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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第84話 駄菓子屋で駄弁る (7)(side:高木康太)
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週が明けて水曜日の放課後、僕はなぜか校長室からの呼び出しを受けていた。
”コン、コン、コン”
”はい、どうぞ。”
「失礼します。一年Aクラス、高木康太。御呼びにより参りました。」
校長室には品の良い年配の女性とマネジメント部の吉川さんが待機していた。
「こうして面等向かってお話しするのは初めてかしら?
校長の鬼龍院静香です。今回は入学間もないにも係わらず学園の為に色々と手を貸してくれたみたいね。本当にありがとう。」
二人は深々と頭を下げ、僕の働きを労ってくれた。
改めて思う、僕本当によく働いたよね?これって中学一年生がやる事じゃないよね?親友がたまにぼやく時があるけど、ぼやきたくなる気持ちが心底分かったよ。
これはいつもは君の役割だろう、なぜここにいないんだ、親友。
「それでこれは私たち学園側からの感謝の気持ちなんだけど、受け取ってくれるかしら?」
鬼龍院校長はデスクの引き出しから一本のカギを取り出すと僕に渡してきた。
「これは部室棟の部屋の鍵です。使われていない部屋の一つを君専用として用意したわ。清掃や内装などはすでに済ませてあります。その辺の事はこちらの吉川から聞いて揃えさせて貰ったわ。あなたの趣味に合うといいんだけど。」
学園内に自室が貰える?破格の待遇だと思うがこれには裏がありそうだ。
僕は目線で鬼龍院校長に話の先を促した。
「まあ、警戒するのは当然ね。今回の件で私たち学園は”ひろし君”と言う劇物を始めて認識したわ。
当然桜町小学校からは様々な資料が送られて来てはいたんだけど、名門の自負と言う弊害かしら、これまでも多くの優秀な男子を迎えてきた桜泉学園としては、大した事態とは捉えていなかったの。
あなたの尽力が無ければ、これまで築いて来た信頼と実績が瓦解する所だったわ。
まさに学園崩壊の危機だったのね。
そこで学園執行部は改めて”ひろし君”と”桜町小学校の六年間の軌跡”を分析しなおしたの。」
鬼龍院校長は眉間をモミ、苦悶の表情を浮かべ話を続けた。
「はっきり言って異常。これでよく学校崩壊が起きなかったものだと呆れ果てました。彼は一体何なの?”幸福の王子様配役決定戦“の映像を見たときはストレスで吐いたわよ。あれが桜泉学園でも繰り返されるというの、誰か助けてよ。」
あぁ~、よりにもよってあれ見ちゃったか~。ほんの半年前だというのに懐かしいなぁ~。竹田救護司令官お元気だろうか、今度小学校の保健室に顔でも出そうかな。(遠い目)
「ごめんなさい、少し取り乱したわね。それで話の続きなんだけど、これからもひろし君を巡って様々な問題が発生すると予想されるの。その時にあなたにアドバイスを頂きたいと思っているのよ。」
なるほどね、僕にひろし君を押し付ける気か。
ま、蚊帳の外からいきなり問題を渡されるよりかはマシかな。
じゃあ、お言葉に甘えて少し誘導させて貰うとしよう。
「なるほど、校長先生もさぞやお困りだった事でしょう。桜町小学校校長の木村奈々子校長も一時期ストレスで体調を崩されたと伺っていますし、男性保護観察官の介入と言った、学園の醜聞になりかねない事態も、あそこでは実際起きましたしね。」
あぁ~あ、鬼龍院校長顔色悪くなっちゃって。
ここって危機意識が薄すぎるんだよね、吉川さん経由で散々警告しておいたって言うのに、全くなってなかったもんな~。
「そこで幾つか提案があるのですがよろしいでしょうか?」
さぁ、鬼龍院校長?僕をいい様に使おうとしたんだ、しっかりついて来てくださいよ?
”コン、コン、コン”
”はい、どうぞ。”
「失礼します。一年Aクラス、高木康太。御呼びにより参りました。」
校長室には品の良い年配の女性とマネジメント部の吉川さんが待機していた。
「こうして面等向かってお話しするのは初めてかしら?
校長の鬼龍院静香です。今回は入学間もないにも係わらず学園の為に色々と手を貸してくれたみたいね。本当にありがとう。」
二人は深々と頭を下げ、僕の働きを労ってくれた。
改めて思う、僕本当によく働いたよね?これって中学一年生がやる事じゃないよね?親友がたまにぼやく時があるけど、ぼやきたくなる気持ちが心底分かったよ。
これはいつもは君の役割だろう、なぜここにいないんだ、親友。
「それでこれは私たち学園側からの感謝の気持ちなんだけど、受け取ってくれるかしら?」
鬼龍院校長はデスクの引き出しから一本のカギを取り出すと僕に渡してきた。
「これは部室棟の部屋の鍵です。使われていない部屋の一つを君専用として用意したわ。清掃や内装などはすでに済ませてあります。その辺の事はこちらの吉川から聞いて揃えさせて貰ったわ。あなたの趣味に合うといいんだけど。」
学園内に自室が貰える?破格の待遇だと思うがこれには裏がありそうだ。
僕は目線で鬼龍院校長に話の先を促した。
「まあ、警戒するのは当然ね。今回の件で私たち学園は”ひろし君”と言う劇物を始めて認識したわ。
当然桜町小学校からは様々な資料が送られて来てはいたんだけど、名門の自負と言う弊害かしら、これまでも多くの優秀な男子を迎えてきた桜泉学園としては、大した事態とは捉えていなかったの。
あなたの尽力が無ければ、これまで築いて来た信頼と実績が瓦解する所だったわ。
まさに学園崩壊の危機だったのね。
そこで学園執行部は改めて”ひろし君”と”桜町小学校の六年間の軌跡”を分析しなおしたの。」
鬼龍院校長は眉間をモミ、苦悶の表情を浮かべ話を続けた。
「はっきり言って異常。これでよく学校崩壊が起きなかったものだと呆れ果てました。彼は一体何なの?”幸福の王子様配役決定戦“の映像を見たときはストレスで吐いたわよ。あれが桜泉学園でも繰り返されるというの、誰か助けてよ。」
あぁ~、よりにもよってあれ見ちゃったか~。ほんの半年前だというのに懐かしいなぁ~。竹田救護司令官お元気だろうか、今度小学校の保健室に顔でも出そうかな。(遠い目)
「ごめんなさい、少し取り乱したわね。それで話の続きなんだけど、これからもひろし君を巡って様々な問題が発生すると予想されるの。その時にあなたにアドバイスを頂きたいと思っているのよ。」
なるほどね、僕にひろし君を押し付ける気か。
ま、蚊帳の外からいきなり問題を渡されるよりかはマシかな。
じゃあ、お言葉に甘えて少し誘導させて貰うとしよう。
「なるほど、校長先生もさぞやお困りだった事でしょう。桜町小学校校長の木村奈々子校長も一時期ストレスで体調を崩されたと伺っていますし、男性保護観察官の介入と言った、学園の醜聞になりかねない事態も、あそこでは実際起きましたしね。」
あぁ~あ、鬼龍院校長顔色悪くなっちゃって。
ここって危機意識が薄すぎるんだよね、吉川さん経由で散々警告しておいたって言うのに、全くなってなかったもんな~。
「そこで幾つか提案があるのですがよろしいでしょうか?」
さぁ、鬼龍院校長?僕をいい様に使おうとしたんだ、しっかりついて来てくださいよ?
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