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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第189話 今度は海ですか・・・

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 いや~、今回の合宿も良かったわ~。
肉体の限界ってやっぱりあるよね、無限体力って幻想だわ。
海は偉大だ、無謀な若者にその事を教えてくれる、来年も海に行くぞ~!
山はどうするのかって?プライベートで行きます。
それに海の宿潮風亭、ご飯が最高なんだもの。海の幸の質、昨年度より上がってません事?何でも漁獲量が増えて、新鮮な魚が安く手に入るようになったとか。
大自然に乾杯ですよ、本当。
今年の肝試しも十分盛り上がったみたいだし、従業員の皆さんには感謝だね。
みんなして抱きしめ合ってるんだもん、おいおい十八禁大丈夫かって思って佐藤先生の方を見たら、”吉田君ごめん、本当にごめん、お願いだから少しだけでいいから、このまま抱き着かせて欲しいの。”って涙ながらに懇願してるし。
俺っちドン引きですから。

しばし休憩の後、宿に帰って温泉に浸かったら大分すっきりした顔してたから大丈夫かな?
女子連中が”船幽霊”とか”七人ミサキ”とか”奴らは霧の中から現れる”とか物騒な事言ってたけど、みんな大丈夫?昨日は満天の星空よ?霧なんか出てないからね。

そう言えば帰りのバスに乗った時、駐車場にさすらいのアングラー海姫さんが来てたんだよね。手を振ってたから見送りに来てくれたみたい。んで、海姫さんの足元に真っ白な狐さんがいました。多分シベリアンハスキーと柴犬の混血か何か?超狐っぽかった。こっち向いてお座りしてお辞儀してくれたの、しかも最後に”コーン”って一鳴き。本当に狐そっくり。狐って実はネコ目イヌ科、分類上は犬と同じなんだって。そりゃ似てても不思議はないか。
それにフェネックなんかは本当に狐だし。夢が広がるよね。
バスのみんなも狐さんの鳴き声が聞こえたのかきょろきょろしてたけど、なんか体調が急に良くなったとか騒いでたから、みんな狐に癒されたとか?
やっぱりモフモフは正義でしょう。(確信)


”ガチャ”
マイマザー、只今帰りました~!「アンタらふざけるんじゃないよ、何考えてるんだい、あの場所は絶対禁忌って決定してただろうが。なんで今更厄災に触れようとする、準備は済んだって何してくれたってんだい!」

うぁ~、なんかお取込みの様ですね~。
ノエルいる~?
「はい、Saki様、お傍に。」

はいこれお土産。黒丸のお世話、ありがとうね。大丈夫だった、黒丸頭が良いから嚙み付いたりしないとは思うけど、なんたって野犬だったから。
「いえ、何事も問題なく。それよりもお母様の方が何やら問題が発生した様でございます。」

「だからそれでなんだってウチの息子が行かないといけないってんだい、一族の問題ってそれこそうちは全く関係ない話じゃないかい。自分の身内の不始末に他人を巻き込むんじゃない!
はい、はい、だからふざけるなと、はい、それはお前らが無理やりだろうが。
私はもう知らん、今回を最後に金輪際縁を切る。
あぁ、あぁ、そうだとも、宣誓だ、”天よ、大地よ、我は今ここに宣言する。金輪際この国の組織に加担しないと。これは他国を通したモノでも同様である。よってここに一切の縁を立つ。”これでもはや縁は切れた。あとで何が起きようとも私の手を借りる事が出来ないと知れ!」”ピッ“

お母様、只今帰りました。何か面倒事の様ですが、大丈夫ですか?

「あぁ、おかえり。帰ってそうそう悪かったね、取り敢えずお茶でも飲みながら話そうか。ノエルさん、済まないが緑茶の渋いのを頼む。」

「畏まりました、お母様。」

帰ってそうそうあまりいい話じゃなさそうなんですけど、聞かない訳にもいかなそう。
俺、クタクタなんですけど…。
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