半ノラ黒猫チビのニャン生

玄未マオ

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猫エイズ発症

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 2月にはエサを良質のモノに変えると調子を取り戻したチビ。

 しかし、4月になるとチビは急にエサを食べなくなり、やせ衰えていきました。

 今までは気さくに近づいてきては、体を撫でさせてくれたのに、それすらも拒むように……。

 これでは病院に連れて行きたくともできません。

 餌を口に入れた瞬間「あっ、痛い!」と、言うそぶりを見せるので、まず疑ったのは口内炎。

 猫が割とよくかかる病気です。

 原因としては歯石とか、口の中に問題がある場合と、別の疾患で抵抗力が落ちている場合が考えられます。

 固いエサがだめなら柔らかいエサということで、猫の間でも大人気の『ちゅ~〇』を出してみることにしました。

 おやつとして利用されることが多いフードですが『総合栄養食』と書いてあるものもあります。

 それだったら何とか近寄って食べてくれました。

 とはいっても少し舐める程度なので雀の涙。

 ちゅ~〇でおびき寄せてチビを確保、と、目論みましたが、本当に猫っているのは人間のオーラ出も見えるおでしょうか?

 こちらが捕まえる気満々で臨むと絶対近寄ってこないのですね。

 しかし6月、その日はどういうわけか勝手口から家に入ってきて、たまたま夫もいたので二人がかりで確保。

 ようやく獣医さんの元へ連れていくことができました。

 獣医さんのところでまず体重を図ってもらうと2キロしかありませんでした。

 ほとんど子猫レベル、そこまでやせてしまっていたのか。

 そして、予想に反して腎臓疾患ではなく、猫エイズに陽性反応が出たのです。
 
 


 



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