ヒトリエッチ

ヒトリエッチ4 &(ampersand)

5話〜古の風

ーーイマライチャオ銀河ーー
惑星オナシコ(御奈志胡)

神聖オナシ皇国は惑星全土を統治する形でここに建国された。
オナシ皇国。その歴史は古く、初代国家元首「萬皇」が国を総攬してから八代に渡りその治世が続いたとされる。

初代元首「萬皇」
オナシコの地を初めて平定した人物だった。
しかしどのような人物であったのか、その功績さえ初代元首ということ以外どの文献にもどんな言い伝えにも残っていない謎多き人物だ。
在位:イマライチャオ暦　前???年　～　前???

第二代元首「朕皇」
萬皇の長男とされる人物。
萬皇の権威を利用しオナシ皇国に優れた統治機構の創設に尽力した。
2人の男子をもうけ、長男は次代元首を、次男は統治を補佐する役割である宮家を創設。オナシコ皇家の統治を確実なものにした。
在位:イマライチャオ暦　前???年　～　前1年

第三代元首「運皇(帝)」
朕皇の創設した統治機構を利用し国内改革に専念した。
それまで無階位だった元首の位を皇帝と定め、自らを運皇帝と称した。
また自身が即位した年を紀元としてイマライチャオ暦を採用した。
在位:イマライチャオ暦　1年　～　32年

第四代元首「師凝帝」
それまで絶対的な権限を持っていた皇帝の権限を制限し一部の権限を国民に譲渡する、絶対的神政から一部民主政を採用。
民間活動を重視したことで徐々に経済発展が始まる。
在位:イマライチャオ暦　32年　～　52年

第五代元首「御成帝」
神聖オナシ皇国最盛期の皇帝。
皇帝大権以外のほとんどの権限を民主政に譲渡し、皇帝は象徴的立場へ。
それにより経済が活性化し最盛期を迎えた。
先の朕皇が建てた宮家を排斥し、自身の次男が新たな宮家を創設。
在位:イマライチャオ暦　52年　～　71年

第六代元首「原御帝」
約半世紀にわたる在位期間の皇帝。
その中で徐々に経済停滞や跡継ぎ問題に悩まされた。
在位:イマライチャオ暦　71年　～　129年

第七代元首「光紋帝」
女帝。
経済後退や民主政の暴走が深刻化。
統治に苦労した。
また跡継ぎ問題に悩まされた。
在位:イマライチャオ暦　129年　～　165年

第八代元首「女光帝」
女帝。御成帝が排斥した宮家から養女を迎え即位
占いや予言がよく当たったと言い伝えられている。
国内崩壊の危機をなんとか持ち堪えるが即位12年目にして小惑星衝突により国家滅亡
在位:イマライチャオ暦　165年　～　172年