彼女のdiary

べいかー

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追憶 四十五

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 『優へ
 この手紙、気づいてくれたかな?まさか、家族の人と一緒に食べて、手紙、見られたりなんかしてないよね?でも、この後のデートで、『1人で食べるように』って念押ししておく予定だから、大丈夫かな。
 突然の手紙ごめんなさい。しかも、こんな形で渡すなんて、意外だよね?ちなみにこのアイデアは、とあるドラマがきっかけです。優も見てたあのドラマ、名前、書かなくても分かるよね?
 でも、ケーキの中に手紙なんて、ちょっとセンスないかもしれないね。(一応、食べ物だし…)だとしたらごめんなさい。今度、会う時に叱ってください。
 さて、そろそろ本題に入るね。私たち、付き合い始めて約9ヶ月だね。その間、本当にいろいろあったけど、私、本当に優には感謝しています。まず、私と出会ってくれて、私を見つけてくれて、ありがとう。そして、私に告白してくれて、ありがとう。あの頃から、私も優のこと、大好きだったよ。
 優とは、デートでいろんな所に行きましたね。例えば、遊園地!あの時、優は気づいてなかったかもしれないけど、実は私、高所恐怖症だったんだ。でも、今は、優と観覧車に乗れて、心から良かったと、思っています。だって、あの観覧車で、2人の距離がぐっと縮まった、そんな気がするんだもん。
 それから、優と一緒に曲も作ったね。優の書いた詞、本当に良かった!だから私も、作曲しやすかったよ。私の中では、他の誰でもない、優が1番の作詞家です。
 あと、私がピアノの検定を受けた時、励ましてくれてありがとう。優のおかげで、無事合格することができました!緊張しぃな私を支えてくれたのは、優の存在です。優がいなかったら、多分、緊張でミスを連発していたと思います。
 もちろん、優の合格祝いのプレゼント、すっごく感動しました!また、優にピアノ、弾いて欲しいな。もちろん、腕前は私の方が上だけど!
 …さっきのは冗談です。腕前は関係ありません。ただ純粋に、私は、優に祝ってもらえて、嬉しかった。誰か、側にいて私のことを支えてくれる人がいるって、こんなに素晴らしいことだったんだね。私は、優にそのことを教わりました。
 最後になりますが、大野優さん、これからも、こんな私でよければ、付き合ってあげてください。私、本当に、あなたのことが好きです。
 以上!
 PS 私、前に料理は苦手って言ったけど、このチョコレートケーキ、頑張って作った、自信作です!だからきっと、おいしいはず!
 じゃあね。』
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