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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第70話 鬼ごっこ同好会、始めました (2)

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「ちょいと桜町小出身者集めて来るね。木村君は教室で待ってて。」

放課後の教室。
懸案の同好会顧問の件は、佐藤先生が快く引き受けてくれた事で解決済み。あとは部員の確保難だけど、部活動申請の最低部員数は五人。現在の部員予定者は石川先輩と俺と木村君。あと最低でも二人必要になる。
そこでとりあえず鬼ごっこに理解のある”元桜町小出身者“に声を掛けてみることにした。

こないだぶり、なんか集まって貰って悪かったね。で、お前ら部活見学行った?
俺たちはもう行って来た。一応、サッカー部とバスケ部と陸上部。なんかピンと来なかったんだよね。
お前たちは?ほうほう、いろいろ回って来たと。なんか凄かったと。
演劇部の再現具合半端ない、軽音が「君と二人で」を熱唱してた、料理研究会が”ひろし様に捧げるお弁当メニュー“を考案していた、生物部がカエルにひろし君と名付けてでていた。
う~ん、行かなくてよかった。木村君の病状が再発するところだった。
って木村、さっきからなんか顔青いぞ。
ここ抜けていいから、ちょっと西城さんと電話してこい。いいから早くいけ、マジでヤバそうだから。念の為ビデオ通話にしておけよ、顔を見た方が安心すると思うから。

あいつまだ治ってなかったのかって?そうなんだよね、かなり良くなってはいるんだけど、”女性の狂気“に触れるとまだダメ見たい。
西城さんにも聞いたんだけど、女性恐怖症からの社会復帰で一番のネックになってるのがココなんだって。症状の兆しが出たらすぐに連絡くださいって何度もお願いされた。英雄ちゃんママやお姉さんズからもお願いされちゃってるし、ほっとく訳にもいかないよね。
お前らも気が付いたら頼む。

んで部活よ、どうするか考えた?
一番が陸上部、次点でバスケ部と、まあそれしかないよな。
それでこれは俺からの提案なんだけど、俺たちで同好会作らない?
”鬼ごっこ同好会”って形で生徒会からの許可は貰っているんだよね。顧問の先生もすでに確保済み。
仕事が早いって、おう、褒めろ褒めろ♪

それでどう?今ある部活に入るよりはマシじゃない?
全員OK?じゃあ決まりね。このまま申請書類出しておくわ。
詳しい活動内容が決まったらまた放課後に集合って事で、こっちから連絡入れる。
”鬼ごっこ同好会”のグループレイン作ろうぜ、それで連絡するから。
木村君は後で俺が招待しておくから大丈夫、都合の悪い場合はレインで連絡して。
じゃあまた明日ね、今日は解散で。

おお、木村君大丈夫だった?顔色戻ってるじゃん、良かった良かった。
やっぱ西城さんは凄いね、頼りになる。
それで同好会の方決まったから。
詳しくはレインで連絡することになったから。
今からグループレインの招待送るんで、参加しといて。

おし、これで後は申請書を提出するだけっと。
でも名目の為とは言え、不登校生徒問題絡めちゃったからな~。
ウチのクラスにもいるんだよな、男女合わせて二人ほど。
男子は分かるけど女子って、桜町小は戦士アマゾネスしかいなかったから想像出来ない。
どうするかな~、面倒だけど佐藤先生に聞いておくか。
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