21 / 24
21.「無敵の正体」
しおりを挟む
ふらふらと、真弓は夜の繁華街を歩いていた。目的? とにかく今は歩きたい気分なのだ。
『兄さん、夜のパトロールもヒーロー活動には必要なことだけど、もう帰ってきたら? そろそろ晩御飯の時間だし』
真弓の片耳に装着してある骨伝導式ワイヤレスイヤホンから弟である剣太の声が聞こえてくる。これはヒーロー活動をするうえで、剣太が『絶対に着けた方がいい! 俺がネット上にある街の監視カメラ映像をハッキングして、自由に見れるようになっているから追跡時に必要な情報を俺が指示できる! 兄さんはそのイヤホンをはめて聞いておけばいいんだよ』などと力説するものだから、仕方なく着けてやったというのが真弓の心境である。というか、そのハッキングって、法律的に良いのだろうか、と考えたりもするが、学生である真弓には分からない。
「分かってるよ、分かってるけど……今は戻りたくない」
そう真弓がイヤホンマイク越しに、剣太に伝える。戻りたくないというのは、ずばり家である。いや、正確には、想い人である月丘はづきの住んでいる家が自分の住んでいる家と隣り合わせなので、帰りたくないといったほうが意味合い的に近いだろう。
月丘はづき。真弓の幼馴染で、片想い相手。今は、なぜか距離が前よりもずっとずっと遠くなったと感じてしまう。
そもそも高校以前はよく話していたし、公園で二人で遊んでいたり、友達感覚の距離感だったはずだ。『好き』だってことを意識し始めた途端、距離が遠くなってしまった。
まだその段階だったら、真弓だけが意識して、劣等感を感じているというだけで済んだかもしれない。でも、真弓は変わった。変質した。あの日から。
あの日。大地震が起きて、真弓の体が巨人化したあの日に。
真弓は非力だった。弱かった。弱者であった。
か弱く、女の子みたいで、男にしては頼りがいがない。なのに、力を得た。
赤い巨人。それが真弓が目覚めた謎の力。
性興奮すると、体が急激に成長し、熱を持った筋肉の巨人と変われる、その力。超パワーだってあるし、超スピードだってあるし、今まで赤い巨人になって負けたことがない。無敵の力。
だけど、その無敵の力は何の代償もなしに、リスクなしに使えるものじゃなかった。
暴走。性的に興奮しすぎると、赤い巨人は暴走する。性欲を満たしていないと、理性的ではなくなり、やがて女を求めだし、暴れる。
以前よりもその暴走の間隔が早くなっている気がした。
今は、マスターに手でしごいてもらうなり、口で処理してもらうなりして、その性欲を満たそうとしている。だが、それだけでは足りないようだ。
今も理性で溢れる性欲を抑えているが、いつか我慢できなくなり、暴走する。早急に何か手を打たなくては。とは思う。しかし、マスターにもっと気持ちいいことをしてと頼むのはなんだか忍びない。恥ずかしいし、申し訳がない。流石に、手や口よりも更に深いことをしよう、なんて言えるはずがない。
マスターに会う度に、その女体を蹂躙したいという欲求が出てくる。口や手で処理してもらう度に、襲いかけてしまいそうになる。だから、今はマスターにも会いたくない。本音は会いたくて、また性欲の処理をしてほしいところだが、今日は今さっきやってもらったばかりである。それなのに、こんな夜にまた赴くのはマスターに負担をかける。
『──の近くで怪しい男発見したよ! って、兄さん、聞いてる?』
「うぁ……? な、なに、剣太」
『だからっ! 兄さんが今歩いている繁華街の南の方で、怪しい男を発見したって言ったでしょ! 聞いてなかったの?』
「ごめん、ちょっと考え事してて……えと、怪しい男?」
『うん……フードを被った巨大な男が監視カメラに映ってる。ちょっと監視映像の画質が悪いから見づらいけど……っと、マズイ! 兄さん、赤い巨人の出番だよ!』
赤い巨人の出番。ということは、またあの力を使わなければいけない。
急にそんなことを言われて、真弓は動揺していた。(またいつもみたいに、使えばいい。エロ本を開いて……赤い巨人に。なんで、僕はこんなに震えてるんだ? あの力を使うことを怖がってるのか? 力を損失した時に、決めたはずだ。みんなを救うために、僕はヒーローになるのだと。赤い巨人は無敵のヒーローだ……!)
「わ、分かった。剣太、路地裏に人気は?」
『大丈夫だよ。そこの路地裏は人がいないし、監視カメラ的にも死角だ。早く、被害が出てる!』
「ひ、被害がもう? 早いって!」
真弓は急いで人気がない路地裏でエロ本を開いた。居酒屋と本屋で挟まれた路地裏の中を、白い蒸気が籠るようにして急激に満たす。
白い蒸気の中から現れた巨大な手。腕。胴体。足。赤い巨人が、その煙を破って、現れた。
「……はァ……ガぁアあっ!」
路地裏の地面を思いっきり踏み込み、クレーターを作り、その巨体が飛んだ。
一瞬にして遥か上空にまで跳躍した赤い巨人は、常闇に包まれた中で光を発している繁華街を見下ろす。
剣太に言われるまでもなく、件の大男がいるという場所が分かった。繁華街の一角である建物が崩壊しているのだ。おそらくあそこに、大男はいるであろう。
その大男目掛けて、赤い巨人が両足でビルを蹴り、弾丸のように超高速で放たれた。
三秒も掛からないで、赤い巨人とフード姿の大男は激突。激突によって、地面が沈むようにしてひび割れ、砂埃で辺りが見えなくなる。
次瞬には、赤い巨人の右こぶしが、大男の顔面を殴っていた。大男は殴られた姿勢で、足がアスファルトの地面に深くめり込んでいる。その姿勢で止まっていた。転倒せずに。立ったまま。
(……!?)
真弓は、理解ができなかった。
赤い巨人に殴られて、倒れない奴なんて、今までいなかった。赤い巨人に攻撃されれば例外なく、相手は倒れる。その前例が生まれて、しまった。
そして、大男のフードがその攻撃によって、外れる。大男の顔は──黒い鋼鉄で覆われていた。きらりと、その鋼鉄が繁華街の光を反射して輝く。
『兄さんッ、避けて!!』
イヤホン越しの剣太の叫びが届き、理解するころにはすでに遅し。
赤い巨人の強さに、疑問は感じなかった。
疑問が生まれた時点で、真弓は動揺で動けなかった。
茫然自失している赤い巨人は目の前を襲う大振りで放たれた鋼鉄の拳を、もろに顔面に受ける形で、後方へ勢いよく吹っ飛んだ。
鉄筋コンクリートで出来たビルや建物を貫通しながら初めて感じた“痛み”に衝撃しながら、勢いが止まるのを待つ。幸い、五百メートルほどで勢いは止まった。駅の壁でようやく止まったのだ。
頭がくらくらする。殴られた箇所が鈍痛できんきんと痛みを発している。
確かに、痛みは酷い。しかし、真に音を立てて壊れてしまったのは……体ではなく、心の方だ。
真弓は、当たり負けたという事実に、途轍もないショックを受けていた。
赤い巨人が無敵だという真弓のイメージが瓦解していく。もし、無敵ではなくて、今までたまたま攻撃が通っていなかっただけだとしたら?
さっきの痛み……もしかしたら痛覚も鋭くなっているのかもしれない。
赤い巨人になることで力が増えた。速さも。力も速さも増えたうえで、人間としての機能を、全体的に上げるのが赤い巨人の力の正体だとしたら。
赤い巨人は……打たれ弱い……?
手から火を放つ男の時は、手を使って火を防いでいた。
だから気づけなかった。
赤い巨人の弱点に。
赤い巨人は、無敵なんかじゃなくて、むしろ逆。脆い。
まるで勃起しているちんぽのように、敏感で……打たれ弱い……!
赤い巨人が無敵ではないとするなら、真弓はもうきっと──立ち上がれない。
ヒーロー失格。その文字が、頭の中で目まぐるしく回っている。
敗北の二文字が、決定的に真弓の心を蝕んでいた。恐怖という猛毒が、心を。
『兄さん! 兄さんっ! ……兄さんっ! 返事して! 兄さんっ!!』
萎えた瞬間に、赤い巨人の姿は解けていた。
頭から血を流し倒れている真弓の姿。
剣太が何度声をかけても、その瞳が開くことはなかった。
『兄さん、夜のパトロールもヒーロー活動には必要なことだけど、もう帰ってきたら? そろそろ晩御飯の時間だし』
真弓の片耳に装着してある骨伝導式ワイヤレスイヤホンから弟である剣太の声が聞こえてくる。これはヒーロー活動をするうえで、剣太が『絶対に着けた方がいい! 俺がネット上にある街の監視カメラ映像をハッキングして、自由に見れるようになっているから追跡時に必要な情報を俺が指示できる! 兄さんはそのイヤホンをはめて聞いておけばいいんだよ』などと力説するものだから、仕方なく着けてやったというのが真弓の心境である。というか、そのハッキングって、法律的に良いのだろうか、と考えたりもするが、学生である真弓には分からない。
「分かってるよ、分かってるけど……今は戻りたくない」
そう真弓がイヤホンマイク越しに、剣太に伝える。戻りたくないというのは、ずばり家である。いや、正確には、想い人である月丘はづきの住んでいる家が自分の住んでいる家と隣り合わせなので、帰りたくないといったほうが意味合い的に近いだろう。
月丘はづき。真弓の幼馴染で、片想い相手。今は、なぜか距離が前よりもずっとずっと遠くなったと感じてしまう。
そもそも高校以前はよく話していたし、公園で二人で遊んでいたり、友達感覚の距離感だったはずだ。『好き』だってことを意識し始めた途端、距離が遠くなってしまった。
まだその段階だったら、真弓だけが意識して、劣等感を感じているというだけで済んだかもしれない。でも、真弓は変わった。変質した。あの日から。
あの日。大地震が起きて、真弓の体が巨人化したあの日に。
真弓は非力だった。弱かった。弱者であった。
か弱く、女の子みたいで、男にしては頼りがいがない。なのに、力を得た。
赤い巨人。それが真弓が目覚めた謎の力。
性興奮すると、体が急激に成長し、熱を持った筋肉の巨人と変われる、その力。超パワーだってあるし、超スピードだってあるし、今まで赤い巨人になって負けたことがない。無敵の力。
だけど、その無敵の力は何の代償もなしに、リスクなしに使えるものじゃなかった。
暴走。性的に興奮しすぎると、赤い巨人は暴走する。性欲を満たしていないと、理性的ではなくなり、やがて女を求めだし、暴れる。
以前よりもその暴走の間隔が早くなっている気がした。
今は、マスターに手でしごいてもらうなり、口で処理してもらうなりして、その性欲を満たそうとしている。だが、それだけでは足りないようだ。
今も理性で溢れる性欲を抑えているが、いつか我慢できなくなり、暴走する。早急に何か手を打たなくては。とは思う。しかし、マスターにもっと気持ちいいことをしてと頼むのはなんだか忍びない。恥ずかしいし、申し訳がない。流石に、手や口よりも更に深いことをしよう、なんて言えるはずがない。
マスターに会う度に、その女体を蹂躙したいという欲求が出てくる。口や手で処理してもらう度に、襲いかけてしまいそうになる。だから、今はマスターにも会いたくない。本音は会いたくて、また性欲の処理をしてほしいところだが、今日は今さっきやってもらったばかりである。それなのに、こんな夜にまた赴くのはマスターに負担をかける。
『──の近くで怪しい男発見したよ! って、兄さん、聞いてる?』
「うぁ……? な、なに、剣太」
『だからっ! 兄さんが今歩いている繁華街の南の方で、怪しい男を発見したって言ったでしょ! 聞いてなかったの?』
「ごめん、ちょっと考え事してて……えと、怪しい男?」
『うん……フードを被った巨大な男が監視カメラに映ってる。ちょっと監視映像の画質が悪いから見づらいけど……っと、マズイ! 兄さん、赤い巨人の出番だよ!』
赤い巨人の出番。ということは、またあの力を使わなければいけない。
急にそんなことを言われて、真弓は動揺していた。(またいつもみたいに、使えばいい。エロ本を開いて……赤い巨人に。なんで、僕はこんなに震えてるんだ? あの力を使うことを怖がってるのか? 力を損失した時に、決めたはずだ。みんなを救うために、僕はヒーローになるのだと。赤い巨人は無敵のヒーローだ……!)
「わ、分かった。剣太、路地裏に人気は?」
『大丈夫だよ。そこの路地裏は人がいないし、監視カメラ的にも死角だ。早く、被害が出てる!』
「ひ、被害がもう? 早いって!」
真弓は急いで人気がない路地裏でエロ本を開いた。居酒屋と本屋で挟まれた路地裏の中を、白い蒸気が籠るようにして急激に満たす。
白い蒸気の中から現れた巨大な手。腕。胴体。足。赤い巨人が、その煙を破って、現れた。
「……はァ……ガぁアあっ!」
路地裏の地面を思いっきり踏み込み、クレーターを作り、その巨体が飛んだ。
一瞬にして遥か上空にまで跳躍した赤い巨人は、常闇に包まれた中で光を発している繁華街を見下ろす。
剣太に言われるまでもなく、件の大男がいるという場所が分かった。繁華街の一角である建物が崩壊しているのだ。おそらくあそこに、大男はいるであろう。
その大男目掛けて、赤い巨人が両足でビルを蹴り、弾丸のように超高速で放たれた。
三秒も掛からないで、赤い巨人とフード姿の大男は激突。激突によって、地面が沈むようにしてひび割れ、砂埃で辺りが見えなくなる。
次瞬には、赤い巨人の右こぶしが、大男の顔面を殴っていた。大男は殴られた姿勢で、足がアスファルトの地面に深くめり込んでいる。その姿勢で止まっていた。転倒せずに。立ったまま。
(……!?)
真弓は、理解ができなかった。
赤い巨人に殴られて、倒れない奴なんて、今までいなかった。赤い巨人に攻撃されれば例外なく、相手は倒れる。その前例が生まれて、しまった。
そして、大男のフードがその攻撃によって、外れる。大男の顔は──黒い鋼鉄で覆われていた。きらりと、その鋼鉄が繁華街の光を反射して輝く。
『兄さんッ、避けて!!』
イヤホン越しの剣太の叫びが届き、理解するころにはすでに遅し。
赤い巨人の強さに、疑問は感じなかった。
疑問が生まれた時点で、真弓は動揺で動けなかった。
茫然自失している赤い巨人は目の前を襲う大振りで放たれた鋼鉄の拳を、もろに顔面に受ける形で、後方へ勢いよく吹っ飛んだ。
鉄筋コンクリートで出来たビルや建物を貫通しながら初めて感じた“痛み”に衝撃しながら、勢いが止まるのを待つ。幸い、五百メートルほどで勢いは止まった。駅の壁でようやく止まったのだ。
頭がくらくらする。殴られた箇所が鈍痛できんきんと痛みを発している。
確かに、痛みは酷い。しかし、真に音を立てて壊れてしまったのは……体ではなく、心の方だ。
真弓は、当たり負けたという事実に、途轍もないショックを受けていた。
赤い巨人が無敵だという真弓のイメージが瓦解していく。もし、無敵ではなくて、今までたまたま攻撃が通っていなかっただけだとしたら?
さっきの痛み……もしかしたら痛覚も鋭くなっているのかもしれない。
赤い巨人になることで力が増えた。速さも。力も速さも増えたうえで、人間としての機能を、全体的に上げるのが赤い巨人の力の正体だとしたら。
赤い巨人は……打たれ弱い……?
手から火を放つ男の時は、手を使って火を防いでいた。
だから気づけなかった。
赤い巨人の弱点に。
赤い巨人は、無敵なんかじゃなくて、むしろ逆。脆い。
まるで勃起しているちんぽのように、敏感で……打たれ弱い……!
赤い巨人が無敵ではないとするなら、真弓はもうきっと──立ち上がれない。
ヒーロー失格。その文字が、頭の中で目まぐるしく回っている。
敗北の二文字が、決定的に真弓の心を蝕んでいた。恐怖という猛毒が、心を。
『兄さん! 兄さんっ! ……兄さんっ! 返事して! 兄さんっ!!』
萎えた瞬間に、赤い巨人の姿は解けていた。
頭から血を流し倒れている真弓の姿。
剣太が何度声をかけても、その瞳が開くことはなかった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる