171 / 215
第二部五章 応酬
挟撃と偽旗
しおりを挟む
「動け、動け!」
激しく降りしきる雨の音に負けじと、武藤喜兵衛昌幸が声を張り上げた。
「常に動き回り、決して一所に留まるな! 首を掻く時間も惜しいゆえ、屠った敵も切り捨てで構わぬ! とにかく、出来るだけ激しく活発に動き回り、我が隊を大軍に見せるのだ!」
そう叫んだ昌幸は、兜の目庇を上げ、真っ黒な雲で覆い尽くされた空に目を遣る。――頭上の雲は未だ分厚く垂れこめているが、西の空を見ると僅かに明るくなっていた。
(この分では、あと四半刻 (約三十分)も経たずに雨勢は衰えるな……)
残された時間を推し測りながら、彼は再び地上へ目を戻し、雨霞の向こうで薄っすらと見える敵の後備に向けて、雄叫びを上げながら徒歩で攻めかかっていく自隊の兵たちの背中を見る。
(何とか、雨の勢いが衰えぬうちに、総大将の安藤守就が撤退を決断するように仕向けねば……)
ともすれば焦りを生じかける心を抑えて平静を保ちながら、昌幸は傍らに立つ百姓姿の男に言った。
「――佐助。川衆どもに、もっと盛大に鬨の声を上げるよう言ってくれ。斎藤方が、百万の敵兵に回り込まれたと錯覚するほどに大きく、とな」
「分かった」
佐助は、昌幸が伝えた命に小さく頷き、すぐさま踵を返しかけるが、昌幸に「ああ、それと……」と呼び止められ、訝しげな顔をしながら振り返る。
「……なんだ?」
「あの偽旗の数も、もう少し増やしたい」
昌幸はそう言って、後方に林立する無数の旗印を指さした。――だが、彼が言った通り、そのほとんどは彼らの旗印ではなく、竿や船の櫂に白紙やボロ布を括りつけてそれらしく見せかけただけの偽物の旗である。
「何でも構わぬから、遠目で旗印に見えるものを可能な限り掲げるように言ってくれ。風に靡きそうなら、あれ以上に簡素なもので構わん。筵でも帆布でも……それこそ褌でもな」
「筵や帆布はともかく……さすがに、褌は形でバレるのではないか?」
「この豪雨だ。雨で霞んで、遠目からでは吹流しに見えるだろうさ」
呆れ顔を浮かべる佐助に、昌幸は涼しい顔で答えた。
そして、やにわに表情を引き締めて佐助を急かす。
「……と、冗談を言っている暇は無い。早く行け、佐助。雨が止んで、我らが僅か三百に満たぬ兵数だと敵に見破られたら、あっという間に殲滅させられるぞ。一刹那でも早く敵の総大将に撤退を決断させる事こそが、此度の謀の肝だ」
「己を呼び止めたのも、下らぬ冗談を言ったのもお前だろうが……」
思わずムッと眉を顰めた佐助だったが、すぐに気を取り直すと、今聞いた昌幸の命令を、自分たちに協力してくれている兼山湊の川衆たちに伝える為、足早に去っていく。
たちまち雨霞に紛れた佐助の背中を見送った昌幸は、再び前を見据えた。
――雨煙の向こうから、激しく争う喚声と剣戟が激しく打ち合わされる金属音が聴こえてくる。
その音に耳を欹てながら、昌幸は小さく頷いた。
「……もう少し雨勢が弱かったら危ういところだったが、天運は我らの方にあるという事か」
行軍や合戦において、天候の変化が与える影響は少なくない。
その為、戦に帯同する軍師には、空や雲、時には生き物の習性や行動などから天候を読み取る能力が求められるのだ。
――かつて、武田軍の軍師として、当主の信玄から全幅の信頼を得ていた山本勘助晴幸もそうだった。
十年ほど前、信玄の奥近習として躑躅ヶ崎館へ出仕していた昌幸は、主君の命に従い、彼から戦に関する様々な知識と技術――いわゆる“軍配術”を教わっていた。
“軍配術”には、築城や兵法のみならず、観天望気 (現在で言う天気予報)の術も含まれている。
前日の夜――観天望気の術に基づいて空の雲の流れを見て、翌日の昼前に激しい豪雨が一帯に降る事を知った昌幸は、急ぎ策を講じて信繁に献じ、彼の赦しを得るや、兼山湊の船主たち宛の密書を持たせた乱破を兼山湊に戻った佐助の元へ放った。
乱破に持たせた密書の中身は、翌日の戦への協力を乞うもので、その見返りとして、首尾よく武田家が兼山一帯を支配した際に、向こう五年間の関銭徴収を免除する旨や、湊の振興の為に多額の金子供与を行う旨などといった破格の条件が記されていた。
兼山湊の宿で乱破から密書を受け取った佐助は、その足で船主座へ赴き、集まった船主や河川商たちにその内容を伝えた。
実は――佐助が前々より秘かに湊に潜入していた佐助が、船主や商人たちを味方に取り込むべく接触しており、兼山湊の実権を握る商人や船主たちの大半は、既に武田側へと靡いていた。
今回昌幸が佐助に届けさせた密書は予定外のものだったものの、武田側が提示した新たな見返りも申し分ない内容だった事もあって、首尾よく商人や船主たちからの協力の確約を得る事が出来たのである。
そして、合戦当日――。
昌幸は、雨が降り始める直前に、自身の兵である二百を引き連れ、秘かに本陣を離れた。
戦場の西の崖を伝い降りた昌幸と彼の手勢二百は、崖下に流れる木曽川で待ち受けていた兼山湊の船主が用意した川舟に分乗し、川を下る。
おりしも降り出した激しい雨の音で、舟の腹が上げる水音が紛れ、崖上で戦う斎藤軍にも気付かれずに通り過ぎた武藤勢は、兼山湊の船着場から陸に上がると、隊列を整えた。
そして、首尾よく斎藤軍の後備の更に後ろへと回り込んだ武藤勢は、商人や船主が集めた川衆たちに急拵えの偽旗を掲げさせ、思い思いの喊声を上げさせると同時に、一気に攻めかかる。
――以上が、昌幸が立てた策の全容だった。
「さて……と」
と、改めて気を引き締めるように声を上げた昌幸は、雨霞の向こうに薄っすらと浮かぶ敵陣に向けて目を眇める。
「敵にはそろそろ、挟撃される不利を悟って退却に移ってもらいたい頃合いだが……」
ここまで組み上げた策には自信があるし、それを後押しするかのように、空の雲も予測通りに動いていて、敵に策のからくりを看破された様子も無い。
よほどの猪大将か阿呆でもない限り、これ以上粘って踏み止まろうとは考えず、速やかに退却に移って徒な戦力の消耗を避けようとするだろう。
拍子抜けするほどに、全てが順調に運んでいる。
――と、
「それにしても――」
昌幸は、ふと訝しげな表情を浮かべた。
「この敵の動き……予想以上に鈍い。――どうやら、先ほど佐助が齎した報せの通りのようだな……」
そう呟いた昌幸は、少し物足りないといった様子で首を傾げる。
「もしも、かの男が安藤守就の傍らに控えているのなら、ここまですんなりと事が進む事は無かっただろうな……」
安堵と拍子抜けが入り混じった感情を抱えながら、昌幸はその男の名を口にした。
「やはり、ここには居らぬのか……竹中半兵衛」
激しく降りしきる雨の音に負けじと、武藤喜兵衛昌幸が声を張り上げた。
「常に動き回り、決して一所に留まるな! 首を掻く時間も惜しいゆえ、屠った敵も切り捨てで構わぬ! とにかく、出来るだけ激しく活発に動き回り、我が隊を大軍に見せるのだ!」
そう叫んだ昌幸は、兜の目庇を上げ、真っ黒な雲で覆い尽くされた空に目を遣る。――頭上の雲は未だ分厚く垂れこめているが、西の空を見ると僅かに明るくなっていた。
(この分では、あと四半刻 (約三十分)も経たずに雨勢は衰えるな……)
残された時間を推し測りながら、彼は再び地上へ目を戻し、雨霞の向こうで薄っすらと見える敵の後備に向けて、雄叫びを上げながら徒歩で攻めかかっていく自隊の兵たちの背中を見る。
(何とか、雨の勢いが衰えぬうちに、総大将の安藤守就が撤退を決断するように仕向けねば……)
ともすれば焦りを生じかける心を抑えて平静を保ちながら、昌幸は傍らに立つ百姓姿の男に言った。
「――佐助。川衆どもに、もっと盛大に鬨の声を上げるよう言ってくれ。斎藤方が、百万の敵兵に回り込まれたと錯覚するほどに大きく、とな」
「分かった」
佐助は、昌幸が伝えた命に小さく頷き、すぐさま踵を返しかけるが、昌幸に「ああ、それと……」と呼び止められ、訝しげな顔をしながら振り返る。
「……なんだ?」
「あの偽旗の数も、もう少し増やしたい」
昌幸はそう言って、後方に林立する無数の旗印を指さした。――だが、彼が言った通り、そのほとんどは彼らの旗印ではなく、竿や船の櫂に白紙やボロ布を括りつけてそれらしく見せかけただけの偽物の旗である。
「何でも構わぬから、遠目で旗印に見えるものを可能な限り掲げるように言ってくれ。風に靡きそうなら、あれ以上に簡素なもので構わん。筵でも帆布でも……それこそ褌でもな」
「筵や帆布はともかく……さすがに、褌は形でバレるのではないか?」
「この豪雨だ。雨で霞んで、遠目からでは吹流しに見えるだろうさ」
呆れ顔を浮かべる佐助に、昌幸は涼しい顔で答えた。
そして、やにわに表情を引き締めて佐助を急かす。
「……と、冗談を言っている暇は無い。早く行け、佐助。雨が止んで、我らが僅か三百に満たぬ兵数だと敵に見破られたら、あっという間に殲滅させられるぞ。一刹那でも早く敵の総大将に撤退を決断させる事こそが、此度の謀の肝だ」
「己を呼び止めたのも、下らぬ冗談を言ったのもお前だろうが……」
思わずムッと眉を顰めた佐助だったが、すぐに気を取り直すと、今聞いた昌幸の命令を、自分たちに協力してくれている兼山湊の川衆たちに伝える為、足早に去っていく。
たちまち雨霞に紛れた佐助の背中を見送った昌幸は、再び前を見据えた。
――雨煙の向こうから、激しく争う喚声と剣戟が激しく打ち合わされる金属音が聴こえてくる。
その音に耳を欹てながら、昌幸は小さく頷いた。
「……もう少し雨勢が弱かったら危ういところだったが、天運は我らの方にあるという事か」
行軍や合戦において、天候の変化が与える影響は少なくない。
その為、戦に帯同する軍師には、空や雲、時には生き物の習性や行動などから天候を読み取る能力が求められるのだ。
――かつて、武田軍の軍師として、当主の信玄から全幅の信頼を得ていた山本勘助晴幸もそうだった。
十年ほど前、信玄の奥近習として躑躅ヶ崎館へ出仕していた昌幸は、主君の命に従い、彼から戦に関する様々な知識と技術――いわゆる“軍配術”を教わっていた。
“軍配術”には、築城や兵法のみならず、観天望気 (現在で言う天気予報)の術も含まれている。
前日の夜――観天望気の術に基づいて空の雲の流れを見て、翌日の昼前に激しい豪雨が一帯に降る事を知った昌幸は、急ぎ策を講じて信繁に献じ、彼の赦しを得るや、兼山湊の船主たち宛の密書を持たせた乱破を兼山湊に戻った佐助の元へ放った。
乱破に持たせた密書の中身は、翌日の戦への協力を乞うもので、その見返りとして、首尾よく武田家が兼山一帯を支配した際に、向こう五年間の関銭徴収を免除する旨や、湊の振興の為に多額の金子供与を行う旨などといった破格の条件が記されていた。
兼山湊の宿で乱破から密書を受け取った佐助は、その足で船主座へ赴き、集まった船主や河川商たちにその内容を伝えた。
実は――佐助が前々より秘かに湊に潜入していた佐助が、船主や商人たちを味方に取り込むべく接触しており、兼山湊の実権を握る商人や船主たちの大半は、既に武田側へと靡いていた。
今回昌幸が佐助に届けさせた密書は予定外のものだったものの、武田側が提示した新たな見返りも申し分ない内容だった事もあって、首尾よく商人や船主たちからの協力の確約を得る事が出来たのである。
そして、合戦当日――。
昌幸は、雨が降り始める直前に、自身の兵である二百を引き連れ、秘かに本陣を離れた。
戦場の西の崖を伝い降りた昌幸と彼の手勢二百は、崖下に流れる木曽川で待ち受けていた兼山湊の船主が用意した川舟に分乗し、川を下る。
おりしも降り出した激しい雨の音で、舟の腹が上げる水音が紛れ、崖上で戦う斎藤軍にも気付かれずに通り過ぎた武藤勢は、兼山湊の船着場から陸に上がると、隊列を整えた。
そして、首尾よく斎藤軍の後備の更に後ろへと回り込んだ武藤勢は、商人や船主が集めた川衆たちに急拵えの偽旗を掲げさせ、思い思いの喊声を上げさせると同時に、一気に攻めかかる。
――以上が、昌幸が立てた策の全容だった。
「さて……と」
と、改めて気を引き締めるように声を上げた昌幸は、雨霞の向こうに薄っすらと浮かぶ敵陣に向けて目を眇める。
「敵にはそろそろ、挟撃される不利を悟って退却に移ってもらいたい頃合いだが……」
ここまで組み上げた策には自信があるし、それを後押しするかのように、空の雲も予測通りに動いていて、敵に策のからくりを看破された様子も無い。
よほどの猪大将か阿呆でもない限り、これ以上粘って踏み止まろうとは考えず、速やかに退却に移って徒な戦力の消耗を避けようとするだろう。
拍子抜けするほどに、全てが順調に運んでいる。
――と、
「それにしても――」
昌幸は、ふと訝しげな表情を浮かべた。
「この敵の動き……予想以上に鈍い。――どうやら、先ほど佐助が齎した報せの通りのようだな……」
そう呟いた昌幸は、少し物足りないといった様子で首を傾げる。
「もしも、かの男が安藤守就の傍らに控えているのなら、ここまですんなりと事が進む事は無かっただろうな……」
安堵と拍子抜けが入り混じった感情を抱えながら、昌幸はその男の名を口にした。
「やはり、ここには居らぬのか……竹中半兵衛」
12
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
鵺の哭く城
崎谷 和泉
歴史・時代
鵺に取り憑かれる竹田城主 赤松広秀は太刀 獅子王を継承し戦国の世に仁政を志していた。しかし時代は冷酷にその運命を翻弄していく。本作は竹田城下400年越しの悲願である赤松広秀公の名誉回復を目的に、その無二の友 儒学者 藤原惺窩の目を通して描く短編小説です。
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる