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第三章 酒と泪と色事師と女将
ワイン樽とワイン蔵
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「お――――い! 誰だお前は! そこで何をやっている?」
ふたりの傭兵が、馬車に近づいてくる。
と、
「あら、こんにちは」
馬車の御者台から降りたシレネが、にこやかに笑いながら、傭兵達に手を振った。
「お前は……て、何だ、シレネか」
彼女の顔を見た髭面の傭兵が、少し警戒を解く。
彼らは、サンクトルのシレネの居酒屋で飲むのが習慣で、彼女とも顔見知りだったからだ。
「……て、こんな所で何をしてるんだ、お前?」
「……この神殿の裏手に、ハテナシアカウサギの群れが棲んでたのよ。今日のメニューは、ウサギ肉の揚げ物にしようと思って獲りに来たんだけど……。もう逃げちゃったみたいね。まったく……ここはいい狩場だったのに、台無しよ!」
「いやいや。オレに文句を言われても困るぜ。文句は、ヒースの野郎とヒトブタに言ってくれや」
傭兵は、そう言って、髭面に下卑た笑いを浮かべた。
「つーか、神域で狩りしようなんて、お前も大概じゃねえか」
「私は、神様なんて信じてないからね。……あ、でも、酒と享楽の神だけは信じてもいいかしら」
シレネも、ニコリと微笑みを浮かべた。
――と、
「……そんな事言って、本当は違う目的だったんじゃないのか?」
不審を隠さぬ声色でそう言ったのは、もう一人の傭兵、細い目をしたひょろ長い男の方だった。
「……あら、どういう意味かしら?」
シレネは、内心ドキリとしたが、努めて平静を装う。
細目の傭兵は、おもむろに馬車の荷台に乗り込むと、中を物色し始めた。
「ちょっと! アナタ何してんよ! 他人の馬車を勝手に漁らないでよ!」
シレネの抗議の声を無視して、細目の傭兵は、中の荷物をひっくり返し始める。
中の木箱を開け、中身を掻き出し、荷台の床を踵で蹴って、反響する音を確かめ……。
そして、一番奥に置かれた大きな酒樽に手をかける――。
慌てて、シレネが声を荒げる。
「ちょっと! それは開けないでよ! せっかく密封してるのに……開けちゃったら、ワインの風味が台無しよ!」
「おいおい! もうそれくらいにしとけ! 酒が台無しになるのは勘弁ならねえ!」
酒が危うい事になると悟った髭面の傭兵が、慌てて声を上げて、細目の傭兵を止めた。
細目の傭兵は、髭面を睨み、ふたりの間につかの間剣呑な空気が流れる。
――根負けしたのは、細めの傭兵だった。
彼は、大きく溜息を吐くと、酒樽のフタに掛けた手を離して、
「……分かったよ」
と、呟いて荷台から下りた。
「まったく――荷台がグチャグチャじゃない!」
「す、すまねえな、シレネ。コイツには、オレからキツく言っておくからよ……」
なおも憤慨するシレネを、髭面が宥める。
「……そうだ! お詫びと言っちゃあなんだが、オレたちがお前さんをサンクトルまでエスコートしてやるよ」
「え? い、いや、結構よ。一人で帰れるから……」
「……先程、果無の樹海から、ケモノの雄叫びが聴こえてきた。恐らく、ハテナシクロヤシャオオザルの威嚇の声だ」
細目の傭兵がボソリと言い、髭面がその言葉を継いだ。
「それで、オレ達が警戒で見回っていて、ここに居るお前を見つけた、ってワケだ!」
「……でも、平気よ」
「あの雄叫びを聴く限り、奴らはかなりの興奮状態のようだ。樹海の外に出て、人を襲う可能性も少なくない。……女一人で樹海沿いを通るのは危険すぎるぞ」
「ホラな! 遠慮するなよ。どうせ、オレ達もこれからサンクトルに戻るところなんだ。ついでに送ってってやるよ!」
シレネは、彼らに聞こえない大きさで、小さく舌打ちをした後、ニコリと笑って頷いた。
「……じゃあ、お言葉に甘えさせて戴くわ」
◆ ◆ ◆ ◆
サンクトルの街の歓楽街の一角。『飛竜の泪亭』と書かれた看板を掲げる小さな店。居酒屋の前で、護衛してくれたふたりの傭兵たちと別れたシレネは、裏庭に馬車を停めた。
そして、慎重に周りの様子を窺ってから、荷台に小さく声をかける。
「……さ、もういいわよ。出てらっしゃい」
ガタガタ……
シレネの声がかかった途端、荷台の奥の酒樽が大きく揺れ始めた。
「……あ、ごめん。中からは出られないか……」
そう呟くと、彼女は荷台に上り、酒樽のフタを取り外す。
すると、
「ぷ、は――――ッ! 窒息するかと思った――!」
中から、ジャスミンが飛び出してきた!
「こら! 大きな声を出したら、お隣さんに聴こえちゃうでしょ! 静かにしてなさい!」
慌てて小声で窘めながら、もう一つの酒樽のフタを開ける。
「……う、うう……お酒の匂いが……気持ち悪い……」
こちらからは、青ざめた顔のパームが口を押さえながら、ヨロヨロと這い出してきた。
そんなふたりに、シレネは微笑みかける。
「……サンクトルへようこそ、と言ってあげるべきかしら?」
「……ご丁寧にどーも」
そう答えたジャスミンは、荷台から飛び降りると、周りを見回した。
「ここが、自由貿易都市サンクトルか! バルサ王国東部最大の都市とか言う割には、しみったれてるなぁ……」
「……アンタ、歓楽街の小さな居酒屋の裏庭に、何を期待してんのよ……」
呆れ顔のシレネ。そんな彼女に、パームは深々と頭を下げる。
「シレネさん……本当にありがとうございます。あの傭兵達からも匿って頂いて……」
「結構ギリギリだったけどね……酒樽のフタに手をかけられた時は、もうダメかと思ったわ……今思い出しても、胸がドキドキする……」
「……ひとえに、太陽神アッザムのご加護です」
パームは、そう言うと、西に傾き始めた太陽に向かって、祝詞を上げ始める。
「ふーん……。私は、単にあなた達の運が強かっただけだと思うけどね……。大猿の時といい……」
「そうだな。どうせ神に祈るのなら――」
ジャスミンは、そう言うと、荷台に積まれていたワインボトルの栓を開け、ラッパ飲みで一呷りした。
「強運と賭け事の神に乾杯!」
「――ちょ、あなた! いつの間に……!」
「ぷはぁ~っ! 堪らねえ~! かれこれ……二ヶ月ぶりだぁ! 五臓六腑に染み渡らぁ!」
感動の余り、目を潤ませるジャスミン。
その嬉しそうな姿を見ると、シレネは、彼が勝手にワインをくすねた事を咎める事が出来なくなってしまった。
「もう……!」
シレネは、溜息をつくと、裏庭の奥にある建物の小さな扉の鍵を開ける。
「……二人とも、コッチよ」
シレネは、手招きをして、扉の奥へ入るよう促す。
ジャスミンとパームは、顔を見合わせて、シレネの後に続いて、建物の中に入っていった。
「……」
――シレネが後ろ手で建物の扉を閉めると、建物の中は真っ暗……ではなく、淡い光が辺りをぼんやりと照らし出す。
「……なるほど。夜光虫を集めたカゴを照明代わりに……」
感心するパーム。シレネは微笑む。
「ロウソクやランタンだと、温度が上がるし、酸素も使ってしまうから。これが、冷温を求められるワイン蔵には一番適してる照明なのよ」
「確かに……これは凄いな!」
ジャスミンもいたく感心した。尤も、
「コレ、シュフク産赤ワインの56年! これは、クシュルムナ産白……お! 貴腐ワインの傑作、『エフナティブの泪』まであるじゃねえか! ここはまるで……プレミアワインの宝石箱や~!」
違う所で感心していた……。
「――取り敢えず、ほとぼり冷めるまで、ココに隠れていなさい。後で毛布とか持ってくるから」
シレネは、ジト目でそう言うと、扉を開けて外に出た。
そんな彼女の背中に、パームがおずおずと声をかける。
「あ……シレネさん、い、いいんですか? 僕たちを匿ってるのがバレてしまったら、貴女にも迷惑が……」
「そう思うんだったら、この蔵の中で大人しくしててね。……あ、そこのワインは勝手に呑まないでよ。ウチの大切な商品なんだからね」
「……大人しくしてるから、ちゃんとしたベッドのある部屋の方がいいなぁ~。俺はワインじゃないんだからさ」
「ダーメ」
不平を言うジャスミンを、シレネは、けんもほろろに突き放し、いたずらっぽく笑ってウインクしてみせた。
「生憎だけど、同じ屋根の下に若い男をふたりも泊めるほど、警戒心の無い女じゃないのよ、私」
ふたりの傭兵が、馬車に近づいてくる。
と、
「あら、こんにちは」
馬車の御者台から降りたシレネが、にこやかに笑いながら、傭兵達に手を振った。
「お前は……て、何だ、シレネか」
彼女の顔を見た髭面の傭兵が、少し警戒を解く。
彼らは、サンクトルのシレネの居酒屋で飲むのが習慣で、彼女とも顔見知りだったからだ。
「……て、こんな所で何をしてるんだ、お前?」
「……この神殿の裏手に、ハテナシアカウサギの群れが棲んでたのよ。今日のメニューは、ウサギ肉の揚げ物にしようと思って獲りに来たんだけど……。もう逃げちゃったみたいね。まったく……ここはいい狩場だったのに、台無しよ!」
「いやいや。オレに文句を言われても困るぜ。文句は、ヒースの野郎とヒトブタに言ってくれや」
傭兵は、そう言って、髭面に下卑た笑いを浮かべた。
「つーか、神域で狩りしようなんて、お前も大概じゃねえか」
「私は、神様なんて信じてないからね。……あ、でも、酒と享楽の神だけは信じてもいいかしら」
シレネも、ニコリと微笑みを浮かべた。
――と、
「……そんな事言って、本当は違う目的だったんじゃないのか?」
不審を隠さぬ声色でそう言ったのは、もう一人の傭兵、細い目をしたひょろ長い男の方だった。
「……あら、どういう意味かしら?」
シレネは、内心ドキリとしたが、努めて平静を装う。
細目の傭兵は、おもむろに馬車の荷台に乗り込むと、中を物色し始めた。
「ちょっと! アナタ何してんよ! 他人の馬車を勝手に漁らないでよ!」
シレネの抗議の声を無視して、細目の傭兵は、中の荷物をひっくり返し始める。
中の木箱を開け、中身を掻き出し、荷台の床を踵で蹴って、反響する音を確かめ……。
そして、一番奥に置かれた大きな酒樽に手をかける――。
慌てて、シレネが声を荒げる。
「ちょっと! それは開けないでよ! せっかく密封してるのに……開けちゃったら、ワインの風味が台無しよ!」
「おいおい! もうそれくらいにしとけ! 酒が台無しになるのは勘弁ならねえ!」
酒が危うい事になると悟った髭面の傭兵が、慌てて声を上げて、細目の傭兵を止めた。
細目の傭兵は、髭面を睨み、ふたりの間につかの間剣呑な空気が流れる。
――根負けしたのは、細めの傭兵だった。
彼は、大きく溜息を吐くと、酒樽のフタに掛けた手を離して、
「……分かったよ」
と、呟いて荷台から下りた。
「まったく――荷台がグチャグチャじゃない!」
「す、すまねえな、シレネ。コイツには、オレからキツく言っておくからよ……」
なおも憤慨するシレネを、髭面が宥める。
「……そうだ! お詫びと言っちゃあなんだが、オレたちがお前さんをサンクトルまでエスコートしてやるよ」
「え? い、いや、結構よ。一人で帰れるから……」
「……先程、果無の樹海から、ケモノの雄叫びが聴こえてきた。恐らく、ハテナシクロヤシャオオザルの威嚇の声だ」
細目の傭兵がボソリと言い、髭面がその言葉を継いだ。
「それで、オレ達が警戒で見回っていて、ここに居るお前を見つけた、ってワケだ!」
「……でも、平気よ」
「あの雄叫びを聴く限り、奴らはかなりの興奮状態のようだ。樹海の外に出て、人を襲う可能性も少なくない。……女一人で樹海沿いを通るのは危険すぎるぞ」
「ホラな! 遠慮するなよ。どうせ、オレ達もこれからサンクトルに戻るところなんだ。ついでに送ってってやるよ!」
シレネは、彼らに聞こえない大きさで、小さく舌打ちをした後、ニコリと笑って頷いた。
「……じゃあ、お言葉に甘えさせて戴くわ」
◆ ◆ ◆ ◆
サンクトルの街の歓楽街の一角。『飛竜の泪亭』と書かれた看板を掲げる小さな店。居酒屋の前で、護衛してくれたふたりの傭兵たちと別れたシレネは、裏庭に馬車を停めた。
そして、慎重に周りの様子を窺ってから、荷台に小さく声をかける。
「……さ、もういいわよ。出てらっしゃい」
ガタガタ……
シレネの声がかかった途端、荷台の奥の酒樽が大きく揺れ始めた。
「……あ、ごめん。中からは出られないか……」
そう呟くと、彼女は荷台に上り、酒樽のフタを取り外す。
すると、
「ぷ、は――――ッ! 窒息するかと思った――!」
中から、ジャスミンが飛び出してきた!
「こら! 大きな声を出したら、お隣さんに聴こえちゃうでしょ! 静かにしてなさい!」
慌てて小声で窘めながら、もう一つの酒樽のフタを開ける。
「……う、うう……お酒の匂いが……気持ち悪い……」
こちらからは、青ざめた顔のパームが口を押さえながら、ヨロヨロと這い出してきた。
そんなふたりに、シレネは微笑みかける。
「……サンクトルへようこそ、と言ってあげるべきかしら?」
「……ご丁寧にどーも」
そう答えたジャスミンは、荷台から飛び降りると、周りを見回した。
「ここが、自由貿易都市サンクトルか! バルサ王国東部最大の都市とか言う割には、しみったれてるなぁ……」
「……アンタ、歓楽街の小さな居酒屋の裏庭に、何を期待してんのよ……」
呆れ顔のシレネ。そんな彼女に、パームは深々と頭を下げる。
「シレネさん……本当にありがとうございます。あの傭兵達からも匿って頂いて……」
「結構ギリギリだったけどね……酒樽のフタに手をかけられた時は、もうダメかと思ったわ……今思い出しても、胸がドキドキする……」
「……ひとえに、太陽神アッザムのご加護です」
パームは、そう言うと、西に傾き始めた太陽に向かって、祝詞を上げ始める。
「ふーん……。私は、単にあなた達の運が強かっただけだと思うけどね……。大猿の時といい……」
「そうだな。どうせ神に祈るのなら――」
ジャスミンは、そう言うと、荷台に積まれていたワインボトルの栓を開け、ラッパ飲みで一呷りした。
「強運と賭け事の神に乾杯!」
「――ちょ、あなた! いつの間に……!」
「ぷはぁ~っ! 堪らねえ~! かれこれ……二ヶ月ぶりだぁ! 五臓六腑に染み渡らぁ!」
感動の余り、目を潤ませるジャスミン。
その嬉しそうな姿を見ると、シレネは、彼が勝手にワインをくすねた事を咎める事が出来なくなってしまった。
「もう……!」
シレネは、溜息をつくと、裏庭の奥にある建物の小さな扉の鍵を開ける。
「……二人とも、コッチよ」
シレネは、手招きをして、扉の奥へ入るよう促す。
ジャスミンとパームは、顔を見合わせて、シレネの後に続いて、建物の中に入っていった。
「……」
――シレネが後ろ手で建物の扉を閉めると、建物の中は真っ暗……ではなく、淡い光が辺りをぼんやりと照らし出す。
「……なるほど。夜光虫を集めたカゴを照明代わりに……」
感心するパーム。シレネは微笑む。
「ロウソクやランタンだと、温度が上がるし、酸素も使ってしまうから。これが、冷温を求められるワイン蔵には一番適してる照明なのよ」
「確かに……これは凄いな!」
ジャスミンもいたく感心した。尤も、
「コレ、シュフク産赤ワインの56年! これは、クシュルムナ産白……お! 貴腐ワインの傑作、『エフナティブの泪』まであるじゃねえか! ここはまるで……プレミアワインの宝石箱や~!」
違う所で感心していた……。
「――取り敢えず、ほとぼり冷めるまで、ココに隠れていなさい。後で毛布とか持ってくるから」
シレネは、ジト目でそう言うと、扉を開けて外に出た。
そんな彼女の背中に、パームがおずおずと声をかける。
「あ……シレネさん、い、いいんですか? 僕たちを匿ってるのがバレてしまったら、貴女にも迷惑が……」
「そう思うんだったら、この蔵の中で大人しくしててね。……あ、そこのワインは勝手に呑まないでよ。ウチの大切な商品なんだからね」
「……大人しくしてるから、ちゃんとしたベッドのある部屋の方がいいなぁ~。俺はワインじゃないんだからさ」
「ダーメ」
不平を言うジャスミンを、シレネは、けんもほろろに突き放し、いたずらっぽく笑ってウインクしてみせた。
「生憎だけど、同じ屋根の下に若い男をふたりも泊めるほど、警戒心の無い女じゃないのよ、私」
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