27 / 207
第一部四章 会戦
毘と記憶
しおりを挟む
翌朝、日も昇らぬ早暁の内に葛尾城を発った武田軍は、街道を北西に辿って海津城を目指す。
その途上で、前夜の内に川中島方面へ放った乱破たちから、敵に関する詳しい情報が次々ともたらされる。
「敵は、やはり――というか当然というか、上杉ですな」
「まあ、他にはおるまい」
馬上で乱破の報告を受けながら、信繁と義信は頷き合う。これで敵の素性は知れた。
そして、その兵数は一万程という事も分かった。こちらの兵数の倍だが、本来の上杉軍の最大動員数に比べると、かなり少ない。やはり、此度の出兵は急な事だったのであろう。取り敢えず頭数を掻き集めて、急ぎ出兵してきた事が窺われた。
ここまでは十分に予測通りだ。
――が、次にもたらされた報せに、ふたりの表情は大きく曇った。
「……毘の字の旗――!」
敵――上杉軍が善光寺に構えた本陣に、『毘の字の旗』が翻っているというのだ。
軍神・毘沙門天の“毘”の一字を書き抜いた軍旗は、他の旗印に比べて、特別な意味を持つ。『毘の字の旗』を掲げるという事は、上杉輝虎ここにありと敵味方に広く知らしめる意味を持っているのだ。
――つまり、
「……上杉輝虎自ら、軍を率いて川中島まで出張ってきた――という事か」
信繁は、唸るように呟いた。
「……これは、難儀な事でござるな……」
義信も、兜の下の顔を僅かに青ざめさせた。
ふたりの脳裏に、三年前の激戦の記憶が、嫌が応にも呼び覚まされる。
立ちこめる濃霧の中、まるで山津波のような勢いで、こちらに向かって攻め寄せてくる上杉軍の先頭で翻っていた“毘”の一文字――。その旗の下に従った兵達の士気と勢いとは凄まじかった。迎え撃った信繁たち武田軍は、兵力の多寡以上の何かに圧倒され、あわや壊滅する寸前のところまで追い詰められたのだった。
「……なれば」
と、信繁は、その苦い記憶を追い払おうとでもするかのように、大きく頭を左右に振った。そして、キリッと口元を引き締めて、義信に向かって言う。
「相手方に、あの上杉輝虎が居て、自ら指揮を執っているのなら、尚更急ぐ必要があるな。上杉方が海津城を囲む前に、我らも辿り着かねばならぬ。――太郎」
「……ええ」
信繁の呼びかけに、義信は大きく頷いた。その顔からは、既に先程の臆した様子は綺麗に消えている。覚悟を決めた漢の表情だった。
義信は、横溢する戦意に全身に震わせながら、毅然とした態度で信繁に言った。
「飯富を――赤備え隊を先行させましょう。千曲川を渡られて、海津城の背後に回り込まれては厄介です。――上杉の渡河は断固阻止せねば」
「良きお考えです、若殿」
義信の言葉を聞いて、信繁は口調と態度を改めた。甥に接する態度から、総大将に対するそれへと変えたのだ。
信繁は、馬上で恭しく頷くと、軍扇で前方を指しながら言った。
「――それでは、某も飯富の隊に加わり、共に先行致します。若殿は、六郎次郎と共に、海津城へ向かわれよ。――真田弾正!」
「はいな」
名を呼ばれて、ふたりの後ろをぽくぽくと付いてきていた幸綱が、緊張感の欠片もないのんびりした声で返事をする。
信繁は、幸綱の方へ振り返って、断固とした声で言った。
「お主も、若殿と共に海津へと向かえ。万が一接敵した際には、その、数千の兵にも勝るという頭を存分に使って、若殿をお助けするのだぞ」
「ははーっ! 畏まって御座る! 必ずや、典厩殿のご期待に添いましょうぞ!」
相変わらず、本気なのか、それともからかっているのか分からない大袈裟な身振りで、馬上で深々と頭を下げる幸綱。信繁は、その剽軽な仕草に苦笑を浮かべながらも、決然とした声で叫んだ。
「――では、若殿。ご武運を!」
◆ ◆ ◆ ◆
義信率いる本隊と分かれた、朱塗りの具足を身に纏った騎兵を中心とした二千の兵は、跨った馬の尻にしきりと鞭を入れながら、千曲川に向かって急いでいた。
率いるのは、飯富兵部少輔虎昌。そして、自隊の指揮を嫡子信豊に任せて、僅かな供回りだけを連れた信繁だった。
左手に緑に覆われた稜線が見える。妻女山の山裾だ。
「……思い出しますな。三年前の事……と、――失礼仕った」
信繁と並んで馬に鞭を入れていた虎昌がボソリと呟き、信繁の横顔を見るや、慌てて詫びた。彼の八幡原の戦いで、瀕死の重傷を負った信繁の心中を慮ったのであろう。
「……いや、良い」
だが、信繁は、そんな虎昌の配慮に笑って首を振った。この地で危うく死にかけたのは確かだが、だからといって、今は感慨に耽る時では無い。
代わりに、軍扇で前方を指して、虎昌に尋ねた。
「――この道を辿れば、千曲川の岸に出るのだな?」
「はっ! 御意に御座います!」
信繁の問いに、虎昌は大きく頷いて答える。
「川に出たら、左に道が折れ申す! そのまま、千曲川を右に見ながら岸沿いに進みますと、雨宮の渡しへと辿り着きまする!」
“雨宮の渡し”とは、幅が広く、流れも速い千曲川を横断出来る渡し場である。古来から軍事的に重要な渡河地域であり、雨宮の渡しを掌握するか否かで、戦いの趨勢が決まる程であった。
三年前の八幡原の戦いでも、妻女山を奇襲しようとして、まんまと裏をかかれ、主戦場の八幡原に急行しようとする武田別働隊と、それを防がんと、殿軍として別働隊を迎え撃った上杉軍の甘粕近江守隊が、渡河を巡って激しく戦った場所でもある。
この雨宮の渡しを押さえれば、上杉軍が千曲川を渡って、妻女山や海津城の裏手に回られて、海津城を完全に包囲される事を防ぐ事が出来る。
また、逆にこちらは、戦略的に大きく優位に立てるのだ。
上杉軍一万に対し、武田軍の兵数は五千あまり……。その兵数差の不利を覆すには、雨宮の渡しは、是が非でも確保しなければならない重要な場所である。
「――もちろん、海津城の香坂殿も、それは骨に沁みて解っているはずでしょうが……。何分、海津城の常備兵数を考えると、十分な数の兵を渡しの守備に割く事は難しいでしょう。……早く我らが助勢に入らねば!」
「……左様に御座りますな!」
虎昌の言葉に同意を示した声は、信繁のものでは無かった。飯富と信繁は、騎馬を走らせたまま、驚いて振り返る。
「典厩様! 非道いですよ、置いてけぼりなんて!」
「――武藤! 何故、貴様がここに……!」
頬を膨らませながら騎馬を駆り、ふたりに追いついたのは、昌幸だった。その姿に、虎昌だけでなく、信繁も驚いた顔を見せ――、思わず渋い顔をする。
「……昌幸! お主の隊は、若殿に従って海津城を目指すはずであったろう! どうして、こちら側に居るのだ!」
「も……申し訳御座いませぬ、典厩様!」
普段は穏やかな主から強い叱責を受け、ビックリした顔をした昌幸はその顔を曇らせて詫びの言葉を発したが、かといって、引くつもりは毛頭無いようだった。
彼は、決意を漲らせた表情で、信繁に訴えた。
「ですが……拙者は、典厩様の与力ですから。片時も離れる訳には参りませぬ! 若殿にも、きちんとお赦しは頂いております!」
「太郎の赦しがどうのという話では……!」
「まったく……命に逆らって、好き勝手動くとは……。昨日の真田殿と同じじゃなぁ! さすが親子と言うべきかの? 血には逆らえぬな!」
昌幸の言葉を聞いて嘆声を吐く信繁と、彼の父親の行動に準えて揶揄する虎昌。だが、当の昌幸本人は涼しい顔で、ふたりの後ろをピッタリと付いていく。
――結局、根負けしたのは信繁だった。
彼は大きな溜息を吐くと、昌幸に言った。
「……分かった。付いてこい。――だが、くれぐれも無茶はするなよ。戦場では、儂の命には必ず従う事。――それが条件だ。いいな?」
昌幸は、信繁の言葉に目を輝かせた。
彼は、興奮で頬を真っ赤に染めて、満面に笑みを湛えながら大きな声で応える。
「はっ! ――この武藤喜兵衛昌幸、典厩様について参ります!」
その途上で、前夜の内に川中島方面へ放った乱破たちから、敵に関する詳しい情報が次々ともたらされる。
「敵は、やはり――というか当然というか、上杉ですな」
「まあ、他にはおるまい」
馬上で乱破の報告を受けながら、信繁と義信は頷き合う。これで敵の素性は知れた。
そして、その兵数は一万程という事も分かった。こちらの兵数の倍だが、本来の上杉軍の最大動員数に比べると、かなり少ない。やはり、此度の出兵は急な事だったのであろう。取り敢えず頭数を掻き集めて、急ぎ出兵してきた事が窺われた。
ここまでは十分に予測通りだ。
――が、次にもたらされた報せに、ふたりの表情は大きく曇った。
「……毘の字の旗――!」
敵――上杉軍が善光寺に構えた本陣に、『毘の字の旗』が翻っているというのだ。
軍神・毘沙門天の“毘”の一字を書き抜いた軍旗は、他の旗印に比べて、特別な意味を持つ。『毘の字の旗』を掲げるという事は、上杉輝虎ここにありと敵味方に広く知らしめる意味を持っているのだ。
――つまり、
「……上杉輝虎自ら、軍を率いて川中島まで出張ってきた――という事か」
信繁は、唸るように呟いた。
「……これは、難儀な事でござるな……」
義信も、兜の下の顔を僅かに青ざめさせた。
ふたりの脳裏に、三年前の激戦の記憶が、嫌が応にも呼び覚まされる。
立ちこめる濃霧の中、まるで山津波のような勢いで、こちらに向かって攻め寄せてくる上杉軍の先頭で翻っていた“毘”の一文字――。その旗の下に従った兵達の士気と勢いとは凄まじかった。迎え撃った信繁たち武田軍は、兵力の多寡以上の何かに圧倒され、あわや壊滅する寸前のところまで追い詰められたのだった。
「……なれば」
と、信繁は、その苦い記憶を追い払おうとでもするかのように、大きく頭を左右に振った。そして、キリッと口元を引き締めて、義信に向かって言う。
「相手方に、あの上杉輝虎が居て、自ら指揮を執っているのなら、尚更急ぐ必要があるな。上杉方が海津城を囲む前に、我らも辿り着かねばならぬ。――太郎」
「……ええ」
信繁の呼びかけに、義信は大きく頷いた。その顔からは、既に先程の臆した様子は綺麗に消えている。覚悟を決めた漢の表情だった。
義信は、横溢する戦意に全身に震わせながら、毅然とした態度で信繁に言った。
「飯富を――赤備え隊を先行させましょう。千曲川を渡られて、海津城の背後に回り込まれては厄介です。――上杉の渡河は断固阻止せねば」
「良きお考えです、若殿」
義信の言葉を聞いて、信繁は口調と態度を改めた。甥に接する態度から、総大将に対するそれへと変えたのだ。
信繁は、馬上で恭しく頷くと、軍扇で前方を指しながら言った。
「――それでは、某も飯富の隊に加わり、共に先行致します。若殿は、六郎次郎と共に、海津城へ向かわれよ。――真田弾正!」
「はいな」
名を呼ばれて、ふたりの後ろをぽくぽくと付いてきていた幸綱が、緊張感の欠片もないのんびりした声で返事をする。
信繁は、幸綱の方へ振り返って、断固とした声で言った。
「お主も、若殿と共に海津へと向かえ。万が一接敵した際には、その、数千の兵にも勝るという頭を存分に使って、若殿をお助けするのだぞ」
「ははーっ! 畏まって御座る! 必ずや、典厩殿のご期待に添いましょうぞ!」
相変わらず、本気なのか、それともからかっているのか分からない大袈裟な身振りで、馬上で深々と頭を下げる幸綱。信繁は、その剽軽な仕草に苦笑を浮かべながらも、決然とした声で叫んだ。
「――では、若殿。ご武運を!」
◆ ◆ ◆ ◆
義信率いる本隊と分かれた、朱塗りの具足を身に纏った騎兵を中心とした二千の兵は、跨った馬の尻にしきりと鞭を入れながら、千曲川に向かって急いでいた。
率いるのは、飯富兵部少輔虎昌。そして、自隊の指揮を嫡子信豊に任せて、僅かな供回りだけを連れた信繁だった。
左手に緑に覆われた稜線が見える。妻女山の山裾だ。
「……思い出しますな。三年前の事……と、――失礼仕った」
信繁と並んで馬に鞭を入れていた虎昌がボソリと呟き、信繁の横顔を見るや、慌てて詫びた。彼の八幡原の戦いで、瀕死の重傷を負った信繁の心中を慮ったのであろう。
「……いや、良い」
だが、信繁は、そんな虎昌の配慮に笑って首を振った。この地で危うく死にかけたのは確かだが、だからといって、今は感慨に耽る時では無い。
代わりに、軍扇で前方を指して、虎昌に尋ねた。
「――この道を辿れば、千曲川の岸に出るのだな?」
「はっ! 御意に御座います!」
信繁の問いに、虎昌は大きく頷いて答える。
「川に出たら、左に道が折れ申す! そのまま、千曲川を右に見ながら岸沿いに進みますと、雨宮の渡しへと辿り着きまする!」
“雨宮の渡し”とは、幅が広く、流れも速い千曲川を横断出来る渡し場である。古来から軍事的に重要な渡河地域であり、雨宮の渡しを掌握するか否かで、戦いの趨勢が決まる程であった。
三年前の八幡原の戦いでも、妻女山を奇襲しようとして、まんまと裏をかかれ、主戦場の八幡原に急行しようとする武田別働隊と、それを防がんと、殿軍として別働隊を迎え撃った上杉軍の甘粕近江守隊が、渡河を巡って激しく戦った場所でもある。
この雨宮の渡しを押さえれば、上杉軍が千曲川を渡って、妻女山や海津城の裏手に回られて、海津城を完全に包囲される事を防ぐ事が出来る。
また、逆にこちらは、戦略的に大きく優位に立てるのだ。
上杉軍一万に対し、武田軍の兵数は五千あまり……。その兵数差の不利を覆すには、雨宮の渡しは、是が非でも確保しなければならない重要な場所である。
「――もちろん、海津城の香坂殿も、それは骨に沁みて解っているはずでしょうが……。何分、海津城の常備兵数を考えると、十分な数の兵を渡しの守備に割く事は難しいでしょう。……早く我らが助勢に入らねば!」
「……左様に御座りますな!」
虎昌の言葉に同意を示した声は、信繁のものでは無かった。飯富と信繁は、騎馬を走らせたまま、驚いて振り返る。
「典厩様! 非道いですよ、置いてけぼりなんて!」
「――武藤! 何故、貴様がここに……!」
頬を膨らませながら騎馬を駆り、ふたりに追いついたのは、昌幸だった。その姿に、虎昌だけでなく、信繁も驚いた顔を見せ――、思わず渋い顔をする。
「……昌幸! お主の隊は、若殿に従って海津城を目指すはずであったろう! どうして、こちら側に居るのだ!」
「も……申し訳御座いませぬ、典厩様!」
普段は穏やかな主から強い叱責を受け、ビックリした顔をした昌幸はその顔を曇らせて詫びの言葉を発したが、かといって、引くつもりは毛頭無いようだった。
彼は、決意を漲らせた表情で、信繁に訴えた。
「ですが……拙者は、典厩様の与力ですから。片時も離れる訳には参りませぬ! 若殿にも、きちんとお赦しは頂いております!」
「太郎の赦しがどうのという話では……!」
「まったく……命に逆らって、好き勝手動くとは……。昨日の真田殿と同じじゃなぁ! さすが親子と言うべきかの? 血には逆らえぬな!」
昌幸の言葉を聞いて嘆声を吐く信繁と、彼の父親の行動に準えて揶揄する虎昌。だが、当の昌幸本人は涼しい顔で、ふたりの後ろをピッタリと付いていく。
――結局、根負けしたのは信繁だった。
彼は大きな溜息を吐くと、昌幸に言った。
「……分かった。付いてこい。――だが、くれぐれも無茶はするなよ。戦場では、儂の命には必ず従う事。――それが条件だ。いいな?」
昌幸は、信繁の言葉に目を輝かせた。
彼は、興奮で頬を真っ赤に染めて、満面に笑みを湛えながら大きな声で応える。
「はっ! ――この武藤喜兵衛昌幸、典厩様について参ります!」
1
お気に入りに追加
189
あなたにおすすめの小説
信濃の大空
ypaaaaaaa
歴史・時代
空母信濃、それは大和型3番艦として建造されたものの戦術の変化により空母に改装され、一度も戦わず沈んだ巨艦である。
そんな信濃がもし、マリアナ沖海戦に間に合っていたらその後はどうなっていただろう。
この小説はそんな妄想を書き綴ったものです!
前作同じく、こんなことがあったらいいなと思いながら読んでいただけると幸いです!
大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜
雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。
そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。
これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。
主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美
※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。
※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。
※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
近衛文麿奇譚
高鉢 健太
歴史・時代
日本史上最悪の宰相といわれる近衛文麿。
日本憲政史上ただ一人、関白という令外官によって大権を手にした異色の人物にはミステリアスな話が多い。
彼は果たして未来からの転生者であったのだろうか?
※なろうにも掲載
暁のミッドウェー
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年七月五日、日本海軍はその空母戦力の総力を挙げて中部太平洋ミッドウェー島へと進撃していた。
真珠湾以来の歴戦の六空母、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴が目指すのは、アメリカ海軍空母部隊の撃滅。
一方のアメリカ海軍は、暗号解読によって日本海軍の作戦を察知していた。
そしてアメリカ海軍もまた、太平洋にある空母部隊の総力を結集して日本艦隊の迎撃に向かう。
ミッドウェー沖で、レキシントン、サラトガ、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットが、日本艦隊を待ち構えていた。
日米数百機の航空機が入り乱れる激戦となった、日米初の空母決戦たるミッドウェー海戦。
その幕が、今まさに切って落とされようとしていた。
(※本作は、「小説家になろう」様にて連載中の同名の作品を転載したものです。)
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
戦争はただ冷酷に
航空戦艦信濃
歴史・時代
1900年代、日露戦争の英雄達によって帝国陸海軍の教育は大きな変革を遂げた。戦術だけでなく戦略的な視点で、すべては偉大なる皇国の為に、徹底的に敵を叩き潰すための教育が行われた。その為なら、武士道を捨てることだって厭わない…
1931年、満州の荒野からこの教育の成果が世界に示される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる