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はじまりの日 ~Side:颯馬~
④
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◆ ◆ ◆
「なあ、俺たちって付き合ってるのかな?」
「なに? 飽きてきた? フってくれてもいいんだよ?」
「いや、飽きたとかないけど」
仲里は俺と付き合ってると思ってないから、全然デートをしてくれなかった。
いつも行くのは地元の図書館だけ。
それでも、俺は彼女との時間を大切だと思ったし、楽しいとも思っていた。
ただ、どうしようもなく、一方的に不安になる。
フってくれてもいい、と嬉しそうに言われて、胸が苦しくなった。
仲里は初めて話したときから何も変わっていない。
そう思った。
このまま俺と付き合っていて、フッたとして、仲里にとってそれは意味があるのか? と考えてしまう。
これは俺の一方的なエゴで、それで……。
「小説、読ませて」
「いいけど、まだ途中だよ?」
図書館からの帰り、俺は仲里に書きかけのノートを借りた。
案外、あっさり貸してくれて、彼女は俺のことを信用してくれているのだと感じた。
「ありがとう」
嬉しさを隠しきれなくなって、俺が笑い掛けると
「今日はもう書かないから、明日には返してね」
そう言って、彼女は急に駆け出した。
「え? ちょ」
突然のことで、慌てて走って角を曲がると、そこで仲里は俺を待っていた。
危うくぶつかるところだ。
「びっくりした?」
彼女がまたイタズラな顔して笑ってる。
忘れてた、仲里はすぐこういうことをするんだった。
「驚かせないでくれよ。死ぬかと思った」
照れながら、耳につけたピアスを手でいじる。
中学に入学するのと同時に空けたピアス。
小学生のときは地味なメガネでいじめられてたから、中学に入ってコンタクトにして、髪も茶髪にしてチャラい不良グループに入ったんだ。
教師には口うるさく注意されるが、もう誰も俺をいじめるやつはいない。
小学校時代の同級生に合っても俺だと気付かれないくらいだ。
殴り合いの喧嘩だって、たくさんした。
もう俺は昔の俺じゃない。
「中川くんに聞いてみたいことがあったんだ」
隣を歩いていると、仲里がぼそりと言った。
「なに?」
答えながら横を見ても視線は合わない。
「顔がいい人の世界って、どんな風に見えてるの?」
前を向いたまま仲里は俺に問いかけた。
「それって、どういう意味?」
仲里も俺の顔がいいと思ってくれてるってこと?
こうやって話してるとき、全然見てくれないけど。
「周りからキャーキャー言われて月に何度も告白される人の世界って、どんな感じなのかと思って」
「それ、本当に文章書いてる人の聞き方なの?」
はは、と笑ってしまう。
ややこしくて物書きらしくない聞き方だ。
「そうだよ? わざとしてるんだもの。分からなかった?」
仲里も笑ってる。ほんと意地悪だ。
まだこっち見てくれないし。
「分かってるよ。モテるやつの世界がどう見えてるかってことでしょう?」
自分で口にして、本当かよ? と思いながら考えてみる。
イメチェンして中学に入って、急に周りが騒ぎ始めた。
顔がどうのとか、そんなので。
最初のうちはなんで俺の顔なんて、と思ったし、どうでもよかった。
いままでは地味でいじめられてきたわけだし。
でも、そのうち身長も伸びて、さらに周りの女子から気にされることが多くなった。
そりゃ、人に必要とされてるみたいで、気分は良かった。
嫌われているより良かったから。
「みんなと何も変わらないよ。周りが光って見えるわけでもないし」
考えた末に、そう答える。
そのうち大人になって、気にされなくなるんだ。いまは同い年の中で、少し気にされてるだけ。
「そう」
あっさりそう答えて、仲里は納得したのだと思った。
「でも、私からは別世界の人に見えるんだよね。こんな地味なやつといつまでもつるんでないで、中川くんは自分の世界に帰りな」
やっと視線が合ったのに、言われたのはそんな言葉。
ただ、突き放された、というより優しさを感じた。
まるで怪我をした鳥類を保護して、森に返すみたいな、そんな優しさ。
生きる世界が違う、みたいな、そんな……。
「なんてね、私こっちだから、じゃあね」
そう言って、仲里は普通に帰った。
何も変わらずに帰ったんだ。
あいつ笑ってたはずなのに……。
突然、仲里は次の日から学校に来なくなった。
何があったか聞こうにも俺は仲里の家も連絡先も知らなかった。
仲里が近くの川で死んだことを知ったのは、一ヶ月以上後の朝礼の時間だった。
ご家族のご希望でみなさんにお知らせするのを遅らせました、それが教師の口から出た言葉。
クラスの誰かが自殺だと言った。
「中川くん! どこ行くの!」
俺は信じられなくて、仲里のノートを持って学校を飛び出し、近くの川まで走った。
川の細かい場所までは分からない。
ただ、想像はしたくないが、飛び降りるなら橋の近くだと思って、橋の下に行った。
探してみても全然分からなかった。どこにも仲里の痕跡がなかった。
脱力して、その場に膝をつく。
「俺が一方的にフラれる気持ち、味わってどうすんだよ……っ」
まだ何も分かってないだろ、俺を置いていくなよ。
主人公の相手に俺の名前使ったくせに。
「この小説……、どうすんだよ……! なあ、仲里!」
お前がいなきゃ、完成しないじゃんかよ。
お前がいなきゃ、意味なんて……。
叫んでも橋の上を渡る電車の音に掻き消されていくだけ。
こんなにも自分の心を彼女に浸食されているとは思わなかった。
仲里が死んだなんて冗談なんじゃないかと思えてくる。
彼女はイタズラが好きだったから、しばらくして嘘でした、って言いながら俺の前に現れるんじゃないかって。
「……っ?」
仲里を探して、キョロキョロと辺りを見回して、ふと橋の上に彼女の姿を見つけた気がした。橋の向こうからこちら側に向かって歩いてくる。
ほら、そうだ。
これは彼女が仕掛けたドッキリで……。
幽霊かもしれない。いや、幽霊でもいいんだ。
ただ、会いたい。
仲里……、仲里……! 仲里!
俺は走って、橋への階段を上がった。
彼女は過ぎ去ったあとだった。
彼女の背中が見える。
どう見ても彼女なんだ。
仲里……。
手が届きそうなところまで来て、気が付く。
俺はゆっくりと足を止めた。
彼女はきっと、仲里の妹だ。
仲里があんなにも毎日話していた妹、たしか名前は……
「Aちゃん?」
こぼすように名前を呼んだ。仲里と変わらない姿。
その背中が動きを止めて、こちらを振り返る。
「お姉ちゃん?」
生きてるのに、生きてないみたいな顔をした仲里の妹にそう呼ばれて、もう戻れなくなった。
当然のことだけど、あいつを求めていたのは、俺だけじゃなかったんだ。
「Aちゃん、私だよ」
顔を見て、声を聞いて、どうしようもなく、離れたくないと思ってしまった。
たとえ理由を無理矢理に作ってでも。
「なあ、俺たちって付き合ってるのかな?」
「なに? 飽きてきた? フってくれてもいいんだよ?」
「いや、飽きたとかないけど」
仲里は俺と付き合ってると思ってないから、全然デートをしてくれなかった。
いつも行くのは地元の図書館だけ。
それでも、俺は彼女との時間を大切だと思ったし、楽しいとも思っていた。
ただ、どうしようもなく、一方的に不安になる。
フってくれてもいい、と嬉しそうに言われて、胸が苦しくなった。
仲里は初めて話したときから何も変わっていない。
そう思った。
このまま俺と付き合っていて、フッたとして、仲里にとってそれは意味があるのか? と考えてしまう。
これは俺の一方的なエゴで、それで……。
「小説、読ませて」
「いいけど、まだ途中だよ?」
図書館からの帰り、俺は仲里に書きかけのノートを借りた。
案外、あっさり貸してくれて、彼女は俺のことを信用してくれているのだと感じた。
「ありがとう」
嬉しさを隠しきれなくなって、俺が笑い掛けると
「今日はもう書かないから、明日には返してね」
そう言って、彼女は急に駆け出した。
「え? ちょ」
突然のことで、慌てて走って角を曲がると、そこで仲里は俺を待っていた。
危うくぶつかるところだ。
「びっくりした?」
彼女がまたイタズラな顔して笑ってる。
忘れてた、仲里はすぐこういうことをするんだった。
「驚かせないでくれよ。死ぬかと思った」
照れながら、耳につけたピアスを手でいじる。
中学に入学するのと同時に空けたピアス。
小学生のときは地味なメガネでいじめられてたから、中学に入ってコンタクトにして、髪も茶髪にしてチャラい不良グループに入ったんだ。
教師には口うるさく注意されるが、もう誰も俺をいじめるやつはいない。
小学校時代の同級生に合っても俺だと気付かれないくらいだ。
殴り合いの喧嘩だって、たくさんした。
もう俺は昔の俺じゃない。
「中川くんに聞いてみたいことがあったんだ」
隣を歩いていると、仲里がぼそりと言った。
「なに?」
答えながら横を見ても視線は合わない。
「顔がいい人の世界って、どんな風に見えてるの?」
前を向いたまま仲里は俺に問いかけた。
「それって、どういう意味?」
仲里も俺の顔がいいと思ってくれてるってこと?
こうやって話してるとき、全然見てくれないけど。
「周りからキャーキャー言われて月に何度も告白される人の世界って、どんな感じなのかと思って」
「それ、本当に文章書いてる人の聞き方なの?」
はは、と笑ってしまう。
ややこしくて物書きらしくない聞き方だ。
「そうだよ? わざとしてるんだもの。分からなかった?」
仲里も笑ってる。ほんと意地悪だ。
まだこっち見てくれないし。
「分かってるよ。モテるやつの世界がどう見えてるかってことでしょう?」
自分で口にして、本当かよ? と思いながら考えてみる。
イメチェンして中学に入って、急に周りが騒ぎ始めた。
顔がどうのとか、そんなので。
最初のうちはなんで俺の顔なんて、と思ったし、どうでもよかった。
いままでは地味でいじめられてきたわけだし。
でも、そのうち身長も伸びて、さらに周りの女子から気にされることが多くなった。
そりゃ、人に必要とされてるみたいで、気分は良かった。
嫌われているより良かったから。
「みんなと何も変わらないよ。周りが光って見えるわけでもないし」
考えた末に、そう答える。
そのうち大人になって、気にされなくなるんだ。いまは同い年の中で、少し気にされてるだけ。
「そう」
あっさりそう答えて、仲里は納得したのだと思った。
「でも、私からは別世界の人に見えるんだよね。こんな地味なやつといつまでもつるんでないで、中川くんは自分の世界に帰りな」
やっと視線が合ったのに、言われたのはそんな言葉。
ただ、突き放された、というより優しさを感じた。
まるで怪我をした鳥類を保護して、森に返すみたいな、そんな優しさ。
生きる世界が違う、みたいな、そんな……。
「なんてね、私こっちだから、じゃあね」
そう言って、仲里は普通に帰った。
何も変わらずに帰ったんだ。
あいつ笑ってたはずなのに……。
突然、仲里は次の日から学校に来なくなった。
何があったか聞こうにも俺は仲里の家も連絡先も知らなかった。
仲里が近くの川で死んだことを知ったのは、一ヶ月以上後の朝礼の時間だった。
ご家族のご希望でみなさんにお知らせするのを遅らせました、それが教師の口から出た言葉。
クラスの誰かが自殺だと言った。
「中川くん! どこ行くの!」
俺は信じられなくて、仲里のノートを持って学校を飛び出し、近くの川まで走った。
川の細かい場所までは分からない。
ただ、想像はしたくないが、飛び降りるなら橋の近くだと思って、橋の下に行った。
探してみても全然分からなかった。どこにも仲里の痕跡がなかった。
脱力して、その場に膝をつく。
「俺が一方的にフラれる気持ち、味わってどうすんだよ……っ」
まだ何も分かってないだろ、俺を置いていくなよ。
主人公の相手に俺の名前使ったくせに。
「この小説……、どうすんだよ……! なあ、仲里!」
お前がいなきゃ、完成しないじゃんかよ。
お前がいなきゃ、意味なんて……。
叫んでも橋の上を渡る電車の音に掻き消されていくだけ。
こんなにも自分の心を彼女に浸食されているとは思わなかった。
仲里が死んだなんて冗談なんじゃないかと思えてくる。
彼女はイタズラが好きだったから、しばらくして嘘でした、って言いながら俺の前に現れるんじゃないかって。
「……っ?」
仲里を探して、キョロキョロと辺りを見回して、ふと橋の上に彼女の姿を見つけた気がした。橋の向こうからこちら側に向かって歩いてくる。
ほら、そうだ。
これは彼女が仕掛けたドッキリで……。
幽霊かもしれない。いや、幽霊でもいいんだ。
ただ、会いたい。
仲里……、仲里……! 仲里!
俺は走って、橋への階段を上がった。
彼女は過ぎ去ったあとだった。
彼女の背中が見える。
どう見ても彼女なんだ。
仲里……。
手が届きそうなところまで来て、気が付く。
俺はゆっくりと足を止めた。
彼女はきっと、仲里の妹だ。
仲里があんなにも毎日話していた妹、たしか名前は……
「Aちゃん?」
こぼすように名前を呼んだ。仲里と変わらない姿。
その背中が動きを止めて、こちらを振り返る。
「お姉ちゃん?」
生きてるのに、生きてないみたいな顔をした仲里の妹にそう呼ばれて、もう戻れなくなった。
当然のことだけど、あいつを求めていたのは、俺だけじゃなかったんだ。
「Aちゃん、私だよ」
顔を見て、声を聞いて、どうしようもなく、離れたくないと思ってしまった。
たとえ理由を無理矢理に作ってでも。
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