59 / 176
第五章 街を取り戻せ!
アクシデントと狼煙
しおりを挟む
「ガ――……ハアァッ!」
巨漢は、野ブタの様な声を上げながら吹き飛び、そのまま落下。テーブルの下の地面に叩きつけられた。
「ゲボッ! ゴホッ……!」
受け身を取る間もなく、地面に背中を強かに打ちつけられた巨漢は、呼吸もままならず、舌を突き出し喘ぐ。
「…………」
と、テーブルの上に横たわっていたパームが、まるで幽鬼の様にユラリと起き上がる。
「……お、おい、フェ……フェーンちゃん……大丈夫か――?」
「…………あ~ん……?」
恐る恐る声をかけた傭兵の方に、ゆっくり首を巡らせるパーム。その顔は真っ赤で、半開きの目は据わっていた。
「……誰が……」
「……え?」
「……だ~れぇがフェーンらっれぇぇぇっ!」
「へ?……ええええ?」
いきなり大声で怒鳴り出したパームに、戸惑う周りの傭兵達。
「……ぐ、ぐう……オイ、テメエ! フェーンンクグアアッ!」
「らからぁ、誰がフェーンらっれんらよォッ!」
地面に仰向けに倒れたまま、吠えようとした巨漢の声は、途中で情けない悲鳴に変わった。パームの足が、彼の無防備に曝された股間を思い切り踏みつけたからだ。
周りで固唾を呑んで傍観していた男たちが、一様に内股になって股間を押さえる。
急所を潰された巨漢は、まっ青を超えた真っ白な顔色になって、泡を吹いて気絶してしまった。
パームは、ノビた巨漢に目もくれず、ユラユラと歩みを進める。
薄い化粧が流れ落ち、胸がはだけ、体中はバルまみれ。彼の、まるで怨霊の如き出で立ちに、周囲を取り囲む傭兵達は、思わず気圧され後ずさる。
「……僕は、フェーンらんからない……!」
パームは、酔眼を不気味に光らせ、ゆらゆらと傭兵達の群れに近付いてくる。
「お……おい! これ以上近付くな! さもないと、痛い目を見るぞ! フェーン……!」
「らーかーらーっ! 僕はフェーンなんれ名前らないっれ言ってんらろうが!」
傭兵の言葉に、パームの怒りは頂点に達した。嵌めていた手袋を脱ぎ捨てると、右手を傭兵達に向けてかざす。
「――僕の名前は、パームらァッ! 『ブシャムの聖眼 宿る右の掌 紅き月 分かれし雄氣 邪気を散らさん』ッ!」
パームが、『ミソギ』の聖句を唱えた瞬間、彼の掌に刻まれた『ブシャムの聖眼』が真っ赤に光り輝き、大きな紅い光球が傭兵達に向かって真っ直ぐ飛んだ。
突然の攻撃に驚き、身構える傭兵達の目の前で、光球は弾け、無数の小さな光の粒となって、傭兵達を襲う。
「ぐわあああッ!」
光の粒の奔流を浴びた傭兵達は、雷に打たれたように棒立ちになり、そして白目を向いてその場に崩折れた。
「な――何だぁっ? 何をしたんだ、フェーンちゃん……」
「らぁかぁらぁ~ッ! 僕は、フェーンなんれ名前の女の子らない! 僕は――」
尚もフェーンと呼ぶ傭兵の言葉に、激しく頭を振ったパームは、叫びながら再度右手を伸ばした。
『ブシャムの聖眼』が、またギラギラと紅い光を放ち始める。
パームは、真っ赤な顔を、更に紅潮させて叫んだ。
「僕は――ラバッテリア教神僕のパームらああアッ!」
◆ ◆ ◆ ◆
「――ねえ? 何か、外が騒がしくない?」
2杯目のワインを注ごうとして、シレネは異変に気が付いた。
「……何だろう? 酔っ払い同士の喧嘩かな……?」
まだ、作戦の発動には早い。訝しんだジャスミンが、喧騒の方へ様子を見に行った――と思ったら、慌ててカウンターに戻ってきた。
「ヤバいヤバいヤバい!」
「……? どうしたの? 何が――」
「パームだ!」
「はあ――?」
血相を変えて飛び込んできたジャスミンの言葉に、首を傾げるシレネ。
「――あの子が、どうして……?」
「多分、どっかのバカが、アイツに無理やり酒を飲ませたんだろ! 取り敢えずヤベえぞ! ああなったら、もう止められねえっ!」
「え――? 本当に……?」
シレネの脳裏に、あの日のワイン蔵の惨状が浮かんだ。――それは確かに、ヤバい!
「どうするの……?」
「――こうなったら仕方無い! 始めるぞ!」
そう叫ぶと、ジャスミンは露店から飛び出し――振り返って、シレネに叫んだ。
「シレネ! 皆に合図を頼む! じゃな!」
それだけに言い残すと、彼は一目散に走り去る。
「ちょ、ちょっと待ってよ――て、もう!」
シレネは慌ててジャスミンを呼び止めようとするが、もう、彼の姿は無かった。
シレネは舌打ちすると、カウンターの奥に置いてある、大きな木樽の蓋をこじ開ける。
バルが入っていると見せかけた樽の中には、小型の筒状の物が入っていて、シレネはそれを取り出すと、カウンターの外に出た。
中庭は、腰の得物を抜き放つ傭兵や、泡を食って逃げ惑う住民達、事情を飲み込めずにジョッキを片手に持ったまま右往左往する男達が無秩序に動き回り、正に混乱の坩堝と化している。
「もう――! 全然計画と違ってるし!」
シレネは愚痴りながら、筒を上空に向けて掲げ、筒の根元から垂れ下がった麻紐を右手の指でそっと摘んだ。
そして、目を閉じて集中し、
――『火を統べし フェイムの息吹 命の炎 我が手に宿り 全てを燃やせ』
――と、小さな声で詠唱する。すると、彼女の指から小さな炎が上がり、麻紐がジワリと燃え始めた。
炎は麻紐を伝い、筒の元に到達する。
そして、ポン! という乾いた音を立てて、筒の先から火の玉が空に向かって上がった。
しゅるしゅるしゅるしゅる……ぱ――――ん!
それは上空で弾け、真っ白な光の花となって拡散する。
「――な、何だ……?」
突然の閃光と音に、傭兵達は狼狽える。――と、
「うおおおおおおっ!」
会場のアチコチから雄叫びが聞こえ、棍棒を振りかぶった住民達が、傭兵達に襲いかかった。
「――さあ、どんちゃん騒ぎの始まりよ……!」
シレネはそう呟くと、入り口に停めてあった荷車に結わえつけてあった荷紐の端を掴み、思い切り引っ張る。
次の瞬間、荷紐は一気に緩み、解けた。
――それは、荷紐に見せかけていた長鞭だったのだ。
シレネは、慣れた手つきで鞭を振るう。鞭は、ヒュンヒュンと鋭い風切り音を立てながら、まるで生きた大蛇のように地面を跳ね回った。
(……あそこね)
シレネは、中庭の奥に聳えるチャー傭兵団本部の館を睨みつけ、唇を噛みしめる。
(――さっさと傭兵どもを制圧して、チャーの元へ向かわないと――!)
巨漢は、野ブタの様な声を上げながら吹き飛び、そのまま落下。テーブルの下の地面に叩きつけられた。
「ゲボッ! ゴホッ……!」
受け身を取る間もなく、地面に背中を強かに打ちつけられた巨漢は、呼吸もままならず、舌を突き出し喘ぐ。
「…………」
と、テーブルの上に横たわっていたパームが、まるで幽鬼の様にユラリと起き上がる。
「……お、おい、フェ……フェーンちゃん……大丈夫か――?」
「…………あ~ん……?」
恐る恐る声をかけた傭兵の方に、ゆっくり首を巡らせるパーム。その顔は真っ赤で、半開きの目は据わっていた。
「……誰が……」
「……え?」
「……だ~れぇがフェーンらっれぇぇぇっ!」
「へ?……ええええ?」
いきなり大声で怒鳴り出したパームに、戸惑う周りの傭兵達。
「……ぐ、ぐう……オイ、テメエ! フェーンンクグアアッ!」
「らからぁ、誰がフェーンらっれんらよォッ!」
地面に仰向けに倒れたまま、吠えようとした巨漢の声は、途中で情けない悲鳴に変わった。パームの足が、彼の無防備に曝された股間を思い切り踏みつけたからだ。
周りで固唾を呑んで傍観していた男たちが、一様に内股になって股間を押さえる。
急所を潰された巨漢は、まっ青を超えた真っ白な顔色になって、泡を吹いて気絶してしまった。
パームは、ノビた巨漢に目もくれず、ユラユラと歩みを進める。
薄い化粧が流れ落ち、胸がはだけ、体中はバルまみれ。彼の、まるで怨霊の如き出で立ちに、周囲を取り囲む傭兵達は、思わず気圧され後ずさる。
「……僕は、フェーンらんからない……!」
パームは、酔眼を不気味に光らせ、ゆらゆらと傭兵達の群れに近付いてくる。
「お……おい! これ以上近付くな! さもないと、痛い目を見るぞ! フェーン……!」
「らーかーらーっ! 僕はフェーンなんれ名前らないっれ言ってんらろうが!」
傭兵の言葉に、パームの怒りは頂点に達した。嵌めていた手袋を脱ぎ捨てると、右手を傭兵達に向けてかざす。
「――僕の名前は、パームらァッ! 『ブシャムの聖眼 宿る右の掌 紅き月 分かれし雄氣 邪気を散らさん』ッ!」
パームが、『ミソギ』の聖句を唱えた瞬間、彼の掌に刻まれた『ブシャムの聖眼』が真っ赤に光り輝き、大きな紅い光球が傭兵達に向かって真っ直ぐ飛んだ。
突然の攻撃に驚き、身構える傭兵達の目の前で、光球は弾け、無数の小さな光の粒となって、傭兵達を襲う。
「ぐわあああッ!」
光の粒の奔流を浴びた傭兵達は、雷に打たれたように棒立ちになり、そして白目を向いてその場に崩折れた。
「な――何だぁっ? 何をしたんだ、フェーンちゃん……」
「らぁかぁらぁ~ッ! 僕は、フェーンなんれ名前の女の子らない! 僕は――」
尚もフェーンと呼ぶ傭兵の言葉に、激しく頭を振ったパームは、叫びながら再度右手を伸ばした。
『ブシャムの聖眼』が、またギラギラと紅い光を放ち始める。
パームは、真っ赤な顔を、更に紅潮させて叫んだ。
「僕は――ラバッテリア教神僕のパームらああアッ!」
◆ ◆ ◆ ◆
「――ねえ? 何か、外が騒がしくない?」
2杯目のワインを注ごうとして、シレネは異変に気が付いた。
「……何だろう? 酔っ払い同士の喧嘩かな……?」
まだ、作戦の発動には早い。訝しんだジャスミンが、喧騒の方へ様子を見に行った――と思ったら、慌ててカウンターに戻ってきた。
「ヤバいヤバいヤバい!」
「……? どうしたの? 何が――」
「パームだ!」
「はあ――?」
血相を変えて飛び込んできたジャスミンの言葉に、首を傾げるシレネ。
「――あの子が、どうして……?」
「多分、どっかのバカが、アイツに無理やり酒を飲ませたんだろ! 取り敢えずヤベえぞ! ああなったら、もう止められねえっ!」
「え――? 本当に……?」
シレネの脳裏に、あの日のワイン蔵の惨状が浮かんだ。――それは確かに、ヤバい!
「どうするの……?」
「――こうなったら仕方無い! 始めるぞ!」
そう叫ぶと、ジャスミンは露店から飛び出し――振り返って、シレネに叫んだ。
「シレネ! 皆に合図を頼む! じゃな!」
それだけに言い残すと、彼は一目散に走り去る。
「ちょ、ちょっと待ってよ――て、もう!」
シレネは慌ててジャスミンを呼び止めようとするが、もう、彼の姿は無かった。
シレネは舌打ちすると、カウンターの奥に置いてある、大きな木樽の蓋をこじ開ける。
バルが入っていると見せかけた樽の中には、小型の筒状の物が入っていて、シレネはそれを取り出すと、カウンターの外に出た。
中庭は、腰の得物を抜き放つ傭兵や、泡を食って逃げ惑う住民達、事情を飲み込めずにジョッキを片手に持ったまま右往左往する男達が無秩序に動き回り、正に混乱の坩堝と化している。
「もう――! 全然計画と違ってるし!」
シレネは愚痴りながら、筒を上空に向けて掲げ、筒の根元から垂れ下がった麻紐を右手の指でそっと摘んだ。
そして、目を閉じて集中し、
――『火を統べし フェイムの息吹 命の炎 我が手に宿り 全てを燃やせ』
――と、小さな声で詠唱する。すると、彼女の指から小さな炎が上がり、麻紐がジワリと燃え始めた。
炎は麻紐を伝い、筒の元に到達する。
そして、ポン! という乾いた音を立てて、筒の先から火の玉が空に向かって上がった。
しゅるしゅるしゅるしゅる……ぱ――――ん!
それは上空で弾け、真っ白な光の花となって拡散する。
「――な、何だ……?」
突然の閃光と音に、傭兵達は狼狽える。――と、
「うおおおおおおっ!」
会場のアチコチから雄叫びが聞こえ、棍棒を振りかぶった住民達が、傭兵達に襲いかかった。
「――さあ、どんちゃん騒ぎの始まりよ……!」
シレネはそう呟くと、入り口に停めてあった荷車に結わえつけてあった荷紐の端を掴み、思い切り引っ張る。
次の瞬間、荷紐は一気に緩み、解けた。
――それは、荷紐に見せかけていた長鞭だったのだ。
シレネは、慣れた手つきで鞭を振るう。鞭は、ヒュンヒュンと鋭い風切り音を立てながら、まるで生きた大蛇のように地面を跳ね回った。
(……あそこね)
シレネは、中庭の奥に聳えるチャー傭兵団本部の館を睨みつけ、唇を噛みしめる。
(――さっさと傭兵どもを制圧して、チャーの元へ向かわないと――!)
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる