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熱いはじめての夜②
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指一本だけでも、出し挿れされる度に、へんに背中がゾクゾクしやがる。
「んっ、くっ、ぁ……」
続行されて、自分の中で指が動く度に口から甘い声が漏れる。
「嫌だけど、気持ちいいんだ? 腰、動いてる」
そう言われたときには、いつの間にか、俺の中には三本の指が埋まっていた。それがバラバラに動いて、ぐにぐにと内壁を探る。
「刺激が強いと思うからいままで触らなかったんだけど……」
「アッ、んあ、っっく!」
突然、裏側からある一点を押されて、強い刺激が全身を駆け巡った。前を触られていないのに、透明な液体が溢れて止まらない。
「ふっ、素直に反応して可愛いね」
「クソがぁ……っ」
嬉しそうな顔で俺の額にキスを一つ落とす男に、俺は文句を言うことしか出来ない。
「そんなに可愛い姿を見せられると、私も我慢出来ないな」
「……くっ」
指を俺の中から引き抜いたと思ったら、男は爛々とした瞳で俺を見つめながら自分の昂りを服の中から取り出した。
――でっ……!
デカすぎて、思わず、目を見張る。都会の野郎共はみんな、こんな……凶悪犯だろ、これ。
「ちょ、ちょっと待て」
俺の制止の言葉はまったく聞こえていないようだ。俺の後孔に男は自分のソレの先端をピタリとつけた。
「ゆっくり息して、私のことを呑み込んで」
俺に覆い被さるようにして、男が俺の中にずぷりと押し入ってくる。ぐぷっという音が聞こえた。
「む、り、……だッ」
息をしろと言われても、圧迫感に息を詰めてしまう。
「ちゃんと呼吸して」
熱い吐息混じりの声が俺の耳元で囁いた。
「ハッ、ぅ、はぁ……」
必死に呼吸を繰り返していると、熱い棒がずぷずぷと中を進んでくるのが分かった。
「そうそう、いい子だね」
俺の耳元で囁きながら、男は動きを止めて俺の頭を優しく撫でた。もう少し無造作に撫でてくれたほうが嬉し……じゃなくて、やばい、犬の本能で褒められるのが嬉しいと感じちまう。
こんな状況でなに考えてんだ、俺は……っ。
「ん? 嬉しい? 尻尾は素直だね」
嬉しさで暴れる俺の尻尾が見えたのだろう、男は再度俺の頭を撫でた。
「も、それ、やめろ……っ」
必死に奴の腕を掴んで止める。涙目で睨み付けることになったのは不本意だ。
俺の尻尾もやすやすと反応しやがって。
「ふっ、じゃあ、ゆっくり動くね」
目を細めて、男がゆっくりと腰を前後させ始める。
ゾクゾクと背筋を這い上がるような感覚に襲われ、俺は仰け反った。
俺が恨めしい目を向けても、男の動きは止まらない。
「……ッ、ここ、好き? すごい締まる」
「ンっ、んんッ……!」
ゴリゴリと中を抉られる感覚にビクビクと身体が反応する。
口から甘い声が漏れそうになり、必死に唇を噛み、堪えた。
「んっ、んぁッ!」
少しずつ抜き挿しの速度が上がってきて、声を抑えていられなくなる。
「はぁ……、君の中、狭くて熱くて……」
そう言いながら乱れた髪を掻き上げ、男は俺にグッと近付いた。
「見えるかい? 私はいま、君と交わって、気持ちよくて興奮してる」
燃えるような赤だ。赤い瞳が俺を見ている。ギラついて、まるで獲物でも狩るような、そんな瞳に釘付けになった。視線だけでゾクゾクする。
「ああ、私ばかり歓んでは君に悪いね。こっちも触ってあげようね」
「あッ、がっ、ぁあッ……!」
俺が赤い視線に捕らわれている間に男がぐちゃぐちゃと音がするほどに乱暴に俺の昂りを扱く。俺のものとは思えない嬌声が止まらない。
「君は少し乱暴なのが好きなんだ?」
「ち、がッ……ぁくっ! ァあッ!」
今度は片手で俺のモノを強く扱きながら、もう片方の手で俺の腰をガッと掴んで、激しく揺さぶる。
――激し、すぎる……ッ、だろ、これ!
身体が熱い、気持ちいい、こんなの知らねぇっ。
「ほら、存分にイクといい」
「ぁあッ、あッ、うあッ! ……ぅく、……っ」
低く掠れた声に耳元で囁かれ、びくびくと脈打ちながら、白濁したものが先端から飛び散る。
あまりの強い刺激に目の前がチカチカと明滅して、ガクガクと足が痙攣し、ふわっと意識が飛んだ。
「んっ、くっ、ぁ……」
続行されて、自分の中で指が動く度に口から甘い声が漏れる。
「嫌だけど、気持ちいいんだ? 腰、動いてる」
そう言われたときには、いつの間にか、俺の中には三本の指が埋まっていた。それがバラバラに動いて、ぐにぐにと内壁を探る。
「刺激が強いと思うからいままで触らなかったんだけど……」
「アッ、んあ、っっく!」
突然、裏側からある一点を押されて、強い刺激が全身を駆け巡った。前を触られていないのに、透明な液体が溢れて止まらない。
「ふっ、素直に反応して可愛いね」
「クソがぁ……っ」
嬉しそうな顔で俺の額にキスを一つ落とす男に、俺は文句を言うことしか出来ない。
「そんなに可愛い姿を見せられると、私も我慢出来ないな」
「……くっ」
指を俺の中から引き抜いたと思ったら、男は爛々とした瞳で俺を見つめながら自分の昂りを服の中から取り出した。
――でっ……!
デカすぎて、思わず、目を見張る。都会の野郎共はみんな、こんな……凶悪犯だろ、これ。
「ちょ、ちょっと待て」
俺の制止の言葉はまったく聞こえていないようだ。俺の後孔に男は自分のソレの先端をピタリとつけた。
「ゆっくり息して、私のことを呑み込んで」
俺に覆い被さるようにして、男が俺の中にずぷりと押し入ってくる。ぐぷっという音が聞こえた。
「む、り、……だッ」
息をしろと言われても、圧迫感に息を詰めてしまう。
「ちゃんと呼吸して」
熱い吐息混じりの声が俺の耳元で囁いた。
「ハッ、ぅ、はぁ……」
必死に呼吸を繰り返していると、熱い棒がずぷずぷと中を進んでくるのが分かった。
「そうそう、いい子だね」
俺の耳元で囁きながら、男は動きを止めて俺の頭を優しく撫でた。もう少し無造作に撫でてくれたほうが嬉し……じゃなくて、やばい、犬の本能で褒められるのが嬉しいと感じちまう。
こんな状況でなに考えてんだ、俺は……っ。
「ん? 嬉しい? 尻尾は素直だね」
嬉しさで暴れる俺の尻尾が見えたのだろう、男は再度俺の頭を撫でた。
「も、それ、やめろ……っ」
必死に奴の腕を掴んで止める。涙目で睨み付けることになったのは不本意だ。
俺の尻尾もやすやすと反応しやがって。
「ふっ、じゃあ、ゆっくり動くね」
目を細めて、男がゆっくりと腰を前後させ始める。
ゾクゾクと背筋を這い上がるような感覚に襲われ、俺は仰け反った。
俺が恨めしい目を向けても、男の動きは止まらない。
「……ッ、ここ、好き? すごい締まる」
「ンっ、んんッ……!」
ゴリゴリと中を抉られる感覚にビクビクと身体が反応する。
口から甘い声が漏れそうになり、必死に唇を噛み、堪えた。
「んっ、んぁッ!」
少しずつ抜き挿しの速度が上がってきて、声を抑えていられなくなる。
「はぁ……、君の中、狭くて熱くて……」
そう言いながら乱れた髪を掻き上げ、男は俺にグッと近付いた。
「見えるかい? 私はいま、君と交わって、気持ちよくて興奮してる」
燃えるような赤だ。赤い瞳が俺を見ている。ギラついて、まるで獲物でも狩るような、そんな瞳に釘付けになった。視線だけでゾクゾクする。
「ああ、私ばかり歓んでは君に悪いね。こっちも触ってあげようね」
「あッ、がっ、ぁあッ……!」
俺が赤い視線に捕らわれている間に男がぐちゃぐちゃと音がするほどに乱暴に俺の昂りを扱く。俺のものとは思えない嬌声が止まらない。
「君は少し乱暴なのが好きなんだ?」
「ち、がッ……ぁくっ! ァあッ!」
今度は片手で俺のモノを強く扱きながら、もう片方の手で俺の腰をガッと掴んで、激しく揺さぶる。
――激し、すぎる……ッ、だろ、これ!
身体が熱い、気持ちいい、こんなの知らねぇっ。
「ほら、存分にイクといい」
「ぁあッ、あッ、うあッ! ……ぅく、……っ」
低く掠れた声に耳元で囁かれ、びくびくと脈打ちながら、白濁したものが先端から飛び散る。
あまりの強い刺激に目の前がチカチカと明滅して、ガクガクと足が痙攣し、ふわっと意識が飛んだ。
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