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第一章 男女比世界へようこそ
第15話 俺様の名は”木村英雄”だ (side:木村英雄)
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う~ん、ここはどこだ?
目を覚ますと俺はベットに寝ていた。
白いシーツに固い枕、ベットの周りには鉄パイプの柵がされている。
なんだこの安物のベットは、俺様を馬鹿にしているのか?
まだ意識がしっかりしないのか頭がふらつく、どうなってるんだ。
上体を起こして辺りを確認していると、ナース服を着た女が入ってきた。
ということは、ここは病院か?ならばなぜVIP専用個室を用意しない?
やはりどいつもこいつも使えない。
「木村さん、目覚められたんですね。ご気分はいかがですか?」
この女は何を言っている?
気分がいいわけないだろ、さっきから顎の辺りがジンジン痛むし最悪だ。
「目を覚まされましたので、先生による診察があります。ご不快でしょうがしばらくお待ちください。」
ふん、まあいい。状況はどうあれ、この女の俺様に対する態度は及第点だ。そこに免じて大人しく待つとするか。
しかし顎が痛いな…。
「木村さん、本日診察させていただく、医師の鈴木恵子と申します。早速ですが、状況はご理解されておられますか?」
ふむ、状況だと?気が付いたらここのベットで寝ていた。それだけだが。
「では、木村さんがこの病院に運ばれるまでの事は、覚えてらっしゃらないのですか?」
この病院に運ばれるまでの事?
確か今日は転校初日で学校に行き、クラスのメスどもに挨拶をしてやっていたはずだが…。
う、なんだ、急に手が震えだしたぞ!それに呼吸が荒くなって、怖い、何で怖いんだ!わからん、何だ、何なんだ!
「木村さん、落ち着いてください!ゆっくり息を吸って~、そう、吐いて~、吸って~、吐いて~。リラ~ックス、リラ~ックス。もう大丈夫ですよ~。」
くそ、何なんだ。この女、人の事を幼子をあやす様にしやがって、なんて屈辱だ。
そんな扱いを受けているのに、なぜか安心している自分にも腹が立つ。
本当に何が起きたというのだ。
「木村さん~、大丈夫ですよ~。顎の打撲もありますし、しばらく入院となりますが、何かありましたらこちらのナースか担当医の私をお呼びくださいね~。」
「木村様、ご挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。本日より木村様の担当ナースをさせていただきます、西城ひかると申します。
どんなことでも何なりとお申し付けください。」
「ああ、よろしく頼む。」
この時の俺は、そう返事を返すので精一杯であった。
目を覚ますと俺はベットに寝ていた。
白いシーツに固い枕、ベットの周りには鉄パイプの柵がされている。
なんだこの安物のベットは、俺様を馬鹿にしているのか?
まだ意識がしっかりしないのか頭がふらつく、どうなってるんだ。
上体を起こして辺りを確認していると、ナース服を着た女が入ってきた。
ということは、ここは病院か?ならばなぜVIP専用個室を用意しない?
やはりどいつもこいつも使えない。
「木村さん、目覚められたんですね。ご気分はいかがですか?」
この女は何を言っている?
気分がいいわけないだろ、さっきから顎の辺りがジンジン痛むし最悪だ。
「目を覚まされましたので、先生による診察があります。ご不快でしょうがしばらくお待ちください。」
ふん、まあいい。状況はどうあれ、この女の俺様に対する態度は及第点だ。そこに免じて大人しく待つとするか。
しかし顎が痛いな…。
「木村さん、本日診察させていただく、医師の鈴木恵子と申します。早速ですが、状況はご理解されておられますか?」
ふむ、状況だと?気が付いたらここのベットで寝ていた。それだけだが。
「では、木村さんがこの病院に運ばれるまでの事は、覚えてらっしゃらないのですか?」
この病院に運ばれるまでの事?
確か今日は転校初日で学校に行き、クラスのメスどもに挨拶をしてやっていたはずだが…。
う、なんだ、急に手が震えだしたぞ!それに呼吸が荒くなって、怖い、何で怖いんだ!わからん、何だ、何なんだ!
「木村さん、落ち着いてください!ゆっくり息を吸って~、そう、吐いて~、吸って~、吐いて~。リラ~ックス、リラ~ックス。もう大丈夫ですよ~。」
くそ、何なんだ。この女、人の事を幼子をあやす様にしやがって、なんて屈辱だ。
そんな扱いを受けているのに、なぜか安心している自分にも腹が立つ。
本当に何が起きたというのだ。
「木村さん~、大丈夫ですよ~。顎の打撲もありますし、しばらく入院となりますが、何かありましたらこちらのナースか担当医の私をお呼びくださいね~。」
「木村様、ご挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。本日より木村様の担当ナースをさせていただきます、西城ひかると申します。
どんなことでも何なりとお申し付けください。」
「ああ、よろしく頼む。」
この時の俺は、そう返事を返すので精一杯であった。
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