男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora

文字の大きさ
上 下
63 / 525
第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第63話 これが本物の『俺様系わがまま男子』か (2)

しおりを挟む
「大体だ、教師も教師だ!
クラス全体を見てみろ、男子が何人いる、僅か五名だぞ、五名!
だったらそちらを優先するのが当然の配慮だろ。
他の女どもの自己紹介?
そんなものは後でプリントを配っておけば十分だろう!
それをいちいち全員の自己紹介?非効率にもほどがある。
教育実習生からやり直した方がいいんじゃないか?
もっと実績のある教師は呼べなかったのか!
おい他の男ども、校長に直談判に行くぞ、俺に続け!」

えっと、何あいつ?
いや俺の自己紹介は?
もういいの?俺、席座っちゃうよ?
う~ん、良いみたいだから座るね。
それでさっきの不審者は、”ガラッ、バンッ“って本当に出て行っちゃったよ~。
え、先生あれどうするの、さっきから頭抱えているところ悪いんだけど?
あ~、黙っちゃったよ~。先生涙目だよ~。

木村君木村君、この状況どうしたらいいと思う?
って木村君どうした、いきなり頭抱えて。
え、小学校の頃の自分を思い出して恥ずかしくて居た堪れない?
あの頃は今のアレより酷かった!?嘘でしょう!
さっきのちゃんと見てた?完全におかしい人よ、悪質クレーマーのソレよ、人間として終わっているレベルよ。
え、それ以上言わないでくれ、死にたくなってきたって大丈夫?

あぁ、うん、理解した。
いわゆる黒歴史って奴ね、自分の超絶恥ずかしい過去を目の前で再現されたと。
それはきついね、うん。

ねえねえ、ちょっと聞きたいんだけどさ?
あ、俺佐々木ね、隣の席のよしみで今後ともよろしく。
んでさ、さっきの”あいつ”ってば何?
そう、あのマフィアの幹部みたいな奴。
”ブホッ”
ん?なんか周りの奴、肩震わせてるんだけど?まあいいや、であれって何?
ほうほう、佐久間西小の通称”ビック・ジョー”。
何その阿保みたいな呼び名。
大塚丈一郎だからビック・ジョーだと。しかも自称、本人が気に入ってそう呼べと言っている?
は~?
阿保なの?頭おかしいの?いやおかしいからこんな行動に出れるのか。
え、佐久間東にはもっとすごいのがいた?嘘でしょう?
世の中の”俺様系わがまま男子”ならこんなもの?むしろ当たり前?
いやいやいやいやいや、ありえないって。
え~、何でみんな頷いてるの?
う~ん気になる。

「先生すみません、ちょっとよろしいでしょうか?」

「あ、えっと佐々木君ね、どうしたのかしら?」

「あの、クラスのみんなに聞いてみたいことが有ってですね、どうしても気になるんです。自己紹介も中途半端でしたし、申し訳ないんですけど、質問してもいいですか?」

「えっと、まあそうね。一つだけならいいかしら?」

「ありがとうございます。
ではクラスの皆さんに質問です。
”俺様系わがまま男子”的に”アレ”って普通なの?」

俺はさっきビック・ジョー(笑)が出て行った扉を指差して聞いた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

処理中です...