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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第96話 夏だ、海だ、合宿だ! (3)
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いや~、大変だったわ。
わたくしの不用意な発言により、夏の砂浜がカオスと化して納めるのが本当にもう。
危機を感じた洋一君はダッシュで逃げるし、ひそかに洋一君を思っていた映像研究会の女子は追いかけるし(超早かった)、部長さんは残りの女子に(みっちゃんたちを含む)囲まれて自慢げに語り出すし、残りの男子は(映像研究会の男子を含む)”え、マジかよ。部長ってマジ基地オタだよ、いいのそれで?”とか言ってるし、もうね。
「はい、十分経ったら休憩終了ね。カラーコーン用意して、回避ダッシュやるよ~。
今日の練習頑張ったら、明日は一日海で遊べるぞ!
気合入れてくぞ!!」
「「「はい!」」」
強引に話題を変えて胡麻化すしかありませんでした。
洋一君はどうしたかって?
映像研究会の女子と自主練してるんでいいんじゃないんですか?(遠い目)
「「「ごちそうさまでした!」」」
うん、今日のご飯もおいしかった。ハマグリの醬油焼き、シンプルだけどうまうま。
一人鍋用コンロ考えた人って天才じゃないだろうか。
どうしたら使い捨ての着火剤に行きつくかな、発想が素晴らしい。
前世ではよくテーブルに卓上コンロ乗せて家族鍋をやったけど、あれの進化版だよね。向こうでも旅館で初めて見た時ビックリしたもん。着火剤持ち帰って処分に困ったの覚えてるわ~。
今世でも同じ事考える人っているのね。
お風呂は大浴場。
男少女多のこの世でもちゃんと男性用露天風呂ってありました、覗き対策が逆になってるけど。
周りが簾に囲まれていて、海が見えない。
波の音と夜空の星が見えるんで雰囲気は最高なんだけど、ちょっと残念。
「なんだ佐々木、こっち入ってたのか。」
「あ、洋一君に英雄っち、お疲れっす。」
「誰が英雄っちだ、誰が。変な呼び方するな、品位が疑われる。」
「木村君は相変わらず木村君だね~。まあ西城さんが付いてるから大丈夫だろうけど。そんでもって他の連中は内風呂ですか。さっきも桜町っ子しかこっち来なかったんだよね、露天気持ちいいのにもったいない。」
「まぁ、そう言うな。最近は露天風呂を嫌がる男性が多いからな。大浴場すら拒否するらしい。旅館の中には男性露天風呂をなくしている所も多いと聞くぞ、ここは珍しい部類になるんじゃないか?」
ほう、洋一君やけに詳しい。
趣味が温泉巡りとかだったりするのかな、なかなか渋い趣味です事。
「いや、斉藤がそう言う事が好きでな、色々教えてもらったんだ。」
斎藤って映像研究会の部長さんじゃないですか~、嫌だな~、そこんところ詳しく教えてくださいよ。
「なんだお前、急に真面目な顔をして。お前が考えてるような関係じゃないっての。ちょっと話をしたりたまに買い物に行ったりって、まあ、それくらいの関係だっての。」
おやおや、少々逆上せてしまいましたかな、暑い暑い。
「お前ふざけるなよ、って木村もさっきから関係ないって顔しやがって、お前は西城さんとどうなってるんだよ。」
「ふん、何を言っている。俺と西城の関係は俺と西城の関係だ。それ以上でもそれ以下でもない。」
「だからそうじゃなくて、そうだな、恋人とか将来のパートナーだとかそう言った話でな。」
「あぁ、そういった話か。西城なら妻として申し分ないと思っている。まだ俺の方が彼女にふさわしいとは思えんがな。」
ほほ~、これはこれは。
「だそうですよ、西城さ~ん!!」
”ガシャン!ガタガタガタッ”
あ~あ、女子風呂となりがやけに静かだと思ったらやっぱり聞き耳立ててたか。
あの反応だと西城さんも聞いてたかな?
「おいなんだ、女子風呂から凄い音がしなかったか?」
「誰か転んだんじゃないですか?風呂桶の音みたいでしたし、西城さんがいるだろうし大丈夫だと思いますよ。」
(したり顔)
わたくしの不用意な発言により、夏の砂浜がカオスと化して納めるのが本当にもう。
危機を感じた洋一君はダッシュで逃げるし、ひそかに洋一君を思っていた映像研究会の女子は追いかけるし(超早かった)、部長さんは残りの女子に(みっちゃんたちを含む)囲まれて自慢げに語り出すし、残りの男子は(映像研究会の男子を含む)”え、マジかよ。部長ってマジ基地オタだよ、いいのそれで?”とか言ってるし、もうね。
「はい、十分経ったら休憩終了ね。カラーコーン用意して、回避ダッシュやるよ~。
今日の練習頑張ったら、明日は一日海で遊べるぞ!
気合入れてくぞ!!」
「「「はい!」」」
強引に話題を変えて胡麻化すしかありませんでした。
洋一君はどうしたかって?
映像研究会の女子と自主練してるんでいいんじゃないんですか?(遠い目)
「「「ごちそうさまでした!」」」
うん、今日のご飯もおいしかった。ハマグリの醬油焼き、シンプルだけどうまうま。
一人鍋用コンロ考えた人って天才じゃないだろうか。
どうしたら使い捨ての着火剤に行きつくかな、発想が素晴らしい。
前世ではよくテーブルに卓上コンロ乗せて家族鍋をやったけど、あれの進化版だよね。向こうでも旅館で初めて見た時ビックリしたもん。着火剤持ち帰って処分に困ったの覚えてるわ~。
今世でも同じ事考える人っているのね。
お風呂は大浴場。
男少女多のこの世でもちゃんと男性用露天風呂ってありました、覗き対策が逆になってるけど。
周りが簾に囲まれていて、海が見えない。
波の音と夜空の星が見えるんで雰囲気は最高なんだけど、ちょっと残念。
「なんだ佐々木、こっち入ってたのか。」
「あ、洋一君に英雄っち、お疲れっす。」
「誰が英雄っちだ、誰が。変な呼び方するな、品位が疑われる。」
「木村君は相変わらず木村君だね~。まあ西城さんが付いてるから大丈夫だろうけど。そんでもって他の連中は内風呂ですか。さっきも桜町っ子しかこっち来なかったんだよね、露天気持ちいいのにもったいない。」
「まぁ、そう言うな。最近は露天風呂を嫌がる男性が多いからな。大浴場すら拒否するらしい。旅館の中には男性露天風呂をなくしている所も多いと聞くぞ、ここは珍しい部類になるんじゃないか?」
ほう、洋一君やけに詳しい。
趣味が温泉巡りとかだったりするのかな、なかなか渋い趣味です事。
「いや、斉藤がそう言う事が好きでな、色々教えてもらったんだ。」
斎藤って映像研究会の部長さんじゃないですか~、嫌だな~、そこんところ詳しく教えてくださいよ。
「なんだお前、急に真面目な顔をして。お前が考えてるような関係じゃないっての。ちょっと話をしたりたまに買い物に行ったりって、まあ、それくらいの関係だっての。」
おやおや、少々逆上せてしまいましたかな、暑い暑い。
「お前ふざけるなよ、って木村もさっきから関係ないって顔しやがって、お前は西城さんとどうなってるんだよ。」
「ふん、何を言っている。俺と西城の関係は俺と西城の関係だ。それ以上でもそれ以下でもない。」
「だからそうじゃなくて、そうだな、恋人とか将来のパートナーだとかそう言った話でな。」
「あぁ、そういった話か。西城なら妻として申し分ないと思っている。まだ俺の方が彼女にふさわしいとは思えんがな。」
ほほ~、これはこれは。
「だそうですよ、西城さ~ん!!」
”ガシャン!ガタガタガタッ”
あ~あ、女子風呂となりがやけに静かだと思ったらやっぱり聞き耳立ててたか。
あの反応だと西城さんも聞いてたかな?
「おいなんだ、女子風呂から凄い音がしなかったか?」
「誰か転んだんじゃないですか?風呂桶の音みたいでしたし、西城さんがいるだろうし大丈夫だと思いますよ。」
(したり顔)
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