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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第174話 駄菓子屋で駄弁る (15)
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康太君お待たせ~。
あ、これお土産ね。そんでこれは如月さんの分。
今回弾丸ツアーだったから、申し訳ないけど空港のショップの奴です。
でもこのガラス製のインクペンコジャレてると思うんだけどな~、気持ちだと思って受け取って下さい。
何か康太君、色々動いてくれたんだって?
変に心配になる話ししちゃって悪かったね。この国って結構歪だからさ、今までよくバランスが取れてたんだと思うよ。
多少の混乱は仕方がないんじゃないかな、将来的にはなんとかなるでしょ。
「親友は、楽観的だね。
まぁ、僕も対して出来る事はないんだけどさ。取り敢えず現状の警告だけはしといたよ。」
へ~、流石師匠。具体的だな~。
俺がやったのは県内の学校に例のDVDをばら蒔く事くらいかな~。結果次第では全国にばら蒔けそうだしね♪
"ブホッ"
康太君汚いっての、もんじゃ頼む前で良かったわ。
おばちゃん台拭き借りるね。
後もう一つ仕掛けたけど、そっちは時間が掛かるんだよね。そのうち教えてあげるね。
「やっぱり親友、やる事が斜め上だね。
それでこのお土産って事はあっちでまた暴れて来たんでしょ?詳しく教えて。」
だから言い方。そんなに凄い事はしてないから。
大崎先生が出演する春夏物コレクションに出る筈だったモデルたちが、集団食中毒で倒れたんだと。俺は緊急措置の助っ人。
渡された衣装着て二度ほどランウェイしただけよ?
男性モデルも倒れたから苦肉の策だったみたいだよ。
それよりマイマザー酷いのよ、当日行き成り目的地も告げずに行ってこいだよ、こっちの空港から向こうのホテルまでの付き添いが短髪グラサン黒スーツの黒人マッチョ、しかも無口。
今度こそ死ぬかと思ったわ!
おばちゃんエビ玉もんじゃお願い~、三つね~。
そんで待ってた相手が大崎先生って言うね、腰が抜けたわ本当。
しかもそのまま会場連れてかれてリハーサル、次の日本番。無茶苦茶でしょ?
三日目は丸一日寝てましたから、何も出来ませんでしたから。そんで四日目に帰国。仕事だからね、分かるけどもさ、なんだかな~って感じ。
良い出会いもあったのよ?向こうの会場が王宮でね、あれですよ、ベッキンガム宮殿。そこでお世話になったメイドさん、本職は違うわ、こっちが何も言わなくても直ぐに何でも用意してくれるの。手術室のナースさん張りの凄さよ。ショーの最中は本当世話になったわ。
そんで彼女のお母様がこの国の人間だったらしい。亡くなる前に祖国の土を踏みたかったって言って亡くなったんだと。形見の櫛を預けてこの国に埋めて欲しいって言うから、庭先に簡単な石碑作って埋葬したって訳。
俺の方はそんな感じかな。
「親友も結構な人間ドラマを経験して来たんだね。」
そうだね、異国で祖国を想って亡くなるって辛かっただろうから、家の庭だけど安らかに眠って欲しいよね。
「その節は大変お世話になりありがとうございました。」
うゎ、驚くから背後から声掛けるの止めて。せめて肩叩いてからにして、慣れてないから。
「ねぇ、親友。行き成り目の前にきれいなメイドさんが現れたんだけど、僕って夢でも見てる?」
康太君、気持ちは分かるけど現実です。
ご紹介します。先ほど話したメイドさんのノエルさんです。
ゆったりとした優雅な動きでカーテシーを決めるノエルさん。着いてきてたのね。
「ねぇ、親友。そのメイドさんが何でココにいるの?」
いたんだよ。
「?」
櫛を埋めた翌日台所で朝食作ってたの、メイドさんが!
「ごめん、何言ってるのか解らない。」
康太君、安心してくれ。俺も解ってない。
マミーにはまた変なもの拾って来たって怒られるし参ったよ。でも来ちゃったもんは仕様がないしね、家のメイドとして雇う事にしたって訳。
突っ込み所満載だけど、人生諦めって大切だと思うよ。
それにしてもあの時はびびったわ、如月さんにびびった康太君の気持ちがはじめて実感出来た、何か今までごめんね。あれって恐怖以外の何者でもないのね。
親友の心の内に思いを馳せ、嫌な所で共感し合う二人であった。
(ナレーション : 銀河万丈)
あ、これお土産ね。そんでこれは如月さんの分。
今回弾丸ツアーだったから、申し訳ないけど空港のショップの奴です。
でもこのガラス製のインクペンコジャレてると思うんだけどな~、気持ちだと思って受け取って下さい。
何か康太君、色々動いてくれたんだって?
変に心配になる話ししちゃって悪かったね。この国って結構歪だからさ、今までよくバランスが取れてたんだと思うよ。
多少の混乱は仕方がないんじゃないかな、将来的にはなんとかなるでしょ。
「親友は、楽観的だね。
まぁ、僕も対して出来る事はないんだけどさ。取り敢えず現状の警告だけはしといたよ。」
へ~、流石師匠。具体的だな~。
俺がやったのは県内の学校に例のDVDをばら蒔く事くらいかな~。結果次第では全国にばら蒔けそうだしね♪
"ブホッ"
康太君汚いっての、もんじゃ頼む前で良かったわ。
おばちゃん台拭き借りるね。
後もう一つ仕掛けたけど、そっちは時間が掛かるんだよね。そのうち教えてあげるね。
「やっぱり親友、やる事が斜め上だね。
それでこのお土産って事はあっちでまた暴れて来たんでしょ?詳しく教えて。」
だから言い方。そんなに凄い事はしてないから。
大崎先生が出演する春夏物コレクションに出る筈だったモデルたちが、集団食中毒で倒れたんだと。俺は緊急措置の助っ人。
渡された衣装着て二度ほどランウェイしただけよ?
男性モデルも倒れたから苦肉の策だったみたいだよ。
それよりマイマザー酷いのよ、当日行き成り目的地も告げずに行ってこいだよ、こっちの空港から向こうのホテルまでの付き添いが短髪グラサン黒スーツの黒人マッチョ、しかも無口。
今度こそ死ぬかと思ったわ!
おばちゃんエビ玉もんじゃお願い~、三つね~。
そんで待ってた相手が大崎先生って言うね、腰が抜けたわ本当。
しかもそのまま会場連れてかれてリハーサル、次の日本番。無茶苦茶でしょ?
三日目は丸一日寝てましたから、何も出来ませんでしたから。そんで四日目に帰国。仕事だからね、分かるけどもさ、なんだかな~って感じ。
良い出会いもあったのよ?向こうの会場が王宮でね、あれですよ、ベッキンガム宮殿。そこでお世話になったメイドさん、本職は違うわ、こっちが何も言わなくても直ぐに何でも用意してくれるの。手術室のナースさん張りの凄さよ。ショーの最中は本当世話になったわ。
そんで彼女のお母様がこの国の人間だったらしい。亡くなる前に祖国の土を踏みたかったって言って亡くなったんだと。形見の櫛を預けてこの国に埋めて欲しいって言うから、庭先に簡単な石碑作って埋葬したって訳。
俺の方はそんな感じかな。
「親友も結構な人間ドラマを経験して来たんだね。」
そうだね、異国で祖国を想って亡くなるって辛かっただろうから、家の庭だけど安らかに眠って欲しいよね。
「その節は大変お世話になりありがとうございました。」
うゎ、驚くから背後から声掛けるの止めて。せめて肩叩いてからにして、慣れてないから。
「ねぇ、親友。行き成り目の前にきれいなメイドさんが現れたんだけど、僕って夢でも見てる?」
康太君、気持ちは分かるけど現実です。
ご紹介します。先ほど話したメイドさんのノエルさんです。
ゆったりとした優雅な動きでカーテシーを決めるノエルさん。着いてきてたのね。
「ねぇ、親友。そのメイドさんが何でココにいるの?」
いたんだよ。
「?」
櫛を埋めた翌日台所で朝食作ってたの、メイドさんが!
「ごめん、何言ってるのか解らない。」
康太君、安心してくれ。俺も解ってない。
マミーにはまた変なもの拾って来たって怒られるし参ったよ。でも来ちゃったもんは仕様がないしね、家のメイドとして雇う事にしたって訳。
突っ込み所満載だけど、人生諦めって大切だと思うよ。
それにしてもあの時はびびったわ、如月さんにびびった康太君の気持ちがはじめて実感出来た、何か今までごめんね。あれって恐怖以外の何者でもないのね。
親友の心の内に思いを馳せ、嫌な所で共感し合う二人であった。
(ナレーション : 銀河万丈)
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