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第一章 男女比世界へようこそ
第39話 王との謁見 (side:高木康太)
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今日から私立桜泉学園の体験入学。
ここの男子は全員スカウト(顔基準)で選ばれてきているから、めちゃくちゃ自尊心が強いって話なんだよな~。うちによく来る桜泉学園マネジメント部の吉川さんがすごいぼやいていたんだよな~
”もう本当大変なんです。同期の子なんか胃を壊して入院しちゃうし、意外かもしれませんけど、マネジメント部っていつも中途採用募集出てるんですよ。他の部署から白い目で見られるんですよ。保険カンセラーからも就業形態の見直し提案が出ているくらいなんですよ。
私、来年度入学予定の生徒さん、あと三名ほど担当しているんですけど、こうた君くらいですよこんなに礼儀正しくて”会話”が成り立つの。他の子なんか会話じゃなくて”上申と受諾”ですよ。いつの時代の若様ですか、白馬に乗って暴れ回っちゃうんですか、本当嫌。
もうこうた君とだけお話ししたいですよ~。癒されます~。”
話聞いただけでげんなりした。
え、あそこって名門じゃなかったの?
お父さんが”桜泉出身者は今の時代珍しく自分を持ったリーダーシップを執れる人材だ。お前もぜひそこで学び成長してきなさい。”って言うからスカウトの話も受けたのに、蓋を開けたら暴君じゃん。リーダーシップを執ってるんじゃなくて、周りがうまい事制御しているだけなんじゃないの?
なんかすごい不安なんだけど。
「やあ、君たちが来年度入学予定の生徒たちだね。
初めまして、私は桜泉学園中等部で副生徒会長をしている皇一と言う。
今日は簡単な学校案内とパンフレット用の写真撮影があると聞いている。
詳しくはこの者たちに聞くように。」
「はじめまして。
私は生徒会庶務を務めています、田中かおりと言います。
これより皆さんをご案内しますので、はぐれない様についてきてください。
では皇様、後はお任せください。」
「うむ、私は生徒会室にいる。撮影時間になったら迎えに来るように。」
「はい、失礼いたします。
では皆さん、こちらです、行きますよ。」
なんか態度悪い。
こちらが年下と言うことを加味しても、慇懃無礼が過ぎる。吉川さんの言ってたのってこれか~。
副会長の話しぶりなんて、ほぼ命令じゃないか。
でも周りの生徒は別に何も気にしていないんだよね、まるでそれが当たり前だと受け入れているような。もしかしなくても同類か?さっきから人の事品定めする様な目で見て来るし。
これにさらに親玉がいるのか?
僕ここでやっていけるのかな。
ここの男子は全員スカウト(顔基準)で選ばれてきているから、めちゃくちゃ自尊心が強いって話なんだよな~。うちによく来る桜泉学園マネジメント部の吉川さんがすごいぼやいていたんだよな~
”もう本当大変なんです。同期の子なんか胃を壊して入院しちゃうし、意外かもしれませんけど、マネジメント部っていつも中途採用募集出てるんですよ。他の部署から白い目で見られるんですよ。保険カンセラーからも就業形態の見直し提案が出ているくらいなんですよ。
私、来年度入学予定の生徒さん、あと三名ほど担当しているんですけど、こうた君くらいですよこんなに礼儀正しくて”会話”が成り立つの。他の子なんか会話じゃなくて”上申と受諾”ですよ。いつの時代の若様ですか、白馬に乗って暴れ回っちゃうんですか、本当嫌。
もうこうた君とだけお話ししたいですよ~。癒されます~。”
話聞いただけでげんなりした。
え、あそこって名門じゃなかったの?
お父さんが”桜泉出身者は今の時代珍しく自分を持ったリーダーシップを執れる人材だ。お前もぜひそこで学び成長してきなさい。”って言うからスカウトの話も受けたのに、蓋を開けたら暴君じゃん。リーダーシップを執ってるんじゃなくて、周りがうまい事制御しているだけなんじゃないの?
なんかすごい不安なんだけど。
「やあ、君たちが来年度入学予定の生徒たちだね。
初めまして、私は桜泉学園中等部で副生徒会長をしている皇一と言う。
今日は簡単な学校案内とパンフレット用の写真撮影があると聞いている。
詳しくはこの者たちに聞くように。」
「はじめまして。
私は生徒会庶務を務めています、田中かおりと言います。
これより皆さんをご案内しますので、はぐれない様についてきてください。
では皇様、後はお任せください。」
「うむ、私は生徒会室にいる。撮影時間になったら迎えに来るように。」
「はい、失礼いたします。
では皆さん、こちらです、行きますよ。」
なんか態度悪い。
こちらが年下と言うことを加味しても、慇懃無礼が過ぎる。吉川さんの言ってたのってこれか~。
副会長の話しぶりなんて、ほぼ命令じゃないか。
でも周りの生徒は別に何も気にしていないんだよね、まるでそれが当たり前だと受け入れているような。もしかしなくても同類か?さっきから人の事品定めする様な目で見て来るし。
これにさらに親玉がいるのか?
僕ここでやっていけるのかな。
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