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第3章 公爵邸の大掃除(公爵の死より1日~10日)
第13話 メイドたちを処罰
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アンジュの言葉で場内に緊張が走った。
「セシル様に害をってそんな者がこの屋敷にいるわけないでしょう!」
デローテがアンジュに異を唱えた。
「ええ、私もそう思っていたのですが、それを知ったのは、うかつにも旦那様が亡くなられた日の朝でした」
アンジュは説明を始めた。
その日のセシルの朝食にミョウバンが混入され食べられなくなってしまっていたこと、それが朝食を運んできたメイドの仕業であること。
「そうですね、ベッキー・シュレヒト」
アンジュはそれをしでかしたメイドを名指しした。
名指しされたメイドは返事をせず、握りこぶしを作り固まっていた。
「その後、ペンバートンさんのメモとメイドの仕事振り分け表を照らし合わせ、他にもセシル様の食事に妙なものを混入して味を変え、食べられなくしているメイドが他に二人いるとわかりました。ルル・カルマとサリー・ウェイスト」
アンジュの指摘に二人のメイドが青ざめた。
「そんな……」
「何を根拠に……」
「根拠ですか、説明いたしましょう。セシル様の食事にメイドがおかしな真似をしていることに気づいた私は、過去にもこんなことがなかったかペンバートンさんに聞きに行きました。幸いにもペンバートンさんは、セシル様にお出しした食事メニューと食べ残しを記録してくださっていました。そして彼の部下のディータから、セシル様の食べ残しからは何度も異常な塩味や酸味などがしたという証言を得ました。その後、メイソンさんからメイドの仕事表で、食べ残しのあった日に食事を運んできたメイドをチェックしてみると、この三名が浮かび上がったのです」
アンジュは調査結果を皆にわかるよう簡潔に報告した。
「なんだってこんな馬鹿な真似を! セシルお嬢様にもペンバートンさんにも申し訳ない!」
メイド長のメイソンが強い憤りを示した。
「たかが食事の味変でそこまで言わなくても……」
ルルというメイドが苦し気に言い訳をした。
「そうよ、いつも私たちよりいいものを着て食べているんだから、ちょっとくらい食べられなくなったものがあるくらいで、そこまですること……」
続いてサリーも大勢の人の場でつるし上げられたことに不満を述べた。
「つまり理由は、セシル様があなた方よりいいものを食べているのが気に入らなかったということでよろしいですね」
アンジュは彼女たちに念押しした。
同年代の娘が自分たちより良いものを身につけ、他人にかしずかれているさまに、仕える立場に立たされている若い女性が妬み心をもって、コッソリ嫌がらせをするのは実はよくある話である。
そういうこともあり得るからこそ、令嬢や家門そのものに対して本当に忠誠心を持った者を吟味する必要があるのだが、セシルに対してはそれが全くのザルであった。
「セシル様があんたたちよりいいもの身につけて食べているなんてあたりまえじゃないの、なに言ってるんだか!」
メイソンが再び怒りを示した。
旦那様がにらみを利かし、侍女長がきちんとチェックをしていればこんなことは起こらないのに、と、今更ながらアンジュは彼らの「未必の故意」に怒りを感じた。
「セシル様に一番近いデローテさんだって了承してくれてたんだから!」
ベッキーの発言、ここで爆弾投下である。
デローテは彼女の発言に大いにうろたえた。
「ちょっと、何を……」
「そうよ、デローテさんは報告に行くといつも私たちをほめてくれたわ」
「ええ、お小遣いもくれたし」
ほかの二人も口々にデローテを引き合いに出して自己弁護した。
「どういうことか、説明していただけますかな、デローテさん?」
新家令のヴォルターが絶対零度の冷たいまなざしと態度でデローテに尋ねた。
「あんたが娘っ子たちに料理に細工するよう命じたのか?」
ヴォルターの問いに答えを探していたデローテに、料理長ペンバートンは憤りをあらわにした。
「ち……、違います! 私はただ……、彼女たちにセシル様の食事の様子を教えてもらったお礼に、すこしばかりお小遣いをあげていただけです」
デローテはしどろもどろになりながらもようやく口を開いた。
「その……、仕事の都合上、いつもセシル様のお食事に付き添っているわけにもいかず、だから……、私がいないときにセシル様のお食事の様子を教えてくれるメイドの子たちにお礼をしていただけですわ」
「でも、彼女たちはデローテさんに言われたと言っておりますね」
ヴォルターがさらにつっこんで質問する。
「さあ、そこが私も分からないことですわ。確かにお金は上げましたが、一体に何を勘違いして、私がそれを指示したなどと……?」
デローテは小首をかしげて逆に疑問を呈した。
「そんなことないです。私がセシル様の料理に酢を入れて食べられなくしたと報告したときもよくやったって!」
「覚えがないわ。それにあなた酢を入れたことは認めるのね」
デローテがぬけぬけとメイドの一人にそう言い返す。
ああ、これは切り捨てにかかっているな、と、アンジュやヴォルターは思った。
そして、これを繰り返しても、言った言わないの争いになるだけで、どちらも証拠を出せることではない。
メイドたちはアンジュの調査と先ほどのような自白に近い発言で罪に問うことはできるが、デローテについては少し難しいかもしれない。
「そうですわよね、デローテさんに限ってそんなことを」
アンジュはいったんデローテに助け舟を出すことにした。
「ただ、いったいどういう話し方をすればメイドの子たちがそんな勘違いをするのでしょうね? でも、これでなんとなくわかりましたわ。亡き旦那様が侍女長をデローテさんから私に交代させたわけが」
デローテをかばっているように見せながらも……。
「デローテさんを差し置いてどうして私なんかが、と、思っていたのですよ。でも、理解できましたわ。メイド三人にそんなひどい勘違いをさせて、結果としてお嬢様に危害を加える結果を招いてしまったのですもの。旦那様も実はそれに気づいてらっしゃったのかもしれませんわね」
屈託のない晴れやかな顔でアンジュはデローテの面目を失わせた。
デローテがメイドの行為とは無関係であることを信じるそぶりを見せながら、しっかり貶めているアンジュ。
その言葉に、どれほど屈辱を感じても、デローテは無言で耐えるしかなかった。
「セシル様に害をってそんな者がこの屋敷にいるわけないでしょう!」
デローテがアンジュに異を唱えた。
「ええ、私もそう思っていたのですが、それを知ったのは、うかつにも旦那様が亡くなられた日の朝でした」
アンジュは説明を始めた。
その日のセシルの朝食にミョウバンが混入され食べられなくなってしまっていたこと、それが朝食を運んできたメイドの仕業であること。
「そうですね、ベッキー・シュレヒト」
アンジュはそれをしでかしたメイドを名指しした。
名指しされたメイドは返事をせず、握りこぶしを作り固まっていた。
「その後、ペンバートンさんのメモとメイドの仕事振り分け表を照らし合わせ、他にもセシル様の食事に妙なものを混入して味を変え、食べられなくしているメイドが他に二人いるとわかりました。ルル・カルマとサリー・ウェイスト」
アンジュの指摘に二人のメイドが青ざめた。
「そんな……」
「何を根拠に……」
「根拠ですか、説明いたしましょう。セシル様の食事にメイドがおかしな真似をしていることに気づいた私は、過去にもこんなことがなかったかペンバートンさんに聞きに行きました。幸いにもペンバートンさんは、セシル様にお出しした食事メニューと食べ残しを記録してくださっていました。そして彼の部下のディータから、セシル様の食べ残しからは何度も異常な塩味や酸味などがしたという証言を得ました。その後、メイソンさんからメイドの仕事表で、食べ残しのあった日に食事を運んできたメイドをチェックしてみると、この三名が浮かび上がったのです」
アンジュは調査結果を皆にわかるよう簡潔に報告した。
「なんだってこんな馬鹿な真似を! セシルお嬢様にもペンバートンさんにも申し訳ない!」
メイド長のメイソンが強い憤りを示した。
「たかが食事の味変でそこまで言わなくても……」
ルルというメイドが苦し気に言い訳をした。
「そうよ、いつも私たちよりいいものを着て食べているんだから、ちょっとくらい食べられなくなったものがあるくらいで、そこまですること……」
続いてサリーも大勢の人の場でつるし上げられたことに不満を述べた。
「つまり理由は、セシル様があなた方よりいいものを食べているのが気に入らなかったということでよろしいですね」
アンジュは彼女たちに念押しした。
同年代の娘が自分たちより良いものを身につけ、他人にかしずかれているさまに、仕える立場に立たされている若い女性が妬み心をもって、コッソリ嫌がらせをするのは実はよくある話である。
そういうこともあり得るからこそ、令嬢や家門そのものに対して本当に忠誠心を持った者を吟味する必要があるのだが、セシルに対してはそれが全くのザルであった。
「セシル様があんたたちよりいいもの身につけて食べているなんてあたりまえじゃないの、なに言ってるんだか!」
メイソンが再び怒りを示した。
旦那様がにらみを利かし、侍女長がきちんとチェックをしていればこんなことは起こらないのに、と、今更ながらアンジュは彼らの「未必の故意」に怒りを感じた。
「セシル様に一番近いデローテさんだって了承してくれてたんだから!」
ベッキーの発言、ここで爆弾投下である。
デローテは彼女の発言に大いにうろたえた。
「ちょっと、何を……」
「そうよ、デローテさんは報告に行くといつも私たちをほめてくれたわ」
「ええ、お小遣いもくれたし」
ほかの二人も口々にデローテを引き合いに出して自己弁護した。
「どういうことか、説明していただけますかな、デローテさん?」
新家令のヴォルターが絶対零度の冷たいまなざしと態度でデローテに尋ねた。
「あんたが娘っ子たちに料理に細工するよう命じたのか?」
ヴォルターの問いに答えを探していたデローテに、料理長ペンバートンは憤りをあらわにした。
「ち……、違います! 私はただ……、彼女たちにセシル様の食事の様子を教えてもらったお礼に、すこしばかりお小遣いをあげていただけです」
デローテはしどろもどろになりながらもようやく口を開いた。
「その……、仕事の都合上、いつもセシル様のお食事に付き添っているわけにもいかず、だから……、私がいないときにセシル様のお食事の様子を教えてくれるメイドの子たちにお礼をしていただけですわ」
「でも、彼女たちはデローテさんに言われたと言っておりますね」
ヴォルターがさらにつっこんで質問する。
「さあ、そこが私も分からないことですわ。確かにお金は上げましたが、一体に何を勘違いして、私がそれを指示したなどと……?」
デローテは小首をかしげて逆に疑問を呈した。
「そんなことないです。私がセシル様の料理に酢を入れて食べられなくしたと報告したときもよくやったって!」
「覚えがないわ。それにあなた酢を入れたことは認めるのね」
デローテがぬけぬけとメイドの一人にそう言い返す。
ああ、これは切り捨てにかかっているな、と、アンジュやヴォルターは思った。
そして、これを繰り返しても、言った言わないの争いになるだけで、どちらも証拠を出せることではない。
メイドたちはアンジュの調査と先ほどのような自白に近い発言で罪に問うことはできるが、デローテについては少し難しいかもしれない。
「そうですわよね、デローテさんに限ってそんなことを」
アンジュはいったんデローテに助け舟を出すことにした。
「ただ、いったいどういう話し方をすればメイドの子たちがそんな勘違いをするのでしょうね? でも、これでなんとなくわかりましたわ。亡き旦那様が侍女長をデローテさんから私に交代させたわけが」
デローテをかばっているように見せながらも……。
「デローテさんを差し置いてどうして私なんかが、と、思っていたのですよ。でも、理解できましたわ。メイド三人にそんなひどい勘違いをさせて、結果としてお嬢様に危害を加える結果を招いてしまったのですもの。旦那様も実はそれに気づいてらっしゃったのかもしれませんわね」
屈託のない晴れやかな顔でアンジュはデローテの面目を失わせた。
デローテがメイドの行為とは無関係であることを信じるそぶりを見せながら、しっかり貶めているアンジュ。
その言葉に、どれほど屈辱を感じても、デローテは無言で耐えるしかなかった。
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