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第8章 王宮にて(回帰一か月後より)
第67話 自称天才魔法使いジニアス
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王宮の呼び出しの後、ノアは体の調子を崩ししばらく寝込んでいた。
そして、何日か後に回復し、友人に会いに行くと言って一人で出かけた。
訪問先はノアがかつて住んでいた家と同じ界隈のとある一室である。
「よう、ジニアス、来たぜ」
実は、初めてジェイドがノアに憑依して訪問した友人とは彼の事だった。
「えっと、ジェイドなのか……。前に説明を受けたけど、違和感あるな……」
再び訪ねてきた見た目がノアのジェイドを見てジニアスがつぶやいた。
◇ ◇ ◇
前の時間軸でジニアスはジェイドの魔法の師匠だった。
ジェイドがジニアスに教えを乞うたのは二十代の頃で、その頃にはジニアスは四十を過ぎた中年であり、魔道協会でも高い評価を得ている存在。
ジニアスに魔法の伝授を依頼した理由は、彼がユーディット国出身で、なおかつ、セシル嬢を魔道協会会長が救い出すのを、間近で見ていた人物だからである。
ジェイドは王家の秘術の情報と引き換えに、彼の魔法の知識と当時の状況についての話を聞きたがった。
魔道協会すらひそかに欲しているユーディット国の秘術の情報となると、その誘惑にあらがえる魔法使いはいない。
そうやって結ばれた師弟関係であったが、馬が合うのか二人の仲は良好であった。
しかし、やがて、自身を贄として秘術の発動をジェイドが考えていることを知ったジニアスは、それを考え直すことを幾度も説得した。
自分の命を犠牲にしてまでする価値があるのか、と。
しかし、ジェイドの決意を覆すことはできなかった。
「『剣に絡みつく三匹の蛇』。これを合言葉にしましょう」
ジェイドはジニアスに提案する。
「その言葉を僕が唱えたら、あなたは前の時間軸を思い出す。以前あなたは、時間が巻き戻って今まで得た知識や経験がチャラになるのはもったいない、と、おっしゃってましたよね。過去の記録を紐解くと、こういう形で示し合わせて、前の時間軸の記憶を取り戻した事例があるんですよ」
そして、秘術発動後、前の時間軸で聞いた情報をもとにジェイド(体はノア)は、十代のジニアスが一人暮らしをしている部屋を訪ね、合言葉を唱え、ジニアスは前の時間軸の記憶を取り戻した。
◇ ◇ ◇
「僕だって十代の若いあなたを見ると違和感半端ないんですけどね……」
ジェイドは負けじと言い返した。
前の時間軸でジェイドの知っているジニアスは、そのヘイゼル色の髪に白いものが混じり始めていた。研究のためには寝食忘れるタイプで、その不摂生がたたってか年齢より老けて見えていたが、魔法使いは経験がモノを言う職業でもあるので、むしろそう見えることを歓迎していたふしもある。
「今だったら僕の方が見た目年上ですよね。そうか、じゃ、敬語は辞め! 友人口調で話した方が不自然に見えないからそうしよう。それでいいよな、ジニアス」
「なんだ、それは! お前は昔からそうだ、師匠を師匠と思わないところがある!」
「いやいや、自由過ぎて、先代会長のデカイ器がなければ早々に破門になっていたかもしれないあなたに言われたくない」
先代会長とは、セシルを救い出したタロンティーレのことである。
ジェイドがジニアスに弟子入りしたころにはすでに他界し、別の人間が会長の座についていた。
目上の人間にもぞんざいな言葉使いに、禁忌すれすれの実験もいとわない探求心。
まじめな兄弟子ルースが順調に協会の中で出世していくのとは対照的に、ジニアスは一目置かれる存在ではあるが役職の一つも持ってはいなかった。
だから他人の言葉使いにジニアスそれほど気にする性質ではない。
まあいいか、と、言って流すと別の話に入った。
「なあ、その体の本当の持ち主のノアさんだっけ。あんたも了承しているっていうけど、話に参加したいとは思わないのかい?」
「なんだよ?」
「ちょっとその体から出てみてくれないか、試してみたいことがあるんだ」
ジニアスの要望に応えてジェイドはノアの体から抜け出る。
「おお、うすぼんやりだけど見えるな。ノアさんの右斜め後ろで少し上のあたり」
「えっ、そうなのですか? 僕は彼の声が頭に直接響くような形でわかるけど、見ることはできない……」
自分の体の主導権を取り戻したノアが後ろを振り返りながら言う。
「魔力の残滓を見るのと同じコツでいけるんだ。霞がかかったみたいにぼんやりしてるけどな。声はどうかな? ちょっとだまってないで、何かしゃべってくれよ」
「王太子や国王は俺の姿がはっきり分かったようだが、見え方にも差があるのか?」
ジニアスに言われジェイドが話した。
「おお、確かに頭に直接響くような感じだな。しかし、王家って俺たちより魔法できないくせに、お前の姿ははっきり見えるのか」
ジニアスが答える。
「僕も王族の血を引いているけど全く見えないよ」
ノアも続けて言う。
「う~ん、ということは血筋より術との関わり具合によるのか、それとも、ジェイドとの関係せいか? まだまだ考察の余地があるな。そうそう、王家と言えば、ルース先輩がこの前、王宮に呼ばれてな」
ジニアスが考えながら、唐突に話題を変えた。
「ルース?」
事情を知らないノアのために、ジニアスは、自分と同じく魔法の素質のある一歳年長の先輩のことを説明する。
「口止めされてたみたいだったから、ここだけの話ってことで打ち明けてくれたことだ。身分の高い子供にかけられた通常とは異なる形の隷属の鎖。その形状がどうも俺がお前に教えたのにそっくりなんだよな。お前の得意な水魔法を絡ませたやり方になあ、ジェイド」
「ん……?」
「本来なら魔道協会に言うべきところを、王族が絡んでいるらしいからしゃべれば命も奪われかねない。でも、あまりにも異様だったから、誰かに話さずにはいられないってことで俺に話してくれたんだ」
「ということはダンゼル・ブレイズのも見たのか?」
「やっぱりお前か、ジェイド!」
「いやあ、前の時間軸でかけた隷属の技だけど、現身を無くしたらどうなるのか、俺にも予想がつかなかったんだよな。でもまあ、この前王宮に呼ばれた時、王太子を見たらしっかり残っていた。うれしい誤算だ」
「王太子だと! しかももう一人は、確か、騎士団長の息子!」
想定外の大物の名にジニアスは大声を上げるのだった。
そして、何日か後に回復し、友人に会いに行くと言って一人で出かけた。
訪問先はノアがかつて住んでいた家と同じ界隈のとある一室である。
「よう、ジニアス、来たぜ」
実は、初めてジェイドがノアに憑依して訪問した友人とは彼の事だった。
「えっと、ジェイドなのか……。前に説明を受けたけど、違和感あるな……」
再び訪ねてきた見た目がノアのジェイドを見てジニアスがつぶやいた。
◇ ◇ ◇
前の時間軸でジニアスはジェイドの魔法の師匠だった。
ジェイドがジニアスに教えを乞うたのは二十代の頃で、その頃にはジニアスは四十を過ぎた中年であり、魔道協会でも高い評価を得ている存在。
ジニアスに魔法の伝授を依頼した理由は、彼がユーディット国出身で、なおかつ、セシル嬢を魔道協会会長が救い出すのを、間近で見ていた人物だからである。
ジェイドは王家の秘術の情報と引き換えに、彼の魔法の知識と当時の状況についての話を聞きたがった。
魔道協会すらひそかに欲しているユーディット国の秘術の情報となると、その誘惑にあらがえる魔法使いはいない。
そうやって結ばれた師弟関係であったが、馬が合うのか二人の仲は良好であった。
しかし、やがて、自身を贄として秘術の発動をジェイドが考えていることを知ったジニアスは、それを考え直すことを幾度も説得した。
自分の命を犠牲にしてまでする価値があるのか、と。
しかし、ジェイドの決意を覆すことはできなかった。
「『剣に絡みつく三匹の蛇』。これを合言葉にしましょう」
ジェイドはジニアスに提案する。
「その言葉を僕が唱えたら、あなたは前の時間軸を思い出す。以前あなたは、時間が巻き戻って今まで得た知識や経験がチャラになるのはもったいない、と、おっしゃってましたよね。過去の記録を紐解くと、こういう形で示し合わせて、前の時間軸の記憶を取り戻した事例があるんですよ」
そして、秘術発動後、前の時間軸で聞いた情報をもとにジェイド(体はノア)は、十代のジニアスが一人暮らしをしている部屋を訪ね、合言葉を唱え、ジニアスは前の時間軸の記憶を取り戻した。
◇ ◇ ◇
「僕だって十代の若いあなたを見ると違和感半端ないんですけどね……」
ジェイドは負けじと言い返した。
前の時間軸でジェイドの知っているジニアスは、そのヘイゼル色の髪に白いものが混じり始めていた。研究のためには寝食忘れるタイプで、その不摂生がたたってか年齢より老けて見えていたが、魔法使いは経験がモノを言う職業でもあるので、むしろそう見えることを歓迎していたふしもある。
「今だったら僕の方が見た目年上ですよね。そうか、じゃ、敬語は辞め! 友人口調で話した方が不自然に見えないからそうしよう。それでいいよな、ジニアス」
「なんだ、それは! お前は昔からそうだ、師匠を師匠と思わないところがある!」
「いやいや、自由過ぎて、先代会長のデカイ器がなければ早々に破門になっていたかもしれないあなたに言われたくない」
先代会長とは、セシルを救い出したタロンティーレのことである。
ジェイドがジニアスに弟子入りしたころにはすでに他界し、別の人間が会長の座についていた。
目上の人間にもぞんざいな言葉使いに、禁忌すれすれの実験もいとわない探求心。
まじめな兄弟子ルースが順調に協会の中で出世していくのとは対照的に、ジニアスは一目置かれる存在ではあるが役職の一つも持ってはいなかった。
だから他人の言葉使いにジニアスそれほど気にする性質ではない。
まあいいか、と、言って流すと別の話に入った。
「なあ、その体の本当の持ち主のノアさんだっけ。あんたも了承しているっていうけど、話に参加したいとは思わないのかい?」
「なんだよ?」
「ちょっとその体から出てみてくれないか、試してみたいことがあるんだ」
ジニアスの要望に応えてジェイドはノアの体から抜け出る。
「おお、うすぼんやりだけど見えるな。ノアさんの右斜め後ろで少し上のあたり」
「えっ、そうなのですか? 僕は彼の声が頭に直接響くような形でわかるけど、見ることはできない……」
自分の体の主導権を取り戻したノアが後ろを振り返りながら言う。
「魔力の残滓を見るのと同じコツでいけるんだ。霞がかかったみたいにぼんやりしてるけどな。声はどうかな? ちょっとだまってないで、何かしゃべってくれよ」
「王太子や国王は俺の姿がはっきり分かったようだが、見え方にも差があるのか?」
ジニアスに言われジェイドが話した。
「おお、確かに頭に直接響くような感じだな。しかし、王家って俺たちより魔法できないくせに、お前の姿ははっきり見えるのか」
ジニアスが答える。
「僕も王族の血を引いているけど全く見えないよ」
ノアも続けて言う。
「う~ん、ということは血筋より術との関わり具合によるのか、それとも、ジェイドとの関係せいか? まだまだ考察の余地があるな。そうそう、王家と言えば、ルース先輩がこの前、王宮に呼ばれてな」
ジニアスが考えながら、唐突に話題を変えた。
「ルース?」
事情を知らないノアのために、ジニアスは、自分と同じく魔法の素質のある一歳年長の先輩のことを説明する。
「口止めされてたみたいだったから、ここだけの話ってことで打ち明けてくれたことだ。身分の高い子供にかけられた通常とは異なる形の隷属の鎖。その形状がどうも俺がお前に教えたのにそっくりなんだよな。お前の得意な水魔法を絡ませたやり方になあ、ジェイド」
「ん……?」
「本来なら魔道協会に言うべきところを、王族が絡んでいるらしいからしゃべれば命も奪われかねない。でも、あまりにも異様だったから、誰かに話さずにはいられないってことで俺に話してくれたんだ」
「ということはダンゼル・ブレイズのも見たのか?」
「やっぱりお前か、ジェイド!」
「いやあ、前の時間軸でかけた隷属の技だけど、現身を無くしたらどうなるのか、俺にも予想がつかなかったんだよな。でもまあ、この前王宮に呼ばれた時、王太子を見たらしっかり残っていた。うれしい誤算だ」
「王太子だと! しかももう一人は、確か、騎士団長の息子!」
想定外の大物の名にジニアスは大声を上げるのだった。
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