男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora

文字の大きさ
上 下
77 / 525
第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第77話 のっぺりのお宅訪問 (2)

しおりを挟む
「と、ここまでが現在のヨウツーベ閲覧数の推移になります。
続きまして、懸案でありました不登校生徒の状況です。
鬼ごっこ同好会の動画を投稿し、不登校生徒の保護者に対する反応を…」

佐藤先生、大分こなれて来て、顧問としての貫禄が出てきたよな。
只今"不登校生徒対策"の中間報告会議中。一応関係者の一人と言う事で、放課後の会議に参加(強制)しております。(T T)
当初はヨウツーベのバズり具合に、大混乱に陥った教師陣ですが、"彼等"の本来の目的である不登校生徒対策に立ち返り、現在鋭意行動中です。
具体的には加藤校長を中心としたプロジェクトチームを発足、桜町小学校からもたらされた資料と木村校長との電話会談から、「"桜町小学校の軌跡"は"ひろし君"と"鬼ごっこ"の二本立て」と結論。
"鬼ごっこ"の配信動画情報、中学校内の"ひろし君応援活動(推し活)"情報を学校サイトやプリント等で発信し始めた。
冗談のような対応に保護者会からの反発も予想されたが、流石の加藤校長、PTA幹部への根回し(「幸福の王子様」DVD配布 by 俺)により概ね好意的に受け入れられた模様。

「続きまして、現在保健室登校及び一般教室登校を始めた生徒への対応ですが…」
そうなんですよ、不登校生徒、減り始めてるんですよ。そんなに都合良く行く訳無いだろう!って思うでしょ?
その通り、無論我ら"鬼ごっこ同好会"が暗躍しております。

うちのクラスの不登校男子、西山琢磨君。有り難いことに登校再開してくれました♪
しかも"鬼ごっこ同好会"に参加と嬉しい限り。
他のクラスの同志たちも、順調に引き摺り出している様子、善きかな善きかな。
一年のDクラスEクラスに至っては、不登校ゼロにする始末。
お前ら凄過ぎない!?
え、Eクラスの不登校って女子もいたよね?どうやれば復帰するの?
石川生徒会長、己の力不足に黄昏てたよ!?
他の生徒会役員に慰められてたから。(笑)

にしても、ここまで結果を示せば、余程馬鹿遣らない限り鬼ごっこ同好会は安泰でしょう。
佐藤先生の報告を聞いて、校長を始めとした教師陣、さっきから口あんぐりだから。
"私たちの今までってきた事は一体…"って、そんなに自分を責めないで!


"ピンポ~ン"
「は~い。あら、佐々木君いらっしゃい。上がって、上がって♪」
「あ、野口さんのお母さん、こんにちは。お言葉に甘えてお邪魔させていただきます。(ニッコリ)」

野口さんのお母さん、何度見てもスタイル抜群超美人。これで一児の母って言うんだから、この世界侮れない。

「絵実~、佐々木君来てくれたわよ~。」
「・・・・・・・ガタッ」
「佐々木君ごめんね~。あの子意地っ張りだから、なかなか素直になれなくて。」

野口絵実さん、Cクラスの不登校生徒。
はっきり言ってお手上げ、何したら良いのかさっぱり分からない。
前世含めて、内に籠った女性をどうこう出来た為しないからな~。
木村校長先生の時も、解決したの駄菓子屋のおばちゃんだし。
いつもの口先三寸?
部屋から出て来ないのに、どうしろと?
顔見たのも初日の一度きりよ?
前世の嫁さんはどうしたのか?
そんなもんひたすら下手に出るか土下座でしょう。(大威張り)

「いえ、こういった事はデリケートな問題ですから。僕の事は気にし無いで下さい。あ、これ今日の分のプリントです。絵実さんに渡して置いて下さい。」
「いつもありがとう。佐々木君、良かったらゆっくりしていってね。」
"ガタンッ"

「・・・・いえ、お邪魔に為りますし、そろそろ失礼させていただきます。また明日お伺いします。」
「本当?
じゃあまた明日ね♪」
「はい、お邪魔しました。」

なんかまだ警戒されているみたい。年頃の女の子って難しいわ。
かれこれ二週間近く通っているけど変化無しか。

ま、大変かと聞かれれば…、うん、凄い役得。
美人母との楽しいお茶会、おじさんマインド大喜び、超楽しい♪
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話

猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。 バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。 『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか? ※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です ※カクヨム・小説家になろうでも公開しています

処理中です...