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獅子王の番
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しおりを挟む王の番にされ早二週間、最初の一度以外、王は僕を抱かなかった。直ぐに僕を部屋に閉じ込め隔離したのだ。王は僕のフェロモンに影響されないようにしたかったのだと思う。今の僕のフェロモンは王にだけ通用するからだ。
そして、僕は気が付いた。王は跡継ぎなどに興味はない。興味があるのは国取りだけ。現在、アルシャムスは隣国である雪国アルカマルと戦雲急を告げる状態で、戦のために僕の能力を必要としているのだ、と。
ならば何故、僕を番にしたのか。それは僕を拘束するためだ。
片方が死ぬ以外、オメガ性には番を安全に解消する方法はない。アルファ性は一方的に番を解消することが出来るが、番を解消されれば僕らオメガ性は一生ヒートを抱え、精神的ショックにより誰とも番になれなくなる。だから、下手に逃げられないのだ。僕は酷い終わり方なんてしたくない。
死が二人を分かつまで、僕は一生このまま……でも、諦めたくない。
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