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第七章 田中天狼のシリアスな日常・解決編
矢的杏途龍のシリアスなQ.E.D.
しおりを挟む 月島はたどたどしい指使いでシャツのボタンを外していたが、俺の視線に気付いて手を止めた。
「そう熱烈に見つめられると、些か居心地が悪いのだが」
「いや、別に……」
指摘を受けて目を反らしたが、どうにも気になって仕方がない。完全にスイッチが入ってしまっている。
そんな俺の様子に気が付いたのか、月島も熱を孕んだ瞳で俺の顔を覗き込んできた。
「実は私も、満足出来ていないのだ」
「月島……」
掠れた声で熱っぽく名を呼べば、向こうも完全にその気になったようだ。洗ったばかりのシャツを放り出した月島に腰を抱かれ、至近距離で見つめ合う。
そっと月島の頬に手を伸ばせば、捉えられて手首にキスを落とされた。
「篠崎く……」
その時。
何だか盛り上がりを見せた空気を霧散させるように、ぐうと小さな音が鳴った。
「…………月島ぁ」
思わず気が抜けて崩れ落ちそうになる。批難の色が多分に交じった声を上げれば、月島は慌てて腹部を押さえた。
「し、仕方ないだろう。昼から何も食べていないのだ」
別に俺もムードがどうとか細かいことを気にするタイプではないのだが、流石に今のはひどかった。なまじ顔がいい分、がっかりさもひとしおである。
気まずそうに言い訳を並べる月島の姿に、ついつい笑いが込み上げてくる。
「ふ、はは」
「笑ってくれるな、生理現象だろう」
「はいはい、そうだな。仕方ないな」
「心がこもっていない」
むくれている月島というのも新鮮だ。何だかとても愉快な気分だった。
今なら、ほんの気まぐれを起こして助けてやるのもやぶさかではない。
「しょうがないな、晩飯食って行けよ。多めに作ったからさ」
「いいのか?」
月島の目が吸い寄せられるように食卓へ向かう。相当腹を空かせていたようで、心なしか目が輝いている。
完璧人間も所詮は人間。空腹には勝てないらしい。
まだまだ込み上げてくる笑いを抑えながら、月島の食事を用意していく。俺の真向かいに座るよう促せば、シャツのボタンを閉め直した月島が大人しく席へと収まった。
あの月島が、俺の家で食卓についているとは、まあ随分と異質な光景である。
俺が食事を再開したのを見て、月島も「いただきます」と手を合わせてから箸を取った。
「まさか君の手料理を食べる日が来るとは」
「俺も、まさかお前に手料理を振る舞う日が来るとは思ってなかったよ。いいからさっさと食え」
少しぬるくなった味噌汁を飲みながら月島の様子を伺う。
月島は一口味噌汁を啜ったのち、サバのみりん焼きに手を付けて驚いた声を上げた。
「美味しいな」
「そりゃどーも」
その後もお浸しやポテトサラダに手を伸ばしては、逐一感動した声を上げる。随分と幸せそうに食べてくれるものだ。よっぽど手料理に飢えていたのだろうか。
何にせよ、自分が作った料理を美味そうに食べてくれている姿は、見ていて悪い気はしなかった。
「お前、いつも飯とかどうしてるんだ」
「基本的に外食か、買ってきたもので済ましている。料理は……どうにもな」
「ふぅん。お前にも苦手なことがあったんだな」
何でもスマートにこなす完璧超人かと思っていたが、月島も人の子だったようだ。
「……塩を少々とか、適量とか言われても分らないのだ。仮にもレシピ本を謳うのなら、何グラムで何分何秒加熱するのか明記してほしいものだね」
「あー、なるほどなぁ」
たかが夕飯作りで計量器を持ち出して、グラム単位で材料を量る月島の姿が容易に想像出来てしまった。
おそらく感覚的なことには弱いのだろう。その四角四面さは月島らしいと感じた。
「ごちそうさまでした」
「はいはい、おそまつさまでした」
食事を食べ終えた月島が、手を合わせて一礼する。
そのまま食器を片付けようとするのを制止して、洗面所へと押し込んだ。
「皿は洗っておくから、お前はシャワー浴びて来いよ。俺はもう入ったから」
「何から何まですまないな、失礼する」
「あと服は洗濯機に入れておけ、夜の間に洗濯しておくから。どうせ裸で寝るだろ?」
「私が言えたことでもないが、ムードも何もあったものではないな……」
月島は複雑そうな顔をしながらも、言ったとおりに服を洗濯機へ放り込んでいく。
程なくして聞こえてきた水音を背に受けながら、俺は片づけを再開した。
食器を洗い終わり、手持ち無沙汰にテレビを見始めたところで月島が戻ってくる。思えば風呂上がりの姿を見るのはこれが初めてだ。
まだ髪を乾かしている途中らしく、タオルで乱雑に髪をかき回しては、時折鬱陶しげに前髪をかき上げている。様になっている動きに見惚れてしまった自分が悔しい。
普段は長めの前髪を横に流して整えているが、今はまばらに落ちた髪が顔に影を作っていた。前髪の間から覗く瞳を見ていると、らしくもなく心臓が跳ねる。
「……おや、君はこういうラフな髪型の方が好みかね?」
月島が手を止めてこちらへ歩み寄ってくる。その言葉に否定も肯定も返さないまま、俺は月島を寝室へと引っ張り込んだ。
今日も、長い夜になりそうな気がした。
◆
「なあ、最初の話を覚えているか」
遅い朝食を取りながらそう切り出した月島は、心なしか硬い声をしていた。
「最初の話って?」
「サイトで出会ったときに君が言っていた話だ。セフレを募集している、と」
「ああ……確かにそんなことを書き込んでいたな」
あの出会い系サイトでのやり取りは、半ば黒歴史として封印していたところもあった。
思い出して頷けば、月島はしばし目を閉じ、再び口を開いた。
「あの話、改めて考えてみる気はないか」
「はい?」
「君と、私で、セックスフレンドにならないかと言っている」
「は?」
唖然として月島の顔を見つめる。潔癖そうなこの男の口から『セックスフレンド』なんて単語が出てくるとは思わなかった。
しばし二の句が継げずに固まっていたが、答え自体は一瞬にして固まっていた。
絶対無理、である。
「——無理。俺とお前で『フレンド』っていう響きが無理、ありえん」
「引っかかるのはそちらなのだな……」
「ほっとけ」
確かに『セックス』までは良くて『フレンド』が無理というのは珍しいケースだろう。しかし、こればかりは理屈じゃない。過去の確執を思うと、例え便宜上の名称だとしても、月島との関係に『フレンド』なんて表現は用いられなかった。
何より、コイツと継続的な関係を持つ気はさらさらなかった。
確かに身体の相性がイイことは認める。少し、もったいないと思う自分がいることも認めよう。それでも、わざわざ進んで嫌いな男と関係を持とうとは思わなかった。
ここ最近の俺の精神力は、プラマイゼロというかややマイナス気味だ。性欲を満たすだけなら、適当に引っ掛けた男の方がマシである。
取り付く島もない俺の反応を見た月島は、元々無理を承知だったのか意外にもあっさりと引き下がった。
「分かった、ならば無理にとは言うまい。気が向いたら相手をしてくれると嬉しいね」
「はっ、そんな機会は訪れないだろうな。また誰かさんに酔い潰されでもしない限りは」
「……」
何を言われようと、月島との関係はこれっきりにするつもりだった。
今日この部屋から追い出せば、終わり。二度と敷居を跨がせることもないと思っていた。
俺は不覚にも忘れていたのだ。月島という男の執念深さを。
「——こんばんは。邪魔するよ」
俺の決意とは裏腹に、月島は次の日も、その次の日も俺の部屋に足を踏み入れていた。
その理由は、頻発した忘れ物にある。
「シャツを忘れて、ネクタイを忘れて、時計を忘れて……今日は何を忘れたって言うんだ、おい」
「ああ……忘れ物しておくのを忘れた」
悪びれもせずそう言われれば、もはや噛み付く気力も残らなかった。コイツは俺が関係を受け入れるまで、いくらでも纏わり付いてくるつもりだろう。
……根負けである。
俺はこれ見よがしに大きな溜息を吐くと、今日も月島を部屋に招き入れた。
「分かったよ。今回は、お前の粘り勝ちということにしておいてやる」
「光栄だね」
我が意を得たりと言わんばかりの表情を見ていると腹立たしさしか湧かず、今後が思いやられる。
せめてもの反攻に思いっきり嫌な顔をしてやれば、月島はますます笑みを深めて、慣れた足取りで俺の部屋へと上がり込んで行くのであった。
「そう熱烈に見つめられると、些か居心地が悪いのだが」
「いや、別に……」
指摘を受けて目を反らしたが、どうにも気になって仕方がない。完全にスイッチが入ってしまっている。
そんな俺の様子に気が付いたのか、月島も熱を孕んだ瞳で俺の顔を覗き込んできた。
「実は私も、満足出来ていないのだ」
「月島……」
掠れた声で熱っぽく名を呼べば、向こうも完全にその気になったようだ。洗ったばかりのシャツを放り出した月島に腰を抱かれ、至近距離で見つめ合う。
そっと月島の頬に手を伸ばせば、捉えられて手首にキスを落とされた。
「篠崎く……」
その時。
何だか盛り上がりを見せた空気を霧散させるように、ぐうと小さな音が鳴った。
「…………月島ぁ」
思わず気が抜けて崩れ落ちそうになる。批難の色が多分に交じった声を上げれば、月島は慌てて腹部を押さえた。
「し、仕方ないだろう。昼から何も食べていないのだ」
別に俺もムードがどうとか細かいことを気にするタイプではないのだが、流石に今のはひどかった。なまじ顔がいい分、がっかりさもひとしおである。
気まずそうに言い訳を並べる月島の姿に、ついつい笑いが込み上げてくる。
「ふ、はは」
「笑ってくれるな、生理現象だろう」
「はいはい、そうだな。仕方ないな」
「心がこもっていない」
むくれている月島というのも新鮮だ。何だかとても愉快な気分だった。
今なら、ほんの気まぐれを起こして助けてやるのもやぶさかではない。
「しょうがないな、晩飯食って行けよ。多めに作ったからさ」
「いいのか?」
月島の目が吸い寄せられるように食卓へ向かう。相当腹を空かせていたようで、心なしか目が輝いている。
完璧人間も所詮は人間。空腹には勝てないらしい。
まだまだ込み上げてくる笑いを抑えながら、月島の食事を用意していく。俺の真向かいに座るよう促せば、シャツのボタンを閉め直した月島が大人しく席へと収まった。
あの月島が、俺の家で食卓についているとは、まあ随分と異質な光景である。
俺が食事を再開したのを見て、月島も「いただきます」と手を合わせてから箸を取った。
「まさか君の手料理を食べる日が来るとは」
「俺も、まさかお前に手料理を振る舞う日が来るとは思ってなかったよ。いいからさっさと食え」
少しぬるくなった味噌汁を飲みながら月島の様子を伺う。
月島は一口味噌汁を啜ったのち、サバのみりん焼きに手を付けて驚いた声を上げた。
「美味しいな」
「そりゃどーも」
その後もお浸しやポテトサラダに手を伸ばしては、逐一感動した声を上げる。随分と幸せそうに食べてくれるものだ。よっぽど手料理に飢えていたのだろうか。
何にせよ、自分が作った料理を美味そうに食べてくれている姿は、見ていて悪い気はしなかった。
「お前、いつも飯とかどうしてるんだ」
「基本的に外食か、買ってきたもので済ましている。料理は……どうにもな」
「ふぅん。お前にも苦手なことがあったんだな」
何でもスマートにこなす完璧超人かと思っていたが、月島も人の子だったようだ。
「……塩を少々とか、適量とか言われても分らないのだ。仮にもレシピ本を謳うのなら、何グラムで何分何秒加熱するのか明記してほしいものだね」
「あー、なるほどなぁ」
たかが夕飯作りで計量器を持ち出して、グラム単位で材料を量る月島の姿が容易に想像出来てしまった。
おそらく感覚的なことには弱いのだろう。その四角四面さは月島らしいと感じた。
「ごちそうさまでした」
「はいはい、おそまつさまでした」
食事を食べ終えた月島が、手を合わせて一礼する。
そのまま食器を片付けようとするのを制止して、洗面所へと押し込んだ。
「皿は洗っておくから、お前はシャワー浴びて来いよ。俺はもう入ったから」
「何から何まですまないな、失礼する」
「あと服は洗濯機に入れておけ、夜の間に洗濯しておくから。どうせ裸で寝るだろ?」
「私が言えたことでもないが、ムードも何もあったものではないな……」
月島は複雑そうな顔をしながらも、言ったとおりに服を洗濯機へ放り込んでいく。
程なくして聞こえてきた水音を背に受けながら、俺は片づけを再開した。
食器を洗い終わり、手持ち無沙汰にテレビを見始めたところで月島が戻ってくる。思えば風呂上がりの姿を見るのはこれが初めてだ。
まだ髪を乾かしている途中らしく、タオルで乱雑に髪をかき回しては、時折鬱陶しげに前髪をかき上げている。様になっている動きに見惚れてしまった自分が悔しい。
普段は長めの前髪を横に流して整えているが、今はまばらに落ちた髪が顔に影を作っていた。前髪の間から覗く瞳を見ていると、らしくもなく心臓が跳ねる。
「……おや、君はこういうラフな髪型の方が好みかね?」
月島が手を止めてこちらへ歩み寄ってくる。その言葉に否定も肯定も返さないまま、俺は月島を寝室へと引っ張り込んだ。
今日も、長い夜になりそうな気がした。
◆
「なあ、最初の話を覚えているか」
遅い朝食を取りながらそう切り出した月島は、心なしか硬い声をしていた。
「最初の話って?」
「サイトで出会ったときに君が言っていた話だ。セフレを募集している、と」
「ああ……確かにそんなことを書き込んでいたな」
あの出会い系サイトでのやり取りは、半ば黒歴史として封印していたところもあった。
思い出して頷けば、月島はしばし目を閉じ、再び口を開いた。
「あの話、改めて考えてみる気はないか」
「はい?」
「君と、私で、セックスフレンドにならないかと言っている」
「は?」
唖然として月島の顔を見つめる。潔癖そうなこの男の口から『セックスフレンド』なんて単語が出てくるとは思わなかった。
しばし二の句が継げずに固まっていたが、答え自体は一瞬にして固まっていた。
絶対無理、である。
「——無理。俺とお前で『フレンド』っていう響きが無理、ありえん」
「引っかかるのはそちらなのだな……」
「ほっとけ」
確かに『セックス』までは良くて『フレンド』が無理というのは珍しいケースだろう。しかし、こればかりは理屈じゃない。過去の確執を思うと、例え便宜上の名称だとしても、月島との関係に『フレンド』なんて表現は用いられなかった。
何より、コイツと継続的な関係を持つ気はさらさらなかった。
確かに身体の相性がイイことは認める。少し、もったいないと思う自分がいることも認めよう。それでも、わざわざ進んで嫌いな男と関係を持とうとは思わなかった。
ここ最近の俺の精神力は、プラマイゼロというかややマイナス気味だ。性欲を満たすだけなら、適当に引っ掛けた男の方がマシである。
取り付く島もない俺の反応を見た月島は、元々無理を承知だったのか意外にもあっさりと引き下がった。
「分かった、ならば無理にとは言うまい。気が向いたら相手をしてくれると嬉しいね」
「はっ、そんな機会は訪れないだろうな。また誰かさんに酔い潰されでもしない限りは」
「……」
何を言われようと、月島との関係はこれっきりにするつもりだった。
今日この部屋から追い出せば、終わり。二度と敷居を跨がせることもないと思っていた。
俺は不覚にも忘れていたのだ。月島という男の執念深さを。
「——こんばんは。邪魔するよ」
俺の決意とは裏腹に、月島は次の日も、その次の日も俺の部屋に足を踏み入れていた。
その理由は、頻発した忘れ物にある。
「シャツを忘れて、ネクタイを忘れて、時計を忘れて……今日は何を忘れたって言うんだ、おい」
「ああ……忘れ物しておくのを忘れた」
悪びれもせずそう言われれば、もはや噛み付く気力も残らなかった。コイツは俺が関係を受け入れるまで、いくらでも纏わり付いてくるつもりだろう。
……根負けである。
俺はこれ見よがしに大きな溜息を吐くと、今日も月島を部屋に招き入れた。
「分かったよ。今回は、お前の粘り勝ちということにしておいてやる」
「光栄だね」
我が意を得たりと言わんばかりの表情を見ていると腹立たしさしか湧かず、今後が思いやられる。
せめてもの反攻に思いっきり嫌な顔をしてやれば、月島はますます笑みを深めて、慣れた足取りで俺の部屋へと上がり込んで行くのであった。
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