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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第177話 進路説明会だそうです (3)
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おっはようございま~す。みんな進路の見当着いた?
俺っちさっぱり。
昨日うちのマザーが来てたんだけど、"お前は私の手には負えない。反対何かしないから好きに生きろ。"って言うのよ、俺にどうしろと?
みんなのご家庭ではどうだった?
って皆さん何か距離遠くありませんこと?
木村君どうなってるのこれ?
「自業自得だ馬鹿者。昨日の騒ぎ、SNSで拡散してたぞ。」
どれどれ、
「謎のイケメン現る、その名は"Saki"」
「"Saki"の真実、彼はユーロッパで話題騒然のモデルだった」
「現役トップモデルGが語る、"彼は私の人生を変えてくれた"」
ってこれ後藤じゃん。アイツいつの間にトップモデルになってんのさ。
"ざわざわざわ"
あ~、クラスのみんなは知らないから仕方ないか。喧伝する事でもないんだけどね。
え~、私佐々木、やんごとない事情によりモデル業をしております。モデル名は"Saki"と言います。どうぞよろしく。
"おぉ~、凄い。"
そんなに凄い?
その辺はよく分からないけど、ココに書いてあることは半分くらいは本当かな?
女性問題は完全に嘘だね、有り得ないから。だって俺だし。
大きく頷くクラスメートたち。その信頼感が逆に辛いです。少しは疑ってくれても良いのよ?(グスン)
そんで昼休み。
ねぇ、木村君。俺さっきから廊下に変なものが見えるんだけど、疲れてるのかな?
「安心してくれ、俺にも見えている。お前は正常だ。」
じゃあさ、あそこのボードに書いてある「"Saki"様に会わせろ」「佐々木引っ込め」ってのは目の錯覚ではないと。
「うむ、お前の認識は正しい。良かったな、モテモテじゃないか。」
じゃあアレですかい、俺の存在って某夢の国の"中の人"って訳ですかい?
「彼女たちの間では、そう言う事なんじゃないのか、よくは分からんが。」
ふ~ん、鬼ごっこ同好会マネージャーのみなさん。彼女たちにお話ししてもらえます?
"Saki"に会いたかったら放課後鬼ごっこ同好会の練習に参加しなさいって。
木村君に西山君は鬼ごっこ同好会部員に連絡。今日の練習は恒例のアレです。
何ドン引きしてるのよ。ハイハイ動いた動いた。
(side : 女子生徒)
何よ、佐々木の奴実はあんなにイケメンだったんじゃない。普段ののっぺりは、実は正体を隠す為の擬態?
いつも"Saki"様でいなさいっての。
ココは私たちでしっかり教育しないといけないわね。
それで何?"Saki"に会いたかったら放課後の鬼ごっこ同好会の練習に参加しろ?
佐々木の奴、私たちを嘗めてるのかしら?
雪は陸上で県大会出場だし私とみゆきはバスケの中学総体選手よ?
これは本格的に教育して実力を思い知らさないといけないわね。
「はい、女子生徒のみなさん。今日は鬼ごっこ同好会の練習に参加していただいて、ありがとうございます。所でみなさんは、中央都テレビで放映した第一回逃走王決定戦って見てくれました?
ほとんどの方がご覧いただいた様で何よりです。ではその時の逃走王に誰がなったか、覚えていますか?
一人は言わずと知れた"hiroshi"様、もう一人が鬼ごっこ同好会のエース木村君。では最後の一人は?
はい、お気付きですね、モデルの"Saki"さんです。そんな"Saki"さんにお会いするんです。最低限、鬼ごっこ同好会の練習くらいはこなさないとですね。
ではこれより鬼ごっこ同好会恒例、体力測定ラン、スタートです。」
(一時間半後)
ゼッハッ、ゼッハッ。アイツら何であんなに余裕があんのよ、ゼッハッ、しかも西山君なんて元引き籠りじゃない、ゼッハッ、どうなってるのよ?
「おぉ、流石は女子生徒のみなさん。男子生徒たちとはものが違いますね~。それではこれより本格的に走りますので、頑張って下さいね♪
西山君たちは救護に回って下さい。」
"ダダダダダダダダダダダダッ"
(更に三十分後)
"コヒューッ、コヒューッ"
"こっち酸素お願い。担架来てー。
部室に予備があるから箱ごと持って来てくれるー?"
「走り切るとは、流石女子生徒のみなさんです。正直あなた方を見くびっていました。
お約束通り、お会いしに参りました。
"Saki"ですよ♪
この練習は来週も行います。
是非私に会いに来て下さいね。」
"・・・・・・・"
おい、こっち気を失ってるぞ。保健室に行って擁護教諭の指示を仰いで来て~。
"おはよう~。
あなた生まれたての子鹿みたいにプルプル震えちゃってどうしたの?"
やめて~、突つかないで~、筋肉痛で全身ボロボロなのよ~。
あなたもしかして鬼ごっこ同好会の練習に参加したの?馬鹿ね~、アイツら体力お化けなのよ?
逃走王の放送見なかったの?
彼らの代表、オリンピック選手相手に二時間半逃げ切ったのよ?
しかも木村君と佐々木君、その時の勝者よ?
話しに成るわけないじゃない。
アイツら相手に競り勝ったら、インターハイくらい余裕じゃない?
噂をすれば佐々木君じゃない、朝から校門で何してるの?
そこには首から"反省中"のプラカードを下げた佐々木が、サッカー部と共に朝の挨拶運動をしている姿があった。
「みなさん、おはようございます。
僕は無実です!!」
俺っちさっぱり。
昨日うちのマザーが来てたんだけど、"お前は私の手には負えない。反対何かしないから好きに生きろ。"って言うのよ、俺にどうしろと?
みんなのご家庭ではどうだった?
って皆さん何か距離遠くありませんこと?
木村君どうなってるのこれ?
「自業自得だ馬鹿者。昨日の騒ぎ、SNSで拡散してたぞ。」
どれどれ、
「謎のイケメン現る、その名は"Saki"」
「"Saki"の真実、彼はユーロッパで話題騒然のモデルだった」
「現役トップモデルGが語る、"彼は私の人生を変えてくれた"」
ってこれ後藤じゃん。アイツいつの間にトップモデルになってんのさ。
"ざわざわざわ"
あ~、クラスのみんなは知らないから仕方ないか。喧伝する事でもないんだけどね。
え~、私佐々木、やんごとない事情によりモデル業をしております。モデル名は"Saki"と言います。どうぞよろしく。
"おぉ~、凄い。"
そんなに凄い?
その辺はよく分からないけど、ココに書いてあることは半分くらいは本当かな?
女性問題は完全に嘘だね、有り得ないから。だって俺だし。
大きく頷くクラスメートたち。その信頼感が逆に辛いです。少しは疑ってくれても良いのよ?(グスン)
そんで昼休み。
ねぇ、木村君。俺さっきから廊下に変なものが見えるんだけど、疲れてるのかな?
「安心してくれ、俺にも見えている。お前は正常だ。」
じゃあさ、あそこのボードに書いてある「"Saki"様に会わせろ」「佐々木引っ込め」ってのは目の錯覚ではないと。
「うむ、お前の認識は正しい。良かったな、モテモテじゃないか。」
じゃあアレですかい、俺の存在って某夢の国の"中の人"って訳ですかい?
「彼女たちの間では、そう言う事なんじゃないのか、よくは分からんが。」
ふ~ん、鬼ごっこ同好会マネージャーのみなさん。彼女たちにお話ししてもらえます?
"Saki"に会いたかったら放課後鬼ごっこ同好会の練習に参加しなさいって。
木村君に西山君は鬼ごっこ同好会部員に連絡。今日の練習は恒例のアレです。
何ドン引きしてるのよ。ハイハイ動いた動いた。
(side : 女子生徒)
何よ、佐々木の奴実はあんなにイケメンだったんじゃない。普段ののっぺりは、実は正体を隠す為の擬態?
いつも"Saki"様でいなさいっての。
ココは私たちでしっかり教育しないといけないわね。
それで何?"Saki"に会いたかったら放課後の鬼ごっこ同好会の練習に参加しろ?
佐々木の奴、私たちを嘗めてるのかしら?
雪は陸上で県大会出場だし私とみゆきはバスケの中学総体選手よ?
これは本格的に教育して実力を思い知らさないといけないわね。
「はい、女子生徒のみなさん。今日は鬼ごっこ同好会の練習に参加していただいて、ありがとうございます。所でみなさんは、中央都テレビで放映した第一回逃走王決定戦って見てくれました?
ほとんどの方がご覧いただいた様で何よりです。ではその時の逃走王に誰がなったか、覚えていますか?
一人は言わずと知れた"hiroshi"様、もう一人が鬼ごっこ同好会のエース木村君。では最後の一人は?
はい、お気付きですね、モデルの"Saki"さんです。そんな"Saki"さんにお会いするんです。最低限、鬼ごっこ同好会の練習くらいはこなさないとですね。
ではこれより鬼ごっこ同好会恒例、体力測定ラン、スタートです。」
(一時間半後)
ゼッハッ、ゼッハッ。アイツら何であんなに余裕があんのよ、ゼッハッ、しかも西山君なんて元引き籠りじゃない、ゼッハッ、どうなってるのよ?
「おぉ、流石は女子生徒のみなさん。男子生徒たちとはものが違いますね~。それではこれより本格的に走りますので、頑張って下さいね♪
西山君たちは救護に回って下さい。」
"ダダダダダダダダダダダダッ"
(更に三十分後)
"コヒューッ、コヒューッ"
"こっち酸素お願い。担架来てー。
部室に予備があるから箱ごと持って来てくれるー?"
「走り切るとは、流石女子生徒のみなさんです。正直あなた方を見くびっていました。
お約束通り、お会いしに参りました。
"Saki"ですよ♪
この練習は来週も行います。
是非私に会いに来て下さいね。」
"・・・・・・・"
おい、こっち気を失ってるぞ。保健室に行って擁護教諭の指示を仰いで来て~。
"おはよう~。
あなた生まれたての子鹿みたいにプルプル震えちゃってどうしたの?"
やめて~、突つかないで~、筋肉痛で全身ボロボロなのよ~。
あなたもしかして鬼ごっこ同好会の練習に参加したの?馬鹿ね~、アイツら体力お化けなのよ?
逃走王の放送見なかったの?
彼らの代表、オリンピック選手相手に二時間半逃げ切ったのよ?
しかも木村君と佐々木君、その時の勝者よ?
話しに成るわけないじゃない。
アイツら相手に競り勝ったら、インターハイくらい余裕じゃない?
噂をすれば佐々木君じゃない、朝から校門で何してるの?
そこには首から"反省中"のプラカードを下げた佐々木が、サッカー部と共に朝の挨拶運動をしている姿があった。
「みなさん、おはようございます。
僕は無実です!!」
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