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第2話 駄菓子化し
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視界に入ってくるのはオレンジ色の花のタイル。僕は大きな空間の隅に転がされていて、空間を真ん中で遮っているのは薄汚れた白いカーテン……前に見たのと同じ光景だ。
そのカーテンが開いて、なにか理科の先生が着る白衣を黒く染めたようなものを着た男が一人こちらに向かって歩いてくる。背格好から長身の男だと思ったけれど、顔は目も鼻も口もない真っ黒な平面だった。
男は大きな手で僕の頭をがしりと掴んで、引きずるようにカーテンの向こう側に連れていく。青い光が見えた。そして、手錠の付いた白いベッドに寝かされ……
「新海、給食食べないのか?」
諸江の声に僕は我に返った。
「ごめん、今行くよ」
まさか諸江が僕を呼びに来てくれるなんて、本当に世界はほんのひとときで変わったな、と思った。
――それにしても、僕が見ている映像の持ち主は一体、誰なんだろう……?
分からずに悩む僕を笑うように、学校の廊下を生温い風が吹き抜けた。
そのカーテンが開いて、なにか理科の先生が着る白衣を黒く染めたようなものを着た男が一人こちらに向かって歩いてくる。背格好から長身の男だと思ったけれど、顔は目も鼻も口もない真っ黒な平面だった。
男は大きな手で僕の頭をがしりと掴んで、引きずるようにカーテンの向こう側に連れていく。青い光が見えた。そして、手錠の付いた白いベッドに寝かされ……
「新海、給食食べないのか?」
諸江の声に僕は我に返った。
「ごめん、今行くよ」
まさか諸江が僕を呼びに来てくれるなんて、本当に世界はほんのひとときで変わったな、と思った。
――それにしても、僕が見ている映像の持ち主は一体、誰なんだろう……?
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