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第十三章 屍鬼(したい)置き場でロマンスを
屍人形と色事師
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「――って、随分威勢よくタンカを切った癖に……」
アザレアは、首を狙って横薙ぎで繰り出された大剣を紙一重で避けながら愚痴る。
「さっきから逃げ回ってばっかりじゃないのよ、ジャス!」
「……んな事言っても、しゃーないじゃんかよぉっ!」
ほうぼうの体で、転がり回って大剣の連撃を躱しながら、ジャスミンは口を尖らせ言い返した。
「だって、このオッサンって、ワイマーレ騎士団の団長だろ? いくら屍人形に成り下がったって言っても、タダの色事師風情がまともにやり合って太刀打ちできる訳ねーだろが!」
と、悲鳴混じりに叫びながら、ジャスミンは襲い来る無数の剣閃を巧みに避け続ける。
「――チャーやイチカと戦った時には、感情の揺れとか視線の運びで、大体の動きの先読みが出来たけど、感情の無い屍人形相手だと、それが使えないから……しんどい!」
最上段から振り下ろされた大剣を、無ジンノヤイバを盾に変化させて受ける。すかさず、大剣の軌道を逸して、体勢を崩したワイマーレの首元に、渾身の蹴りを入れる。
ゴキィッと、鈍い音と共に、彼の爪先がワイマーレの首にめり込むが――ワイマーレの表情は、何の痛痒も感じていない様に、無表情のままだった。
「……!」
そして逆に、ワイマーレの手が、ジャスミンの足首をムンズと掴んで逆さに持ち上げる。
「う――うわっ! ちょ……ちょい待ち……て、ウオオオッ?」
ワイマーレは無言のまま、彼を掴んだ腕を真上に振り上げ、目の前の瓦礫の山に、その身体を打ちつけんと、思いっきり振り下ろす。
「――ジャスッ! 『火を統べし フェイムの息吹 命の炎! 我が手に宿り 全てを燃やせッ!』」
すかさず、アザレアが炎鞭を放ち、ワイマーレの太い腕に巻き付ける。そして、思い切り引っ張り、ジャスミンの身体を瓦礫に叩きつけられるのを防ぐ。
「い、でででっ!」
瓦礫の代わりに、床に尻を強かに叩きつけられ、苦痛に声を上げながらも、ジャスミンは転がってワイマーレから距離を取る。
「大丈夫、ジャス?」
そう尋ねながら、彼の元に駈け寄ったアザレアが手を伸ばす。その手に掴まり、立ち上がったジャスミンは、涙目で尻を擦る。
「いってえ~! 無事っちゃ無事だけど……あ、でも、打ちつけた腰がメチャクチャ痛い。……“天下無敵の色事師”的には致命傷かも……」
「……この機会に、潔く引退しなさいよ、そんな下らない事……」
ジャスミンに軽蔑の視線を送りながら、アザレアは溜息を吐く。
「引退? バカ言うな! 色事は、俺のライフワークなんだよ! あ、でも……」
と、ジャスミンはニヤリと薄笑んで、アザレアに言った。
「――アザリー次第で、考えても良いかもな♪」
「は――? な、何変な事を言ってるのよ! このバカ!」
ジャスミンの言葉に、アザレアは目を白黒させて、覿面に狼狽える。その顔を見て、ジャスミンのニヤニヤ笑いが、更に増す。
――ワイマーレの背後で、二人の様子を見ていたフジェイルの眉が吊り上がる。
「……色事師、マジメにやれエエッ!」
フジェイルが、怒号と共に指を鳴らすと、二人の足元から、肉が融け落ち、所々に白い骨が覗く数本の腕が、床を突き破って飛び出してきた。
「……おっとっ!」
「……!」
だが、ふたりはそのリアクションを充分に予測していたようで、軽快に跳び上がって腕たちを躱すと、足元に向けて炎鞭と無ジンノヤイバを振るう。
炎とピンク色の刃を受けた腐りかけの腕達は、苦しむように悶えながら灰と塵になり、消え去った。
「おいおい、嫉妬乙って感じ? みっともないぜ、団長さんよ~♪」
挑発するように軽口を叩くジャスミンを、殺気の籠もった目で睨みつけ、フジェイルはワイマーレの方へと歩み寄った。
ワイマーレの目前に立ったフジェイルは、おもむろにワイマーレの眉間に細いナイフを突き立てる。
「ア――、ア……アアア……」
屍人形と化し、感情や痛覚などとうに消えている筈のワイマーレの口から、呻き声のようなものが聞こえてくるが、フジェイルは無表情でナイフを握る手に力を籠める。――ワイマーレの脳をかき混ぜる、グチュグチュという嫌な音が、呻き声と一緒にジャスミンとアザレアの鼓膜を揺らす。
「……な、何を……?」
おぞましい状況を目の当たりにして、アザレアが、思わず口を押さえながら困惑の声を上げるが、フジェイルは取り憑かれたように、突き立てたナイフを細かく動かし続ける。
そして――、ナイフの柄から手を放したフジェイルは、嗜虐的な薄笑いを浮かべながら言った。
「……さあ、枷は外した。行ってこい、ワイマーレ!」
「……オオオオオオオッ!」
フジェイルの一喝で、それまで黙って突っ立ち、脳内を掻き回されるままだったワイマーレが、まるで獣のような咆哮を上げた。
次の瞬間、眉間にナイフが深く突き立ったままで、床が割れるほどの力で脚を蹴り出すと、先程までとは段違いの速さで、二人へ向かって猛突進する。
「――う、おおおっ!」
咄嗟に傍らに立っていたアザレアを横に突き飛ばし、無ジンノヤイバを前に突き出し、光の楯を創り出すが、楯が充分に展開するよりも速く、ワイマーレはジャスミンの目の前に到達していた。
「くっ――!」
間に合わないと悟るや否や、ジャスミンは無ジンノヤイバの発動を止め、ワイマーレの一撃を躱す事に専念せんとした――が、ワイマーレの反応はそれよりも速かった。
振り下ろした大剣は撒き餌。――大剣を振り切りながら、その遠心力を利用し、身体を一回転させながら放った本命の中段蹴りが、ジャスミンの横腹にまともに入る。
「グ――ッ!」
ジャスミンの表情が苦痛で歪んだ。
彼はまるで鞠のように弾みながら、部屋の入り口の扉まで吹き飛んだ。木製の扉は、ジャスミンの身体が激突した勢いで粉々に破壊され、彼の身体は、廊下の方へと転がり出ていく。
「じゃ――ジャス!」
思わず悲鳴を上げるアザレアを横目でチラリと睨みつけてから、フジェイルは舌なめずりをしながら叫んだ。
「ハハハハハッ! 良いぞ良いぞ! ワイマーレ、身の程知らずの色事師崩れに、サッサとトドメを刺してやれ!」
『……応――』
酷く嗄れた声が漆黒の兜の奥から聞こえ、ワイマーレは再び床を蹴って、廊下で横たわるジャスミンに向けて突進する。
「ジャス――ッ!」
アザレアの絶叫が、空気を振るわせ、フジェイルの火傷に引き攣れ爛れた唇の端が、吊り上がる――。
が、空中で大剣を振りかぶり、振り下ろそうとしたワイマーレの前に、ジャスミンを庇うように、巨大な影が立ち塞がった。
ガガァン! ――凄まじい激突音が響き、夥しい埃が舞い散り、衝撃波が空気を激しく震わせる。
朦々と立ちこめる埃のせいで、廊下の向こうは何も見えなくなる。
――と、
「……ま……まったく、待ちくたびれ……たぜ……!」
埃の向こうから、色事師の苦悶と軽薄と安堵が入り混じった声と、それに応える野太く野卑で精悍な胴間声が響いてきた。
「――ガハハハハッ! すまねえな、色男! だが、一番いい時には間に合ったみてえじゃねえか!」
徐々に埃が晴れ、巨漢のワイマーレの大剣を、巨大な棍棒で受け止める更なる巨漢の姿が現れた。
「――もう、安心しな。力勝負だったら、このヒース様に勝てる奴なんざ、この世にもあの世にも居やしねえぜ!」
アザレアは、首を狙って横薙ぎで繰り出された大剣を紙一重で避けながら愚痴る。
「さっきから逃げ回ってばっかりじゃないのよ、ジャス!」
「……んな事言っても、しゃーないじゃんかよぉっ!」
ほうぼうの体で、転がり回って大剣の連撃を躱しながら、ジャスミンは口を尖らせ言い返した。
「だって、このオッサンって、ワイマーレ騎士団の団長だろ? いくら屍人形に成り下がったって言っても、タダの色事師風情がまともにやり合って太刀打ちできる訳ねーだろが!」
と、悲鳴混じりに叫びながら、ジャスミンは襲い来る無数の剣閃を巧みに避け続ける。
「――チャーやイチカと戦った時には、感情の揺れとか視線の運びで、大体の動きの先読みが出来たけど、感情の無い屍人形相手だと、それが使えないから……しんどい!」
最上段から振り下ろされた大剣を、無ジンノヤイバを盾に変化させて受ける。すかさず、大剣の軌道を逸して、体勢を崩したワイマーレの首元に、渾身の蹴りを入れる。
ゴキィッと、鈍い音と共に、彼の爪先がワイマーレの首にめり込むが――ワイマーレの表情は、何の痛痒も感じていない様に、無表情のままだった。
「……!」
そして逆に、ワイマーレの手が、ジャスミンの足首をムンズと掴んで逆さに持ち上げる。
「う――うわっ! ちょ……ちょい待ち……て、ウオオオッ?」
ワイマーレは無言のまま、彼を掴んだ腕を真上に振り上げ、目の前の瓦礫の山に、その身体を打ちつけんと、思いっきり振り下ろす。
「――ジャスッ! 『火を統べし フェイムの息吹 命の炎! 我が手に宿り 全てを燃やせッ!』」
すかさず、アザレアが炎鞭を放ち、ワイマーレの太い腕に巻き付ける。そして、思い切り引っ張り、ジャスミンの身体を瓦礫に叩きつけられるのを防ぐ。
「い、でででっ!」
瓦礫の代わりに、床に尻を強かに叩きつけられ、苦痛に声を上げながらも、ジャスミンは転がってワイマーレから距離を取る。
「大丈夫、ジャス?」
そう尋ねながら、彼の元に駈け寄ったアザレアが手を伸ばす。その手に掴まり、立ち上がったジャスミンは、涙目で尻を擦る。
「いってえ~! 無事っちゃ無事だけど……あ、でも、打ちつけた腰がメチャクチャ痛い。……“天下無敵の色事師”的には致命傷かも……」
「……この機会に、潔く引退しなさいよ、そんな下らない事……」
ジャスミンに軽蔑の視線を送りながら、アザレアは溜息を吐く。
「引退? バカ言うな! 色事は、俺のライフワークなんだよ! あ、でも……」
と、ジャスミンはニヤリと薄笑んで、アザレアに言った。
「――アザリー次第で、考えても良いかもな♪」
「は――? な、何変な事を言ってるのよ! このバカ!」
ジャスミンの言葉に、アザレアは目を白黒させて、覿面に狼狽える。その顔を見て、ジャスミンのニヤニヤ笑いが、更に増す。
――ワイマーレの背後で、二人の様子を見ていたフジェイルの眉が吊り上がる。
「……色事師、マジメにやれエエッ!」
フジェイルが、怒号と共に指を鳴らすと、二人の足元から、肉が融け落ち、所々に白い骨が覗く数本の腕が、床を突き破って飛び出してきた。
「……おっとっ!」
「……!」
だが、ふたりはそのリアクションを充分に予測していたようで、軽快に跳び上がって腕たちを躱すと、足元に向けて炎鞭と無ジンノヤイバを振るう。
炎とピンク色の刃を受けた腐りかけの腕達は、苦しむように悶えながら灰と塵になり、消え去った。
「おいおい、嫉妬乙って感じ? みっともないぜ、団長さんよ~♪」
挑発するように軽口を叩くジャスミンを、殺気の籠もった目で睨みつけ、フジェイルはワイマーレの方へと歩み寄った。
ワイマーレの目前に立ったフジェイルは、おもむろにワイマーレの眉間に細いナイフを突き立てる。
「ア――、ア……アアア……」
屍人形と化し、感情や痛覚などとうに消えている筈のワイマーレの口から、呻き声のようなものが聞こえてくるが、フジェイルは無表情でナイフを握る手に力を籠める。――ワイマーレの脳をかき混ぜる、グチュグチュという嫌な音が、呻き声と一緒にジャスミンとアザレアの鼓膜を揺らす。
「……な、何を……?」
おぞましい状況を目の当たりにして、アザレアが、思わず口を押さえながら困惑の声を上げるが、フジェイルは取り憑かれたように、突き立てたナイフを細かく動かし続ける。
そして――、ナイフの柄から手を放したフジェイルは、嗜虐的な薄笑いを浮かべながら言った。
「……さあ、枷は外した。行ってこい、ワイマーレ!」
「……オオオオオオオッ!」
フジェイルの一喝で、それまで黙って突っ立ち、脳内を掻き回されるままだったワイマーレが、まるで獣のような咆哮を上げた。
次の瞬間、眉間にナイフが深く突き立ったままで、床が割れるほどの力で脚を蹴り出すと、先程までとは段違いの速さで、二人へ向かって猛突進する。
「――う、おおおっ!」
咄嗟に傍らに立っていたアザレアを横に突き飛ばし、無ジンノヤイバを前に突き出し、光の楯を創り出すが、楯が充分に展開するよりも速く、ワイマーレはジャスミンの目の前に到達していた。
「くっ――!」
間に合わないと悟るや否や、ジャスミンは無ジンノヤイバの発動を止め、ワイマーレの一撃を躱す事に専念せんとした――が、ワイマーレの反応はそれよりも速かった。
振り下ろした大剣は撒き餌。――大剣を振り切りながら、その遠心力を利用し、身体を一回転させながら放った本命の中段蹴りが、ジャスミンの横腹にまともに入る。
「グ――ッ!」
ジャスミンの表情が苦痛で歪んだ。
彼はまるで鞠のように弾みながら、部屋の入り口の扉まで吹き飛んだ。木製の扉は、ジャスミンの身体が激突した勢いで粉々に破壊され、彼の身体は、廊下の方へと転がり出ていく。
「じゃ――ジャス!」
思わず悲鳴を上げるアザレアを横目でチラリと睨みつけてから、フジェイルは舌なめずりをしながら叫んだ。
「ハハハハハッ! 良いぞ良いぞ! ワイマーレ、身の程知らずの色事師崩れに、サッサとトドメを刺してやれ!」
『……応――』
酷く嗄れた声が漆黒の兜の奥から聞こえ、ワイマーレは再び床を蹴って、廊下で横たわるジャスミンに向けて突進する。
「ジャス――ッ!」
アザレアの絶叫が、空気を振るわせ、フジェイルの火傷に引き攣れ爛れた唇の端が、吊り上がる――。
が、空中で大剣を振りかぶり、振り下ろそうとしたワイマーレの前に、ジャスミンを庇うように、巨大な影が立ち塞がった。
ガガァン! ――凄まじい激突音が響き、夥しい埃が舞い散り、衝撃波が空気を激しく震わせる。
朦々と立ちこめる埃のせいで、廊下の向こうは何も見えなくなる。
――と、
「……ま……まったく、待ちくたびれ……たぜ……!」
埃の向こうから、色事師の苦悶と軽薄と安堵が入り混じった声と、それに応える野太く野卑で精悍な胴間声が響いてきた。
「――ガハハハハッ! すまねえな、色男! だが、一番いい時には間に合ったみてえじゃねえか!」
徐々に埃が晴れ、巨漢のワイマーレの大剣を、巨大な棍棒で受け止める更なる巨漢の姿が現れた。
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