を確認しに来た警察が、その際に犯罪の証拠物件をゴロゴロ発見してしまって・・・」
被害者多数、救済の為団体所有の財産は全て競売に掛けられたらしい。その中で最後迄残ったのがこの山、利用価値がない所か、一部では非常に有名な曰く付き物件との事。
行政側も困りに困っていた所をマザー佐々木が名乗り出て引き取ったそうな。マイマザー、意外な所で有名人らしく話しはすんなり決まったとの事です。
でもこんなところ、管理とかどうするのさ。俺だってここまで広いと面倒見切れないよ?
「Saki様、その点はご安心下さい。」
俺の心配に答えてくれたのはノエルであった。
何でも知人の紹介で、山管理の専門家に管理を委託したとの事。
「本日こちらへ赴くとなった際に先方へ連絡を入れてございます。そろそろ代表の者が顔を出すと思うのですが。
あ、来られた様ですね。」
ノエルの視線の先に目を向けるとそこには何処かで見たような顔が・・・えっ?海姫さん?
「どうも初めまして、修行の滝へようこそ。君が姉さんの言っていた少年か。
随分驚いているみたいだけど、私は海姫姉さんじゃないよ?
自己紹介させてもらおう、この山の管理を任せて頂いた山姫と言う、どうかよろしく。」
へっ?妹さん?めちゃくちゃそっくり、双子と言われたら信じるレベル。格好は所謂山ガールのそれ、腰に差した大きな鉈はご愛敬。
「この山は良いところだね、全体のバランスが非常に良く取れている。前任の管理者がキチンと仕事をしていた証拠だ、私も気合いを入れて取り組ませて貰うよ。」
おぉ、仕事人の発言、流石海姫さんの妹さん。そして何故かドヤ顔の黒丸、非常に可愛い♪
私どもは山では素人も同然、何かありましたら遠慮なくおっしゃって下さい。山の管理、よろしくお願いします。
俺は心からの感謝を込めて深々と頭を下げた。
「うん、任せて置いて。この山も君たちの事もちゃんと見守っておくから。」
ニッコリ微笑む山姫さん。
また一人、目標とすべき大人と出会えた気がした。
所でおっちゃん、さっきから汗が凄いよ?
少し休んだ方が良いんじゃない?
ノエル、増山のおっちゃんに何か飲み易いもの出してくれる?
山姫さんも一緒に如何です?
ノエルの入れる紅茶、絶品なんですよ。
「どうもありがとう。遠慮なく頂くよ。」
俺たちは滝の絶景を前にして、優雅に紅茶を口にするのでした。(幸せ♪)
タイムは一時間五十六分、自己ベスト更新!これまでの最速、見たかおっちゃん、これが若さだ!
「ゼッゼッゼッゼッ、坊主、ゼッゼッ、お前速すぎ、ゼッゼッ、全然追い付かないわ、ゼッゼッゼッゼッ。
しかも対して息切れもしてないって、ゼッゼッ、お前化け物か。」
はっはっはっはっ、何とでも言いたまえ、我を何と心得る。我こそは第一回逃走王であるぞ、この称号は何人たりとも渡さん!(ドヤ顔)
そうなのである。
そろそろ第二回逃走王決定戦の予選会が始まるのである。
私のっぺりと木村君、前回王者であるにも関わらず予選会からの出場。他の鬼ごっこ同好会メンバーに至っては予選会前の選考会から。
これって絶対嫌がらせだよね、だって"hiroshi"様本選からだもん。
ま、どのみち突破してやりますけど!
滝の周りではいつものサイズに戻った黒丸と一緒に水遊びに興じる月子さんと、その横で猫足テーブルにティーカップを並べ紅茶を注ぐノエルさん。
・・・Accept。あるがままを受け入れろ、よし、補完完了。
ねぇねぇ、おっちゃん。
前から気になってたんだけどさ、この滝って勝手に使っちゃ駄目な場所だよね。県か国か分からないけど、許可とか取らなくて大丈夫なの?
ようやく息が調い始めたおっちゃんに、以前から気になっていた事を聞いてみた。
「あぁ、その事か。ここら一帯は現在スタジオS&Bの会社所有になっているから、俺たちが使うのには何も問題はないぞ。」
・・・・スタジオS&Bの会社所有?何そのパワーワード。
えっ、うちの会社、いつの間にこんな広い土地購入しちゃってんの?こんなところどうするのよ、バカなの?意味分からないんだけど。
「あぁ、坊主は聞いてなかったのか。この場所は元々ある宗教団体の所有で、以前はそこから許可をもらって使用していたんだが、この前のテロ騒ぎでほぼ壊滅状態に陥ってな?
悪い事に被害状況を確認しに来た警察が、その際に犯罪の証拠物件をゴロゴロ発見してしまって・・・」
被害者多数、救済の為団体所有の財産は全て競売に掛けられたらしい。その中で最後迄残ったのがこの山、利用価値がない所か、一部では非常に有名な曰く付き物件との事。
行政側も困りに困っていた所をマザー佐々木が名乗り出て引き取ったそうな。マイマザー、意外な所で有名人らしく話しはすんなり決まったとの事です。
でもこんなところ、管理とかどうするのさ。俺だってここまで広いと面倒見切れないよ?
「Saki様、その点はご安心下さい。」
俺の心配に答えてくれたのはノエルであった。
何でも知人の紹介で、山管理の専門家に管理を委託したとの事。
「本日こちらへ赴くとなった際に先方へ連絡を入れてございます。そろそろ代表の者が顔を出すと思うのですが。
あ、来られた様ですね。」
ノエルの視線の先に目を向けるとそこには何処かで見たような顔が・・・えっ?海姫さん?
「どうも初めまして、修行の滝へようこそ。君が姉さんの言っていた少年か。
随分驚いているみたいだけど、私は海姫姉さんじゃないよ?
自己紹介させてもらおう、この山の管理を任せて頂いた山姫と言う、どうかよろしく。」
へっ?妹さん?めちゃくちゃそっくり、双子と言われたら信じるレベル。格好は所謂山ガールのそれ、腰に差した大きな鉈はご愛敬。
「この山は良いところだね、全体のバランスが非常に良く取れている。前任の管理者がキチンと仕事をしていた証拠だ、私も気合いを入れて取り組ませて貰うよ。」
おぉ、仕事人の発言、流石海姫さんの妹さん。そして何故かドヤ顔の黒丸、非常に可愛い♪
私どもは山では素人も同然、何かありましたら遠慮なくおっしゃって下さい。山の管理、よろしくお願いします。
俺は心からの感謝を込めて深々と頭を下げた。
「うん、任せて置いて。この山も君たちの事もちゃんと見守っておくから。」
ニッコリ微笑む山姫さん。
また一人、目標とすべき大人と出会えた気がした。
所でおっちゃん、さっきから汗が凄いよ?
少し休んだ方が良いんじゃない?
ノエル、増山のおっちゃんに何か飲み易いもの出してくれる?
山姫さんも一緒に如何です?
ノエルの入れる紅茶、絶品なんですよ。
「どうもありがとう。遠慮なく頂くよ。」
俺たちは滝の絶景を前にして、優雅に紅茶を口にするのでした。(幸せ♪)
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