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第一章 男女比世界へようこそ

第50話 木村君ちに行ってきました (2)

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「じゃあ此方のテーブルでいいかしら?今お茶を入れるわね♪」

うゎ~、リビング広~。
ウチなんか玄関開けたらすぐ居間だもんな。リビングまで廊下?どこのショウルーム?
なんか"ザ・タワーマンション"って感じ。子ども部屋なんかも広いんだろうな。
ウチなんか未だに雑魚寝よ?マイマザー、隣で大イビキよ?
冬場なんか"寒い、今日からお前は湯タンポ兼抱き枕だ!"とか言って抱きついて来るのよ?
力強すぎて寝返りも打てない。

「はい、紅茶でいいかしら?
英雄ちゃん、あなたのお母さんからメイク指導受けているじゃない?
そのお陰ですっかり自信が付いてきたみたいなの。この前も"母さん、メイクの練習に付き合ってくれないか"とか言って、私にお化粧してくれたのよ♪
其にね…

(40分経過)

…だったの~。笑っちゃうでしょ?
本当陽子ったら、英雄ちゃんの事好き過ぎなのよ~。それに次女の月子ったらひどいのよ、私が英雄ちゃんのために用意したクッキーわざと食べちゃうのよ。
お腹がすいてって言ってたけど絶対わざと、私の目は誤魔化されないんですからね。それにあの子ったらいつも…」

「お待たせ。
母さん話し相手になってくれたんだね、いつもありがとう。
ずいぶん楽しそうにしてたじゃないか、なんの話をしてたんだい?」

木村~~~~っ!!
遅おっせーよ、お前は何分待たすんだよ、なんの話かってお前の話だよ、ずーっとずーっとお前の話だよ!
お前の母ちゃんお前の事好き過ぎだろ~!!

ハァハァハァッ、ちょっと休憩、突っ込み疲れた。少しそこのソファーで横になっていい?

「あ、あぁ。問題ない。ゆっくり休んでくれ。」

悪いね木村君、お母さんのマシンガントーク、マジキツかったの。
あと西城さん、さっきから肩振るわせているの知ってますからね。必死に笑い堪えてるの、バレバレですから。
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