ヒトリエッチ

湯船 浮久毛子

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ヒトリエッチ2 罪と罰

最終話〜出所

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ガシャコン!
看守がおもむろに牢の扉を開けた。
看守「囚人番号1919番!出ろ!」
損損は看守に言われるがままに牢を出た。
もう二度と一年という長い時間を過ごしたこの牢に入ることはなかった。
気がつくと損損は刑務所の正門に立っていた。眼前には、パラリと晴れた空が広がる。
雲ひとつないその空は、刑期を終えた損損の心のようだった。
看守「もう二度とくんによ!」
看守は二度と罪を犯してこの刑務所に戻ってくるなということが言いたかったのだろう。
あの時自分をさとしてくれたおじさん警官のことが少し気になりつつ、損損は外の世界へ一歩踏み出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

損損の前に1人の女性が立ち塞がった。
憤怒に満ちた彼女の顔はまさに般若のようだった。
快晴の下に男女、そして魔改造デカティンポだけが立っていたのだった。
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