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第九章 Lakeside Woman Blues
窮地と丸太
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「うわああああ~ッ!」
三人は、一目散に長い廊下を走り抜ける。その後ろからは、口から水流を吐きまくる水龍三匹が迫り来る。彼らの走り抜けた後の廊下は、後ろから迫り来る水龍たちが吐きまくる水撃流によって、文字通り粉砕されていく。
必死で逃げ惑いながら、ジャスミンは後ろを振り返り、水龍の頭に立つウィローモに手を上げて制しようとする。
「ウィ……ウィローモさん、ちょ……ちょっと落ち着いて話し合おう! 拗らせドーテーだ何だって、ちょっと言い過ぎた! ゴメンね~!」
「……ゴメンで済んだら、断頭台は要らないんですよ?」
「何勝手に謝ってるのよ、ジャス! こんな女の敵に、謝る事なんて爪の先ほども無いわよ!」
「ア、アザレアさん! そんな事を言って、また煽らなくても……!」
「女の敵……? ハッ! オカマ如きに言われたくないですがねぇ!」
「だ~か~ら~ッ! 私はオカマじゃないって、何度言わせるのよ! このいい歳こいたとっちゃんボーヤがっ!」
「――! ボクは、まだ三十八だああアッ!」
アザレアの言葉に怒髪天を衝いたウィローモの一喝と共に、三匹の水龍達が一斉に、これまでの最大水力の水流弾を放った。
「ほら、言わんこっちゃない! ――う、うわああああッ~!」
◆ ◆ ◆ ◆
「……み……みんな、生きてる?」
アザレアが、血の滲む頭を抑え、自分の身体の上に乗った瓦礫を払い落としながら、周りに声をかける。
さっきまでアジトの廊下だった場所は、水龍達の水撃流によって完全に破砕され、瓦礫の山と化している。
「……ぼ、僕は大丈夫です……」
右腕を押さえながら、ヨロヨロと立ち上がったのはパームだった。
「……取り敢えず、足は付いてるみたいだぜ……クソ痛いけど」
ジャスミンの返事も聞こえた。だが、彼の太腿には、裂けてささくれ立った太い丸太が刺さり、赤い血がロングスカートにじんわりと滲み、滴る程に流れ出ている。
「ジャスミンさん……ちょっと待ってて下さい」
パームが、ふらつきながらジャスミンに近づき、彼の太ももに刺さった丸太を左手で掴む。
「……刺さった木を抜きます。少し我慢して下さいね――」
「い! イデデデデ!」
激痛に顔を歪めて悲鳴を上げるジャスミン。丸太が抜けると同時に、鮮血が噴き出す彼の太腿に左手を翳し、パームは聖句を唱える。
『蒼き月 レムの聖き眼 宿りし左掌 雌氣を放ちて 尸氣を払はむ』
彼の左掌から、蒼く優しい光が溢れ出て、ジャスミンの太腿の傷口を照らす。
徐々に、ドクドクと溢れ続けていた血が止まり、パックリと裂けていた傷口が塞がり始める。
「凄い……これが、ラバッテリア教の“ハラエ”……」
傍らで、その様子を見ていたアザレアが、“ハラエ”のめざましい効力に感嘆しながら呟く。
「すみません、アザレアさん。ジャスミンさんが終わったら、次は貴女のケガを――」
「……残念だけど、そんなヒマは、もう無さそうよ……!」
パームの言葉に、静かに首を横に振るアザレア。ハッとして、パームが顔を上げると――、
「――やあ、まったくしぶといねぇ、キミたち。そのしぶとさ、まるでゴキブリだ。性根の腐りっぷりと同じだねえ」
彼らを見下しながら見下ろす三匹の水龍と、ウィローモの侮蔑に満ちた嘲笑が目に入った。
「ファジョーロ村の連中の差し金なのか、それとも領主が裏切ったのか、それとも王国の手の者か……まあどうでもいいか。せいぜい、ボクを謀ろうとした身の程知らずの所行を悔いながら、水龍たちの贄になるがいいさ。――生まれ変わったら、今度こそ女に生まれる事が出来るように祈りながらね」
「だから! 元から、私は女だって言ってるでしょ! もう、ひょっとしてわざとなの?」
アザレアが、業を煮やして叫んだ。
ウィローモの眉がピクリと上がる。彼は、身を乗り出し、アザレアの顔をしげしげと見つめる。
「女……? ……うーん、た、確かに、キミだけはちゃんとした女性のようだね……。こ……これは、たいへ……大変失礼しま――しました」
「やっっっと分かった?」
「つ、つまり、キミは、自分が女だ……だから、自分だけはたす……助けてほしい。ボクのお嫁さんにし、してほしい……そ、そう言いたいん……だね?」
「は、は――――?」
ウィローモの言葉に、紅い目をまん丸くして唖然とするアザレア。パームのハラエによって、すっかり傷の癒えたジャスミンが、ニヤニヤしながらパームに耳打ちする。
「ちょっとぉ! 聞いた、パームくぅん? あの人、自分だけが助かろうと、拗らせ中年ドーテーさんに媚び売ってるわよぉん!」
「ジャス! 何言ってんのよ、アンタ――!」
「でも……残念だけど、それは出来ないなぁ」
「は――?」
ジャスミンに怒ろうとしたアザレアは、ウィローモの言葉に、再び目を飛び出さんばかりに剥き出す。
ウィローモは、彼女の様子にも気付かず、腕を組んで、うんうんと勝手に納得して頷いている。
「た、確かに、キミの素顔は、とてもみ――みりょ、魅力的で、そのあか、紅い瞳も、チャーミ……ミングなんだけど……。ぼ、ボクが好きなのは、男の言う事には大人しく従ってくれる、せい――清楚で優しい女性なんです!」
ウィローモは、興奮で顔を真っ赤に紅潮させて、アザレアを指弾した。
「ぼ……ボクのお嫁さんになるべき女性は、あ――貴女みたいな、粗雑で乱暴で性格がキツい女じゃない! 却下だ! 貴女の提案は断固きゃ――!」
「だーれーがっ! 誰が、アンタなんかにそんな提案したって言うのよっ!」
ウィローモに倍する怒りで、炎の様な紅い髪を逆立たせて、アザレアは右手の鞭を炎で覆い、大水龍の頭の上に立つウィローモに叩きつけんとする。
『シャアアアアアアアッ!』
が、大水龍の水龍弾が、彼女の炎鞭を迎撃し、叩き落とした。
もうもうと巻き上がる水蒸気の中で、残る二体の水龍が、その顎を開く。
「ヤバい! また来るぞ!」
ジャスミンの焦った声が飛ぶが、もう遅い。彼らの立つ場所は、瓦礫だらけで足場が悪く、満足に跳躍できない。しかも、全員手負いだ。
――避ける事は……不可能。
(もう……ダメかな――)
パームは、観念して目を瞑った。
――と、
――ビュオオオッ!
彼の耳の横を、何かが高速で風を切りながら、一直線に水龍の方に向かって飛んでいく音が聞こえた。
「……な、何――?」
「ギャアアアアアアアアアッ!」
パームが瞑っていた目を開くと同時に、目の前で今まさに水流弾を放とうとしていた水龍が、断末魔の悲鳴を上げながら仰け反った。大きく開いた水龍の口からは、太い丸太が生えていた。
「え……? 何が起こった……の?」
状況が理解できず、目をパチクリさせるパーム達の前で、丸太が脳髄を貫通して絶命した水龍が、瓦礫と木屑を撒き散らしながら、ドウッと斃れる。
「よお! 随分楽しそうじゃねえか。俺も混ぜてくれよ」
水蒸気と瓦礫の巻き起こす粉塵で遮られた視界の向こうで、聞き覚えのある野太い声が聞こえた。
「そ――その声は!」
「ガハハハ! 何だ、その格好は? 色男と坊ちゃん……オカマバーにでも転職したのかい?」
野卑に満ちた豪快な笑いと共に、悠々と歩いてきた巨大な影の正体はもちろん、
大棍棒を担いだ、全裸のヒースだった――。
三人は、一目散に長い廊下を走り抜ける。その後ろからは、口から水流を吐きまくる水龍三匹が迫り来る。彼らの走り抜けた後の廊下は、後ろから迫り来る水龍たちが吐きまくる水撃流によって、文字通り粉砕されていく。
必死で逃げ惑いながら、ジャスミンは後ろを振り返り、水龍の頭に立つウィローモに手を上げて制しようとする。
「ウィ……ウィローモさん、ちょ……ちょっと落ち着いて話し合おう! 拗らせドーテーだ何だって、ちょっと言い過ぎた! ゴメンね~!」
「……ゴメンで済んだら、断頭台は要らないんですよ?」
「何勝手に謝ってるのよ、ジャス! こんな女の敵に、謝る事なんて爪の先ほども無いわよ!」
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「――! ボクは、まだ三十八だああアッ!」
アザレアの言葉に怒髪天を衝いたウィローモの一喝と共に、三匹の水龍達が一斉に、これまでの最大水力の水流弾を放った。
「ほら、言わんこっちゃない! ――う、うわああああッ~!」
◆ ◆ ◆ ◆
「……み……みんな、生きてる?」
アザレアが、血の滲む頭を抑え、自分の身体の上に乗った瓦礫を払い落としながら、周りに声をかける。
さっきまでアジトの廊下だった場所は、水龍達の水撃流によって完全に破砕され、瓦礫の山と化している。
「……ぼ、僕は大丈夫です……」
右腕を押さえながら、ヨロヨロと立ち上がったのはパームだった。
「……取り敢えず、足は付いてるみたいだぜ……クソ痛いけど」
ジャスミンの返事も聞こえた。だが、彼の太腿には、裂けてささくれ立った太い丸太が刺さり、赤い血がロングスカートにじんわりと滲み、滴る程に流れ出ている。
「ジャスミンさん……ちょっと待ってて下さい」
パームが、ふらつきながらジャスミンに近づき、彼の太ももに刺さった丸太を左手で掴む。
「……刺さった木を抜きます。少し我慢して下さいね――」
「い! イデデデデ!」
激痛に顔を歪めて悲鳴を上げるジャスミン。丸太が抜けると同時に、鮮血が噴き出す彼の太腿に左手を翳し、パームは聖句を唱える。
『蒼き月 レムの聖き眼 宿りし左掌 雌氣を放ちて 尸氣を払はむ』
彼の左掌から、蒼く優しい光が溢れ出て、ジャスミンの太腿の傷口を照らす。
徐々に、ドクドクと溢れ続けていた血が止まり、パックリと裂けていた傷口が塞がり始める。
「凄い……これが、ラバッテリア教の“ハラエ”……」
傍らで、その様子を見ていたアザレアが、“ハラエ”のめざましい効力に感嘆しながら呟く。
「すみません、アザレアさん。ジャスミンさんが終わったら、次は貴女のケガを――」
「……残念だけど、そんなヒマは、もう無さそうよ……!」
パームの言葉に、静かに首を横に振るアザレア。ハッとして、パームが顔を上げると――、
「――やあ、まったくしぶといねぇ、キミたち。そのしぶとさ、まるでゴキブリだ。性根の腐りっぷりと同じだねえ」
彼らを見下しながら見下ろす三匹の水龍と、ウィローモの侮蔑に満ちた嘲笑が目に入った。
「ファジョーロ村の連中の差し金なのか、それとも領主が裏切ったのか、それとも王国の手の者か……まあどうでもいいか。せいぜい、ボクを謀ろうとした身の程知らずの所行を悔いながら、水龍たちの贄になるがいいさ。――生まれ変わったら、今度こそ女に生まれる事が出来るように祈りながらね」
「だから! 元から、私は女だって言ってるでしょ! もう、ひょっとしてわざとなの?」
アザレアが、業を煮やして叫んだ。
ウィローモの眉がピクリと上がる。彼は、身を乗り出し、アザレアの顔をしげしげと見つめる。
「女……? ……うーん、た、確かに、キミだけはちゃんとした女性のようだね……。こ……これは、たいへ……大変失礼しま――しました」
「やっっっと分かった?」
「つ、つまり、キミは、自分が女だ……だから、自分だけはたす……助けてほしい。ボクのお嫁さんにし、してほしい……そ、そう言いたいん……だね?」
「は、は――――?」
ウィローモの言葉に、紅い目をまん丸くして唖然とするアザレア。パームのハラエによって、すっかり傷の癒えたジャスミンが、ニヤニヤしながらパームに耳打ちする。
「ちょっとぉ! 聞いた、パームくぅん? あの人、自分だけが助かろうと、拗らせ中年ドーテーさんに媚び売ってるわよぉん!」
「ジャス! 何言ってんのよ、アンタ――!」
「でも……残念だけど、それは出来ないなぁ」
「は――?」
ジャスミンに怒ろうとしたアザレアは、ウィローモの言葉に、再び目を飛び出さんばかりに剥き出す。
ウィローモは、彼女の様子にも気付かず、腕を組んで、うんうんと勝手に納得して頷いている。
「た、確かに、キミの素顔は、とてもみ――みりょ、魅力的で、そのあか、紅い瞳も、チャーミ……ミングなんだけど……。ぼ、ボクが好きなのは、男の言う事には大人しく従ってくれる、せい――清楚で優しい女性なんです!」
ウィローモは、興奮で顔を真っ赤に紅潮させて、アザレアを指弾した。
「ぼ……ボクのお嫁さんになるべき女性は、あ――貴女みたいな、粗雑で乱暴で性格がキツい女じゃない! 却下だ! 貴女の提案は断固きゃ――!」
「だーれーがっ! 誰が、アンタなんかにそんな提案したって言うのよっ!」
ウィローモに倍する怒りで、炎の様な紅い髪を逆立たせて、アザレアは右手の鞭を炎で覆い、大水龍の頭の上に立つウィローモに叩きつけんとする。
『シャアアアアアアアッ!』
が、大水龍の水龍弾が、彼女の炎鞭を迎撃し、叩き落とした。
もうもうと巻き上がる水蒸気の中で、残る二体の水龍が、その顎を開く。
「ヤバい! また来るぞ!」
ジャスミンの焦った声が飛ぶが、もう遅い。彼らの立つ場所は、瓦礫だらけで足場が悪く、満足に跳躍できない。しかも、全員手負いだ。
――避ける事は……不可能。
(もう……ダメかな――)
パームは、観念して目を瞑った。
――と、
――ビュオオオッ!
彼の耳の横を、何かが高速で風を切りながら、一直線に水龍の方に向かって飛んでいく音が聞こえた。
「……な、何――?」
「ギャアアアアアアアアアッ!」
パームが瞑っていた目を開くと同時に、目の前で今まさに水流弾を放とうとしていた水龍が、断末魔の悲鳴を上げながら仰け反った。大きく開いた水龍の口からは、太い丸太が生えていた。
「え……? 何が起こった……の?」
状況が理解できず、目をパチクリさせるパーム達の前で、丸太が脳髄を貫通して絶命した水龍が、瓦礫と木屑を撒き散らしながら、ドウッと斃れる。
「よお! 随分楽しそうじゃねえか。俺も混ぜてくれよ」
水蒸気と瓦礫の巻き起こす粉塵で遮られた視界の向こうで、聞き覚えのある野太い声が聞こえた。
「そ――その声は!」
「ガハハハ! 何だ、その格好は? 色男と坊ちゃん……オカマバーにでも転職したのかい?」
野卑に満ちた豪快な笑いと共に、悠々と歩いてきた巨大な影の正体はもちろん、
大棍棒を担いだ、全裸のヒースだった――。
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