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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第80話 駄菓子屋で駄弁る (3)

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「康太君、お久~♪
元気してた?お先にやってるね。」

連休初日、久々に康太君と駄菓子屋でもんじゃ会です。
ここに来るのも春休み以来?
怒濤どとうの中学生生活だったからな~。
まだ一月ひとつきも経ってないってのに、濃かったな~。

「やぁ、久しぶり。観たよ、ヨウツーベ。再生回数エライ事になってたね。」

「応よ、狙いバッチリ!大バズり。これで一端のヨウツーバー?
今のうちに荒稼ぎしとかないとね~。」

そう、鬼ごっこプロジェクトの胆である配信収益。俺の予想だと今年の夏辺で激減すると思う。
稼ぐなら今のうちなのだ。

「親友にしては、随分と弱気の発言じゃないか。何かあるのかい?」

「まぁ、その辺りは追々。まずは乾杯と行かない?」
炭酸ジュースの入ったグラスを掲げ、笑い会うのだった。


本日のもんじゃは豚玉に揚げ玉、ベビースター、紅生姜をトッピングしてみました。
紅生姜、なかなか合うな、旨いぞこれ。

「で、親友の方はなんであんな騒ぎになってるのよ。うちの母さんはキャーキャー喜んでだけど。」

いや、それはその流されたと言いますか、場の勢いと言いますか、偶々?みたいな感じです、はい。

「君は相変わらず、行き当たりばったりで騒ぎを起こしてるね。」

いや、俺としても色々あったのよ?決してわざとじゃないのよ?つい調子に乗って"乗れ、このビックウェーブに"とかやっちゃっただけなのよ?
康太君、何頭抱えてるのよ失礼な。(ぷんすか)
他はどうしたか?全部吐けって取り調べじゃないんだから。
後は不登校生徒に家庭訪問かまして学校に来る様に促したり、俺様系わがまま男子を絞めたり?(物理的)
"ブホッ"
あぁ、もう、汚いな~。
いやね、アイツらが入学初日に余りに馬鹿なこと言うからつい。
だって"お前らは感謝して俺様に従っていれば良いんだ!(ビックジョーの声真似)"だよ?頭沸いてるって。
だもんで背後からそ~っと近付いてキュッと。そんで後日生徒会から呼び出し喰らってさ、マズったかなって思いながら行ったら、木村以外の元桜町小が全員そろってんの。
笑った笑った、考える事みんな同じなのな。
あ、康太君俺らがおかしいとか思ってない?保健室の先生が言ってたけど、これってうちの中学じゃ毎年らしいよ。馬鹿を保健室まで担いで行ったら"桜町小の生徒さんは救護訓練でもやってるの"って聞かれて超焦った。
康太君何おでこに手を当てて"ダメだこいつら、何とかしないと"って生徒会長みたいなこと言ってんの。
あ、うちの生徒会長洋一君だった。
ちゃんと会長らしい事やってるの、マジ受けた。

呆れ顔の康太君、そこまでおかしい事してないし、僕悪くないし。

「で、康太君の方こそどうなのよ?
そっちの方がどう考えても色々有りそうじゃん。
て言うかさ…、」
俺は康太君の後ろを指差し、ずっと気になっていた事を聞いた。

「どちら様?」
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