11 / 99
第2章 亡き公爵の遺言(回帰24時間)
第11話 公爵の遺言状(後編)
しおりを挟む
『それから十年以上たった後、公爵家のすべてを掌握したユリウスは、私を領内の僻地へと追い出した。
そこは視察に来るために建てられた下級貴族より少しマシな程度の館。
平民より少しマシな生活ができる程度の金しかよこさず、窮した私は君の城にも金の無心をしにやってきたが、追い払われた。
十年以上も娘の様子を尋ねる手紙一つよこさず今更なんだ、とね。
そして憔悴して町をうろついているときにあの男に出会った。
王家の秘術を主導したジェイドという男に』
ジェイド?
何者?
王家の関係者?
でも、そんな名前、聞いたことないわ。
『ジェイドは隷属の術で、私とすでに即位して国王となっていたオースティン殿下を縛り、秘術を発動した。
王家の血を引く二十代の若者が、なぜ自分の生まれる前に起こった事件にそんなに怒りを示し、セシルのことにこだわったのか? 殿下にも私にも理解できなかったが、とにかく、私たちは戻ってきた。
術の中心人物、つまり二十四時間以内に死ぬこともなく新しい時間軸を見守る存在、主導者はジェイドだが、彼はこの時代にはまだ生まれていない存在だから、オースティン殿下がその役目を引き受けることとなった。
今頃、舞い戻ったショックで高熱を発していることだろう』
ジェイド、思ったより若い人だった。
そうか、まだ生まれていない人物なら知らなくても当然ね。
『ジェイドと私の魂は、時間を回帰するときに定められた三つの条件が満たされ、この時間軸が固定されるまでは、行くべきところには行けずこの世に縛られたままだという。
三つの条件は術の縛りのため明確に口にすることはできない。
ただ、ジェイドはいずれ何らかの手段で君たちに接触すると言っていた』
何らかの手段?
生きていない人間なのよね……。
ちょっと怖いとも思ったが、アンジュは読み進めた。
そして最後はこういう文章で締めくくられていた。
『君以外には執事のヴォルターにもこのことを手紙で知らせている。
メイソンもセシルに好意的だったが、事件が起こる前に引退していたし、涙もろい彼女にこんな話をしていいのかどうか判断しかねる。
だから、彼女に協力を仰ぐかどうかは君たちの判断にゆだねることとする。
君たちが動きやすいように、マールベロー家内部の体制については弁護士に書面をゆだねた。
どうか、マールベロー家とセシルを守ることに尽力してもらいたい。
追伸、ジェラルディ家の伯爵位のことは、リアムが無事に生き延びることさえできれば、君たちが希望する形で相続できるよう、顧問弁護士に取り計らっているので心配しないでほしい』
アンジュは読み終わった文書を封筒の中に納め、引き出しの中にしまう。
そして寝巻に着替えてベットに横たわり、手紙の内容を消化しようとした。
考えが巡るのに任せているうちに、うつらうつらと眠りに落ちたアンジュ。
『どうして怒らないのですか!』
『あなたにとってセシル様が……、じゃない! セシル様にとってあなたが……、だったのよ!』
夢の中でアンジュは誰かに向かってそう叫んでいた。
目の前にいる人物たちへの怒り。
無力だった自分への怒り。
手の施しようのない悲劇に対する悲しみ、悔しさ、苛立ち……。
目が覚めた時、夢の中の細かいいきさつはすっかり忘れてしまっていたけど、感情だけは残っていた。
ゆるゆると起き上がりながら、今日はいつもと違う服、喪服を身に着ける。
目覚めの悪い状態からしゃきっとするように軽く伸びをし、それから部屋を出てセシルの部屋に向かった。
途中の廊下で執事のヴォルターと会う。
「おはようございます、アンジュさん。本日の大聖堂での葬儀は王家の方もいらっしゃるので、参列できるものが貴族に限られます」
ヴォルターはアンジュに葬儀の段取りを説明し始めた。
「マールベロー家では、お嬢様のほかは私とデローテさん。彼女は自分の下の侍女の中からそれなりの身分の者を選んで連れて行くと言っています。それから、アンジュさんは昨夜言った通りセシル様のそばについてあげてくださいね」
昨夜と同じようにセシルにつくよう彼はアンジュに念押しした。
「ああ、それからリアム君も参列させてあげてください。彼は傘下の伯爵家の嫡男ですから。ほかの者は、霊柩馬車がやってきたら旦那様の棺を積み込むので、そこでお別れです。玄関先でお見送りをするようになっています。私どもはその後ろにある馬車に乗って大聖堂まで行きます」
「わかりました。では、セシル様の様子を見てきます」
アンジュがヴォルターの前を通り過ぎようとした時、彼は一歩前にでて、アンジュに近づきささやいた。
「昨夜、旦那様の手紙はお読みになりましたか?」
アンジュは無言でうなづいた。
「そうですか、その件については後でゆっくり話しましょう」
ヴォルターはそう言ったあと再び、別の予定を悦明し始めた。
「それから、明日の午後は使用人全員に集まってもらいます。これからの邸内の運営について顧問弁護士が旦那様の文書を預かっているそうです」
「邸内の運営? 使用人の待遇や仕事の振り分けに関することですか?」
「ええ、その通りです」
「そうですか、それでしたら、あの……、メイドの娘たちについて、メイソンさんやペンバートンさんと相談したいことがあるのです。彼女たちの雇用にもかかわることなので、家令のカニングさんに相談すべきですが、今は……」
「私が今は家令の代理です」
「では、その集まりの前に少しお時間とれませんか?」
「わかりました。では、メイソンさんやペンバートンさんに聞いてみましょう」
「ありがとうございます」
そういうとアンジュはこんどこそヴォルターから離れてセシルのところに向かった。
葬儀は言われた通りほとんど王家が取り仕切ってくれたので、セシルが残されたマールベロー家としては特に負担を感じることなく、滞りなく進んでいく。
王族の血を引く者や国に貢献した者の葬儀では、時計塔の鐘が弔いのため何度も打ち鳴らされる。王都中の貴族が集まったのではないかというような数の人間が集まり、王家の人間に準ずるほどの葬儀となった。
国王夫妻は参列していたが、セシルと同い年のオースティン王太子は体調を崩したということで来ていない。
確か、時間をさかのぼったショックで高熱を出している、だったはず。
アンジュは昨夜読んだ手紙の内容を思い出していた。
セシルと一緒の時に何度か顔を合わせたことはある。
金髪に鮮やかなコーンフラワーブルーの瞳、快活で愛らしい少年だったと記憶している。
しかしこの後、セシルに対して残酷な仕打ちをするのだと思うと今までと同じ気持ちで接することはできそうにないな、と、アンジュは思うのだった。
そこは視察に来るために建てられた下級貴族より少しマシな程度の館。
平民より少しマシな生活ができる程度の金しかよこさず、窮した私は君の城にも金の無心をしにやってきたが、追い払われた。
十年以上も娘の様子を尋ねる手紙一つよこさず今更なんだ、とね。
そして憔悴して町をうろついているときにあの男に出会った。
王家の秘術を主導したジェイドという男に』
ジェイド?
何者?
王家の関係者?
でも、そんな名前、聞いたことないわ。
『ジェイドは隷属の術で、私とすでに即位して国王となっていたオースティン殿下を縛り、秘術を発動した。
王家の血を引く二十代の若者が、なぜ自分の生まれる前に起こった事件にそんなに怒りを示し、セシルのことにこだわったのか? 殿下にも私にも理解できなかったが、とにかく、私たちは戻ってきた。
術の中心人物、つまり二十四時間以内に死ぬこともなく新しい時間軸を見守る存在、主導者はジェイドだが、彼はこの時代にはまだ生まれていない存在だから、オースティン殿下がその役目を引き受けることとなった。
今頃、舞い戻ったショックで高熱を発していることだろう』
ジェイド、思ったより若い人だった。
そうか、まだ生まれていない人物なら知らなくても当然ね。
『ジェイドと私の魂は、時間を回帰するときに定められた三つの条件が満たされ、この時間軸が固定されるまでは、行くべきところには行けずこの世に縛られたままだという。
三つの条件は術の縛りのため明確に口にすることはできない。
ただ、ジェイドはいずれ何らかの手段で君たちに接触すると言っていた』
何らかの手段?
生きていない人間なのよね……。
ちょっと怖いとも思ったが、アンジュは読み進めた。
そして最後はこういう文章で締めくくられていた。
『君以外には執事のヴォルターにもこのことを手紙で知らせている。
メイソンもセシルに好意的だったが、事件が起こる前に引退していたし、涙もろい彼女にこんな話をしていいのかどうか判断しかねる。
だから、彼女に協力を仰ぐかどうかは君たちの判断にゆだねることとする。
君たちが動きやすいように、マールベロー家内部の体制については弁護士に書面をゆだねた。
どうか、マールベロー家とセシルを守ることに尽力してもらいたい。
追伸、ジェラルディ家の伯爵位のことは、リアムが無事に生き延びることさえできれば、君たちが希望する形で相続できるよう、顧問弁護士に取り計らっているので心配しないでほしい』
アンジュは読み終わった文書を封筒の中に納め、引き出しの中にしまう。
そして寝巻に着替えてベットに横たわり、手紙の内容を消化しようとした。
考えが巡るのに任せているうちに、うつらうつらと眠りに落ちたアンジュ。
『どうして怒らないのですか!』
『あなたにとってセシル様が……、じゃない! セシル様にとってあなたが……、だったのよ!』
夢の中でアンジュは誰かに向かってそう叫んでいた。
目の前にいる人物たちへの怒り。
無力だった自分への怒り。
手の施しようのない悲劇に対する悲しみ、悔しさ、苛立ち……。
目が覚めた時、夢の中の細かいいきさつはすっかり忘れてしまっていたけど、感情だけは残っていた。
ゆるゆると起き上がりながら、今日はいつもと違う服、喪服を身に着ける。
目覚めの悪い状態からしゃきっとするように軽く伸びをし、それから部屋を出てセシルの部屋に向かった。
途中の廊下で執事のヴォルターと会う。
「おはようございます、アンジュさん。本日の大聖堂での葬儀は王家の方もいらっしゃるので、参列できるものが貴族に限られます」
ヴォルターはアンジュに葬儀の段取りを説明し始めた。
「マールベロー家では、お嬢様のほかは私とデローテさん。彼女は自分の下の侍女の中からそれなりの身分の者を選んで連れて行くと言っています。それから、アンジュさんは昨夜言った通りセシル様のそばについてあげてくださいね」
昨夜と同じようにセシルにつくよう彼はアンジュに念押しした。
「ああ、それからリアム君も参列させてあげてください。彼は傘下の伯爵家の嫡男ですから。ほかの者は、霊柩馬車がやってきたら旦那様の棺を積み込むので、そこでお別れです。玄関先でお見送りをするようになっています。私どもはその後ろにある馬車に乗って大聖堂まで行きます」
「わかりました。では、セシル様の様子を見てきます」
アンジュがヴォルターの前を通り過ぎようとした時、彼は一歩前にでて、アンジュに近づきささやいた。
「昨夜、旦那様の手紙はお読みになりましたか?」
アンジュは無言でうなづいた。
「そうですか、その件については後でゆっくり話しましょう」
ヴォルターはそう言ったあと再び、別の予定を悦明し始めた。
「それから、明日の午後は使用人全員に集まってもらいます。これからの邸内の運営について顧問弁護士が旦那様の文書を預かっているそうです」
「邸内の運営? 使用人の待遇や仕事の振り分けに関することですか?」
「ええ、その通りです」
「そうですか、それでしたら、あの……、メイドの娘たちについて、メイソンさんやペンバートンさんと相談したいことがあるのです。彼女たちの雇用にもかかわることなので、家令のカニングさんに相談すべきですが、今は……」
「私が今は家令の代理です」
「では、その集まりの前に少しお時間とれませんか?」
「わかりました。では、メイソンさんやペンバートンさんに聞いてみましょう」
「ありがとうございます」
そういうとアンジュはこんどこそヴォルターから離れてセシルのところに向かった。
葬儀は言われた通りほとんど王家が取り仕切ってくれたので、セシルが残されたマールベロー家としては特に負担を感じることなく、滞りなく進んでいく。
王族の血を引く者や国に貢献した者の葬儀では、時計塔の鐘が弔いのため何度も打ち鳴らされる。王都中の貴族が集まったのではないかというような数の人間が集まり、王家の人間に準ずるほどの葬儀となった。
国王夫妻は参列していたが、セシルと同い年のオースティン王太子は体調を崩したということで来ていない。
確か、時間をさかのぼったショックで高熱を出している、だったはず。
アンジュは昨夜読んだ手紙の内容を思い出していた。
セシルと一緒の時に何度か顔を合わせたことはある。
金髪に鮮やかなコーンフラワーブルーの瞳、快活で愛らしい少年だったと記憶している。
しかしこの後、セシルに対して残酷な仕打ちをするのだと思うと今までと同じ気持ちで接することはできそうにないな、と、アンジュは思うのだった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を庇おうとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる