16 / 16
エピローグ
しおりを挟む
―南沢由紀は、東山諒との待ち合わせ場所に行く前に、諒の指定した、ジュエリーショップへと向かった。
「いらっしゃいませ。
…1度、ご来店された方ですか?」
「…いえ、初めて来た者ですが…。」
由紀は、店員の発言や態度を少し不審に思ったが、特に気にすることはなく、
「私、南沢由紀です。
今日は、これを受け取りに来たのですが…。」
と店員に伝え、諒からのメッセージ(プレゼントの詳細が書かれた物)を、見せた。
「かしこまりました。少々お待ちください。」
そう言って店員は、店の奥へと向かい、その品物を、持って来た。
その、諒からのプレゼントとは―。
「こちらの『指輪』で、よろしいですか?」
「はい。ありがとうございます!」
由紀はそう言って、店員に頭を下げた。
そして、由紀はその指輪をつけて、諒との待ち合わせ場所に、行くことにした。
『リョウさんからのプレゼント、私、本当に嬉しい!
…でもこの指輪、私の指のサイズにぴったり。もちろん、それは嬉しいことなんだけど…。
でも、どうしてリョウさんは、私の指のサイズを、知っているんだろう?』
由紀はそのことを、(メッセージをもらった時から)疑問に思っていたが、それでも、その時の由紀の中では、プレゼントをもらった喜びの方が、圧倒的に強かった。
そして、由紀は、諒に指定された、待ち合わせ場所に向かった。その場所は―、
『○○病院 精神科』である。
―北川美香は、その日警察署に来ていた。また美香は、美香の寝室に置いてあった手紙の恐怖から、完全に抜けきっていない様子である。
しかし、こうして警察署に出向いたのだから、何も怖がることはない、美香は自分に、そう言い聞かせていた。
「では、防犯カメラの映像を、ただ今より確認致します。」
そう言って警察官は、玄関と寝室、2台の防犯カメラの映像を、確認した。
「ではまず、玄関の防犯カメラから…、」
警察官はそう言って、カメラの映像をチェックした。
しかし…、
そこには、何も映っていなかった。
「…おかしいですね。ということは犯人は、玄関からではなく、裏口から侵入した、ということでしょうか?」
「…そんなこと私に訊かれても、分かりません!」
美香は、(前からであるが)警察の対応の悪さに、イライラしていた。
「一応私、裏口にも鍵、かけました。
それで、今日家を出る時にも確認しましたが、裏口が荒らされた形跡は、ありませんでした!」
美香は、不安な気持ちを抑えるかのように、少し上ずった声でそう言った。
「分かりました。では、続けて、寝室の防犯カメラも見てみましょう。
犯人からの手紙は寝室に置かれていたみたいなので、何か映っている可能性が、大きいと思います。」
そう言って警察は、2台目のカメラの、チェックを始めた。
「…こ、これは…、」
「う、嘘でしょ…!」
その映像を見た時、警察官は驚いた。しかし、それよりも驚いたのは、美香本人である。
そこに、映っていたものとは―、
狂気じみた笑いを浮かべて寝室内で暴れまわる、『美香本人の姿』であった。
―○○病院 精神科に着いた由紀は、カウンセリングを受けた。そして、疲れていた由紀は、そのまま病院のベッドで、寝てしまった。
―〈病院内での医師と看護師の会話〉
「彼女の名前は、南沢由紀、さんですね。」
「はい、先生。」
「でも、私も長年、色々な症例を見てきましたが、このようなケースも、珍しいですね。」
「なるほど。そうですか…。」
「はい。
なぜなら、彼女の中には、『異なる男女2人ずつ、計4つの人格』が存在していますから。」
「その通りです。
それに、その4つの人格、どれもが活発に動いていますね。」
「そうですね。
まず、南沢由紀さんの副人格の、東山諒さんですが、彼は『自分が彼女の副人格である。』ということに、途中から気づいてしまいましたね。」
「そのようです。」
「しかし、彼は自分自身の主人格である、由紀さんに恋をしてしまっていた。」
「…辛い恋ですね…。」
「はい。
そして、彼は最後に、彼女に指輪を送ることにした。
彼は彼女と同じ体を共有しているので、指のサイズも、簡単に分かりますよね。」
「その通りです。」
「次に、北川美香さんですが、彼女の場合、副人格の西本圭さんが、彼女のストーカーとなっていましたね。」
「はい。これも複雑なケースですね…。」
「その通りです。
そして、彼もまた、諒さんと同じように、自分が彼女、美香さんの副人格であることに、気づいていた。」
「そのようですね。」
「ですから、彼女にストーキング行為をすることは、彼にとっては容易だったのでしょう。」
「…確かにその通りですが、私は、同じ女性の立場として、彼、圭のしたことは、許せないです。」
「もちろん、私もその気持ちは、お察しします。」
「ありがとうございます。」
「…それにしても、彼女、美香さんは何度か警察を訪れていたらしいですね。
そこで、防犯カメラの映像をチェックした時、彼女は驚いたでしょうね。」
「はい。
その防犯カメラには、『彼女の副人格の、西本圭が映っていた。ということは、彼女、北川美香自身がストーキング行為をする姿が、映っていた。』と、いうことですから。」
「それにしても、彼女・彼ら計4人の男女は、どのように人格が入れ替わっていたのでしょうか?」
「基本的に、北川美香、南沢由紀さん、2人の女性は、隔日で人格が、入れ替わっていたようです。」
「なるほど。」
「ですから、『彼女たちの記憶の中では次の日でも、実際の時間は2日後』、ということもよくあったようですね。」
「…例えば、『美香さんが翌日に警察署に出向いた、と思っていたら、実はそれは2日後であった』、というようなことですか?」
「それも大いにあったでしょう。でも、彼女たちはその原因は、まさかこんな所にあるとは、思いもしなかったでしょうが。」
「そうですね…。絶対に分からないと思います。
それで、圭、諒さんの2人の男性の場合はどうですか?」
「…彼らは、主に夜間に、人格が出て来るパターンが多かったようです。
だから、美香、由紀さんの2人が眠っている、と思っている時に、圭、諒さんは活発に、動いていたようですね。」
「なるほど。」
「ただ、時折、彼ら2人も、昼間に人格が現れ、活動することもあったようですが…。
また、彼・彼女ら、男女4人の記憶の中には、自らの脳内で作り出した記憶、まあ平たく言えば『妄想』も、含まれているみたいですね。」
「なるほど。やはり、多重人格は複雑ですね…。」
「はい。その通りです。」
「ところで、彼女がこのまま、多重人格者として生きていくことは、できませんよね?
…まずは彼女たちの副人格の、圭、諒さんですが…、
どのように対処致しましょう?」
「そうですね。彼らには申し訳ないのですが、
副人格である以上、消えてもらうしかありません。」
「そうですか…。
圭の方はストーカーですし、消えてもらって当然なのですが、諒さんの方は、少し心苦しいです…。」
「…まあ彼も、自分がいずれ、いなくなる人間であると知って、由紀さんと接し、最後に想い出を、作ったのでしょう。
心苦しいですが、これも仕事ですから。」
「はい、分かりました。
それで、最初からずっと気になっていたのですが、
美香さんと由紀さん、どちらが主人格で、どちらが副人格なのですか?」
「とりあえず、彼女の体は女性です。なので、彼ら男性の人格は副人格で、彼女ら女性の人格のどちらかが、主人格であることに間違いはありません。
それで、詳しい検査をしてみないと分かりませんが、私の中では、主人格の目星はついています。
それは…、」
―この多重人格の女性、彼女の、主人格とは―、 (終)
「いらっしゃいませ。
…1度、ご来店された方ですか?」
「…いえ、初めて来た者ですが…。」
由紀は、店員の発言や態度を少し不審に思ったが、特に気にすることはなく、
「私、南沢由紀です。
今日は、これを受け取りに来たのですが…。」
と店員に伝え、諒からのメッセージ(プレゼントの詳細が書かれた物)を、見せた。
「かしこまりました。少々お待ちください。」
そう言って店員は、店の奥へと向かい、その品物を、持って来た。
その、諒からのプレゼントとは―。
「こちらの『指輪』で、よろしいですか?」
「はい。ありがとうございます!」
由紀はそう言って、店員に頭を下げた。
そして、由紀はその指輪をつけて、諒との待ち合わせ場所に、行くことにした。
『リョウさんからのプレゼント、私、本当に嬉しい!
…でもこの指輪、私の指のサイズにぴったり。もちろん、それは嬉しいことなんだけど…。
でも、どうしてリョウさんは、私の指のサイズを、知っているんだろう?』
由紀はそのことを、(メッセージをもらった時から)疑問に思っていたが、それでも、その時の由紀の中では、プレゼントをもらった喜びの方が、圧倒的に強かった。
そして、由紀は、諒に指定された、待ち合わせ場所に向かった。その場所は―、
『○○病院 精神科』である。
―北川美香は、その日警察署に来ていた。また美香は、美香の寝室に置いてあった手紙の恐怖から、完全に抜けきっていない様子である。
しかし、こうして警察署に出向いたのだから、何も怖がることはない、美香は自分に、そう言い聞かせていた。
「では、防犯カメラの映像を、ただ今より確認致します。」
そう言って警察官は、玄関と寝室、2台の防犯カメラの映像を、確認した。
「ではまず、玄関の防犯カメラから…、」
警察官はそう言って、カメラの映像をチェックした。
しかし…、
そこには、何も映っていなかった。
「…おかしいですね。ということは犯人は、玄関からではなく、裏口から侵入した、ということでしょうか?」
「…そんなこと私に訊かれても、分かりません!」
美香は、(前からであるが)警察の対応の悪さに、イライラしていた。
「一応私、裏口にも鍵、かけました。
それで、今日家を出る時にも確認しましたが、裏口が荒らされた形跡は、ありませんでした!」
美香は、不安な気持ちを抑えるかのように、少し上ずった声でそう言った。
「分かりました。では、続けて、寝室の防犯カメラも見てみましょう。
犯人からの手紙は寝室に置かれていたみたいなので、何か映っている可能性が、大きいと思います。」
そう言って警察は、2台目のカメラの、チェックを始めた。
「…こ、これは…、」
「う、嘘でしょ…!」
その映像を見た時、警察官は驚いた。しかし、それよりも驚いたのは、美香本人である。
そこに、映っていたものとは―、
狂気じみた笑いを浮かべて寝室内で暴れまわる、『美香本人の姿』であった。
―○○病院 精神科に着いた由紀は、カウンセリングを受けた。そして、疲れていた由紀は、そのまま病院のベッドで、寝てしまった。
―〈病院内での医師と看護師の会話〉
「彼女の名前は、南沢由紀、さんですね。」
「はい、先生。」
「でも、私も長年、色々な症例を見てきましたが、このようなケースも、珍しいですね。」
「なるほど。そうですか…。」
「はい。
なぜなら、彼女の中には、『異なる男女2人ずつ、計4つの人格』が存在していますから。」
「その通りです。
それに、その4つの人格、どれもが活発に動いていますね。」
「そうですね。
まず、南沢由紀さんの副人格の、東山諒さんですが、彼は『自分が彼女の副人格である。』ということに、途中から気づいてしまいましたね。」
「そのようです。」
「しかし、彼は自分自身の主人格である、由紀さんに恋をしてしまっていた。」
「…辛い恋ですね…。」
「はい。
そして、彼は最後に、彼女に指輪を送ることにした。
彼は彼女と同じ体を共有しているので、指のサイズも、簡単に分かりますよね。」
「その通りです。」
「次に、北川美香さんですが、彼女の場合、副人格の西本圭さんが、彼女のストーカーとなっていましたね。」
「はい。これも複雑なケースですね…。」
「その通りです。
そして、彼もまた、諒さんと同じように、自分が彼女、美香さんの副人格であることに、気づいていた。」
「そのようですね。」
「ですから、彼女にストーキング行為をすることは、彼にとっては容易だったのでしょう。」
「…確かにその通りですが、私は、同じ女性の立場として、彼、圭のしたことは、許せないです。」
「もちろん、私もその気持ちは、お察しします。」
「ありがとうございます。」
「…それにしても、彼女、美香さんは何度か警察を訪れていたらしいですね。
そこで、防犯カメラの映像をチェックした時、彼女は驚いたでしょうね。」
「はい。
その防犯カメラには、『彼女の副人格の、西本圭が映っていた。ということは、彼女、北川美香自身がストーキング行為をする姿が、映っていた。』と、いうことですから。」
「それにしても、彼女・彼ら計4人の男女は、どのように人格が入れ替わっていたのでしょうか?」
「基本的に、北川美香、南沢由紀さん、2人の女性は、隔日で人格が、入れ替わっていたようです。」
「なるほど。」
「ですから、『彼女たちの記憶の中では次の日でも、実際の時間は2日後』、ということもよくあったようですね。」
「…例えば、『美香さんが翌日に警察署に出向いた、と思っていたら、実はそれは2日後であった』、というようなことですか?」
「それも大いにあったでしょう。でも、彼女たちはその原因は、まさかこんな所にあるとは、思いもしなかったでしょうが。」
「そうですね…。絶対に分からないと思います。
それで、圭、諒さんの2人の男性の場合はどうですか?」
「…彼らは、主に夜間に、人格が出て来るパターンが多かったようです。
だから、美香、由紀さんの2人が眠っている、と思っている時に、圭、諒さんは活発に、動いていたようですね。」
「なるほど。」
「ただ、時折、彼ら2人も、昼間に人格が現れ、活動することもあったようですが…。
また、彼・彼女ら、男女4人の記憶の中には、自らの脳内で作り出した記憶、まあ平たく言えば『妄想』も、含まれているみたいですね。」
「なるほど。やはり、多重人格は複雑ですね…。」
「はい。その通りです。」
「ところで、彼女がこのまま、多重人格者として生きていくことは、できませんよね?
…まずは彼女たちの副人格の、圭、諒さんですが…、
どのように対処致しましょう?」
「そうですね。彼らには申し訳ないのですが、
副人格である以上、消えてもらうしかありません。」
「そうですか…。
圭の方はストーカーですし、消えてもらって当然なのですが、諒さんの方は、少し心苦しいです…。」
「…まあ彼も、自分がいずれ、いなくなる人間であると知って、由紀さんと接し、最後に想い出を、作ったのでしょう。
心苦しいですが、これも仕事ですから。」
「はい、分かりました。
それで、最初からずっと気になっていたのですが、
美香さんと由紀さん、どちらが主人格で、どちらが副人格なのですか?」
「とりあえず、彼女の体は女性です。なので、彼ら男性の人格は副人格で、彼女ら女性の人格のどちらかが、主人格であることに間違いはありません。
それで、詳しい検査をしてみないと分かりませんが、私の中では、主人格の目星はついています。
それは…、」
―この多重人格の女性、彼女の、主人格とは―、 (終)
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
この欠け落ちた匣庭の中で 終章―Dream of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
ーーこれが、匣の中だったんだ。
二〇一八年の夏。廃墟となった満生台を訪れたのは二人の若者。
彼らもまた、かつてGHOSTの研究によって運命を弄ばれた者たちだった。
信号領域の研究が展開され、そして壊れたニュータウン。終焉を迎えた現実と、終焉を拒絶する仮想。
歪なる領域に足を踏み入れる二人は、果たして何か一つでも、その世界に救いを与えることが出来るだろうか。
幻想、幻影、エンケージ。
魂魄、領域、人類の進化。
802部隊、九命会、レッドアイ・オペレーション……。
さあ、あの光の先へと進んでいこう。たとえもう二度と時計の針が巻き戻らないとしても。
私たちの駆け抜けたあの日々は確かに満ち足りていたと、懐かしめるようになるはずだから。
【完結】Amnesia(アムネシア)~カフェ「時遊館」に現れた美しい青年は記憶を失っていた~
紫紺
ミステリー
郊外の人気カフェ、『時游館』のマスター航留は、ある日美しい青年と出会う。彼は自分が誰かも全て忘れてしまう記憶喪失を患っていた。
行きがかり上、面倒を見ることになったのが……。
※「Amnesia」は医学用語で、一般的には「記憶喪失」のことを指します。
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……

それは奇妙な町でした
ねこしゃけ日和
ミステリー
売れない作家である有馬四迷は新作を目新しさが足りないと言われ、ボツにされた。
バイト先のオーナーであるアメリカ人のルドリックさんにそのことを告げるとちょうどいい町があると教えられた。
猫神町は誰もがねこを敬う奇妙な町だった。
virtual lover
空川億里
ミステリー
人気アイドルグループの不人気メンバーのユメカのファンが集まるオフ会に今年30歳になる名願愛斗(みょうがん まなと)が参加する。
が、その会を通じて知り合った人物が殺され、警察はユメカを逮捕する。
主人公達はユメカの無実を信じ、真犯人を捕まえようとするのだが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】共生
ひなこ
ミステリー
高校生の少女・三崎有紗(みさき・ありさ)はアナウンサーである母・優子(ゆうこ)が若い頃に歌手だったことを封印し、また歌うことも嫌うのを不審に思っていた。
ある日有紗の歌声のせいで、優子に異変が起こる。
隠された母の過去が、二十年の時を経て明らかになる?
この満ち足りた匣庭の中で 二章―Moon of miniature garden―
至堂文斗
ミステリー
それこそが、赤い満月へと至るのだろうか――
『満ち足りた暮らし』をコンセプトとして発展を遂げてきたニュータウン、満生台。
更なる発展を掲げ、電波塔計画が進められ……そして二〇一二年の八月、地図から消えた街。
鬼の伝承に浸食されていく混沌の街で、再び二週間の物語は幕を開ける。
古くより伝えられてきた、赤い満月が昇るその夜まで。
オートマティスム、鬼封じの池、『八〇二』の数字。
ムーンスパロー、周波数帯、デリンジャー現象。
ブラッドムーン、潮汐力、盈虧院……。
ほら、また頭の中に響いてくる鬼の声。
逃れられない惨劇へ向けて、私たちはただ日々を重ねていく――。
出題篇PV:https://www.youtube.com/watch?v=1mjjf9TY6Io
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる