36 / 176
第三章 酒と泪と色事師と女将
居酒屋と酒蔵
しおりを挟む
サンクトルの街を、とっぷりと暗い夜闇が覆う。
以前は、バルサ王国東部最大の都市に相応しい盛況を誇っていたサンクトルだが、ダリア傭兵団改め、チャー傭兵団に占領されてしまった今では、その様子は見る影もない。
人々は、粗暴な傭兵たちに怯え、店は固く扉を閉じ、恐れて誰も夜の街を歩こうとしない。
今のサンクトルの夜の顔は、瀕死のそれだった。
ただ一角を除いては……。
「お――――い! 女将! コッチにジョッキ5杯頼む!」
「オレは、赤ワイン……いや、やっぱりロゼ! ボトルでくれ!」
「枝豆追加よろ~!」
『飛竜の泪亭』の狭い店内に、野卑な胴間声がアチコチから掛けられる。
「あー、はいはい! 順番に出すから、ちょっと待っててね!」
カウンターの中で、忙しげに動きながら、『飛竜の泪亭』の女将であるシレネは笑顔で応対する。
「はいッ! ジョッキ! お待ちぃ!」
「お! すまねえ!」
両手に持ったジョッキ5つを、ドンッと音を立ててテーブルに置く。
「シレネは、良く働くよなぁ~……どうだ? オレんとこに嫁に来ないか?」
そのテーブルに座る、頬にキズのある傭兵が、惚れ惚れしながら言う。
「ちょ、お前! 何勝手にシレネさんを口説きにかかってるんだよ!」
「テメエ、表に出ろ! シレネちゃんは、皆のシレネちゃんなんだぞ! 抜け駆けしようとするんじゃねえ!」
「残念だがな。シレネは俺がもう予約済みなんだよ!」
「オイこら待てやぁ!」
たちまち、居合わせた傭兵達の間に、剣呑な空気が満ちる。
と、
「はいはーい! そこまでよ~!」
パンパンと手を叩いて場を収めたのは、シレネだった。
「ウチの店で暴れないでよっ! この店が無くなったら、困るのはアナタ達でしょ? お酒飲む所、無くなっちゃうわよ!」
「……お、おう……それを言われてしまうと……」
「ココは、楽しくお酒を呑む所よ。喧嘩する人は、出禁だよ!」
「「「スミマセンでした!」」」
一斉にひれ伏す傭兵たち……。
シレネは、その中央でニッコリと破笑った。
「いい子ね! さあ、みんな! じゃんじゃん呑んで! ……楽しくね!」
「ああ……楽しそうだなぁ……」
ワイン蔵の明かり取りの窓にしがみついて外を見ながら、ジャスミンは羨ましげに呟いた。
居酒屋の建物からは、乾杯の音頭や、グラスが鳴る音、音程の外れた下手くそな歌声が漏れ聴こえてくる。
「……こっちは、こんな薄暗くて黴臭いワイン蔵の中で、黒パンを齧りながら息を潜めてるっていうのによぉ……」
「……しょうがないじゃないですか。もし、傭兵達に見つかりでもしたら、僕たちはどうされるか分からないんですから……」
固い黒パンを千切り、ミルクに浸して食べながら、パームは言った。
「それに、この黒パンだって、味は悪くないですよ。少なくとも、神殿のパンよりは柔らかくて美味し……」
「あ! お前も、やっぱりあの堅パンが美味くないって思ってたんだな! 俺に、美味しい美味しいって薦めてきたくせに!」
「い……いえ! あの堅パンは堅パンで、独特の風味があって……」
痛い所をつかれ、しどろもどろになるパーム。
ジャスミンは、ジト目で彼を見やると、小窓から離れ、棚のボトルのラベルを物色する。
「いや……ホントにヴィンテージワインの山だぜ、この蔵……。年代だけ古いワインだけじゃなくて、特に評価の高い年のワインを取り揃えてる」
ジャスミンは、棚からボトルを1本取り出して、ラベルを指さす。
「例えばコレ……シュツナルベリの65年物……まだ年数は浅いけど、この年は稀に見る凶作の年で、質の高いワインがほとんど出来なかった。だから、ラベルに三ツ星入ったこのボトルは、より貴重な最高級ワインなんだ」
「へ、へえ~」
「――で、こっちは、ナイサックでしか採れない、ライネルアカブドウの果実――しかも、生きた人間だけを喰わせて育てた、特別な果実を貴腐ワインに仕立てた逸品、通称『ナイサック人の血』! 俺も現物は初めて見たぜ……」
「うえぇ……ネーミング、そのまんまじゃないですかぁ……」
つらつらと棚のワインの解説を始めるジャスミンに、うんざりした顔のパーム。
……と、ジャスミンは、ボトルを1本手に取って、呟いた。
「……1本くらい、良いよな?」
それを聞きつけたパームは、慌てて彼を止める。
「いや! ダメに決まってるでしょ! 泥棒です、それは!」
「いや、ちょっと味見するだけ! ちょっと! グラス4杯だけ……」
「それ全然ちょっとじゃないですよね! ……いや、量の問題じゃなくって!」
「何だよ、いいコぶりやがって! 俺が、もう何日酒を呑んでないと思ってるんだ? 目の前に酒が並んでるのに、手を出せないとか、拷問だよ、拷問!」
そう言いながら、ジャスミンは素早くナイフを取り出して、彼を止めようとむしゃぶりついてくるパームから身を躱しつつ、コルク栓を――抜いた。
「あ――――!」
「いた、だき、まーっす!」
ジャスミンは瓶に直接口をつけ、ラッパ飲みをした。
ごく、ごく、と音を立てて、彼の喉が上下し、
「ぷ、はあ~ッ! 美味い、美味すぎる! もう一杯ッ!」
瓶から口を離すと、大声で叫んだ。
「あ――――ッ! 本当に呑んじゃった……!」
愕然とするパーム。血相を変えて、ジャスミンに詰め寄る。
「な……何をしてるんですか、あなた! シレネさんにバレたらどうするんですか? 追い出されちゃいますよ、僕たち!」
「……うるさいなぁ……1本くらい、黙ってればバレねーよ」
「黙ってれば……て、神に使える身として黙ってられません!」
「……頭が固いよ~。ココは宜しく忖度しといてくれよ~」
そう言ってヘラヘラと笑うジャスミンに、毅然と指を突きつけながら、パームは言う。
「忖度なんてしません! 僕は正直にシレネさんにお話しして、何とかお赦しを頂き――」
「あ! いい事考えた♪」
ジャスミンは、そう呟くと、おもむろにパームの襟元を掴んで引き寄せた。
「……へ? え?」
突然の早業に、なすすべもなく囚われるパーム。
ジャスミンは、そんな彼の口にワインボトルを突っ込む。
「お前も――共犯にしちゃえば、告げ口なんて出来ないよな!」
「ン――――ッ!」
抵抗するパームを押さえつけて、瓶を傾ける。
「ンーッ! ゴボッゴボッ……」
抗うパームの努力も虚しく、瓶の中身が、彼の喉を通過していく。
「! ……! ………………」
パームは目を白黒させていたが、急に力が抜けて、床で大の字になってノビてしまった。
「……あ、ヤベ……やり過ぎたか?」
空になってしまったワインボトルを手に、流石に少し焦るジャスミン。
白目を剥いてノビているパームの傍らにしゃがみ、恐る恐る身体を揺すってみる。
「……あのー、パーム……? 起きて~」
反応は無い。
「もしもーし……パームさーん……生きてますか~……」
反応無し。
「おーい! パーム~ッ! 戻ってこ~い!」
ジャスミンが、焦って、一際激しくパームの身体を揺すった……
次の瞬間、
「!」
パームの目がクワッと見開かれた――!
以前は、バルサ王国東部最大の都市に相応しい盛況を誇っていたサンクトルだが、ダリア傭兵団改め、チャー傭兵団に占領されてしまった今では、その様子は見る影もない。
人々は、粗暴な傭兵たちに怯え、店は固く扉を閉じ、恐れて誰も夜の街を歩こうとしない。
今のサンクトルの夜の顔は、瀕死のそれだった。
ただ一角を除いては……。
「お――――い! 女将! コッチにジョッキ5杯頼む!」
「オレは、赤ワイン……いや、やっぱりロゼ! ボトルでくれ!」
「枝豆追加よろ~!」
『飛竜の泪亭』の狭い店内に、野卑な胴間声がアチコチから掛けられる。
「あー、はいはい! 順番に出すから、ちょっと待っててね!」
カウンターの中で、忙しげに動きながら、『飛竜の泪亭』の女将であるシレネは笑顔で応対する。
「はいッ! ジョッキ! お待ちぃ!」
「お! すまねえ!」
両手に持ったジョッキ5つを、ドンッと音を立ててテーブルに置く。
「シレネは、良く働くよなぁ~……どうだ? オレんとこに嫁に来ないか?」
そのテーブルに座る、頬にキズのある傭兵が、惚れ惚れしながら言う。
「ちょ、お前! 何勝手にシレネさんを口説きにかかってるんだよ!」
「テメエ、表に出ろ! シレネちゃんは、皆のシレネちゃんなんだぞ! 抜け駆けしようとするんじゃねえ!」
「残念だがな。シレネは俺がもう予約済みなんだよ!」
「オイこら待てやぁ!」
たちまち、居合わせた傭兵達の間に、剣呑な空気が満ちる。
と、
「はいはーい! そこまでよ~!」
パンパンと手を叩いて場を収めたのは、シレネだった。
「ウチの店で暴れないでよっ! この店が無くなったら、困るのはアナタ達でしょ? お酒飲む所、無くなっちゃうわよ!」
「……お、おう……それを言われてしまうと……」
「ココは、楽しくお酒を呑む所よ。喧嘩する人は、出禁だよ!」
「「「スミマセンでした!」」」
一斉にひれ伏す傭兵たち……。
シレネは、その中央でニッコリと破笑った。
「いい子ね! さあ、みんな! じゃんじゃん呑んで! ……楽しくね!」
「ああ……楽しそうだなぁ……」
ワイン蔵の明かり取りの窓にしがみついて外を見ながら、ジャスミンは羨ましげに呟いた。
居酒屋の建物からは、乾杯の音頭や、グラスが鳴る音、音程の外れた下手くそな歌声が漏れ聴こえてくる。
「……こっちは、こんな薄暗くて黴臭いワイン蔵の中で、黒パンを齧りながら息を潜めてるっていうのによぉ……」
「……しょうがないじゃないですか。もし、傭兵達に見つかりでもしたら、僕たちはどうされるか分からないんですから……」
固い黒パンを千切り、ミルクに浸して食べながら、パームは言った。
「それに、この黒パンだって、味は悪くないですよ。少なくとも、神殿のパンよりは柔らかくて美味し……」
「あ! お前も、やっぱりあの堅パンが美味くないって思ってたんだな! 俺に、美味しい美味しいって薦めてきたくせに!」
「い……いえ! あの堅パンは堅パンで、独特の風味があって……」
痛い所をつかれ、しどろもどろになるパーム。
ジャスミンは、ジト目で彼を見やると、小窓から離れ、棚のボトルのラベルを物色する。
「いや……ホントにヴィンテージワインの山だぜ、この蔵……。年代だけ古いワインだけじゃなくて、特に評価の高い年のワインを取り揃えてる」
ジャスミンは、棚からボトルを1本取り出して、ラベルを指さす。
「例えばコレ……シュツナルベリの65年物……まだ年数は浅いけど、この年は稀に見る凶作の年で、質の高いワインがほとんど出来なかった。だから、ラベルに三ツ星入ったこのボトルは、より貴重な最高級ワインなんだ」
「へ、へえ~」
「――で、こっちは、ナイサックでしか採れない、ライネルアカブドウの果実――しかも、生きた人間だけを喰わせて育てた、特別な果実を貴腐ワインに仕立てた逸品、通称『ナイサック人の血』! 俺も現物は初めて見たぜ……」
「うえぇ……ネーミング、そのまんまじゃないですかぁ……」
つらつらと棚のワインの解説を始めるジャスミンに、うんざりした顔のパーム。
……と、ジャスミンは、ボトルを1本手に取って、呟いた。
「……1本くらい、良いよな?」
それを聞きつけたパームは、慌てて彼を止める。
「いや! ダメに決まってるでしょ! 泥棒です、それは!」
「いや、ちょっと味見するだけ! ちょっと! グラス4杯だけ……」
「それ全然ちょっとじゃないですよね! ……いや、量の問題じゃなくって!」
「何だよ、いいコぶりやがって! 俺が、もう何日酒を呑んでないと思ってるんだ? 目の前に酒が並んでるのに、手を出せないとか、拷問だよ、拷問!」
そう言いながら、ジャスミンは素早くナイフを取り出して、彼を止めようとむしゃぶりついてくるパームから身を躱しつつ、コルク栓を――抜いた。
「あ――――!」
「いた、だき、まーっす!」
ジャスミンは瓶に直接口をつけ、ラッパ飲みをした。
ごく、ごく、と音を立てて、彼の喉が上下し、
「ぷ、はあ~ッ! 美味い、美味すぎる! もう一杯ッ!」
瓶から口を離すと、大声で叫んだ。
「あ――――ッ! 本当に呑んじゃった……!」
愕然とするパーム。血相を変えて、ジャスミンに詰め寄る。
「な……何をしてるんですか、あなた! シレネさんにバレたらどうするんですか? 追い出されちゃいますよ、僕たち!」
「……うるさいなぁ……1本くらい、黙ってればバレねーよ」
「黙ってれば……て、神に使える身として黙ってられません!」
「……頭が固いよ~。ココは宜しく忖度しといてくれよ~」
そう言ってヘラヘラと笑うジャスミンに、毅然と指を突きつけながら、パームは言う。
「忖度なんてしません! 僕は正直にシレネさんにお話しして、何とかお赦しを頂き――」
「あ! いい事考えた♪」
ジャスミンは、そう呟くと、おもむろにパームの襟元を掴んで引き寄せた。
「……へ? え?」
突然の早業に、なすすべもなく囚われるパーム。
ジャスミンは、そんな彼の口にワインボトルを突っ込む。
「お前も――共犯にしちゃえば、告げ口なんて出来ないよな!」
「ン――――ッ!」
抵抗するパームを押さえつけて、瓶を傾ける。
「ンーッ! ゴボッゴボッ……」
抗うパームの努力も虚しく、瓶の中身が、彼の喉を通過していく。
「! ……! ………………」
パームは目を白黒させていたが、急に力が抜けて、床で大の字になってノビてしまった。
「……あ、ヤベ……やり過ぎたか?」
空になってしまったワインボトルを手に、流石に少し焦るジャスミン。
白目を剥いてノビているパームの傍らにしゃがみ、恐る恐る身体を揺すってみる。
「……あのー、パーム……? 起きて~」
反応は無い。
「もしもーし……パームさーん……生きてますか~……」
反応無し。
「おーい! パーム~ッ! 戻ってこ~い!」
ジャスミンが、焦って、一際激しくパームの身体を揺すった……
次の瞬間、
「!」
パームの目がクワッと見開かれた――!
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~
昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる