25 / 46
デートDay2 悪い青春とか体験してみる?
②
しおりを挟む
◆ ◆ ◆
「Aちゃん……! こんな時間に帰ってきて、どこ行ってたの……!」
家に帰ったのは夜の九時過ぎで、うちの門限はギリ七時だから玄関の扉を開けた瞬間にお母さんが怒りと心配半々の表情で立っていた。後ろに立っているお父さんの顔に怒りはなくて、ただ心配している顔をしていた。
「やっぱりまだお姉ちゃんのこと気にして……」
そう言いながら、お母さんは私のことをぎゅっと抱きしめた。
私がお姉ちゃんのことで気に病んでると思ってる?
間違ってないよ。でもね
「違うの。ごめんなさい……、ちょっとやってみたいことがあって……」
颯馬くんに繋ぎ止められたんだ。
「お願いだから、私たちを心配させないで。あなたまで……」
お母さん、泣いてる。
最後まで言葉を言えないのは、どうして?
私が消えたら、お母さんとお父さんは壊れてしまうだろうか。
「大丈夫、ほんとにごめんなさい」
私はお母さんの背中を優しく撫でた。
お姉ちゃんに会ってる、って言えたら、どんなにいいか……。
その思いを胸に秘めて。
「Aちゃん……! こんな時間に帰ってきて、どこ行ってたの……!」
家に帰ったのは夜の九時過ぎで、うちの門限はギリ七時だから玄関の扉を開けた瞬間にお母さんが怒りと心配半々の表情で立っていた。後ろに立っているお父さんの顔に怒りはなくて、ただ心配している顔をしていた。
「やっぱりまだお姉ちゃんのこと気にして……」
そう言いながら、お母さんは私のことをぎゅっと抱きしめた。
私がお姉ちゃんのことで気に病んでると思ってる?
間違ってないよ。でもね
「違うの。ごめんなさい……、ちょっとやってみたいことがあって……」
颯馬くんに繋ぎ止められたんだ。
「お願いだから、私たちを心配させないで。あなたまで……」
お母さん、泣いてる。
最後まで言葉を言えないのは、どうして?
私が消えたら、お母さんとお父さんは壊れてしまうだろうか。
「大丈夫、ほんとにごめんなさい」
私はお母さんの背中を優しく撫でた。
お姉ちゃんに会ってる、って言えたら、どんなにいいか……。
その思いを胸に秘めて。
10
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
元婚約者様の勘違い
希猫 ゆうみ
恋愛
ある日突然、婚約者の伯爵令息アーノルドから「浮気者」と罵られた伯爵令嬢カイラ。
そのまま罵詈雑言を浴びせられ婚約破棄されてしまう。
しかしアーノルドは酷い勘違いをしているのだ。
アーノルドが見たというホッブス伯爵とキスしていたのは別人。
カイラの双子の妹で数年前親戚である伯爵家の養子となったハリエットだった。
「知らない方がいらっしゃるなんて驚きよ」
「そんな変な男は忘れましょう」
一件落着かに思えたが元婚約者アーノルドは更なる言掛りをつけてくる。
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる