ゼーレンヴァイス

朽木 堕葉

文字の大きさ
上 下
4 / 4
魂の在り処Ⅰ

     3

しおりを挟む
 “安くて早くてお味もお約束!”
 ふっと点灯てんとうした街灯がいとうに、一枚の張り紙が照らし出された。
 その軒下のきしたに貼られた宣伝文句を見て取った一行が、ぞろぞろと入店にゅうてんしていった。
 看板には〈格安料理屋トラヴァー〉とある。
 テーブルを囲んで、注文をうかがいに来たウェイトレスを交えながら、ワイワイと談笑だんしょうを始めた作業着さぎょうぎの一行は、自立稼働型人形オートマタ技師ぎしたちだ。
 東側イーストサイドには多くの工房こうぼうが点在する。
 組み立てから解体、そして整備まで。油にまみれながら、自立稼働型人形に命を吹き込み、ときには奪ったりもする。そんなふうに、日夜勤しむ者が多く見られる区域エリアだ。
 技師たちの卓に、新たに一人が歓迎されて席に座った。装いは軍服だったが、通常と異なり、銃火器の類いは身に着けていない。
 錬金術師だった。
 自立稼働型人形の部品の製造には、錬金術師でなければ生み出せないものがあり、必然的にこの区域に出入りしているのが目に付く。互いに手を取り合い、技師と錬金術師の関係は良好だ。
 また、はしのほうの卓で、その様子を見て、面白くなさそうに酒をあおるものが続出ぞくしゅつしてもいた。
 一様にローブ姿をした魔導士たちである。
 錬金術師の補助役として、魔導士協会から遣わされた末端の魔導士たちであるらしい。鬱憤うっぷんが溜まっているのか、自棄酒やけざけが止まらない。ぶつぶつ何事か言っている。
 それらの客層きゃくそうはさまれながら、ロウェルたちは三人で、食事をしていた。
「やっぱり、この店のめし、美味いっすねえっ」
 ロウェルが、こんがり焼いた鳥の香草焼こうそうやきを、大雑把おおざっぱにナイフで刺し上げて、噛みちぎる。がつがつと食らった。
「それに、財布にも優しいとくれば、言うことはなにもないね」
 アズランドが頷いた。甘酸っぱい香りのソースを掛けられた焼き魚を、フォークで切り分け、口に運び入れて味わう。
「アズランド、あなた……いつでもそれよね。まあ、たしかに、味は悪くないからいいけれど」
 エリーゼがおおむね同意して、チーズを溶かし込んだスープをスプーンで口に含み、たのしむ。
 その三人の背後に立ち、フラワーゴーレムが首を回すようにして、順番に精結晶スピリットクリスタルの光の視線を当てていた。
 かたわらでは、ロウェルの杭打ち機が向かい合って寝ており、合わせて見ると重量感が凄かった。木の床は、今のところ穴が空くような気配はない。
「いつでも、と言えばだけどさ」
 ふと、思い出したように、アズランドが顔を上げる。コップの水を飲み切ってから、言葉をつないだ。
「ロウェルの例の日課って、いつからつづけているんだい?」
「えっ?」
 とりあえずロウェルは、口のなかのものをごくん、と胃に流した。そして、考えてみて、
「んー。いつからだったっけ……?」
 疑問符ぎもんふちゅうにたくさんつくって、悩んだ。
「五年前には、もうやっていたんじゃない?」
 エリーゼがロウェルを見た。
 ロウェルとエリーゼが知りあってからの年数が、それくらいのはずであるのは、ロウェルも覚えている。鮮明せんめいなほどに。今でも色褪いろあせないでいるのは、強烈だったからだと思う。
 それは難問なようなので、と苦笑する感じに、アズランドが質問を変えた。
「じゃあ、どうして、それを始めたんだい?」
一日百善・・・・をやろうと思ったきっかけ、っすか?」
 ああ、それなら、答えられるとロウェルは思った。
「そうそう。前から、少し、気になってたんだ」
「いや、でも……いつも達成不足なんすよ」
「けど、止めようとは思わないんだろう? それだけの、理由があるんじゃないかい?」
「んー、そんな大した理由じゃないんすけどね」
「いいじゃない。私も知りたいわ」
 エリーゼも少しだけ、食いつく素振りをみせた。
 まあ、いいか。ロウェルは、どう説明するか思案を重ねた。
 手始めに、という感じにこう言った。
「十年くらい前、だったかな。おっさんが、一人、倒れてて」
廃棄区画はいきくかくのなかで?」エリーゼが小首を傾げる。
「そっ。とりあえず、みんなで――廃棄区画の連中で、運んだんだけど」
 ロウェルのねぐらは、当時からゴミで築かれた小屋だった。それでも、雨風あめかぜしのげるだけ、マシのはずだった。
 “おっさん”というのは渾名あだなみたいなもので、実際は老人と呼ぶべき風貌ふうぼうであったことをロウェルは述べ、
「いやー、これが偏屈へんくつなおっさんで」
 翌日、目覚めたおっさんは、ろくに口を聞いてくれもしなかった。
 どうにかみんなで調達ちょうたつしてきた食事を――多くの場合、廃棄された残飯ざんぱんであったそれを――分け与えても、目を逸らす始末だ。とはいえ、しばらく経って行ってみると、なくなっているのだ。ちゃっかりしていたな、と今でも思う。
「それから少しして、酒を拾ったことがあって。けど、みんな子供だし。大人もいることにはいたけど、まだあんまり付き合いなくて」
 廃棄区画の住人が、みんな親戚同士という仲ではないと伝えようとしてみたが、そもそも親戚ってどういう感じなんだ? と脱線しかけ、とにかく、そのときの大迫力のおっさんを思い出しながら、ロウェルは言った。
「その酒を見た途端、おっさん泣き出しちゃって」
「感涙ってことかな?」アズランドが相づちを打つ。
「あれ以上に、感動して泣いてる人は見たことないっすね」
 ほこる場面でもないが、そんな顔つきになってロウェルは返した。
 それからというもの、おっさんは饒舌じょうぜつになった。
 もともとは明るい性格の持ち主だったのか、ロウェルを含む子供たちと打ち解けていった。子供たちのほうも、残飯漁ざんぱんあさりのついでに、酒の調達を視野しやにいれるようになっていた。
「んで、いつだったかな。すっごく上機嫌なときがあって。もちろん、酔っぱらってたんすけど……」
〝悪い出来事より良い出来事が多くなれば人は幸せになれる″と、おっさんは豪語ごうごした。
「俺、子供ながらに思ったんす。――たしかに、って」
 子供だから、というほうが正しいかもしれない。ロウェルは、至極単純しごくたんじゅんな道理に、深く感銘かんめいを受けた。
「んじゃさ、みんながそうなれば世界中が幸せってことじゃん!」
 と、当時の口ぶりを再現気味に、ロウェルは叫んだ。
 ほかの卓から視線が集まるのを、アズランドがそれとなく愛想笑いで誤魔化ごまかすのにつとめ、エリーゼは知らない顔で通した。
「なんか、おっさんと意気投合いきとうごうしちゃって。そしたら、鍛えてやるって言ってくれて」
 そのときはじめて、おっさんが武術の達人であるとロウェルは知った。
 実際、恐ろしいほどに、強かった。
 子供相手とはいえ、十人まとめて挑んでいっても、顔色ひとつ変えずに全員をなぎ倒したのだ。
 デジールのような借金取りが、ゴーレムを引き連れて来たときなど、素手でゴーレムを粉砕したほどだ。
 ますます、胸を打たれたロウェルは、彼に武術の手ほどきを三年にわたって受けたことを語り――そして、ある日、忽然こつぜんと廃棄区画から姿を消したことをあわせて告げた。
「……ってな、感じっす」
 上手く説明できたかどうかわからないけど。そんな、不安をロウェルは顔に表す。
「ありがとう。興味深い話を聞かせてもらったよ。……なるほど、キミのその腕を見てると、二重に納得だ」
 アズランドが、ロウェルの腕に視線を向けた。
 食事中なので、今は道着どうぎそでめくり上げていた。おっさんがいなくってからも鍛錬たんれんを重ねた結果、はがねのような筋肉が出来上がっている。
 き出しの刃物を直視するに近い目つきになり、アズランドは笑った。
「キミも、素手でゴーレムを砕けそうだけどね」
「いやー、さすがに無理っすよ。それで、いつもアレ使ってるんすから」
 ロウェルは、フラワーゴーレムが前屈みになって見物している杭打ち機を見た。
「もとは、採掘機械さいくつきかいかなんかだったのかな。あるいは、実を結ぶことのなかった研究品だったとか。この街、挑戦的な技師とか多いからなぁ」
 アズランドも横目でそれを眺め遣る。少し感じ入る様子だった。作り手の熱意は凄そうだ、というふうに。
「組み立てたり、分解バラしたりすんのも、俺好きで。ゴミ山のなかで、見つけた瞬間――閃いたっていうか。構造は、そんな複雑でもなかったし」
 廃棄区画はロウェルにとって、ねぐらであると同時に、遊び場であり、稼ぎ場だった。状態が良い物に限るが、鉄くずは意外と、売れば金になるのだ。
 アズランドはロウェルへ視線を戻して、
「ともあれ、そうして、一日百善を掲げて日々、走り回っているわけ、か。……悪い出来事より良い出来事が、多くある世界になるように」
 しみじみと言った。
「変、すかね?」
理想論りそうろんだね」
 アズランドが断言した。しかし、揶揄の響きはなかった。むしろ感心したようになって、こう続けた。
「理想は、言わば夢物語のようなものさ。決して、そこには、至れない。それが理想だ。けど、可能な限り、そうであろうとすることはできる。キミがやっているのは、そういうことさ」
「そんな、大層なことじゃないと思うんすけど」
「立派なことだと、俺は思うけどね」
「ちょっと、持ち上げすぎじゃない? ただ、愚直なだけよ」
 ややむきになったように、エリーゼが口を挟む。どことなく、煙たそうな表情を浮かべている。
「がむしゃらにやっていれば、いつか、そんな日が来るかもしれない。見ていると、俺も協力したいと思えてくるよ。……ただ――あっ、お姉さん、これひとつ、お願い」
 アズランドは言いかけ、通りかかったウェイトレスに卓上脇のメニュー表を指で示した。何杯も飲まない限りは、そうは酔わない軽めの酒だった。
 ウェイトレスが注文に応じるために去ってから、
「キミたちも、一杯やるかい?」
 アズランドが、ロウェルとエリーゼに、視線を交互に送る。
「俺、まだ十六なんす」
「私だって、無理ね」
「あれ」アズランドが意外そうな顔をした。エリーゼに対してだけ。
「なによ?」
「いや、お姫様は俺と同い年くらいか――もしかしたら、年上なのかな、と思ってたものでね」
 国の決まりで、飲酒は十八歳以上と定められていることは、子供でも知っていることである。
 ロウェルとて、どんな味がするのか、気にはなる。それでも、二年の我慢ができないわけでもない。
「私はまだ、十七よ」
 ツンとして、エリーゼが返した。困ったような笑みでアズランドは応対する。
「これはどうも、ご無礼を。日頃から、大人びた――しっかりした女性だと、思っていたもので、ね」
「おべんちゃらは結構よ。……それより、昼間にあなたは私に訊きたいことがあるって、言ってたんじゃない?」
 眉をひそめたまま、エリーゼが詰問調きつもんちょうで言う。
 それでロウェルも、思い出した。
 アズランドがいつもなにかを調べて回っているのは、ロウェルは印象として持っている。それこそ、ロウェルの日課のように、いつも“ちょっとした用事”と称してあちこち出入りしているのだ。
 そんなアズランドが、エリーゼに訊きたいこととは、いったい。
 アズランドは、指で卓上を軽く叩きながら、迷う素振りをした。
 そして、一枚の写真をジャケットの内側から取り出し、卓上に置いた。
「この人物について、なにか知っていることがあれば、教えてもらいたいんだ」
 長い黒髪の、こけた頬の男が写った写真だった。装いは重々しい外套であり、それには勲章が幾つも胸で輝いている。
「だれかと思えば、クノッヘンきょうじゃない」
 そんなことだったの? というふうにエリーゼが答える。
「だれ?」写真を覗き込んで、ロウェルは首を傾げた。
 常識を疑うような眼差しをエリーゼはロウェルに向け、アンタならそうよね、と納得した様子で、
「……偉い人よ。そうね、貢献者こうけんしゃという意味では、この国で、一番なんじゃないかしら」
 と言葉を選んでロウェルに言って聞かせた。
「ふーん」
 ロウェルは、頷く。そうなんだ、という感想を抱くのがせいぜいだった。
 エリーゼよりも、偉いのかというような解釈をしていた。
「お姫様の言う通りさ。現国王ペーターソンを支え、戦乱せんらんしずめることに尽くした。宮廷魔導士きゅうていまどうしで、魔術的観点から王や軍略ぐんりゃくを補佐する人物だ。錬金術にも精通している。むしろ、こっちのほうが本業と言えるようだね」
 そこで、アズランドはいったん区切りを入れ、
魔力発電技術まりょくはつでんぎじゅつ確立かくりつ精結晶スピリットクリスタル錬金れんきん自立稼働型人形オートマタの製法の拡大。……そこらで光っている電球にしたって、彼の産物によるものさ。なにせ、数々の偉業を成し遂げた“稀代の錬金術師”と称される人物なんだ」
 やや口早に偉い人こと、クノッヘン卿の経歴を並び立てていった。
「そこまで知っているなら、私に訊くことなんてないんじゃない?」
 エリーゼは、ほかになにを? と訴えるような顔でいる。
「個人的なことを、知りたいんだ。人柄とか噂話とか、なんだっていい」
 いつの間にか、アズランドは真顔になっていた。ロウェルは、なんだか、初めて見る顔のような気がした。
「個人的なこと、って言われても。私だって、王宮にそんなに出入りすることはないし……あまり、表舞台に立たない人らしいから。式典に出席したとき、一度、見かけたくらいのものよ。あれは、王子の成人祝いの場だったかしら」
「そのときの印象は?」
 少し考え込んで、エリーゼはこう告げた。
「……顔色が悪かったわね。無礼を承知で言ってしまうなら、ちょっと不気味なくらい。なにかしらのやまいを抱えているって、囁かれているみたいだけれど」
 アズランドは握り拳をつくり、口元に押し当てた。如何にも思案に没頭している、という感じに。
「もう、質問はないわよね?」
 エリーゼが、声を飛ばすと、
「あ、ああ……。ありがとう。参考に、なったよ」
 肩を小突かれたようになり、アズランドが返事した。いつものさまになる微笑の、出来損ないみたいなものを顔に浮かべている。
 なんか、変だな。らしくないな、とロウェルがぼんやり思った矢先のことだった。
 不意に、外から悲鳴が聞こえ始めた。ロウェルが過敏に反応し、皿の上の料理を慌てて平らげる。
「五十善目だ!」
 急いで席を立ち、椅子をぐらつかせた。杭打ち機を、まるで手袋みたいに軽々と両手に装着そうちゃくし、
「行ってくるっ!」
〈格安料理屋トラヴァー〉の扉をくぐり抜け、騒動の中心へ目掛けて、飛び出した。
「少し、ノルマの数を減らしてもいいんじゃないかな」
「あなたは行かないの?」
 フラワーゴーレムの肩に身を預けたエリーゼが、アズランドを見下ろした。
「今回は、彼にお譲りしようかな。それに……」
「それに、なによ?」
「注文した料理を残すのは、百の不徳ふとくあたいするものだよ」
 アズランドの視線の先には、エリーゼの注文した料理がある。
 それほど多くはないが、エリーゼがすぐに食べきるのは不可能だろう。ロウェルなら、一瞬かもしれない。
「いずれ、その不徳も帳消しにしてあげるわよ」
 言い捨て、エリーゼは肩をすくめた。
 フラワーゴーレムが木の床を軋ませてロウェルの後を追って行き、すぐに見えなくなった。
 ちょうどそのとき、ウェイトレスが、アズランドの注文した酒を運んできた。
「ありがとう」
 お決まりのような微笑で、酒を置いて行ったウェイトレスを見送った。かと思えば、
「錬金術による数々の利権……。金のため? いや、そんなんじゃない。名誉のためというのも違うだろう。それ以外の目的があったはずだ……」
 アズランドは真剣――というよりも深刻な表情で、卓上の写真のなかの人物を見つめた。
「……出不精でぶしょうであるのは事実らしい。それが、あのとき・・・・あの場・・・には姿を見せていた――」
 次第に、きつく睨むような目になっていった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

異世界パイルバンカー

はれるや
ファンタジー
異世界で パイルバンカー ブッパする 師匠から貰ったパイルバンカーブッパなしたり、異世界からきた女の子とパーティ組んだりするお話です。 ハーメルン様、カクヨム様でマルチ投稿させていただいてます

訳あり魔法少女

ファンタジー
物語の主人公はある一つの想いを抱えたごく普通?の女子中学生、菜の花楓華。ある日、同居していた莉々原麗緒が摩訶不思議な扉を発見!?石造りのの道を進んだその先にあったのは…ちょー可愛いアクセサリーや服だらけの部屋だった!? 平凡だった?日常に続々と訳ありな女の子が割り込んで来て菜の花の人生はもう大騒ぎ!皆の悩みと願いを解決する為、今日も彼女達は戦います! 「ねぇ、愛ってなんだと思う?」

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

最底辺の落ちこぼれ、実は彼がハイスペックであることを知っている元幼馴染のヤンデレ義妹が入学してきたせいで真の実力が発覚してしまう!

電脳ピエロ
恋愛
時野 玲二はとある事情から真の実力を隠しており、常に退学ギリギリの成績をとっていたことから最底辺の落ちこぼれとバカにされていた。 しかし玲二が2年生になった頃、時を同じくして義理の妹になった人気モデルの神堂 朱音が入学してきたことにより、彼の実力隠しは終わりを迎えようとしていた。 「わたしは大好きなお義兄様の真の実力を、全校生徒に知らしめたいんです♡ そして、全校生徒から羨望の眼差しを向けられているお兄様をわたしだけのものにすることに興奮するんです……あぁんっ♡ お義兄様ぁ♡」 朱音は玲二が実力隠しを始めるよりも前、幼少期からの幼馴染だった。 そして義理の兄妹として再開した現在、玲二に対して変質的な愛情を抱くヤンデレなブラコン義妹に変貌していた朱音は、あの手この手を使って彼の真の実力を発覚させようとしてくる! ――俺はもう、人に期待されるのはごめんなんだ。 そんな玲二の願いは叶うことなく、ヤンデレ義妹の暴走によって彼がハイスペックであるという噂は徐々に学校中へと広まっていく。 やがて玲二の真の実力に危機感を覚えた生徒会までもが動き始めてしまい……。 義兄の実力を全校生徒に知らしめたい、ブラコンにしてヤンデレの人気モデル VS 真の実力を絶対に隠し通したい、実は最強な最底辺の陰キャぼっち。 二人の心理戦は、やがて学校全体を巻き込むほどの大きな戦いへと発展していく。

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

異世界転移した先で女の子と入れ替わった!?

灰色のネズミ
ファンタジー
現代に生きる少年は勇者として異世界に召喚されたが、誰も予想できなかった奇跡によって異世界の女の子と入れ替わってしまった。勇者として賛美される元少女……戻りたい少年は元の自分に近づくために、頑張る話。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

処理中です...